期待のルーキーが躍動!

男子バスケットボール

 ついに大学バスケットボールのシーズンが始まりを告げた。今シーズン初の公式戦である東京六大学リーグ戦が開幕。早大は1年生もチームに合流し、新チームとしてのスタートを切る上で重要な意味を持つ大会となった。第1試合の東大戦では、選手を多く入れ替えながらも危なげない試合運びで完勝。続く第2試合の慶大戦は期待の1年生が躍動する。慶大のオフェンスを止め切れずに15点差での敗北となったものの、ルーキーたちのプレーに今後への期待が高まった試合となった。

 第1試合の東大戦ではF新川敬大(スポ1=東京・京北)が遺憾なく実力を発揮した。持ち前の広いシュートレンジを武器に、スリーポイントシュートやミドルシュートを次々に沈める。この試合がデビュー戦となったが、それを全く感じさせないプレーでこの試合19得点を記録。華々しいデビューを飾った。試合も第1クォーター(Q)から激しいディフェンスで東大のオフェンスを封じこめる。第2QにはG澁田貴大(スポ2=東京・京北)の連続得点などでさらに大きく点差を広げ、52-29で前半を折り返す。また後半も早大らしいファストブレイクを中心に得点を重ね、東大に反撃を許さずに98-60で快勝した。

ゴール下で躍動した中川

 第2試合の慶大戦でもルーキーたちが堂々たるプレーを披露する。G石原卓(社1=東京・京北)は落ち着きのあるプレーでチームに貢献した。広い視野でパスを供給し、何度も味方のシュートをアシスト。後半には難しいスリーポイントシュートを決め、大きなインパクトを残した。またC中川雄太(スポ1=京都・山城)もそのプレーに大きな注目を集めた。192センチメートルという長身を活かし、インサイドで奮闘。荒削りな部分はあるものの、リバウンドやゴール下でのディフェンスで存在感を示した。ルーキーの活躍もあったが、試合は前半から慶大のオフェンスを防ぐことができずにリードを奪われる苦しい展開。34-44の10点ビハインドで前半を終える。しかし第4Q、早大はF伊藤諄哉(人2=京都・洛南)のスリーポイントシュートやG池田慶次郎(社3=東京・京北)の連続得点で点差を縮めていき、一時は4点差まで詰め寄ることに成功する。しかし反撃もここまで。慶大のオフェンスを最後まで抑えることができずに、最終スコア81-96で敗戦した。

ガードとしての役割を果たした石原

 新チームの幕開けとなったこの日。チームのシステムや戦略面では不十分な部分も多く見受けられた。しかし、ルーキーの生き生きとしたプレーが非常に目立った試合でもあった。このルーキーたちが今後の早大の行方を大きく担っていくことになっていくに違いない。また新人の活躍だけではなく、上級生の奮闘も不可欠だ。ルーキーたちと上級生が一つのチームにまとまった時、まだ見たことのない、これまで以上の力が発揮されるだろう。早大のシーズンはまだ始まったばかりだ。

(記事 東哲也、写真 芦沢仁美、東哲也)

※記事中の学年は新年度のものです。

結果

○早大98-60東大

●早大81-96慶大