守備力に定評のある檜村篤史(スポ2=千葉・木更津総合)。しかし、東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)ではプレッシャーからか、持ち前の安定感を欠く場面も見られた。思い通りのプレーをするために克服すべき課題は何か。また、初めて臨む大舞台に向けた意気込みも伺った。
※この取材は5月18日に行われたものです。
「守備が自分の思い通りにできていない」
ここまでのリーグ戦を振り返る檜村
――午前中はどんな練習をしていたのでしょうか
投手がマウンドから投げて、各打者がバントするっていうのをしていました。きょうはスクイズをメインでやって。その後にシートバッティングをして、バッティング練習をしてから、トレーニングとランをやって終わりました。
――普段のオフは何をされているのでしょうか
友達と新宿や原宿に買い物に出掛けたり、映画を見たりしますね。最近はコナンの映画を見に行きました。小さい頃よく見てたので。小藤(翼、スポ2=東京・日大三)ともう1人の同期と行きました。
――きのうのオフは何をして過ごしましたか
授業が2限から4限まであったので受けていました。それで同じ授業を取ってた自分と同じ代のマネジャーが髪切りに行くって言うので、自分も伸びてたので一緒に行きました。
――グローブの年季がすごく入っていますよね
高校3年生の春のセンバツに出た時から使っています。網の部分が切れてたり、修理してそこだけ色が違ったりするんですけど、使いやすいので。一応新しいグローブはもう用意してあるんですけど、まだ慣れていなくて。秋には新しいのを使いたいと思ってます。
――よく聞く音楽はありますか
back numberをよく聞きます。『ヒロイン』のときから好きですね。(移動中の)バスに乗ってる時とかも聞いてます。
――試合前、気持ちを高めたりする際に行なっていることはありますか
心の中で「勝つんだ」というのをイメージして、自分に言い聞かせている感じですね。特に何かをやるということはないです。
――チーム内でライバル意識を持っている選手は
ライバルというか・・・。加藤(雅樹、社2=東京・早実)は同じ学年だし一緒に(試合に)出ているのでちょっとは。でもライバルというより、加藤のほうが全然すごいです。
――加藤選手を活躍を見ていかがですか
もう本当に、頼りになります。自分たちの代が一番上になった時が楽しみだなと。
――野球部内で一番の仲良しはどなたでしょうか
福岡(高輝、スポ2=埼玉・川越東)ですかね。
――ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか
最初は思った通りの緊張もあって、今でも守備の面とかで自分の思った通りのプレーができてないなと。メンタル面の弱さを感じています。この間の小島さん(和哉、スポ2=埼玉・浦和学院)が完封した日(立大1回戦)なんですけど、(2安打中)1本目の安打は自分のボールの握り損ないで安打にしてしまって。試合終わってからノックを打ってもらったりしていました。練習でできていることを試合でもできないといけないと感じています。
――その内野安打はやはり悔しかったですか
そうですね、完全に打ち取った当たりなので。ピッチャーからすると、ああいう打球をセーフにされると後々リズムも悪くなって失点につながってしまうと思うので、極力なくしていきたいです。
――甲子園という大舞台も経験されていますが、神宮でのリーグ戦というのはいかがでしょうか
神宮のほうが緊張しているかもしれないです。甲子園も結構緊張したんですけど…神宮のほうが緊張しますね。
――試合を重ねるごとに、練習に対する意識の変化などはありましたか
順位がだんだん分かってきて、立大戦の前なんかは、勝てば優勝が見えてくるっていう感じで。「絶対に勝とう」という気持ちを持って練習していました。その前までは、目の前の一戦一戦に勝つという気持ちでやっていました。
――高校までの試合は負けたら終わりのトーナメント方式でしたが、大学では2カ月に及ぶリーグ方式です。いろいろと難しい面があったのではないでしょうか
リーグだと2連戦だったりするので疲れもたまってきたり、その中でも自分のベストな状態を維持するのは大変だと感じています。
――そのあたりはどうやりくりしてきましたか
休むところはしっかり休んで、試合日に向けてベストな状態を持っていくためにティーバッティングをしたりしてキレを出すようにしています。
――これまでを振り返って、印象に残った試合は
立大戦(2、3回戦)ですかね。ピッチャーもバッターも頑張れば勝てたんじゃないかな、と思うところはあって。悔しいという気持ちが一番あった試合ですね。
――そこで見つかった課題は何でしょうか
守備ではそんなになかったんですけど、打線がつながらなくて。点にもつながらなかったので、そこは自分の課題でもあるしチームの課題でもあると思います。
――ご自身ではリーグ戦初本塁打が出た試合でもありましたが
