執念実らず。2回戦敗退で今季を終える

男子バスケットボール

 あと一歩が届かなかった。全日本大学選手権(インカレ)2日目、ベスト8を懸け臨んだ拓大との大一番。出だしにつまずき苦しい試合運びを強いられるも、第2クォーター(Q)には速攻が炸裂し最大18点あったビハインドを跳ね返す。だが、再びリードを奪われた第4Q、必死の猛追も及ばず71-77で無念の敗戦。2回戦敗退という結果で今季を終えることとなった。

最後までエースとしてリングへアタックした河上

 第1Q、拓大に先制点を取られると一方的に攻め込まれ、いきなり10-0のランを許す苦しい立ち上がりに。オフェンスでもシュートを決めきれずに悪い流れを断ち切れないでいると、開始5分までC宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)が決めたフリースローでの1点のみに抑えられてしまう。その後も我慢の時間が続き1-19と点差は18点まで開いたが、早大の反撃はここからだった。F河上宗平主将(人4=京都・洛南)がジャンプシュートを沈めると、G池田慶次郎(社2=東京・京北)の2本連続でのスリーポイントシュート。これでリズムをつかんだ早大は得点を重ね、17-26と差を詰めて第1Qを終えた。追い上げムード高まるなか始まった第2Qでは、勢いに乗った選手たちが拓大を圧倒。G木澤義椰(人2=京都・洛南)やF平野哲朗(人3=京都・洛南)が次々と速攻を決め1点差に迫ると、F山本純平(スポ2=福岡第一)がシュートフェイントからボールをリングに沈めついに逆転に成功する。山本はディフェンスでも相手のインサイドの要である(ジョフ・チェイカ・アハマド)バンバ(拓大)に対し攻めのディフェンスを見せ、存在感を放つ。良い流れのままさらに追加点を挙げる早大だったが、残り1分から拓大に連続でシュートを決められ、41-36の5点のリードで勝負は後半戦へと突入する。

 ハーフタイムを挟んだ第3Q、またしても入りの悪さが出てしまった。開始直後にスリーポイントシュートを決められると、そのまま流れは拓大へ。相手の勢いを止めることができずに開始3分で逆転を許してしまう。劣勢のなか早大も池田が積極的なドライブを見せチームを盛り立てるが、狂った歯車を戻すことはできず。このQ7-25と点差だけが広がる結果となった。13点のビハインドを背負って迎えた最終Q、G河合祥樹(スポ1=京都・洛南)がバスケットカウントを沈め幸先の良いスタートを切ると、スティールからの速攻など早大らしいバスケットを再び見せ残り1分で3点差にまで追いすがる。ここで一気にかわしたいところだったが、バンバに豪快なダンクシュートを叩き込まれ万事休す。ファウルゲームに望みをかけるもかなわず、トータルスコア71-77で敗退が決まった。

平野のプレーがチームに勢いをもたらした

 関東大学リーグ戦では2部降格を喫するなど、もがき苦しんだ今シーズン。シーズンの締めくくりとなるインカレでも目標であるベスト8を達成することはできず、全日本選手権の出場権を得ることはできなかった。きょうの敗退を受け、4年生はこの試合限りで引退することとなる。河上は「楽なことばかりじゃなかったですけど、ワセダのバスケ部に入って楽しく、4年間本気でバスケットができて良かったです」と自らの早大バスケ部での生活を振り返った。また、一方で「らいねん1部に上がるだけの実力はあると思う」とチームの1年での1部復帰に期待を寄せる。悔しい経験を胸に、来季での雪辱へ―――。引退する4年生の想いを受け継ぎ、チームはまたひとつ新たな舵を切った。

(記事 角田望、写真 近藤万里奈、岩本剛志)

結果

●早大71-77拓大

第65回全日本大学選手権11月29日(vs拓大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

17 24 23 71
拓大 26 10 25 16 77
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎(社2=東京・京北)
G#11 河合祥樹(スポ1=京都・洛南)
F#21 河上宗平主将(人4=京都・洛南)
F#16 山本純平(スポ2=福岡第一)
C#38 宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー◇
得点    池田慶次郎:21得点
リバウンド 河上宗平:7リバウンド
アシスト  河上宗平:4アシスト
コメント

