第100回関東大学リーグ戦 8月27日 東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ
8月26日に開幕した関東大学リーグ戦(リーグ戦)。開幕戦では立大に快勝した。連勝で勢いに乗りたい2戦目は3部から昇格してきた埼工大と対戦。序盤から堅いディフェンスで試合の主導権を握り、前半を41-29のリードで終える。中盤は我慢の時間帯もあったものの、第3クオーター(Q)終盤に早大がスリーポイントを連発。終わってみれば90-64の快勝であった。
早大はG岩屋頼(スポ3=京都・洛南)のミドルシュート、G堀陽稀(スポ3=京都・東山)の速攻からのレイアップで先制する。ディフェンスでは序盤からボールマンに対して積極的に守り、相手オフェンスを苦しめる。G下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)は抜群のシュートタッチでスリーポイントとミドルシュートを決め続けオフェンスを引っ張った。試合は拮抗(きっこう)した展開ながら、相手がフリースローを2本連続で失敗したことを皮切りに7-0のランを作り、第1Qを25-17で終える。続く第2Qも早大は激しいディフェンスから相手のターンオーバーを誘い、第2Q残り2分まで相手の得点をわずか4点に抑えた。しかしオフェンスに苦戦し点差をあまり広げられない中、G飯島慶記主将(人4=茨城・下妻一)がオフェンスリバウンドを獲得してからの下山のスリーポイントには早大ベンチが今日一番の盛り上がりを見せた。早大がそのままリードを保ち41-29で試合を折り返した。
レイアップシュートを打つ堀
第3Qは両チームハイペースで点数を積み重ねる。ボールムーブが止まってしまう苦しい時間もあったものの、F三浦健一(スポ2=京都・洛南)がミドルシュートを中心に得点を重ねた。第3Q終盤になるとG堀田尚秀(スポ3=京都・東山)を中心にチームで5本のスリーポイントを沈め相手を突き放した。第4Qも下山を中心に速攻が飛び出し着実にリードを広げる。さらに新戦力のG嘉手川太智(商2=沖縄・開邦)のドライブ、G遠藤琢磨(商2=山形南)のスリーポイントで勝利を磐石なものにした。
ジャンプシュートを打つ下山
ディフェンスで主導権を握り2連勝を飾った早大。チームとしての完成度の高さがうかがえる試合であった。しかし油断はできない。下山が「リーグ戦では1試合でも調子が狂うとその後も悪くなってしまう」と語るように、これからも大事な試合が続く。次戦の相手は早大と同じく開幕2連勝を挙げた明星大だ。早大・BIG BEARSは1部返り咲きを目指してまい進する。
(記事 石澤直幸、写真 権藤彩乃)
第100回関東大学リーグ戦 8月26日 (VS埼工大)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
早大 | 25 | 16 | 26 | 23 | 90 |
埼工大 | 17 | 12 | 20 | 15 | 64 |
◇早大スターティングメンバー◇
G#0 下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)
G#5 堀陽稀(スポ3=京都・東山)
F#6 三浦健一(スポ2=京都・洛南)
C#11 初宮嘉一(スポ3=東京・頴明館)
G#18 岩屋頼(スポ3=京都・洛南)
コメント
堀陽稀(スポ3=京都・東山)
ーー試合全体を振り返っていかがですか
勝てて良かったです。
ーーオフェンス面ではかなりファウルをもらえていました
そうですね。攻めたらファウルをもらえました。
ーードライブでファウルをもらうために意識していることは
相手の手が出ていたらわざと絡ませにいったりとかしてやっています。
ーー序盤はドライブが多く見られましたが、後半はスリーポイントも決められていました
1本決めたら気持ち良くなっちゃって、もうなんか打っちゃったみたいな感じで(笑)。それが2本ぐらい入ったので良かったです。
ーー今スリーポイントには自信がありますか
はい。
ーーディフェンスでは特に前半にボールを奪えていました
そうですね。相手は留学生のところに入れようとしていて、そこに早稲田が絶対寄るってわかってたと思うので、裏に飛ばすパスを狙っていました。
下山瑛司(スポ2=愛知・中部第一)
ーー試合全体を振り返っていかがですか
1桁点差の展開がずっと続いていて我慢の時間も長く、集中力が切れそうではあったのですが、チーム全体で鼓舞し合い、コミュニケーションも取れて最終的に20点差以上に広げることができたのは良かったと思います。
ーーチーム全体で素晴らしいディフェンスをしていました
自分たちは身長が小さい中で留学生を守るというところで、 ローテーションや、しっかり確認していたことが試合でできたので、そこはすごく良かったと思います。
ーー次戦への意気込みをお願いします
リーグ戦では1試合でも調子が狂うとその後も悪くなってしまうので、来週も昨日、今日くらいチーム全体でいい雰囲気でやっていければいいかなと思います。