現在沖縄にキャンプの拠点を置き、チームづくりの総仕上げに入っている野球部。期間は17日間、オフは雨天時のみ、というハードなスケジュールが組まれているが、5季ぶりの戴冠へ向け、選手たちの意欲は並々ならぬものだ。今回は、3月5日に行われた終日練習に密着。ことしのチームが重視する『一体感』を感じられる場面が随所に見られた。
午前9時20分、ウォーミングアップ開始と共に、選手たちのはつらつとした声がメイングラウンドに響き渡った。キャッチボール、ボール回しを終えると、野手は各自のポジションに就き、シートノックへ。プレーに関与していない選手も常に声を出し、チーム全体で一つのアウトを確実に取ろうという姿勢が見られた。その中でも目を引いたのが、捕手の重田慎太郎(文構3=佐賀西)だ。現在混戦となっている正捕手争い。この日もシートノックに入った5人の捕手それぞれが緊張感を保ってプレーしていたが、チームを鼓舞する声を常に発する重田の存在感は際立っていた。さらにこの日のシートノック後には、捕手陣に対して髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)からの直接指導もあった。捕手の5人を本塁ベース付近に集めた髙橋監督。一昨年導入されたコリジョンルールへの対策を、身振りを交えながら丁寧に指導した。「優勝しかない」と語る高橋監督、扇の要の育成へ余念がなかった。
声でシートノックを盛り上げる重田
シートノックが終わり、多くの野手はメイングラウンドを出て20分間走へ向かったが、山田淳平(教3=東京・早実)、吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)、岩本久重(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)、丸山壮史(スポーツ科学部入学予定=広島・広陵)はメイングラウンドで特打ちを行った。新チームで不動のリードオフマンとして打線をけん引している山田。逆方向を意識した打撃を行い、目標とする首位打者へ意識の高さをのぞかせた。その後、野手陣は内、外野に分かれて再びノック。吉澤や丸山といった下級生ものびのびとプレーしている姿が印象的だった。学年間の風通しをより良いものにする施策を行っている野球部。その一端が垣間見えた。昼食を挟み、午後からは打撃練習。主砲の加藤雅樹(社3=東京・早実)らが快音を響かせた。OBの石山建一氏(昭40商卒=静岡)から、打球にバックスピンをかける指導を受ける選手の姿も見られた。
ロングティーを行う加藤
一方の投手陣。この日ブルペン入りした中で、捕手の岸本朋也副将(スポ4=大阪・関大北陽)、小藤翼(スポ3=東京・日大三)が仕上がりに太鼓判を押したのが早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)だ。マネージャーの飯島匠太郎(スポ3=千葉・市川学園)を打席に立たせ、翌日の社会人との対戦を想定しながら直球やスライダー、チェンジアップといった球種を、高さを意識しながら丁寧に投げ込んだ。前日の春季オープン戦に先発したエースの小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)も投げ込みを実施。球の握りを試行錯誤しながら投球している姿が印象的だった。打席に立った西岡寿祥(スポ4=東京・早実)に意見を求める場面も見られ、チームの大黒柱としてさらなる成長を予感させる。ブルペンに入っていない時間も、投手陣はポール間走や、メディシンボールを使ったトレーニングで精力的に汗を流した。
順調な仕上がりを見せた早川
降雨により15時40分頃終了となったメイングラウンドでの練習。各自が高い意識を持ち、克服すべき課題を念頭に置いて練習している姿は頼もしかった。そして何より感じたのが結束の強さ。ブルペンでも下級生の投手が上級生の捕手に臆することなく意見を述べる姿が見られた。チーム一丸で、悲願の王座奪還へーー。昨秋味わった悔しさを胸に、早大野球部は今月16日まで沖縄の地で牙を研ぐ。
(記事 皆川真仁、写真 中澤紅里、岡田静穂、石﨑開)
※記事中の学年は新年度のものです。
★自主練習
室内練習場で汗を流す選手たち
メイングラウンドでの練習が終わっても、選手たちの練習は続いた。場所を室内練習場に移し、トスバッティング、シャドウピッチング、筋力トレーニングなどおのおのが40分ほど自主練習。練習を終えた選手たちの表情には充実感が漂っていた。