F河上宗平主将(人4=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

入れ替え戦で負けてしまってチームとしては雰囲気が良くない中で、それでもインカレで拓大を倒そうという目標を作ってからはそれに向けてみんなで頑張ってきました。それに向けて、練習もいい雰囲気でやって来れたと思いますし、欲を言えば勝ちたかったですけど、最後にチームとしては一つになれたことに充実感を感じましたし、僕は引退しますけどこのチームの一員で良かったです。

――インカレまでの取り組みは

毎回言っていますが、チャレンジャーとしてディフェンスを頑張っていこうと目標を定めて、リーグ戦での反省を踏まえてこれでもかってぐらい頑張って来れました。今シーズンもっとそれに早く気付いていればなとも思いますけど、結果として最後にまとまれて良かったです。

――この2試合はコート上で声を出している姿が目立ちましたが

正直意識はしてました。無心で勝ちたいと思うと、自然とみんなでコミュニケーション取っていましたし、キャプテンとして的確な事を言えていたかは分からないですけど、気持ちを伝えることを意識はしました。後輩たちもよく聞いてくれてそれを形にしてくれたのは本当に恵まれているなと思います。

――きょうの試合では前後半の立ち上がりが全てだったと思のですが

拓大が強いのは分かっていたので、序盤からガンガン行きたかったんですけど、拓大がその上を行っていたと思います。立ち上がりで20点近く離されてしまって、リーグ戦までのワセダだったらあのままズルズル行っていたと思います。それでも諦めず粘り強く出来てリードを奪う時間帯もあったんですけど、3ピリの立ち上がり気をつけてはいましたが、それ以上に相手が実力のあるチームだったということだと思います。

――第2Qと第4Qに関してはワセダらしさが出ていたと思のですが

欲を言えば本当に勝ちたかったですし課題をあげればキリがないですけど、自分たちらしさは出せたと思います。これが最後だというのはさみしいですけど、いい試合ができて良かったと思います。

――自身のパフォーマンスに関してはいかがでしたか

前半の早い時間帯でビハインドを負ってしまって、そこでこのまま離されるわけには行かないと思っていました。前半はシュートもよく入ったので、行けるかなって思った部分もありましたが、後半に入って拓大が僕のポストアップに対応してきて、それに対して対応できなかったなと思います。体力的にきつかった部分もありましたが、それでも最後にああやって頑張れたのはチームのみんなが励ましてくれたからだと思います。

――最後は退場という形でコートを去ることになってしまいましたが

もちろん40分コートを立つことが大事だと思いますけど、チームとして最後はファウルゲームを仕掛けた結果なので、あそこでスルーして終わるよりはチームのためにファウルした方が良かったと思います。

――試合後のミーティングではどのようなことを話されたのですか

正直僕自身が泣いちゃってしまっていて、何を話していたのか覚えてないですけど、4年生はお疲れ様でしたということと、来年はチーム一丸で頑張ってということです。

――バスケ部で過ごされた4年間はどのようなものでしたか

バスケットボール選手として成長させてもらったと思いますし、楽なことばかりじゃなかったですけど、ワセダのバスケ部に入って楽しく、4年間本気でバスケットができて良かったです。

――同期に一言お願いします

本当に4年間辛いこともありましたけどみんなで乗り越えてきて、本当にありがとうということですね。

――後輩に向けて一言お願いします

ことしは本当に反省することが多い1年間だったので、その反省を生かしてこの悔しさを忘れず頑張ってほしいです。らいねん1部に上がるだけの実力はあると思いますし、頑張れば結果はついてくると思うので、悔いのないように頑張って欲しいと思います。

C二宮弘憲(スポ4=福岡大大濠)

――拓大相手でしたが、どのような気持ちで臨まれましたか

チーム全員が勝つっていう気持ちで試合に臨めたんですけど。みんな結構団結していましたね。

――試合を振り返っていかがですか

今までにない試合展開だったんじゃないかなと思います。最初離されて、追いついて、そこから少しリードを保てて、逆転されたけどまた追いついて。そういう形で、すごい粘った試合をしたのは初めてじゃなかったかなあと思います。

