第100回関東大学リーグ戦 9月21日 埼玉・立教大学新座キャンパス
前半戦も残すところ4試合となった関東大学リーグ戦(リーグ戦)。三つ巴の戦いで首位を争う早大は第8節、上武大と対戦した。試合は第1クオーター(Q)、0-13のランで開幕し、早大は窮地に立たされる。しかしG堀田尚秀(スポ3=京都・東山)の連続スリーポイントなど、アウトサイドを中心に攻め逆転に成功。リードを奪い前半を終える。第3Q、開始早々に0-8のランで逆転されるも、早大のスリーポイントが止まらない。チームで計14本ものスリーポイントを沈め、最終的には80-63での快勝であった。
ティップオフから約4分間、早大には試練の時間が待ち受けていた。思うようにシュートが決まらず、試合開始から0-13のランを許す苦しい展開。修正が求められる早大は中を重点的に守る相手ディフェンスに対して方針転換。スリーポイントを多投し、8点差に縮め第1Qを終える。続く第2Q、この日復帰した城戸賢心(スポ2=福岡第一)のスティールから流れをつかんだ早大。ハードなディフェンスで相手を苦しめ、このQの失点をわずか6点に抑えた。オフェンスでは堀田を筆頭にスリーポイントが炸裂。G高田和幸(商3=京都・洛南)のディープスリーも飛び出し、チームは逆転に成功。36-30の6点リードで後半を迎える。
スリーポイントに沸き立つ早大ベンチ
第3Q、早大はまたもゲームの入りに苦戦する。上武大にスリーポイントを立て続けに決められ、再度ビハインドの展開へ。しかし好調が続くG岩屋頼(スポ3=京都・洛南)のバスケットカウントで再逆転。その後も連続でスリーポイントを沈め、早大は再びリードを広げる。最終第4Q、高田の連続スリーポイントや良いディフェンスからの速攻で更に点差を広げる早大。苦しい時間はあったものの、終わってみれば80-63。17点差の快勝であった。
スリーポイントを放つ高田
城戸のカムバックでフルメンバーとなった早大。試合でもスリーポイントの雨を降らし、0-13からの見事な逆転劇を見せた。次戦は現在リーグ戦9位の順大と対戦する。チームは他大の結果も相まって2位に順位を上げたが、「自分たちが目指すところは1部昇格で、2部優勝ではない」と高田が語るようにあくまで目標は1部昇格である。厳しい試合を乗り越えた早大・BIG BEARSの挑戦は未だ続く。
(記事 石澤直幸 写真 三浦佑亮)
第100回関東大学リーグ戦 9月21日(VS上武大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 18 | 18 | 17 | 27 | 80 |
上武大 | 24 | 6 | 16 | 17 | 63 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)
G#5 堀陽稀(スポ3=京都・東山)
F#6 三浦健一(スポ2=京都・洛南)
C#11 初宮嘉一(スポ3=東京・頴明館)
G#18 岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
コメント
高田和幸(商3=京都・洛南)
ーー試合を振り返っていかがですか
上武大のシューターに気持ちよくシュートを打たせてしまいました。ずっとチームの課題でもあるのですが、出だしのところで緩く入ってしまいました。結果的には途中からうちの良さを出せて勝てましたが、1部(所属のチーム)相手にこのようなことをしてしまうと取り返しの付かない試合になってしまうのでそこは反省点です。それ以外は良かったかなと思います。
ーーオープンのかたちでスリーポイントを打てていました
相手の留学生がずっとゴール下にいて、留学生につかれている人がスクリーンをかけたら空きやすくて。堀田も前半からシュートを打てる場面が多かったので、ベンチからも積極的に使うよう指示が出ていました。周りもその意図をくみ取って動いてくれたので、後半もシュートが打てたと思います。
ーーディープスリーを振り返っていかがですか
打った瞬間、入ったなと思って(笑)。ラッキーだったのもありました。前半はあまり気持ち良く打てなかったので、もっと早く意識して動けていたらと思います。
ーータイトなディフェンスで相手を苦しめました
シューターとして出ていて他の人より動かない分、ディフェンスを頑張るというように意識しています。マッチアップするところが体を使って守る部分が多くなっているのでそこは意識しています。それとコミュニケーションの量も意識していて、そのあたりも最近良くなってきていると思います。
ーー今後の意気込みをお願いします
他のチームの勝敗も気になることは気になりますが、自分たちが目指すところは1部昇格で、2部優勝ではないので。自分たちにベクトルを向けて、他の勝敗を気にせずここから全部勝てるように、入れ替え戦に向けて良いチームをつくっていけるように頑張ります。