コメント ※インタビューは3月4日のホンダ鈴鹿戦後、3月5日の終日練習後に行われたものです
髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)
――春季オープン戦を数試合終えてみて、今のチームの状態はどのように見ていますか
大きいけがもなく、それぞれの状態っていうのは順調に準備ができているんじゃないかなと思います。
――起用に関して何か心掛けていることはありますか
まだ、ピッチャーにしても野手にしてもまだまだ始まったところですからね。ある程度、もちろん理想のオーダーとかいうのはありますけども、チャンスを多くそれぞれに与えるというのを心掛けてます。
――積極的に選手を起用している印象ですが、期待している選手や最近目立つ選手などはいらっしゃいますか
4番の加藤も安定してくれてる状態ですし、エースの小島(和哉主将、スポ4=埼玉・浦和学院)も調子悪くはないと思いますからね。新入生も戦力に絡んできそうな新入生が何人か見受けられるので、楽しみであることは間違いないですね。
――先日まで台湾の南華大学と合同練習をされてましたが、そこで何か得たものはあるでしょうか
外国のチームですからね。ちょっと感覚的にいろいろ違いますし、どちらかというと台湾のチームがワセダに学びたいという、学ぶ姿勢の方が強かったので。そういう純粋に学びたいという姿勢を感じたことが一番、我々も真摯(しんし)な態度というのは彼らに求めるんじゃなくて、今後どこか参考になることがあれば真摯に取り組んでいきたい、そういう態度をまねしたいということですね。
――沖縄キャンプのチームとしてのテーマはどういったものでしょうか
鍛える時期でもあるんですけど、実戦の時期なので、まして暖かい時期ですから、オープン戦も入ってますし。やっぱりどれぐらい実戦で対応できるか、どれぐらい相手の打線を抑えられるか、社会人あたりのチームが多いですからね。そういうところをどんどん試していって伸ばしていきたいなと思います。
――きょう(3月5日)の練習では、シートノックの後に捕手の方々に何か指導されていましたが、どういったことを指導されましたか
一去年コリジョンルールが適用されて、すごく厳しくなってるので、今までもそういうことを言ってたんですけど、ちょっと不徹底だったので。新入生も入ってきたので、その徹底ですね。
――小島主将はどういった主将だと思っていらっしゃいますか
ピッチャーなので、チーム全体の練習に絶えずいるわけではないですが、エースとして、主将として、率先垂範型ではないかなと思います。
――最後に、東京六大学春季リーグ戦への意気込みをお願いします
いやもう、優勝しかないですね。
小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)
――沖縄キャンプのチームとしての方針は
秋のリーグ(東京六大学秋季リーグ戦)も春のリーグ(東京六大学春季リーグ戦)も去年は1点差で負けることが多かったので、その1点をどうやって詰めるか。バントとか、走塁とかで無駄なアウトにならないとか、そういう当たり前のことをやろうというふうに声を掛けて、みんなでその1点にこだわって取り組んでいます。
――練習量がことしはかなり増えたとおっしゃっていましたが、冬の練習を通してチームの成長などは感じますか
体力的にはみんなついてると思うんですけど、ここからはやっぱりそれを技術にちゃんと置き換えれるかどうかなので、そこはもっと練習で詰めていかないとな、と思いました。
――新入生が練習に参加していますが、様子はいかがですか
思い切りがいいので、チームの底上げになっていると思います。
――ことしは一人で投げ勝てるようにしたいと対談でおっしゃっていました
試合に入ったら絶対完封を目指して投げてるので、かといってその完封というのにこだわらないで、やっぱり長いイニングを少ない失点で投げるというのが先発の役目だと思うのでそこにはこだわっていきたいなと思います。
――先日の桐蔭横浜大戦では好調に見えました
そうですね。でも2月の終わり頃なので、そんなに調子が良くてもあんまり…。
――改めてキャンプへの意気込みをお願いします
春のリーグ戦までだいたいあと1カ月あるのでしっかり調整して、万全の状態で、春必ず日本一とれるように頑張ります。
岸本朋也副将(スポ4=大阪・関大北陽)
――沖縄キャンプに入って、現在の調子はいかがですか
まだ本調子という感じではないんですけど、徐々に良くなってきているかなと思います。