5点取られた後の攻撃で、「とりあえず(塁に)出よう」と思って打った結果がホームランになってうれしかったんですけど、その時点で点差が離れていたので、もっと早い段階で打てれば結果も変わってきたんじゃないかと思いました。
――以前から、神宮で本塁打を打ってみたいという気持ちはありましたか
ホームランというのはやっぱりかっこいいので打ちたいなとは思っていました。ただ(ホームランを)狙っていると結果は出ないと思うので。この間(の打席)はホームランを狙わずに、とにかく塁に出ようと思っていました。
――ちなみに、そのホームランボールは今どうされていますか
とりあえず自分の部屋にあるんですけど、実家に持っていこうとは思っています。
――立大戦では打順の変動がありましたが、動揺はありませんでしたか
3回戦で2番を打ったんですけど、2番と言うと犠打、というイメージが頭にあるので、「きょうはバントやばいな」ってずっと思っていました。神宮に出発する前にミーティングがあるんですけど、そこで(2番)と告げられて。ちょっとやばかったですね(笑)。
――2番というのは緊張しますか
緊張しますね。
――その2番打者として本塁打を放ちました。これまで木製バットでの打ち方に苦労されていたと思いますが
ホームランを打てた時は、動画でも見たんですけど振ってる感じはなくて。ヘッドが返って軽い感じで打てていました。あれが一番良いかたちなのかなとは思います。
――木製バットに対応できているという実感はありますか
そうですね。以前よりも振ってる量も違うので、対応できているかなとは思います。
――現在の打率は2割4分2厘ですが、この数字はどう評価しますか
リーグ戦に入るまでは打撃が全然良くなくて。それに比べたら打てているほうだと思うんですけど、今思うと他にも「打てたな」っていう打席が何回もあったので、もっと打って3割に乗せたいと思っています。
――打席に入る前に心掛けていることは何かありますか
自分は狙い球を絞るタイプなので、何を狙うかをしっかり考えて。あと肩に力が入ると打てなくなってしまうので、力を抜くというのを意識して(打席に)入ってます。
――ということは、打席で肩を上下させる動作も
それも、力を抜くためにやっていることです。一回力を入れて、それから脱力させるという意味でやっています。
――その後に顎を引いていますよね
リーグ戦が始まる前ですかね、古賀さん(鉄盛、文構3=佐賀西)に「顎が上がってるぞ」と言われて。それだとボールが見えないので、しっかり顎を引いてボールを見ろと言われて、やるようにしています。
――「初球から」「追い込まれる前に」という心意気はいつから持っているのでしょうか
高校時代の監督さん(木更津総合高・五島卓道監督、昭52教卒=岐阜・関)が「初球は甘い」っていうのは言っていて。その頃からずっと意識しています。
――初球から振れている打席では安打が多い気がします
そうですね、振れている時は良い結果になっていると思います。
――積極的に振れる打席と消極的になってしまう打席の違いは何でしょうか
狙い球が合ってないと振れなかったりしますね。それでも、最近は2ストライクに追い込まれても粘れるようになってきていて。そういうところではいいと思うんですけど、崩されると当てただけのバッティングになってしまうので。崩されずに、いかに下半身で待てるかっていうのが大事かなと思います。
――六大学の投手は球種が豊富ですが、そこへの対応はいかがでしょうか
低めに落ちるフォークとか、チェンジアップが苦手で。対応していくには、さっきも言ったように下半身で粘って、最悪でもファールにするっていうのを心がけています。でもやっぱり大変ですね。
――開幕前の特集では「チェンジアップで三振しがち」だと伺いました
(最近は)三振じゃなくてライトフライとか。当てることはできるようになってきたので、ファールにして、次に来る甘い球を打つ、というふうになればいいかなとは思います。
――試合間の練習ではバットをたくさん振っていると伺いました。具体的に何本ぐらい振っているのでしょうか
回数は特に決めていなくて、自分の気の済むまでというか。重くて長いバットを振って、それからいつも使っているバットを振って、というのを何回か繰り返して、「もういいや」と思ったらやめる、みたいな感じです。
――重くて長いバットを振っていくことで感じたことは
いつも自分が使っているバットが軽く感じて、振れているなと思えるので結構良いと思います。
――それは檜村選手が自主的にやっていることなのでしょうか
そうですね。でも試合がない週には極力振るようにというのは監督さん(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)にも言われています。なのでチームの人全員がやっているとは思います。
――守備面ではどのような練習をしているのでしょうか
基本的にはノックを受けています。学生コーチの方に打ってもらって、しっかり足を動かすっていうのを意識しています。
――得意の守備ですが、実際にリーグ戦に出てみてやりづらさを感じる場面もあったのではないでしょうか
