【野球】注目ルーキー特集 第4回 阿部葉太

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 2026年度の野球部にスポーツ推薦で入学する4名を特集する注目ルーキー特集。第4回は横浜高の主将として明治神宮大会、センバツの二冠に輝いた阿部葉太(スポ1=神奈川・横浜)選手を取り上げます。

※この記事はYouTube動画の文字起こしとなります。YouTube動画の方も併せてご覧ください

全国に名を轟かせるタイミングが少し遅かった

ーー自己紹介をお願いします
 横浜高校から参りました、阿部葉太です。ポジションはセンターです。

ーー早大の練習に参加してみての感想を教えてください
 やっぱり高校野球とはまた違った印象をすごく受けました。大学は自分で磨きをかけていかないと、本当に差が生まれるなというのはすごく実感しました。

ーー具体的にはどういった点が高校の練習と異なりますか
 高校は勢いというか、元気というか、そういったことを大事にしていました。大学生はやっぱり一球一球への集中力というか、研ぎ澄まされたものがあるなと感じました。決して勢いだけじゃなくて、確率性の高さもすごいあるなと思いました。

ーー高校でドラフト志望届を提出せず、大学進学を選んだ理由を教えてください
 大学進学というのは早い段階で自分の中で決めていたんですけど、18歳で社会に出て自分でお金を稼ぐことや、大人と野球をやるという想像がつかなかったことが一つあります。また、人生において大学というものを経験したいというのは中学校ぐらいで思っていたので、大学進学は早い段階で決めていました。

ーーどの時期に大学進学を決意しましたか
 高校2年生の春ぐらいに、進路について当時の監督と話す機会があって、その段階で大学に行きたいということは伝えました。

ーー「プロに行ける」という声がある中でも大学進学を選ばれました
 メディアであったり記者の方から、プロにいけるという記事を目にすることはあったんですけど、自分としては全くそうは思ってなくて。甲子園も3年生の春と夏に出たというところで、もし2年生の春や夏に出ていたら考えも変わっていたかなと思うんですけど、全国に名を轟かせるタイミングが少し遅かったなというのは素直な感想です。

ーーどのような理由で早大への進学を決意したのですか
 横浜高から野球部として早稲田大学に進学した人がおらず、初めてということで、そういったところにチャレンジしたいと思いました。新しい進路や歴史を作っていけという村田監督の教えもあって、そういうところで勝負したいと思い、早稲田大学に決めました。

ーー感じている早大の校風や伝統はありましたか
 横浜高も伝統はありますが、早大はさらに伝統のある大学だと思っています。早慶戦を見に行ったんですけど、すごい盛り上がりで、そういったところからイベント性や特別なものを感じました、自分も早くそういう舞台で活躍したいなと思いました。

ーー練習している中で印象的な先輩はいましたか
 新4年生の寺尾さんです。ホームランを打った早慶戦を見に行ったんですけど、スイングのキレや安定した感じがすごいなと思いました。

ーー早大のOBで憧れの選手はいますか
 あまり大学野球を見てこなかったので詳しくはないんですけど、直近だと印出さん(印出太一、令8スポ卒=現三菱重工East)です。自分は愛知県出身で、中京大中京で活躍していた時を見ていたので、早稲田で活躍している姿もたまに見ていました。

(憧れは)大谷翔平選手

ーーご自身のストロングポイントを教えてください
 一番の持ち味はバッティングと足ですかね。足にはすごく自信があるので、それを活かした守備範囲や盗塁、走塁でチャンスを生み出すところが持ち味だと思います。

ーー憧れやお手本にしている選手はいますか
 大谷翔平選手です。世界のトップでプレーしている姿に憧れがありますし、すごい選手でも謙虚でいられるところが本当に尊敬しています。

ーー打撃フォームが大谷選手に似ていると言われていますが、真似しているのですか
 最初から真似しようと思ったわけではなくて、高校時代に金属バットが変わるタイミングでフォームを変えようと思って、いろいろ試した結果ああいう形になりました。そこから参考にし始めました。

ーー対左投手の時はスタンスを広げるところも同じですか
 当時はやっていたんですけど、今は大学のピッチャーも全然違うので、これからまたいろいろ試行錯誤していかないといけないなと思います。

ーー金属から木製のバットに変わり、苦労している面などありますか
 まずバットに当てないと飛ばないですし、少しでも芯を外すと全く飛ばないので、高校時代よりも本当に集中しないといけないなと感じています。

ーー早大野球部の中でご自身はどのような役割を期待されているとお考えですか
 とにかくリーグ優勝、日本一がチームの目標だと思うので、そこに向かって自分も結果を残すことが求められていると思います。焦らず、しっかり準備して春を迎えたいです。

