【野球】稲門倶楽部から「勝ち点獲得」 12安打5得点で逃げ切り勝利を飾る/全早稲田戦

野球

全早稲田戦 8月9日 新潟・ベーマガSTADIUM

TEAM合計
稲門倶楽部
早大×

 一昨年以来南魚沼で行われている全早稲田戦。1勝1敗で迎えた3戦目は、稲門倶楽部が5回に吉澤一翔(令3スポ卒=現大阪ガス)の本塁打で先制に成功する。しかし、直後に早大が德丸快晴(スポ1=大阪桐蔭)の適時打で同点とすると、6回には髙橋海翔(スポ2=山梨学院)、石郷岡大成(社4=東京・早実)の適時打で3点を追加。終盤に稲門倶楽部が追い上げたものの、最後まで早大がこのリードを守り切り、5-3で勝利を飾った。

 この日の先発は伊藤樹(スポ4=宮城・仙台育英)。初回こそ2死から檜村篤史(令2スポ卒=現Honda)に安打を浴びたものの、その後は稲門倶楽部を完封。常時145キロ前後を計測し、3回無失点でマウンドを降りた。後を受けた髙橋煌稀(スポ2=宮城・仙台育英)は、この日圧巻の投球を披露。丸山壮史(令4スポ卒=現ENEOS)を高めの150キロの直球で空振り三振に仕留めるなど、持ち前の球威を前面に押し出し、社会人で活躍する選手たちを圧倒して見せた。

先発した伊藤樹

 5回からは宮城誇南(スポ3=埼玉・浦和学院)が登板。ここまで0-0の緊迫した投手戦が続いていたが、宮城は代わり端に吉澤から完璧な左越え本塁打を被弾し先制を許すと、失策と安打で無死一、二塁のピンチを招いてしまう。それでも、中川卓也(令5スポ卒=現東京ガス)から見逃し三振を奪うと、板谷竜太(令5教卒=現茨城トヨペット)を併殺打に仕留め、ピンチを脱出。6回も無失点で抑え、2回1失点でマウンドを降りた。

リリーフした宮城

 稲門倶楽部は須田幸太(平21スポ卒=現JFE東日本)が先発。尾瀬雄大(スポ4=東京・帝京)を空振り三振に仕留めるなど、ブランクを感じさせない投球で現役部員にプロ野球の壁の高さを示した。須田が降板した後も、早大はなかなか攻撃の糸口をつかめない。それでも5回、先頭の髙橋海が出塁すると、2死三塁とした後に德丸の適時打で生還。6回には田村康介(商4=東京・早大学院)の内野ゴロ、石郷岡の適時打で3点を追加し、逆転に成功した。8回には、先頭の岡西佑弥(スポ3=智弁和歌山)が内野安打で出塁すると、相手の失策の間にさらに1点を追加。効果的に得点を積み重ねた早大はこの日、12安打5得点の攻撃を見せた。

適時打を放った石郷岡

 7回に登板した田和廉(教4=東京・早実)は順調に2死を奪ったものの、加藤雅樹(令2社卒=現東京ガス)にバックスクリーンへの本塁打を浴び、失点。8回に登板した小松龍一(スポ1=岩手・花巻東)も3連打で1点を失い、最終回を前に2点差にまで迫られてしまう。しかし、最終回に登板した安田虎汰郎(スポ2=東京・日大三)は直球主体の投球で2三振を奪う抜群の投球を見せ、稲門倶楽部を封じ込める。結果的に、早大が5-3で接戦を制し、南魚沼での3度目の全早稲田戦を制した。

(記事 林田怜空、写真 西本和宏)

コメント

◆小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)

――本日の試合を振り返って
日野愛郎部長も「勝ち点をかけた試合になる」とおっしゃっていた中で、勝つことが最重要だと思っていましたし、実際に勝つことができて良かったです。

――ここまでの南魚沼キャンプを振り返って
1日1日チームとして、個人としてテーマを決めて、有意義なキャンプになっているかなと思います。

――個人としてこの試合では再三の好プレーがありました
チームとして守備を鍛える合宿にしようと言う声かけはしていて、加えて今日は足を動かすことをテーマとしてやっていた中で、それが出来たことは良かったと思います。

――安打の打席を振り返って
長打を狙った中でまだズレがありました。そこを修正していきます。

――今後のキャンプへの意気込みを
まだ序盤ですが、ここから体を追い込んで、レベルアップできるように頑張ります。

◆寺尾拳聖(人3=長野・佐久長聖)

ーー今日の試合を振り返って
 投手は早稲田の現役選手も多かったので、しっかりと打ててよかったです。

ーー打撃の調子は
 あんまり良くはないですが、今日はしっかりと打てたので、そこは良かったかなと思います。

ーーキャンプが始まって数日が経ちますが、振り返って
 結構体は疲れてはいますが、その中で試合をやっていかなければいけないので。そういうところでも今日の試合は良かったのかなと思います。ここからまだ後半のキャンプがあるので、しっかりと追い込んでいきたいと思います。

ーーキャンプで重点的に取り組みたいことは
 ずはと、備でできることをしっかりとやろうかなと思います。

ーー最後に今後のキャンプへ意気込みをお願いします
 まずはケガをしないこと。その中で自分の限界を越えられるように頑張りたいと思います。