――この沖縄キャンプでどのような課題を持って取り組んでいますか
守備面ではいつも思っていることは一緒なんですけど、技術面において送球とかは100パーセント投げられるように、ストップは100パーセント止められるようにというのを目標にやっていて。それと沖縄キャンプでは社会人チームとの試合もあるので、その中でどういう球が通用するのか、どういう球が打たれるのかといった配球面でもいろいろ試しながらリーグ戦(東京六大学リーグ戦)のときには「これならいける」という確信を持ってサインが出せるように今から試していきたいと思っています。
――打撃の面ではいかがですか
打撃面でも技術的な部分なんですけど、体が開くとどうしても打てないので、逆方向に強い打球を飛ばすことを意識して、体をしっかり閉めて逆方向に打つことを意識して取り組んでいます。
――ブルペンで球を受けてみて、投手陣全体の調子はどのように感じますか
まだ完全に仕上がっているという感じではないんですけど、去年に比べて低めに集まっているので、そういった面ではすごくいい感じで仕上がっている段階にあるのかなと思います。
――特に調子がいいと感じる投手はいらっしゃいますか
やっぱり早川(隆久、スポ2=千葉・木更津総合)とかは自分が受けていても低めに集まっていて、浮いたスライダーとかが打たれる場面も多かったんですけど、本人がそこを課題としてこの冬やってきたと思うので、すごくいいかたちで調子が上がってきているなと思います。
――冬の期間に重点的に取り組んできたことはありますか
打撃面ではコンスタントに打つっていうことができなかったので、調子が悪い中でも常にヒットが打てるようにということを意識して、しっかり逆打ちっていうのを意識して、体が開かないように練習してきたので、リーグ戦に向けてそこをもっとこのキャンプでレベルアップしていければいいかなと思っています。守備ではやることは一緒なんで、常に100パーセントを目指してやってきました。
――副将として見て、チーム全体の雰囲気はどのように感じていますか
去年よりは上級生はもちろんですけど、下級生も声を出してくれて、チーム全体の声っていう面で雰囲気づくりはしっかりできていているかなと思うので、そこはいいと思っているんですけど、まだまだ技術面で足りない面とかはあると思うので、そこを詰めていけばチーム力が高まってリーグ戦に臨めるかなと思います。
――今後の沖縄キャンプ、そして春のリーグ戦に向けての意気込みをお願いします
全体のチーム力アップというのはこの沖縄キャンプで寝食共にする中でさらに培われていくものもあると思うので、そこでよりチームワークというものを良くして、春のリーグ戦に向けていいかたちでチーム力で団結していけるように取り組んでいきたいです。
池田賢将(スポ4=富山・高岡南)
――いよいよ沖縄キャンプが始まりました。ご自身の調子はいかがですか
去年はこの時期に結果が出ませんでした。ことしはここに照準を合わせてやってきて、実際結果も伴っているので良い状態です。
――きょう(3月4日)は6番。どういったことを心掛けましたか
チャンスでよく打順が回ってきます。いかにそこで打てるかが大事なので、チャンスでしっかり1本出せるように意識しています。
――外野の守備は慣れてきましたか
去年に比べればだいぶ慣れてきました。練習してきた成果がやっと出てきたのかなと思います
――冬はどんなことを重点的に練習してきましたか
まずは速い球に振り負けないように、スイングスピードを上げるということ。あとは三振をしないようにするということで、追い込まれてからも粘り強く勝負できるように練習してきました。
――守備に関してはどうですか
ミスのない安定感のある守りを目指してきました。あとは一か八かの場面でしっかり正確なバックホームができるように意識してきました。
――今後の沖縄キャンプはどんなことを意識して取り組んでいきたいですか
春季リーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)前に追い込める最後のチャンスだと思うので、追い込みつつもけがをしないようにやっていきたいです。そしてリーグ戦は全試合出場できるように頑張っていきたいです。
西岡寿祥(スポ4=東京・早実)
――春季オープン戦で負ったけがの状態はいかがですか
今けがして1週間ちょっとなんですけど、全然動くようにもなってるし、リーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)終わるまでは痛くてもそのままやろうと思ってるので、回復というか、けがも良くはなってると思います。