ーー小宮山監督の「1番・センター」で起用するとの発言がありましたが、どのように受け止めましたか
 そういった期待をいただけるのはすごく嬉しいです。プレッシャーはあまりなくて、その期待に応えられるように頑張りたいと思っています。

ーー高校野球と大学野球の違いは色々とあると思いますが、その部分は楽しみにされていますか
 大学野球はすごく楽しみにしています。高校時代のチームメイトと対戦することもありますし、大学の方が伝統もあると思うので、春の開幕が楽しみです。

ーー対戦したい選手はいますか
 中学、高校から大学に行きたいという思いはありましたが、あまり大学野球を見てこなくて。まだあまり分かっていないので、これから知っていきたいです。

ーー優勝への思いは

 高校時代からずっと日本一を目標にやってきて、春の甲子園で達成することができて、すごく嬉しかったです。大学はトーナメントではなくリーグ戦なので戦い方は違いますが、最終的には日本一、リーグ優勝を目指してやっていきたいと思います。

ーー入学前に尾瀬雄大選手(令8スポ卒=現トヨタ自動車)と練習されたそうですが、どのようなお話をされましたか

 体験練習の時にすごくよくしていただいて、いろんな大学に良いところはあるけど、早慶は大学野球の華だという話を聞きました。試合の観客数も全然違うし、そういう舞台で活躍するのはすごく楽しいよという話をしていただきました。

ーー「1番・センター」となると、3年間尾瀬選手の後釜になります

 100安打に迫るような記録を残していて、すごく記憶に残る先輩なので、その後をしっかり担えるようにやっていきたいなと思っています。

緒方さんとまた同じチームでプレーしたい

ーー1年目の目標を教えてください

 とにかく1年生の春から試合に出たいという思いがあります。個人的な目標はまだそこまでないですが、チームが勝てるプレーをしていきたいです。

ーー大学侍ジャパンに選出されたいというお話を聞いたのですが、そこに向けての意気込みは

 一番そう思ったきっかけは、国学院にいる緒方さん(緒方漣、国学院大3年)という先輩の存在です。また同じチームでプレーしたいという思いがありますし、緒方さんが2年生で選ばれているので、自分も超えたいという気持ちがあります。1年生から選ばれたいという思いはあるので、まずは春のリーグ戦でしっかり結果を残したいです。

ーー緒方選手とはどういった関係でしたか

 最初は横浜高校の野球が全く分からなかった中で、緒方さんをはじめいろんな方に教えていただきました。自分は後ろを守っていたんですけど、ショートに飛べばアウトになるという安心感があって、本当に頼もしい存在でした。また一緒にプレーしたいと思っています。

ーー昨年の8月に大学侍ジャパンと対戦したと思いますが、その時に抱いた印象を教えてください

 雰囲気がすごくて、プロ野球選手なんじゃないかと思うくらいでした。高校代表とはまた違うレベルを感じました。

ーーチームメートになる宮城投手が投げていましたが、どういった印象でしたか

 その時はあまり調子が良くなかったと聞いていますが、大学の投手はストレートも変化球もレベルが高くて、特に落ちる球は高校生とは全然違うと感じました。

ーー4年間で達成したい目標はありますか

 一番分かりやすい数字でいうと、明治大学の高山俊さんの131安打という記録を意識しています。4年生の最後のリーグ戦が始まる前に狙える位置にいたいですし、長打力もつけていきたいと思っています。

ーープロという面はいかがですか

 4年後にドラフト1位で即戦力として行くというのは決めているので、そのためにヒットだけでなく長打力も身につけていきたいです。

ーー重視したいのは長打力

 そうですね。コンタクト率も大事ですが、長打力がないとプロで一流になるのは難しいと思うので、そこは意識していきたいです。

ーー将来どういった選手になりたいという理想像はありますか

 最近引退されましたが、糸井嘉男さんのような選手になりたいと思っています。

ーー普通の大学生として楽しみにしていることはありますか

 授業の仕組みがまだ分からないので、そこは早く理解しないといけないと思っています。楽しみというよりは、今はそこが一番不安です。

ーースポーツ推薦で他に3人入っていますが、どういった印象を持っていますか

 入学前から知っている選手ばかりで、川尻(川尻結太、スポ1=宮城・仙台育英に関しては中学時代から対戦経験もあるので親近感があります。この4人や内部進学の選手も含めて、いい代にしていきたいです。

ーーこれからの意気込みを教えてください

 早稲田の野球部として、人として成長するのはもちろんですが、4年後にドラフト1位で行くという目標があるので、そのために必要な結果と準備を4年間でしっかりやっていきたいと思っています。

ーーありがとうございました!

(取材、編集 石澤直幸、堤健翔)

2007(平19)年8月6日生まれ。神奈川県・横浜高出身。スポーツ科学部1年。右投左打。第55回明治神宮野球大会優勝。第97回選抜高等学校野球大会優勝第107回全国高等学校選手権ベスト8。