――第2Qでは積極的に攻めて逆転していましたが、第1Qと第2Qの間でチームの雰囲気は変わりましたか

ディフェンスをしっかりしないと、点数を取られ過ぎって倉石さん(平監督、昭54卒=東京・早実)がおっしゃっていたので、ディフェンスを自分たちから仕掛けて後手にならないようっていう風にはしていました。

――今季を振り返って印象に残っていることはありますか

ことしは結構リーグとかも負け続きで、負けの印象しかなくて。すごい苦しかったなって思います。

――4年生という責任ある立場だったと思うのですが、苦労はありましたか

僕たちがそんなにしっかりしている4年生じゃなかったので。適当じゃないですけど、自分勝手というか。僕らが苦労したというよりも、多分後輩達が苦労したんじゃないですかね。そんな感じがします。

――4年間の大学バスケ生活を振り返っていかがですか

いや、楽しかったですよ。みんなとバスケができて。苦しかったりしましたけど、ただその分楽しいこともあったので。すごい充実した4年間だったと思います。

――後輩に伝えたいことはありますか

僕らが2部に落としちゃったので、頑張って1部に上がってくださいってことだけですね。はい。

――同期への思いなどあれば教えてください

みんな多分それぞれ同期のやつらもバスケットするなりしないなり、いろいろあると思うので、僕が偉く言えた義理じゃないですけど。みんなにもそれぞれの道で頑張ってほしいと思います。

F鈴木貴大(スポ4=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

ここ最近の練習でディフェンスに力を入れてきて、良くないところも多かったですけど、練習でやってきたことが少しはできたかなと思います。

――きょうで引退となりますが、今の率直な気持ちは

今はまだ実感はないですね。

――ワセダでの競技生活の4年間を振り返っていかがですか

辛いことが多くて、やっとチャンスつかめて試合で出させてもらっても、なかなかうまくそのチャンスをものに出来なかったり、辛いことを経験して、今ものすごい成長した自分がいると思うので、4年間やめたいと思った時もありましたけどしっかり続けて来れてよかったと思います。

――ことしの4年生はどんな代でしたか

一人一人がめちゃくちゃというか、結構まわりの学年からも色眼鏡で見られている学年だと思うんですけど、僕個人としては面白い仲間だったと思うし、4年間ずっと一緒にやってきて楽しかったです。

――後輩に向けてエールをお願いします

らいねんからは誰がエースだとか、この選手が中心だとかがないと思うので、みんながそれぞれ頑張って組織的にやれば絶対2部で優勝できると思うし、1部にも上がれると思うのでなかなか応援に行けないと思いますけど、陰ながら応援したいと思います。

F山田舜(政経4=東京・早大学院)

――どのような気持ちで応援していましたか

Bチームの試合は2週間前くらいに終わってしまいました。でもAチームの選手が最後の大会になるかもしれない中で、同じ4年生としてチームで戦っているような気持ちで応援していました。

――試合終盤リードを許している時、どのような気持ちで見守っていましたか

最後までどうなるかわからなかったので、勝ってほしいという気持ちでした。

――敗戦が決まった時の心境を教えてください

ここで終わっちゃったかという。4年間自分の頑張ってきたことが頭に浮かびましたね。これから先のことも考えましたが、それよりもこれまでこのバスケ部で頑張ってきた思い出が頭に浮かびました。

――4年間の1番の思い出は何でしょうか

試合ももちろんなのですが、1年生の始めの時、部室に体重計をしまい忘れて競技スポーツセンターに忘れ物として届いてしまったことがあったんです。それで連帯責任で1年生が全員坊主にさせられて(笑)。みんなすごく嫌がって河上(宗平主将、人4=京都・洛南)とかも「部活やめたい」って言っていました(笑)。

――ワセダのバスケ部とはどのような存在でしたか

僕の学生生活そのものでしたね。自分は高校は有名校ではなかったのですが、大学に入って技術面でも学ぶことが多かったですし。それ以外にも、自分がケガをして1年半くらいリハビリが続いた時に今まで見えなかった周りの人の支えとかが見えてきて、人間的に感謝の気持ちも学ぶことができました。バスケ以外にも得るものが多かったです。このバスケ部は大学生活のすべてでした。/p>