――現在はどういった練習をされていますか
投げれない、打てないで走るのと、あとは守備の基礎練習みたいな。右手つけれないので片手で捕ったりとか、本当に限られたことをやっているという感じです。
――冬の間はどういったことに取り組んできましたか
冬はチーム全体でバットの数を振るというのをやってて、僕の場合はバッティングですかね。とにかく数振って、みたいな感じでやってました。
――新1年生が練習に参加するようになったと思いますが、様子はいかがですか
今まで結構1年生に朝準備やらせたりとか、その準備ごと全部任せたりとかやってたんですけど、ことしからそういうのをなくして、全員でやっていこうという雰囲気になって。だからすごい、僕から見たらいい意味でのびのびやってると思います。
――今のチームの状態はいかがですか
沖縄キャンプ前はほとんど実戦とかもなかったので、沖縄キャンプで出た課題というのを、きょう(3月4日)の試合も負けて、たぶんいろいろ課題出たと思いますし、そういうのを沖縄で突き詰めていくための沖縄キャンプだと思います。練習だけ見てるとそんな悪い雰囲気ではないですけど、試合になったらどうなのかなというのはあります。
――春季リーグ戦への意気込みをお願いします
けがを早く治して、全試合フルイニングで出れるように頑張ります。
加藤雅樹(社3=東京・早実)
――沖縄キャンプに入って、現在の調子はいかがですか
徐々に良くなっているかなという感じです。
――以前の取材で「冬は死力を尽くして取り組む」とおっしゃっていましたが、具体的にはどのような取り組みをしてきましたか
振る量はもちろんですし、質としてもより自分のフォームとかにもこだわって、細かい部分の体の動きとか、力の動きとか基本的な部分を重点的に取り組んできました。
――昨季終了後からこの春にかけて成長や変化を感じる点はありますか
トレーニングとかを重ねて、すごく足が速くなったり、肩が強くなったり、成熟度も上がったりと身体的な変化っていうのがすごくあって。またフォームもだいぶ安定してきたので、その2点ですかね。
――身体的な能力の向上というのは自身のテーマとして取り組んでいることなのですか
そうですね。積み上げてきたものが、成果として現れてきたのかなと思います。
――今季は右翼を守る機会もありますが、何か変化などはありますか
ライトの方がサードが遠い中でサードで刺す必要があって、肩っていう部分が大事だと思いますし、肩は自分のセールスポイントでもあると思うのでライトの方が合ってるように思います。
――今季も4番を打つことが予想されますが、1年間4番を務めてきて、気持ちや考え方の部分で変わったことはありますか
結果は大事なんですけど、結果に固執しすぎるとおかしくなってしまうというのが自分で分かったので、結果にたどり着くまでのプロセスをどうするか、それに全力を尽くす。結果が出ようが出まいが、気負いすぎることのないように、という意識にはなったと思います。
――東京六大学春季リーグ戦に対する意気込みをお願いします
昨年は悔しい思いをしたので、それを晴らす。自分がしっかり活躍した中で優勝したいです。
小藤翼(スポ3=東京・日大三)
――2回目の沖縄キャンプはいかがですか
去年は初めてというのもあって、いろいろ分からないこともあったんですけど、ことしは一回経験して分かっている部分もあるので、その辺の気持ちの余裕ができたというか、普段通りできてるかなと思います。
――今回のキャンプにはどのようなテーマで臨んでいますか
バッティングは、とにかく打つしかないので、ランナーがいてもいなくてもとにかく自分のバッティングをするというのがテーマで、守備だと、常にゼロで抑えるのを目標にして、その中で最低でも2失点以内というのを一つの目安にしています。
――春季オープン戦から捕手には多くの選手が起用されていますが、捕手陣の雰囲気はいかがでしょうか
すごくみんな仲いい感じです、意外と。
――競争の中でバチバチしているとかは
いや、バチバチではないです、全然。普通に仲いいですよ。
――正捕手争いを制する上ではどんなことが必要になると考えていますか
去年からなんですが、送球を安定させることと、あとバッティングではとにかく打てる確率を上げるということですね。
――打撃面での具体的な課題は
去年はちょっと三振が多かったので、まずは三振を減らすことを目標に考えていて、あとは長打をもっと多く打てればアピールできると思うので、長打を増やすというのも目標にやっています。
