1勝1敗になり1部残留は次戦に持ち越す

男子バスケットボール

 早大は、先日行われた関東大会リーグ戦(リーグ戦)1部残留を懸け、国士舘大と二度目の対戦をした。第3クォーター(Q)まで抜きつ抜かれつ、リードをものにしながらも第4Q、相手の勢いに押され逆転を許し、61-68で敗戦。1部残留決定は次戦に持ち越しとなった。

ミドルシュートを中心に17得点の木村

 先日の試合で勝利を飾った早大に対し、今回負けてしまうと後がない国士舘大は、「自分たちがやらなくてはならないディフェンスができなかった」(G河合祥樹、スポ1=京都・洛南)、「ミスが多かった」(F山本純平、スポ2=福岡第一)と早大の隙を狙って勢いに乗って攻めてきた。開始早々、相手にスリーポイントシュートを決められる。ディフェンスの入りがあまりよくなく、その影響を受けオフェンスの動きも重くなり流れに乗れない。第1Qを10点ビハインドの9-19で終えた。続く第2Qには、早大らしいプレーで流れを手にし、F河上宗平主将(人4=京都・洛南)を起点に、F木村晃大(スポ3=京都・洛南)らが次々に得点を重ね29-31で前半を終えた。

 2点差で迎えた後半。ハーフタイムにおける「2ピリの後半にディフェンスが良くて、その結果追いつけたのでこのままディフェンスを頑張れという指示」(G池田慶次郎、社2=東京・京北)のもと、早大は流れをそのままものにし、第3Q開始2分で河上のスリーポイントシュートを筆頭に河合のフリースローなど連続9得点を決め、一気に42-38と逆転する。その後も早大らしい走るバスケットで、53-47で第4Qを迎えることになった。このまま流れをものにし、1部残留を手にするかと思われた第4Q。簡単に決めさせてはいけなかった相手のイージーショットによってゲームの流れは国士舘大へ。「勝ちにこだわりすぎて自分たちのプレーができなくなってオフェンスもその流れを変えられない悪循環に陥った。」と山本が言うように、そのまま流れを相手に持って行かれ試合は61-68で終了した。

入れ替え戦の緊張感にも臆することなくプレーする河合

 あすは泣いても笑っても最後の試合だ。3試合目とあって、早大も国士舘大も互いのプレーについてはよく理解していることだろう。ここまでくると、「しっかりチームの士気を上げて戦って、技術うんぬんではなく気持ちの勝負」(木村)であり、「いつもどおりワセダらしく、走って勝ちを手にする」(河上)しかない。チーム一丸となり総力戦で制してほしい。

(記事 渡部歩美、写真 角田望)

結果

●早大61―68国士舘大

第89回関東大学リーグ入れ替え戦11月6日(vs国士舘大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

20 24 61
国士舘大 19 12 16 21 68
◇早大スターティングメンバー◇
G#34 池田慶次郎(社2=東京・京北)
G#11 河合祥樹(スポ1=京都・洛南)
F#21 河上宗平主将(人4=京都・洛南)
F#15 木村晃大(スポ3=京都・洛南)
F#16 山本純平(スポ2=福岡第一)
◇主なスコアリーダー◇
得点    河上宗平、木村晃大:17得点
リバウンド 山本純平:9リバウンド
アシスト  河上宗平、河合祥樹:4アシスト
コメント

F河上宗平(人4=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

立ち上がりと、やはり1番の勝負所で自分たちのプレーをできなかったのが悔しかったです。

――立ち上がりと第4Qに相手に流れを作ってしまった1番の要因はなんですか

結果を意識しすぎてシュートが固くなってしまったのと、4Qに関して言えば、僕の足が止まってしまって、攻撃の起点がなくなってしまったことだと思います。

――きょうも原修太選手(国士舘大)にやられた印象でしたが

速攻で空いた時に打たれたりリバウンドをそのまま決められたりして最後まで付ききれなかったのが感想なんですけど、セットシュートではそんなにやられなかったので、リバウンドとかをもっと拾えれば抑えられたのかなって思います。

――あしたは総力戦になりますが、意気込みをお願いします

やるしかないので、いつもどおりワセダらしく走って勝ちを取りたいと思います。

F木村晃大(スポ3=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうはやっぱり向こうはもう後がないので勢いで来るって分かっていたので、自分達が勢いにのまれないようにしっかりきょう勝って終わらせようという気持ちで臨んだんですけど、まあ結果的に負けてしまったんでふがいないです。

――きょうの試合の敗因は

向こうの勢いにのまれて、自分達のプレーができなかったことだと思います。

――試合の入りが悪かったと思うのですが

それは自分達の課題でもあるんで、そこを修正できなかった部分もありますし向こうに勢いがあってそこを止められなかったのが悪かったと思います。

――途中、相手がゾーンディフェンスをしてきましたが

まぁ、うちは外がないって思われているかもしれないんで、ゾーンで来るって分かっていましたし、きょねんもゾーンで来たんでそこはしっかり自分達で対応していって、きょうはそこまで苦しまなかったんでそこに関しては普段通りできたかなって感じです。

