第100回関東大学リーグ戦 9月8日 東京・東洋大学総合スポーツセンター
関東大学リーグ戦(リーグ戦)第6節は、早大と同じく1部復帰を狙う江戸川大と対戦。開幕から5連勝と波に乗るBIG BEARSだが、この日は立ち上がりから苦しい展開となった。第1クオーター(Q)序盤、出だしから相手に連続得点を許し大きく点差をつけられてしまう。それでも攻撃のリズムをつかんだ早大は第2Qで逆転に成功。44ー41で前半を終えた。後半も拮抗(きっこう)した展開が続き、わずか1点差で迎えた第4Q。中盤に早大が大きく前に出るも、直後に相手の反撃を浴び再度逆転を許してしまう。連続得点に沸き立つ江戸川大の勢いを止めることができず、そのまま82ー88で敗北。今季リーグ戦初黒星となった。
第1Q、早大がシュートを決めきれない中で相手のスリーポイントが当たり、0ー14のランを許してしまう。不穏な空気が立ちこめるも、終盤にG高田和幸(商3=京都・洛南)が立て続けにスリーポイントを沈め食らいつく。16ー23で持ちこたえ迎えた第2Q、早大は出だしから得点を重ね、G岩屋頼(スポ3=京都・洛南)のスリーポイントで1点差に迫る。直後に今大会好調のF堀陽稀(スポ3=京都・東山)がゴール下で得点し逆転に成功。G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)もバスケットカウントをもぎ取り、早大がオフェンスのリズムをつかみ始める。それでも相手の猛追を振り切ることはできず、44ー41の僅差で前半を終えた。
ボールを保持する高田
後半戦は互いに一歩も譲らないシーソーゲームに。拮抗(きっこう)した展開の中でF三浦健一(スポ2=京都・洛南)がスリーポイントからバスケットカウントを獲得し、チームを盛り上げた。相手も負けじと力強いオフェンスで応戦。終盤に連続得点を許したことで点差はわずか1点となり、65ー64で勝負の行方は最終第4Qへ。一進一退の攻防が続く中、中盤に試合が動いた。早大が堀、岩屋の得点で前に出ると、シューター・G堀田尚秀(スポ3=京都・東山)が2本連続のスリーポイント。土壇場で会場を大きく沸かすパフォーマンスを見せた。このままリードを守り切り早大の勝利かと思われたが、ここから相手の猛反撃が始まる。早大オフェンスが停滞した隙を見逃さず、2本のスリーポイントを含む怒濤(どとう)の連続得点。あっという間に9点ものリードをひっくり返され、早大はたまらずタイムアウトを要求する。その後は果敢に攻撃を仕掛けるも、決め切れない時間が続き逆転には至らず。江戸川大の歓声とともに、試合終了のブザーが鳴り響いた。
スリーポイントシュートを放つ堀田
82ー88で敗北し、リーグ戦開幕からの連勝記録を5でストップとしたBIG BEARS。第4Qのチャンスを生かせず悔しい敗戦となったが、高田は「自分たちのバスケができたのであまりネガティブには考えていない」と前を向いた。また試合後堀田が「早稲田の対策をしているなという感じが攻守ともにあった」と語ったように、2部優勝候補筆頭の早大には各大学も対策を重ね挑んでくるだろう。次戦の相手は国士舘大。昨年2部リーグ1位の強敵を相手に、早稲田のバスケットを貫き立ち向かう。
(記事 三浦佑亮 写真 河野紗矢、丸山勝央)
第100回関東大学リーグ戦 9月8日(VS江戸川大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 16 | 28 | 21 | 17 | 82 |
江戸川大 | 23 | 18 | 23 | 24 | 88 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)
G#5 堀陽稀(スポ3=京都・東山)
F#6 三浦健一(スポ2=京都・洛南)
C#11 初宮嘉一(スポ3=東京・頴明館)
G#18 岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
コメント
高田和幸(スポ3=京都・洛南)
ーー試合を振り返って
2部(でのリーグ戦)が始まって一番楽しかった試合でした。今まではシーソーゲームみたいな試合があまりなくて、久々にひりついた感じがあって楽しかったです。だからこそ勝ち切れていたら大きかったとは思いますが、自分たちのバスケができたのであまりネガティブには考えていません。良い試合だったなと思います。
ーー競り合いとなった第4Qはどのような気持ちでプレーしていましたか
シュートを決めて江戸川大の応援席を煽りたいと思って(笑)。あと1本決めていたりリバウンドを取れていたりしたら、という場面があって、それが第4Qに出て負けてしまいました。そういうところをもっと締めてやり切らないといけないなと思います。
ーー1巡目を折り返して5勝1敗という結果ですが、開幕からここまで振り返っていかがですか
今日まで5連勝していましたが、チームは気の緩みなく進んでこれたと思います。一旦ここで少し(次戦まで)空くので、ここまでの課題を修正しながら切り替えて頑張っていけたらと思います。
ーー次戦への意気込みをお願いします
国士舘大もおととしは1部でプレーしていて、今日の江戸川大のように簡単に勝たしてくれないチームだと思います。この1週間でここまでの課題を直して臨めば負ける相手ではないと思うので、ここからまた1巡目で頑張って勝っていきたいです。
堀田尚秀(スポ3=京都・東山)
ーー今日の試合を振り返って
出だしから早稲田の対策をしているなという感じが攻守ともにありました。さらに会場の雰囲気も相まって飲み込まれていたなという時間があって、そこが全てだったと思います。
ーー競った場面で2本のスリーポイントを決めましたが、どのような気持ちでプレーしていましたか
このリーグ戦が始まってからは自分的にはスランプというか、あまり良いかたちで動けていませんでした。それでもあのような時間帯は自分の中でも得意で、楽しもうという気持ちで思いきり打つことが大事かなと思って、強い気持ちで打っていました。
ーー1巡目を折り返して5勝1敗ですが、開幕からここまでを振り返っていかがですか
今までは1部でずっと負け続きのリーグ戦でしたが、最初に5連勝することができて。ある意味新しいというか、今までにないかたちでリーグ戦が進んでいって、少し気持ちの緩みがあったのかなと思います。勝ち切れてはいましたが、やっぱりどこかで気持ちが緩んだのかなというのが今日の試合だと思います。
ーー次戦への意気込みをお願いします
チームとしてもここでもう一回自分たちのやるべきことにフォーカスできる期間もありますし、負けたということが自分たちの気持ちを入れられる要因にもなっているので、 チームでもう一回まとまって、1部昇格に向けて頑張っていきたいと思います。