――具体的にどんな練習をしていますか
最近だと、フリーバッティングでは逆方向に長打が出るように意識していて、左中間に引っ張るというのを意識してやっています。
――守備面での課題は何かありますか
こっち(沖縄)にきて送球の感覚はだいぶつかめてきたんですけど、まだ100パーセントではないので、そこを安定させるというのは、去年から言ってるんですけど、課題かなと思いますね。
――ブルペンなどで投手陣の球を受けてみて、調子がいいと感じる投手はいましたか
うーん…早川(隆久、スポ2=千葉・木更津総合)ですかね。自分は結構早川と組むことが多いんですけど、今のところ10イニングくらい投げて点数取られていないので。
――相性がいいというのもあるのでしょうか
そうですかね。早川からは、「自分が投げるときは小藤さんでお願いします」って言われてるんで、ブルペンで投げるときも、他のキャッチャーも捕らなきゃいけないのでたまに違うときもありますけど、自分ができるだけ捕るようにはしてますね。
――沖縄キャンプはまだまだ続きますが、意気込みをお願いします
今チームとしては、ケイオーに勝ってリーグ優勝して、日本一を取るというのを目標にしているので、そこを達成できるようにこのキャンプでしっかり仕上げて、東京に帰ってからも自分たちの野球ができればいいなと思います。
檜村篤史(スポ3=千葉・木更津総合)
――現在の調子はいかがですか
沖縄に来てからバッティングの方を中心に練習をしているんですけど、結構いい感じに打てています。きょうも一本ヒットが出たので、良い感じだと思います。
ーー柳澤一輝投手(平30スポ卒予定=広島・広陵)との対決はいかがでしたか
柳澤さんは結構現役の時から真っすぐで押すタイプだったので、最初から真っすぐを狙っていました。ノーツーになって、そこでもしっかり真っすぐを当てにいけたので良かったです。
ーー今回のキャンプで重点的に取り組んでいることはなんですか
やはりバッティングですね。守備は前からそこそこできていたので。上位で打ってるので、打線をしっかりつなげられるようにしたいなと思います。
ーー打撃の練習は具体的にどのようなことに取り組んでいますか
とりあえず沖縄では特打とかあるので、打ちまくるということですね。
ーー冬場の練習を乗り越え、自身が成長を実感している部分はありますか
去年からバッティングのフォームを少し変えまして、バットを上から出す意識を持ってやっています。前に突っ込んでしまう傾向があるので、しっかりその場で待てるように意識するというのを冬の練習で取り組んでいました。
――2月末から始まったオープン戦序盤では、少し調子が上がらないかな、という印象が受けられましたが、そのフォームがいま身についてきたということでしょうか
そうですね、はい。
――改めて、このキャンプをどういったキャンプにしていきたいですか
昨季、最下位という結果に終わってしまったので、この沖縄キャンプでしっかり力をつけて、春のリーグ(東京六大学リーグ戦)では優勝できるようにしていきたいなと思います。
福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)
――ご自身の今のコンディションはいかがですか
あまり調子は良くないんですけど、これからまだキャンプはあるのでリーグ戦に向けて調子を上げていければいいなと思います。
――冬の練習では守備に力を入れたいとおっしゃっていました
練習して上手くなってきたので、これから継続して守れるようにしていければいいなと思います。
――上達してきた中でも見えてきた課題はありますか
きょうはセーフティーバントをセーフにしてしまいました。そこは自分の中でも想定できていなかった部分があるので、状況に応じて対応できるようにしていければいいかなと思います。
――冬の間打撃ではどのような練習をされていましたか
ずっと振り込んでいたので、ピッチャーの球を打っていなくて。できるだけ前から投げてもらって打つというのはやっていました。
――今その成果は出ている実感はありますか
球は見えてはいるんですけど、結果としては出せていないので、出していきたいです。
――この沖縄キャンプでの具体的な目標はありますか
打撃、守備のレベルアップはしないといけないと思っています。特に守備の面ではリーグ戦でエラーしないようにレベルアップしないといけないと思います。
――今のチームの状態はいかがですか