――後輩に向けてのメッセージをお願いします

僕らの学年は良くも悪くも個人が独立していました。仲が悪いわけではないのですが、まとまりきることができませんでしたね。あとワセダはAチームとBチームの距離があるので、そこを縮めて来季の4年生が引っ張っていけばいいチームになると思います。頑張ってほしいです。

――同期へ向けて

僕らの学年は僕も含めて個性的な人が多いんです。なので刺激も受けますし、同期とは社会人になってもずっと付き合っていきたいですね。今までありがとうと言いたいです。

G松本大輝(商4=福岡大大濠)

――これで4年生は引退となってしまいましたが、今のお気持ちはいかがですか

もう少しやれたかなと気もしますが、後輩に支えられてこれまで1年間やってこられて、最後離れそうになった中で粘れていいゲームにできたというのは、今シーズン通して成長できたかなというところだと思います。

――応援席からどのような気持ちでいましたか

もちろんベスト8に入ってオールジャパンにいって一緒に戦うという気持ちが強かったですが、やはり拓大は1部でも強豪チームで、自分は試合に出るわけではないですけれども、少しでも雰囲気が盛り上がるように応援席の中をまとめられるように努力していたつもりです。

――きょうはワセダらしいプレーも多く見られ盛り上がっていましたね

リーグ戦とかは応援席も沈んでしまうことが多かったですが、4年生で出ている河上(宗平主将、人4=京都・洛南)だったり二宮(弘憲、スポ4=福岡大大濠)だったり鈴木(貴大、スポ4=京都・洛南)だったりが、気持ち入っていたので、応援席も熱くなって、チーム一丸となって戦えたかなと思います。

――ワセダでの4年間を振り返っていかがでしたか

選手としてはなかなか難しい部分も悔しい部分もいっぱいありましたが、自分の中で一生懸命やりきったかなという気持ちはあります。1年生の時に1部にあげていただいたりだとか、4年生の時には2部に降格させてしまったりだとか、いろいろ浮き沈みの激しい4年間だったと思いますが、それはそれで充実した4年間だったのかなと思います。

――後輩に向けてメッセージをお願いします

僕らが浮き沈みが激しかったので、3年以下は練習も真面目にしていますし、向上心が強い子たちの集まりなので、もっとさらに上を目指して、2部というステージに満足しないで、来年1部復帰を目指して頑張ってほしいと思います。

――4年間ともに頑張ってきた4年生に向けてメッセージをお願いします

試合に出ている人たちはいろいろ葛藤があったりだとか、うまくいかないときはフラストレーションもあったと思いますが、それを乗り越えて一生懸命プレーする姿を見られたので、今後バスケットをやるかはわからないですが、僕としてはすごく楽しかったですし、またこれからも頑張ってほしいなと思います。

F平野哲朗(人3=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

入れ替え戦が終わってから拓大を倒そうっていう形で臨んでいて、出だしのところで走られちゃったのが痛かったですね。

――拓大を倒すことを目標に掲げていましたが、意識したことや対策したことはありますか

相手の(ジョフ・チェイカ・アハマド)バンバ(拓大)がローポストで受けた時にカバーダウンでガードがダブルチームを仕掛けたり、インサイド陣が持たせる前に頑張ったりして、前半はバンバが嫌がって外のプレーをしてくれたのでそこは機能していたと思います。

――第1Qの出だしに点差を離され、第2Qに追いつきましたが前半の出来はいかがですか

第1Q離されなかったら、第2Qの追い上げはなかったと思うんですけど、第1Qであそこまで離されなければもうちょっと体力的な部分でも後半に余裕を持って臨めたかなと思うので、そこはらいねんへの課題ですね。

――第3Qはこの試合を大きく左右しましたが

いい流れで前半を終えて、やっぱり点差を守ろうっていう意識があったのかな思いますね。そこでもう少し攻撃的に第2Qの終わりぐらいにいけたら、ああいう展開にはならなかったかなと思います。

――今シーズンを振り返っていかがですか

本当に勝つことが出来ないシーズンだったんですけど、このシーズンを無駄にしないように来年度1部に復帰できるように頑張りたいです。

――きょうで4年生は引退ですが、4年生に向けて一言お願いします

大好きです!

