堀田・三浦の長距離砲がさく裂 順大に逆転勝利

男子バスケットボール

 第9節を迎えた関東大学リーグ戦(リーグ戦)。現在2位につけている早大は9位の順大と対戦した。前半は相手のオフェンスに苦しみ我慢の時間帯となる。相手に5点もリードを許し迎えた後半、G堀田尚秀(スポ3=京都・東山)とF三浦健一(スポ2=京都・洛南)のスリーポイントを中心に逆転すると、そのまま点差を広げ勝利。リーグ戦8勝目を挙げた。

 早大は前節同様、立ち上がりに苦戦。両チームとも思うように得点できない時間が続いた。競り合う展開のなか、上武大戦から復帰したG城戸賢心(スポ2=福岡第一)がスリーポイントを決め待望の今季初得点。17ー17の同点で第1Qを終えた。ここから一歩前に出たい早大だったが、第2Qから相手のオフェンスが勢いに乗り始める。キックアウトから次々と長距離砲を放つ相手に対し、早大はリバウンドを拾えず徐々に点差が離れていった。我慢の時間が続くなか、「江戸川大戦からシュートタッチが良い」と語る堀田尚秀が負けじとスリーポイントを決め返し、5点差で食らいつき前半を終えた。

スリーポイントを放つ堀田

 第3Q、出だしから早大のスリーポイントがさく裂する。三浦と堀田が立て続けにスリーポイントを射抜き、開始早々逆転に成功。F堀陽稀(スポ3=京都・東山)も果敢なリングアタックからフリースローで得点を重ね、点差を14にまで広めた。第4Qに入っても早大の勢いは止まらない。堀田、三浦に続きG下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)らガード陣も外からのシュートを決めた。終盤にはC初宮嘉一(スポ3=東京・頴明館)のリバウンドから、堀田がこの日8本目のスリーポイント。相手を突き放した早大が94ー78で勝利した。

ドライブする三浦

 後半でオフェンスが波に乗り勝利を収めた早大。この日32得点もの活躍を見せた三浦は、「チームとしてやるべきことを徹底できていなかった」と振り返った。次戦の相手は早大と首位争いを繰り広げる法大。勝利したチームが単独首位となる重要な一戦だ。今回見えた課題を改善し、1部昇格をたぐり寄せることはできるか。C石坂悠月副将(スポ4=東京・国学院久我山)らが復帰しフルメンバーとなったBIG BEARSが、今季最大の山場に挑む。

(記事 三浦佑亮 写真 権藤彩乃)

1Q2Q3Q4Q合計
早大1723381694
順大1728191478

◇早大スターティングメンバー◇

G#0 下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)

G#5 堀陽稀(スポ3=京都・東山)

F#6 三浦健一(スポ2=京都・洛南)

C#11 初宮嘉一(スポ3=東京・頴明館)

G#18 岩屋頼(スポ3=京都・洛南)

コメント

堀田尚秀(スポ3=京都・東山)

ーー前半はリードされるかたちとなりましたが、前半戦を振り返っていかがですか
 スリーポイントが武器のチームだと分かった上で、相手の強みであるスリーポイントを決められてしまいました。こっちとしても別にオフェンスが悪かったわけでもディフェンスが悪かったわけでもないんですけど、相手のシュートがよく入っていたので、我慢の時間だなと感じていました。

ーー相手のシュートへの対策について、ハーフタイム中に話したことは
 相手はドライブからのキックアウトのパスが多かったので、ヘルプを寄りすぎないようにしました。一人でしっかり守り切ればずれも起きないので、ボールマンを一人で守り切る意識と、ヘルプは行きすぎず自分のマークをもっと責任を持ってつこうということを話しました。

ーーその点は後半で改善されましたか
 そうですね。相手のレイアップはもともとなかったので、スリーポイントを消せて、それで点差が縮まったのかなと思います。

ーー後半は堀田選手のスリーポイントで流れを呼び込みましたが、ご自身のプレーについて振り返っていかがですか
 昨日(上武大戦)は(スリーポイントの成功数が)11分の3で、それだけ見たらあまり良くないですが、自分自身としては江戸川大戦からシュートタッチが良いです。今日も前半に3本決めて自分の中でも良いかたちでいけていたので、後半も思いっきりやっていこうという意識でやっていました。

ーー次戦への意気込みをお願いします
 六大(東京六大学リーグ戦)で勝っていますが、そこは一旦置いておいて、2部の中でも留学生はいないけど全体的なサイズは大きいので、リバウンドで負けないようにしたいです。自分自身としては思い切って打つことがチームでの役割だと思うので、そこを意識してやっていきたいです。

三浦健一(スポ2=京都・洛南)

ーー試合を振り返っていかがですか
 個人的にシュートが当たっていたのは良かったですが、きのう(上武大戦)も含めてチームとしてやるべきことを徹底できていませんでした。

ーー前半苦しい時間が続きましたが、ハーフタイムではどのようなことを話しましたか
 相手のシュートが当たっていて我慢する時間が続きましたが、リバウンドを何回も取られてセカンドチャンスをを与えているのが良くないと思ったのでそこを修正しました。おかげで後半少しでも相手を苦しめることができたのは良かったですが、それを最初からできないと1部のチームには前半で離されてそのままゲーム終了みたいになってしまうと思います。前節も含めて前半の終わり方が悪いので、練習中から改善するべきだと思いました。

ーーフルメンバーとなってチームの雰囲気はいかがですか
 チームで戦うスポーツなので全員戻ってきたのはこっちとしても助かりますし、戦力にもなっています。個人のコンディションやチーム力を高めて、リーグ1巡目で一番厳しい試合になるであろう来週の試合もみんなで戦って、1部に上がりたいと思います。