バッティングは冬の成果が出てきていると思うんですけど、守備の連携の面でミスが出ていると思うので、そこをしっかりしていければいいと思います。
――ことしはどのようなプレーヤーを目指していきたいですか
サードなので、熱いプレーをしてチームを盛り上げられるようにしたいですし、みんなを引っ張っていけるような選手になりたいです。
山田淳平(教3=東京・早実)
――今回の沖縄キャンプにはどのようなテーマで臨んでいますか
チームとしては、より厳選したメンバーの中でチームの輪をもっと築き上げていこうというテーマでやっています。個人的には、(今回は)社会人との試合が多いので、速い球だったりキレのある球を打ち返せるようにというテーマを持って練習して、試合で実践するという意識でやっています。
――最近は具体的にどんな練習をしていますか
沖縄は環境的にできる練習が限られてくるんですけど、東伏見では置きティーを自分は重要視していました。止まっている球を100パーセント打てないと意味がないと思うので。あとは片手ずつ振るということですかね。両手でやるより腕の軌道が意識しやすいので、そういう練習をやっています。
――練習の成果は表れてきましたか
そうですね。ここ最近の実戦では形が崩れないスイングが身についてきているので、いい感じかなとは思います。
――春季オープン戦もここまで好調をキープしていますが、ご自身ではどう感じていますか
まあ…どうですかね…まだまだ改善の余地はあるんですけど、振れてることは振れてるのでそこはいいかなと思います。ただリーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)まであと2カ月くらい、まだまだ長いですし、これをキープするのも難しいと思うので、一回沖縄で調子落としとこうかなとも思っています。
――春季オープン戦では1番打者を任されていますが、どんな1番打者を理想としているのでしょうか
理想は5打席立ったら5打席出塁するということですね。ヒットじゃなくてもいいので、エラーは他力本願なので難しいですけど、粘って四球を勝ち取るとかでも全然いいと思ってます。一番の理想はクリーンヒットですけど、特に塁に出ることを意識して打席に入っています。
――キャンプはまだまだ続くと思いますが、意気込みをお願いします
これから社会人(相手の試合)も3試合あるので、いいピッチャーを今のうちに見て、これから2カ月でいいピッチャー相手にどういう入り方をすればいいかというのを確立できるようにしたいです。いいピッチャーを見て、自分の実力がどんなものかを測るバロメーターにして、練習していきたいと思います。
早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)
――1、2月は2000球のノルマがあるとおっしゃっていましたが、いかがでしたか
あんまり肘とか、肩の調子は良くなかったので2000球という目標はある中でも、最低限の球数は投げたかなというのはあります。
――沖縄キャンプのテーマはなんでしょうか
沖縄キャンプのテーマは、今までやってきたことの成果を出すんですけど、その中でも自分の体を追い込んで、その極限状態でどれだけいいピッチングができるかというのを目標にやっています。
――きょうもかなり走り込んでいましたが走り込みの量は昨年と比べていかがでしょうか
去年と比べて全然多いんですけど、やっぱり多い中でも自分を追い込まないと、という気持ちを常に持ってやらないと上にはいけないかなという気持ちを持って走っています。
――昨日はオフでしたが、何をされていましたか
昨日は走りに行ったりとかして、体を追い込むというテーマなので、そういうオフの日でもしっかり体を動かさないと、ここに来た意味がないかなというのは感じています。
――ここまでの春季オープン戦のご自身の投球はいかがでしょうか
感じとしては悪くはないですけど、やっぱり悪い状況に持っていかないと、いざリーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)で悪くなったときに、自分のその対応能力というのが欠けてしまうので。結果としては今はいいですけど、あしたとか体がしんどい中でどれだけいいピッチングができるかというのを試せるのでそういう面では、楽しみな一戦になってくるかなというのはあります。
――徳山壮磨投手(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)や西垣雅矢投手(スポーツ科学部入学予定=兵庫・報徳学園)など、後輩投手が入ってきましたが、様子はいかがですか