――来シーズンに向けて抱負をお願いします

何としても1部に上がるっていうのが最低条件というか、その後はチーム全員で話し合って決めていきたいと思います。

G池田慶次郎(社2=東京・京北)

――試合を振り返ってどうでしたか

第1ピリオド(P)と3Pの出だしが悪かったです。1Pの失点は取り戻せたと思いますが、最後は盛り返すことができませんでした。なので1Pと3Pの入りがカギだったかなと思います。

――前半と後半の試合の入りが悪いことはずっとチームの課題だったと思います。その要因は何でしょうか

気持ちが入っていないわけではないんですけど、いつも1Pと3Pの入りが悪いので逆に意識しすぎているのかなという気持ちはあります。意識しすぎると思い切りの良さに欠けるので、そういった部分ではないかと思います。

――チーム状況はどうでしたか

入れ替え戦で降格が決まってしまって落ち込みはしたのですが、そこから修正してチーム一丸となって試合ができたのは良かったです。勢いがある時は勢いがあったし、欲を言えば勝ちたかったですけど、いい所も出たと思います。

――リードを許している時も、ベンチにいる選手からは笑顔も見えていました

インカレのトーナメント表が出た時に、打倒拓大ということでみんなで拓大に勝とうと一丸となって練習してきました。なのでリードされていても、盛り上がることで勢いづくし、みんなも必要性を感じて盛り上げてくれていたんだと思います。

――敗戦が確定した時の気持ちを教えてください

みんなが一生懸命やった中で「届かなかったかー」といった気持ちでした。

――引退する4年生への思いを教えてください

ことしは今一つチームがまとまり切らなかったのですが、きょうのような試合が出来たのは4年生の力が大きかったと思います。なので4年生には感謝しています。練習中も雰囲気が悪い時は4年生が声を出してくれました。私生活でも学年のカベを作らず、本当に仲良くしてくださいましたし。だから欲を言えばオールジャパンまで一緒にやりかったです。こういう結果になってしまったのは残念ではありますが、4年間お疲れさまでしたと言いたいです。

――来季に向けての意気込みを教えてください

とにかく目の前の1試合1試合をチーム一丸となって戦うだけです。

F山本純平(スポ2=福岡第一)

――きょうの試合への意気込みは

拓大には1回も勝ったことがなかったのでチャレンジマッチという気持ちを忘れずにガンガン行こうと思っていました。

――前半を振り返っていかがでしたか

やはり1ピリで自分たちのペースにできなくて相手にガンガンやられてしまったのですが、2ピリで挽回できたのは良かったと思います。

――第3Qの立ち上がりが上手くいってなかったように感じましたが、振り返っていかがですか

2ピリでできていたプレッシャーを掛けるディフェンスというのが出来なくなってしまって、速攻もなかったので点数が伸びなかったなと思います。

――惜しくもきょうで今シーズンは終わってしまいましたが、今シーズンを通してご自身の課題として挙げられるものは

捻挫が多かったので怪我をしない体作りをしていきたいと思います。

――4年生に向けて一言お願いします

4年間お疲れ様でした

――来シーズンはどのような1年にしたいですか

ことしはリーグ戦で全然勝てなかったのですが、らいねんは雰囲気を良くして勝てるようにしたいです。

G木澤義椰(人2=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返ってみて

やっぱり出だしにやられて。2ピリで立て直したんですけどまた3ピリの出だしからやられてしまって、追いつきはしたんですけどその勢いのまま持ってかれたんで。ゲームは40分間あるので出だしをちゃんとしないとダメなのかなと思います。僕たちも弱気になってたところもあって河上さん(宗平主将、人4=京都・洛南)頼りにまたなってしまって、あと体力もなくて後半失速してしまったんで、そこが負けた原因かな、と思います。

――自身の出来はどうでしたか

1ピリの途中から出て、そこから2ピリまでは速攻が出来て自分も積極的にいけて流れを変えれて本当に良かったんですけど、3ピリにまたチームが落ちていくときに流れを変えられればよかったんですが自分もその悪い流れに乗ってしまって、全然チームが良い方向にいかなくて。そこは全然点が取れなかったですし、逆に相手にたくさん点を取られましたし。良いところもあったし悪いところもあった、プラマイ0って感じですね。

