強豪・日本生命相手に完封勝利/日本生命戦

野球

春季オープン戦 3月10日 沖縄・コザしんきんスタジアム

TEAM 合計
早大
日本生命

今年に入って対外試合2勝1分2敗とまずまずの成績を残していた早大は、社会人屈指の強豪・日本生命と対戦。試合は、両投手の好投で中盤までゼロゼロ進行で進んだ。その中でも早大打線は、6回に小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)の先制打で先制すると、7回には吉田瑞樹副将(スポ4=埼玉・浦和学院)の適時二塁打で追加点を奪う。投手陣は相手打線を7安打無得点に抑え込み、2-0で勝利を飾った。

 この日の先発は伊藤樹。初回から球場表示で150㌔を計測すると、4回のピンチも連続三振で乗り切り、6回零封の好投を披露。順調な調整ぶりを見せつけた。この日は田和廉(教4=東京・早実)も150㌔を計測するなど、投手陣が大いに活躍。救援陣は全3回を三人で斬って取る好投を見せており、今季も強力投手陣は健在だ。

先発の伊藤樹
リリーフの梶田笙(スポ4=大阪・早稲田摂陵)。父は日本生命の監督・梶田茂生氏

 また、野手陣も相手先発に5回まで散発3安打に抑え込まれていたものの、6回に3安打を集中させ、小澤主将の適時打で先制点を挙げる。続く7回にも変わった投手を攻め立て、下位打線の働きで追加点を奪った。この日最も目立ったのは吉田瑞副将。猛打賞の活躍で、2日前に行われていた東海大戦と2戦合計4打点を挙げる大暴れを見せた。早大伝統の「6」を背負う正捕手が、神宮で躍動する日もそう遠くない。

先制打を放った小澤主将
適時打を放った吉田瑞副将

 試合後には伊藤樹が「自信になる試合だった」と手ごたえを語ったように、東京六大学野球春季リーグ戦(リーグ戦)開幕に向けて、調子を上げてきた早大ナイン。この後に続く遠征や社会人対抗戦、そしてリーグ戦でも、より一層の活躍を期待したい。

(記事 林田怜空、写真 田島凜星)

コメント

◆小澤周平主将(スポ4=群馬・健大高崎)

ーー社会人相手に勝利を収めました。試合全体を振り返っていかがでしたか
 昨日の夜に、ロースコアのゲームで勝たないとダメだというふうなミーティングがあって、次の試合でこのローゲームの試合で勝てたというのは本当に自信につながると思います。

ーー本日も小澤選手は2安打1打点と活躍されました。好調維持のために意識していることはありますか。
 集中して、ランナーをかえすことだけを考えているので、その場面に応じたバッティングができていて、今はいいと思います。

ーー昨日、キャンプでは走塁改革をしているというお話がありました。本日は尾瀬選手が2盗塁でしたが、走塁面の意識はいかがでしたか
 ベンチでピッチャーのクイックのタイムだったり、キャッチャーのタイムだったりが共有されていて、試合が始まった瞬間からもういけるぞというふうな声が出ていたので、やっていることがうまくできているかなと思います。

ーー明日以降への意気込みをお願いします
 まだまだキャンプは長いので、レベルアップできるようにケガなく頑張ります。

◆伊藤樹(スポ4=宮城・仙台育英)

ーー今日の試合を振り返っていかがですか
 まず、こういうロースコアのゲームをしっかり作れたというのと勝ち切れたのはチームとしても投手陣としてもすごく良い経験というか、成長してきたことの積み重ねだと思うので、本当に良い試合だったと思います。

ーー昨日までの練習を踏まえて何か意識して試合に臨みましたか
 自分自身は球速アップのところはテーマとして置いていて、試合の中では投球術とか実戦での投球は大事にしているので、今日ここまでの最速として後ろで148㌔、球場ガンで150㌔は出ているのでかなり良い感じだったと思います。

ーー2度のけん制刺がありましたが何か意識していることはありますか
 そういうところでアウトが取れれば取って行きたいと思っているので、そこが自分の強みですし、できないと自分を苦しめるので、2つ取れたというのはその後の投球ですごく圧力をかけられたところかなと思います。すごく良い2つのアウトだったと思います。

ーーこれからの意気込みをお願いします
 今日の試合ができたってことはすごく自信になりましたし、これ以降もこういう試合が作って勝てればリーグ戦まで良い調整になると思うので1試合1試合大事にやりたいと思います。