自分が一個上ということもあって、身近なのかは分からないですけど、やっぱりそういう面では、自分が背中で引っ張っていかないとあいつらも付いてこないと思います。早稲田大学野球部投手陣の中のランはこういう雰囲気でやってるんだぞというのを見せないと上には行けないので、自分からしっかり背中で語れるようなぐらい走り込まないと駄目なのかなというのは感じてます。
――きょうのブルペンでの調子はいかがでしたか
あしたの試合のための調整みたいな感じだったので、合わせという感じでやってはいましたね。
――時おり体重が乗っていないというようなことをおっしゃっていましたがその点についてはいかがでしたか
フォームの改善をしっかりしていった中でまだ全部フォームが改善したという感じではないので、しっかり確認して投げていかないといけないのかなというのはありますね。
――あしたは先発ということですが、意気込みをお願いします
社会人相手で、いろいろな情報を聞く限りだと、ケイオーも負けてる相手なので、自分たちのチームのスローガンでもあるケイオーに勝つということもあるので、ケイオーに勝った相手に自分たちが勝てばケイオーにも勝てるということで、自信つくと思うので、明日の一戦はしっかり勝ちにこだわりたいなと思います。
吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)
――きょうの打席を振り返ってみていかがですか
社会人のピッチャー相手なので球とか質とか全然違うんですけど、初球から振っていくなど気持ちでいこうと思っていました。
――以前守備が課題だとおっしゃっていましたがきょうの試合ではどうでしたか
サードからファーストに守備位置が変わって負担的には少し軽くなったんですけど、きょう(3月4日)も少しミスが出てしまったのでそこは沖縄のキャンプでしっかり克服していきたいです。
――守備の課題を克服するために沖縄で取り組んでいることはありますか
とにかくボールに目をつけるというか、基本をしっかり大切にしています。
――打撃の調子はいかがですか
きょうは3打席立って1本も打てていないんですけど、調子的にはそんなに良くもないし悪くもないみたいな感じです。まだまだ調子は上げられると思うのでそこはオープン戦の間にしっかり調整したいと思います。
――クリーンアップを任されていますが、そこに関してはどう思われていますか
クリーンアップ任せていただいてはいるんですけどまだまだ3番の福岡さん(高輝、スポ3=埼玉・川越東)や4番の加藤さん(雅樹、社3=東京・早実)とは全然レベルが違うので、とにかく結果よりチームに貢献することしか考えていないです。
――打撃の際に意識していることは走者の有無によって変化しますか
ランナーのいるチャンスの場面ではとにかくランナーを返すことです。自分はチャンスには強いと思っているので、できるだけ攻めていくというかストライクは全部振るくらいの気持ちでやっています。ランナーのいない時はチャンスメイクを第一に考えて小さくならないで塁に出ようという積極性を意識しています。
――ことしは大阪桐蔭高から後輩2人がワセダの野球部に入部しましたがそれについてはどう思われますか
後輩が来てくれたので今まで以上にお手本になれるようなプレーをしたいと思います。
徳山壮磨(スポーツ科学部入学予定、大阪桐蔭)
――沖縄はどうですか
今は楽しくやれています。
――昨日は雨天により練習が中止になってしまいましたが何をされていましたか
近くの体育館で先輩達とバスケット(ボール)をしていました。卓球とかもやりました。
――沖縄に来てからのピッチングの調子はいかがですか
今はいい状態でこれています。
――練習のメニューは普段と違う部分はありますか
そうですね、走り込みの量もキャンプ前から少し増えたんですけど沖縄は暑いので少ししんどいですね。
――先輩からの指摘やご自身でお気づきになった課題はありますか
やっぱり自分は明日(3月6日)実戦で初めて投げるんですけど、前日のホンダ鈴鹿の試合であってもやっぱり先輩方も打たれたりとかされていたので、コントロールは実戦において大切なものだと実感しました。
――では最後に沖縄キャンプをどのようなものにしていきたいですか
自分も1年生ながら来させてもらっているので、何かを得て帰らないといけないと思います。先輩から色々と教えていただくところであったり、たくさんのものをできるだけ吸収して、帰ったときに自分の力にする事ができているようにしたいです。