――2Qでは速攻が目立ちましたが意識していたことですか

そうですね。自分は流れを変えるために出ているので。速攻で仕掛けるのは自分の持ち味だと思っているので出て良かったですし、それがもっと後半でも出せていたらなとも思いました。

――今シーズン全体を振り返ってみて

全然良い結果を残せなかったです。シーズンが始まったとき倉石さん(平監督、昭54教卒=東京・早実)はリーグ戦やインカレのために陸トレとかをしてきて、でも実際リーグ戦が始まったら全然結果を残せなくて、むしろ春のトーナメントの方が結果が良くて。チームのまとまりがなかったっていうのもありますし、後半に向けて練習にも身が入ってなかったっていうのもありますし、そういうところが徹底できてなかった感じですね。あとは、自分も含めてもっと練習中に必要な声を出したり、ひとつのプレーを全力でやるとかちょっとサボっている部分もあったのかな、と今になって思ってしまうんで。本当に今シーズンは良い結果を残せなかったんで、来シーズンからはこういうことがないようにしていきたいです。

――4年生の存在はどのようなものでしたか

河上さん中心にプレーで引っ張ってくれて。河上さんが調子悪くても自分たちで声で盛り上げていこうと思えましたし、みんなが河上さんについていこうと思っていましたし、そういう意味では4年生はプレーで引っ張ってくれていたなと感じます。こういう結果になってしまったのは申し訳ないんですけど4年生には本当に感謝していますし、4年生のためにも来シーズン、僕も上級生になるんで下級生を引っ張っていけるように頑張りたいと思います。

――来シーズンに向けて

僕たちは今シーズン2部に降格したので、1部昇格という目標が自分の中にはもうあるんで。これを目標に個人個人が自主的にトレーニングしないといけないと思うんで、そういったことを意識して来シーズンに全力で臨みたいと思います。

G河合祥樹(スポ1=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

1試合を通して自分たちのやりたいことができたわけではなかったですが、リーグ戦や入れ替え戦でできなかったことが、このインカレでは長い時間できたので、来年にもつながる試合だったと思います。

――速攻が多く出ていましたね

速攻は良くてワセダのバスケットができていましたが、止まってしまったときに攻める場所がなくなってしまったので、そこは僕たちガードが起点作りをしなくてはいけないと思いました。

――第1Q、第3Q共に出だしは悪かったですね

すごく重かったですね。第1Qも第3Qも後手になったというか、大事にしすぎて自分たちのやりたかったことを積極的にできなかったですね。相手は実力もあるし、思いきりやってくるというのは分かっていましたが、そこで自分たちが思いきりやるのではなく、引いてしまった、大事にしすぎてしまったということが原因だと思います。

――それでも結果は負けてしまいましたが、勝負を分けたポイントは何でしょうか

第3Q出だしで、第2Qのいい流れでできていたところをできなかったことと、第2Q最後9点リードがあったところを相手の藤井祐眞選手(拓大)に何秒かで2本やられてしまったのが痛かったかなと思います。

――ハーフタイムはどのようなことを話しましたか

第2Qすごくいい流れだったので、それを第3Q出だしからやろうという話がありましたが、そこはうまくいかなかったところだと思います。

――4年生に向けてメッセージをお願いします


1年生にも関わらず、勝敗に関わるくらい出させていただいて、ミスも、出来ないことも多かったですが、優しく声をかけてくれて、自分も思いきりプレーできたので、まだやりたいという気持ちもありますけど、4年生には感謝の気持ちでいっぱいです。

――選手たちの表情を見るとやりきった感が強いようですが

入れ替え戦終わって絶望的でしたが、そこからの練習で、遅いかもしれないですが今までにないくらい本気でやるようになって、自分たちが力ついてくるのも感じて、それをこのインカレで、負けはしましたけど、やってきたことが無駄じゃなかったと思えたので、みんな次を見据えて、いい雰囲気で終われたのかなと思います。

