ファウルトラブルに苦しみ7連敗

男子バスケットボール

 ここまで6試合を消化して、いまだに勝ち星をつかめずにいる早大。しかし、徐々に復調の兆しが見え始めてきた中で迎えたきょうの相手は白鴎大。ことしから1部に上がってきたチームで、春の関東大学選手権では勝った相手なだけに、ここで念願の白星をつかみたいところであったが、第1クォーター(Q)からファウルトラブルに苦しむ。最終的に2人の退場者を出すなどし、71-83で敗れた。

インサイドで得点を重ねる二宮

 立ち上がり、ゾーンディフェンスを組む白鴎大に対して上手くアジャストできない。序盤はF河上宗平主将(人4=京都・洛南)が果敢にしかけていき得点する。すると、これまで高調をキープしているG木澤義椰(人2=京都・洛南)のスリーポイントシュートなど、アウトサイドからのシュートで応戦し、16-14でこのQを終える。第2Q開始すぐに同点に追いつかれると、ここで早大は連続してターンオーバーをしてしまう。ディフェンスでもインサイドにボールを集める相手に対し、ファウルを連発。じわじわと点差が開き26-35で前半を折り返す。

 後半、早大はC二宮弘憲(スポ4=福岡大大濠)にボールを集めるようになる。すると、二宮がこれに応えるかのように、次々とゴール下で得点を重ねる。さらに、F平野哲朗(人3=京都・洛南)の好守から速攻が連続で飛び出すなど、点差も縮まっていき少しずつ流れを引き寄せる。しかし、素早いパス回しからノーマークを作り、3点ずつ加点する白鴎大の前に、勢いも完全に止まってしまい、46-55と点差が変わらないまま最終Qへと突入。第4Qに入って、一度点差が大きく開いたが、木澤が2本のスリーポイントシュートを決めるなど、残り3分の段階で6点差まで詰め寄る。しかし、早い時間帯でチームファウルが溜まっていた早大は、簡単に相手にフリースローを与えてしまいすぐにまた離されてしまう。終了間際には二宮がファウルアウトし、最後は71-83でタイムアップ。

ここまで好調をキープしている木澤

 きょうの試合、後半に入り逆転のチャンスは何度かあった。しかし、ファウルが多く自分たちでそのチャンスをつぶしてしまっていたのも事実だ。先週、青学大や東海大を相手に善戦した早大。強豪校とも互角に渡り合えるだけの強さを見せ、ここからの逆襲を感じさせるものがあった。しかし、きょうの試合では先週のような気持ちが入ったプレーもあまり見ることができず、これでリーグ戦開幕から7連敗と、選手たちの顔からも落胆の色が見て取れた。もう一度、一から自分たちのバスケットを見直し、今度こそ早大らしいプレーで初白星を手にしたい。

(記事 岩本剛志、写真 加藤恵)

結果

●早大71-83白鴎大

第89回関東大学リーグ戦9月11日(vs白鴎大)
   1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

16 10 20 25 71

白鴎大

14 21 21 27 83
◇早大スターティングメンバー
G #34池田慶次郎(社2=東京・京北)
G #2 木澤義椰(人2=京都・洛南)
F #21河上宗平主将(人4=京都・洛南)
F #27平野哲朗(人3=京都・洛南)
C #4 二宮弘憲(スポ4=福岡大大濠)
◇主なスコアリーダー
得点    木澤義椰:17得点
リバウンド 河上宗平:7リバウンド
アシスト  河上宗平:3アシスト