――第4Q相手を乗せてしまった原因はなんですか

自分達のプレーができなく相手がスムーズにプレーできてしまって、僕のディフェンスも駄目でオフェンスも駄目でっていう悪循環が起きてしまって、そこで自分達が立ち直せなかったのが悪かったと思います。

――相手の外のシュートがよく入っていましたが

それは向こうのチームの特徴なので消さなきゃいけないところなんですけど、結果できてなかったんで駄目だったと思います。

――あしたに向けてどう対応していきますか

あしたは気持ちで戦うしかないと思うので、相手のプレーもそうですけどまず自分達でしっかり立て直して、あしたしっかりチームの士気を上げて戦って、技術うんぬんではなく気持ちの勝負になると思うので頑張りたいと思います。

G池田慶次郎(社2=東京・京北)

――きのうの勝利からきょうにかけてどのようなお話をされましたか

きのうも22番にやられたのですが、ディフェンスの意識としてコミュニケーションミスがあったりしました。練習でどう守るかというのをやってきましたが、きょうはそういった意識はあったと思いますが、相手の勢いや気持ちに圧倒されるというか、ディフェンスで頑張りきれなかったことがきょうの敗因だと思います。

――きょうの試合の流れを振り返っていかがですか

変に勝ちにこだわって守りに入ってという形になってしまったというか、気持ちの面で相手の勢いに対して受けてしまったというのがいけなかったのかなと思います。

――きのう同様試合の入りが悪かった原因はなんでしょう

いつもワセダは入りが悪いのですが、それをゲーム前に倉石さん(平監督、昭54教卒=東京・早実)にも言われていて、逆に意識しすぎて思いきりに欠ける部分があったのかなと思います。

――前半終わって競っていましたが、ハーフタイムはどのような指示がありましたか

2ピリの後半にディフェンスが良くて、その結果追い付けたということだったので、ディフェンスを引き続き頑張れという指示でしたが、そういった部分で後半意識はしていましたが、相手が上回ってしまったのかなと思います。

――試合後のミーティングではどのようなお話をされましたか

オフェンス面では、誰かがボールを持っているときに周りの選手が見てしまったりして、リズムが悪いということを指摘されました。ディフェンスはやってきたことを全然できていないと言われて。もう一回気を引きしめて、あしたが最後なのでみんなで頑張ろうという話をしました。

――あした勝つためにどのようなことがポイントとなりますか

ここまできたら相手のやることもわかっているし、向こうも自分たちのやることがわかっていると思うので、いかに気持ちを出してやれるかということが大事だと思います。頑張ります。

F山本純平(スポ2=福岡第一)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

やっぱりミスが多かったのと、それで相手を勢いづかせてしまったのが敗因です。

――勝てば1部残留が決まる試合でしたがどのような気持ちで臨みましたか

きょうで絶対に終わらせてやるという気持ちでした。

――第2Qで流れを取り戻しましたがそこはどうでしたか

2Qは自分達のバスケができたと思うのでそこは良かったと思います。

――終盤一気に突き放されてしまいましたがどこが悪かったと思いますか

勝ちにこだわりすぎて自分達のプレーができなくなって、それからオフェンスもその流れを変えられなかったのが敗因だと思います。

――あしたが最終戦となりますがどこを修正したいですか

とりあえず相手の勢いを殺せるようにディフェンスを頑張って、速攻で点差を離せるようにしたいです。

――あしたへの意気込みをお願いします

絶対勝ちます!

G河合祥樹(スポ1=京都・洛南)

――本日はどんな気持ちで試合に臨まれましたか

きのうと変わらず、自分達がやらなくてはいけないことをきちんとやろうという気持ちで臨みました。

――第1Qで大きくリードを許しましたが、原因は何でしょうか

自分達がやらなくてはいけないディフェンスができず、オフェンスもその影響で重くなってしまいました。自分もそれをコントロールしきれなかったのが原因だと思います。

――第4Qで相手に流れを渡してしまいましたが、原因は何でしょうか

出だしで相手のオフェンスが調子良くシュートを決めてしまいました。本当は簡単に打たせてはいけないシュートだったのですが、それをイージーにしてしまったのが原因だと思います。

――オフェンスでは河上さん(宗平主将、人4=京都・洛南)主体が多く見られましたが

河上さんのところで相手との身長差が出てミスマッチになるので、時間がなくなったらそこで攻めろという指示だったんです。昨日はそれで攻めましたが、きょうは対応されてしまったので、ちゃんと僕たちが動かなくてはいけないと思います。

――河合さんご自身が気を付けられたことは何ですか

きょうは特に良いところもなかったし、悪いところもなかったです。40分間通して何もできなかったです。

――接戦を取りきれなかったということで、ここは粘れたというところはありましたか

ディフェンスと、あとはやはり第1Qと第3Qが大切なので、そこで先制されてしまうところを修正したいです。

――あしたの試合へ向けて意気込みをお願いします

ここまで来たら何をすることもできないので、とにかくやってきたことと、仲間と監督(倉石平、昭54教卒=東京・早実)の指示を信じてやります。あと、やはり勝たなくてはいけないですけど、楽しんでやっていきたいと思います。