――来季に向けて一言お願いします

必ず1部に戻すということを目標にして、トーナメントでも早慶戦、リーグ戦でも、どんな相手でも自分たちのバスケをして、確実に勝てるようなチームを作っていきたいです。

C宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返ってみて

良い時間帯もあったんですけど、離されたときに動けなくて。勝てない試合ではなかったんで、勝ちたかったです。

――自身の出来はどうでしたか

僕がリバウンドとかを取らなくても、(ジョフ・チェイカ・アハマド)バンバ(拓大)に取られないようにして味方に取ってもらえるようにして、それはちょっとできたかなと思うんですけどファウルアウトしてしまってチームに迷惑をかけてしまったので、まあまあですね。

――点差を巻き返した要因は

みんな思い切ってやったというか。気持ち良くやって、バンバも抑えられて。ディフェンスが良かったと思うんで、ブレイクが出たと思います。

――バンバ選手とのマッチアップで意識したことは

倉石さん(平監督、昭54教卒=東京・早実)にも言われたんですけど、自分がリバウンドを取るんじゃなくてバンバに取られなければいいと言われていたんでそこだけ徹底して、バンバに何もやらせないように意識しました。

――今シーズン全体を振り返ってみて

春はまあまあ良かったんですけど、チームの雰囲気とかもリーグ戦で落ちて入れ替え戦もその流れのまま負けてしまって。でも入れ替え戦が終わってからインカレまで良くなったと思うんで、この悔しさを忘れずに来年も戦っていきたいと思います。

――4年生の存在はどのようなものでしたか

やっぱり4年生の存在は大きかったです。なのでもう少し一緒にバスケをやりたかったし、悲しいです。

――来シーズンへ向けて

2部に落ちてしまったんで来シーズンは入れ替え戦に勝って1部に上がって、またインカレに出れるように頑張ります。

佐々部孝紀学生トレーナー(スポ4=山口・豊浦)

――トレーナーとしてやってきた4年間はいかがでしたか

僕はバスケを全くやったことがないんですけど、トレーナーをやりたくてワセダに入学して、入る部活を決めてなくて悩んでる時に同期の玉井(勇気、スポ4=福岡第一)が声をかけてくれて、男女バスの1年生の集まりに連れて行かれて盛り上がってその勢いで入ったっていうのが経緯です。バスケを全然知らなかったので、1年生の時に入れ替え戦で勝ったのもあまり実感が湧かなくて、でも、学年を重ねるに連れて少しずつバスケも分かるようになってきました。学生トレーナーが僕しかいないので責任とかもすごくありました。今シーズンは最高学年なのにいい結果が残せなかったのに対して、立場上すごく責任を感じています。

――試合中ベンチから大きな声を出している姿が印象的だったのですが

とりあえず、うちはチームとして浮き沈みが激しくベンチの盛り上がりもそうなので、ベンチが沈んでる時は僕が後ろから声を出して下級生も盛り上がっていけるように考えてました。

――リーグ戦以降ケガ人が多かったと伺ったのですが、トレーナーとして何を意識していましたか

特に入れ替え戦で河上(宗平主将、人4=京都・洛南)が捻挫したり最後に晃大(木村、スポ3=京都・洛南)が膝をケガしたり、アクシデント的要素が強いケガが多かったんですけど、その中でも事前に出来ることがもっとあったのかなって今更ですけど反省しています。

――同期に一言お願いします

同期はバスケのことを何も知らない僕が入ってきて、練習後とかにシュートとかパスとかバスケのことを遊び感覚で教えてくれました。1年生の時は何も恩返し的なことが出来ませんでしたが、学年が上がるに連れてみんながケガした時とかにケアしたりすることですこしは返せたらいいなって思っていました。僕らの学年は1年生の時から仕事のミスとかが多くて、連帯責任で坊主になったりいろんなことがあった学年なんですけど、その分仲がいいだけじゃないと思います。これから先も何年かに一度とかでもいいんでみんなで集まれたらいいなって思います。

――後輩に一言お願いします

僕は大学院に進学するんですけど、トレーナーとして次に活動する場が他に決まっているのでこっちに来る機会が少なくなると思うんですけど、これから先も試合とか観に来てみんなが頑張っている姿を見られたらなと思います。らいねん以降も試合で勝ってみんなが騒いでる姿が見たいですね。