夏季オープン戦 9月3日 安部球場
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中大 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
早大 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 | × | 10 |
オープン戦も残すところ4試合となり、リーグ戦に向けて弾みをつけていきたい早大。試合は初回に2点、5回に1点を奪うと投手陣が9回4失点の粘投で試合を作り、8回裏に一挙7得点を奪取。結果、10―4の大勝を収めた。
打線は初回から中大の先発、三奈木亜星(4年)を攻め立てる。渋谷泰生(スポ4=静岡)、小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)が連打でチャンスを作ると、寺尾拳聖(人3=長野・佐久長聖)の内野ゴロの間に1点を先制。前田健伸副将(商4=大阪桐蔭)も適時打で続き、2点を先制した。

3回までに5奪三振の好投を見せた先発の安田虎汰郎(スポ2=東京・日大三)だったが、2巡目を迎えた中大打線の2番・青木勝吾(1年)と3番・皆川岳飛(4年)の安打により無死一、三塁のピンチを招く。バッテリーミスや被打などが重なり、結果として4回に2失点を許し、同点とされてしまう。

5回の表には安田から代わったリリーフの香西一希(スポ4=福岡・九州国際大付)が1失点を許すが、セカンドへのけん制でランナーを刺すなど、最小失点に留める。その裏に先頭の尾瀬雄大(スポ4=東京・帝京)が右翼への二塁打を放つと、中大側の守備の乱れの間に1点を返し、同点とした。
6、7回を無得点で終えた両チームだったが8回に試合が動いた。この回先頭の寺尾がセンターへの安打で出塁すると、代打の前田健副将が犠打で1死二塁のチャンスを作り、役割を果たす。続く6番以降の下位打線が奮起し、中大のリリーフの平井智大(2年)、岩城颯空(4年)を攻め立て、5安打を放ち、打者一巡の猛攻でこの回に一挙7得点を挙げた。

9回には齋藤士龍(文2=東京・早実)が先頭打者に本塁打を浴びるも、後続を3人で打ち取り、試合終了。早大が10―4で勝利を飾った。
(記事 山川徹心、写真 佐井美海)
コメント
◆前田健伸副将(商4=大阪桐蔭)
ーー今日の試合を振り返って
試合としては良かったと思います。ただ、最後に大量得点を挙げましたが、それをもうちょっと最初の方からやっておけばもっと試合は楽だったのかなとは思います。
ーー初回には適時打を放ちました。どのようなことを考えましたか
チャンスだったので、ヒットを打って2点取って、試合を楽にしようっていう気持ちで行きました。相手のピッチャーが中学校の同じチームだったので、そういった意味でも打ちたいと思っていました。
ーー打撃が好調の理由は
(状態が)いい時はレスト方向に飛んでいくと思っていて、そういった打球がだんだんと出てきいるので、気持ちの面でも力が抜けるというか、調子は悪くないんだなと思えるので、それがいい打撃につながっているのかなと思います。
ーー中大には高校時代の同期、後輩もいますが
たくさん喋りましたね。
ーー明日の試合への意気込み
チームとして今日の8回の攻撃のように入れればいいかなと思っているので、そういったいい感じのムードで入っていけていい試合ができたらなと思います。
◆安田虎汰郎(スポ2=東京・日大三)
ーー今日の試合を振り返って
今日は接戦ゲームになった中で、8回に打線がつながったというところで、チームとしてはすごくいい試合運びができたのかなと思います。
ーーご自身の投球を振り返って
序盤、3回までのバッター1巡目っていうところではすごくいいテンポで抑えられました。ただ、やっぱり先発する上での自分の課題は2巡目の対応になってくると思うので、(4回の失点は)反省でもありました。(直前の攻撃で)戦略的なミスがあって、ダメなプレーから次の守りで同点、追いつかれたっていうのは、先発ピッチャーとしては絶対踏ん張らなきゃいけないところだったと思います。先頭ランナーを出したっていうところもそうですし、あの後、最初でしのげなかったっていうところも、やっぱ自分としてはそこが課題であり、これから絶対つぶしていかなきゃいけないなと思います。
ーーリーグ戦が近づいていますが、意識することは
夏、南魚沼で球速アップにも取り組みましたし、投げ込みっていうところでも誰よりも投げ込んで、誰よりも走ってっていうようにやってきたので、その点コントロールに関する自信はついてきています。あとはここから上手くリーグ戦に向けてもう1段階アップできたらいいなと思います。
ーー7月には「打たれないボールを目指す」とおっしゃっていました
そこもやはり真っすぐの強さだと思います。低めの手の出ないストレートと、あとは高めで空振り取れるっていうところで、キャッチャーともこだわってやってきたので、そういうボールは最近の試合では多く使えるようにはなってきています。それをもう1段階アップデートできたら、リーグ戦でもいけるんじゃないかなと思います。
ーー次回登板への意気込みをお願いします
次はおそらくリーグ戦になると思うので、もう任されたところで最高の仕事ができるような準備を重ねていきたいと思います。