リーグ戦再開。白星スタートならず

男子バスケットボール

 2週間ぶりに再開された関東大学リーグ戦(リーグ戦)。入れ替え戦回避のために1つも負けられない早大は、現在全勝でリーグ戦首位の東海大と対戦した。前半は東海大の強力なインサイドに押されながらも、F河上宗平主将(人4=京都・洛南)のミドルシュートが次々と決まり互角の戦いを見せる。しかし、後半に入ってギアを入れ替えた東海大に圧倒され一気に点差が開き苦しい展開に。終盤、意地を見せたが逆転するには至らず68-76で敗れた。

ミドルシュートが好調だった河上

 第1クォーター(Q)、連続してターンオーバーというあまりよくない立ち上がりを見せる早大。その隙に確実に得点を重ねる東海大。前回の青学大戦のように第1Qから大量リードを許すかに思われた。しかし中盤以降、落ち着きを取り戻した早大は河上が高確率でシュートを沈める。すると、G池田慶次郎(社2=東京・京北)も続くかのように得点していき13-17とリードは許すものの互角の戦いを演じる。第2Qに入って何度も点差が開きそうになるシーンも見られたが、集中力が切れることはなく食らいついていき、29-36と7点ビハインドで前半を折り返す。

 しかし、後半に入ると一転。東海大の猛攻に合う。「東海大は3Qに一気に点差を広げるイメージがある」と河上が言うように、このQから今まで以上に厳しさを増した東海大のディフェンスの前に、思うように攻めることができない。池田が突破口をつかもうと果敢にしかけ得点するが、あとが続かず孤軍奮闘の状態。結果43-61と一気に離され最終Qを迎えることに。何とか反撃に転じたい早大であったが、東海大のオフェンスを止めることができず、点の取り合いになる。しかし、東海大が徐々にベンチメンバーを出し始めると、じわじわと点差が詰まり1桁差まで巻き返す。だが、反撃もそこまでとなり68-76でタイムアップ。今回も、王者から勝利をもぎ取ることはできなかった。

ドリブルで積極的にリングへアタックする池田

 エース河上は代表として戦い、それ以外のメンバーも高麗大との定期戦を経て、リーグ戦のない期間にそれぞれの戦いをし成長して臨んだ今試合。結果は勝ち星を奪うことはできなかったが、それでも学生王者相手に最後まで集中力を切らすことなく諦めずに戦い続ける姿は成長の証と言えるだろう。次戦の相手は白鴎大。前回は敗れてしまった相手だが、今のいい雰囲気で早大らしいバスケットで3つ目の白星を目指す。

(記事、写真 岩本剛志)

結果

●早大68-76東海大

第89回関東大学リーグ戦10月19日(vs東海大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

13 16 14 25 68
白鴎大 17 19 25 15 76
◇早大スターティングメンバー
G#34 池田慶次郎(社2=東京・京北)
G#11 河合祥樹(スポ1=京都・洛南)
F#16 山本純平(スポ2=福岡第一)
F#15 木村晃大(スポ3=京都・洛南)
C#38 宮脇隼人(スポ1=京都・洛南)
◇主なスコアリーダー
得点    池田慶次郎:20得点
リバウンド 山本純平:7リバウンド
アシスト  池田慶次郎:5アシスト
コメント

F河上宗平主将(人4=京都・洛南)

――リーグ戦久しぶりの試合でしたがいかがでしたか

僕はずっと代表の方に行っていて練習に合流したのは3日前とかなんですけど、すごい雰囲気よく練習できていて僕も動けていたので、結構いい感じに戦えるかなって思って臨みました。相手が東海大ということで、実際はやっぱりすごい強くて結果は8点差でしたけど最後離されたので、もったいないなとは思うのですが、いい試合ができたと思います。

――きょうのご自身のプレーに関しては

最初はすごいシュートがよく入っていたんですけど、後半ちょっと足が止まっちゃって、もっと僕がボールをもらえたら良かったのかなって思います。マッチアップが田中大貴(東海大)で、やっぱりうまかったですね。

――第3Qは我慢の時間帯が続いたと思うのですが

ここまでのBリーグのチームの中では一番上手かった印象です。

――手ごたえを感じる部分はありましたか

僕の印象だと東海大はほとんどの試合が前半1桁で折り返しても、3Qに一気に差を広げるイメージがあります。実際、後半に入ってディフェンスの当たりが強くなってからはボールがもらえませんでしたし、確か僕が3Qは1点も取ってないので、そこでもっとリバウンドを拾ったりディフェンスを頑張れたらもっといい勝負ができたのかなって思います。

――次戦への意気込みをお願いします

白鴎大は前回負けていますが、僕たちは今のいい雰囲気のまま試合して、ディフェンスからブレイクをどんどん出して、あとはリバウンドが鍵になると思うので、そこを意識して頑張りたいと思います。