足が自分の思った通りに動かないというか。キレが出せていない試合があったりして。疲れとかもあると思うんですけど、しっかり自分でコンディションを整えてやっていくのが難しいなと思いました。東伏見のグラウンドだと(足が)動くんですけど、メンタルが弱い部分もあって、前に出切れずに(ボールを)待ってしまって。ランナーも足が速いので焦って投げたらセーフとか。
――六大学には足の速い選手が多いですよね
(ボールを)捕った時点でもう一塁に着きそうな感じなので、それで焦ってしまって。ボールが浮いてしまうことが多いです。
――足が速い選手も多い中、どう心掛けたら正確な送球ができると思いますか
焦らないというのが必要なんですけど、そのためにも前に出るときはしっかり前に出て、早くボールを捕って投げるというのが重要だと思います。
――先ほど、メンタル面が弱くて前に出切れない場面があったとおっしゃっていましたが、どうしたらそこを乗り越えられると思いますか
エラーを恐れずに、前に出ること。1歩目ですね。1歩目が前に出ればいけると思います。
――前に出れなかったのは、そこでためらいがあったでしょうか
はい、そうですね。
――ここまで2失策ですが、この数は
多いですね。捕る方ではエラーしてないんですけど、送球のほうでしてしまっていて。もっと心掛けて投げないといけないなと思います。
――明大1回戦では惜しくもセーフとなりましたが、三遊間深くの打球に追い付き、完璧な送球を披露されていました
自分の中でも良いプレーだったと思います。あそこでアウトにできればもっと良かったんですけど。次からは頑張ってアウトにしたいなと思います。
――オープン戦までは二遊間を富田直希選手(教2=東京・早実)と組むことが多かったですが、リーグ戦では宇都口滉選手(人4=兵庫・滝川)が二塁手になりました。連携の部分で変わったところはありますか
宇都口さんは先輩ということもあって、すごく声を掛けてくれます。守備もすごくうまいです。立大3回戦で峯本さん(匠、3年)の打球でゲッツーを取り損ねたんですけど、ボールがそれたときにカバーしてくれたり。頼りになります。
――六大学の中で意識している遊撃手はいますか
立大の熊谷選手(敬宥、4年)ですね。足がすごく使えていて、肩も強くて。加藤の詰まってセンターに抜けそうな打球を捕って投げたプレーがすごすぎます。
――他大学の遊撃手を見て感じることは
どの大学の選手もうまいです。自分は全然劣っています。スローイングとか見ていると、みんな球を高く浮かさないで低めのほうに投げているなと。下の方に投げれば最悪ショートバウンドでもカバーできるんですけど、上に投げてしまうとジャンプして捕球してもセーフになっちゃうので。やっぱり下を意識して投げるっていうのを学んだというか、参考にしたいと思います。
――4年生の遊撃手が多く、経験の差というところもあるのではないでしょうか
そうかもしれないですけど、(スタメンとして)出場しているからにはしっかり渡り合いたいなと思います。
――ここまでのリーグ戦を通して成長できたと感じる部分はどこでしょうか
打撃面で、速い球でも対応できるように少しはなってきているのかなと思いますね。守備の方ではまだ足が使えてないっていうのがあるので、早慶戦でしっかりプレーしたいと思います。
――足を動かすためにはどんなトレーニングが効果的でしょうか
アップでキレを出すというのが重要だと思うので、ラダーをたくさんやって足を細かく動かしたり。あとは柔軟ですかね。股関節とか、下半身を柔らかくして動けるようにするのが必要だと思います。
「意識するだけで結構変わる」
――野球を始めたのはいつですか
小学校2年生ですね。お父さんが野球を見るのが好きで。やってはなかったんですけど(笑)、見るのが好きで、3歳くらいから小さいバットで野球をやってたらしくて。友達に誘われたというのもあって、小2の時に地元の少年野球チームに入りました。
――いつから野球にのめり込むようになっていきましたか
小学校のチームで自分の代が結構強くて。県大会にも出たりして、たぶんその時に「野球楽しいな」と思うようになって。それから中学もクラブチームに入って、という感じです。
――高校1年時の夏からスタメンとして甲子園にも出場されていました。その頃から守備力は抜きんでていたのではないでしょうか
実際はそんな…。安定…してたんですかね。甲子園でもエラーを2つくらいしていたので。でも守備力を買われての出場でした。
――中学時代から守備は意識していましたか
中学の時は本当にひどくて。毎試合4エラーくらいしてて。当時のコーチの方にボールが入った箱から左右にボールを転がされて、それを永遠に捕るっていうのをずっとやってました。
――その練習が今の守備力に生きているのかもしれませんね
それはたぶんあると思います。
――「守備が強みだ」と感じるようになったのはいつ頃でしょうか
高2の秋くらいですかね。
――そこで津田翔希選手(現東洋大2年)の送球を見て
送球が(自分より)さらに上(のレベル)だったので、そこからまた徹底的に練習しました。
――守備で心がけていることは
足を使って、ボールを自分の正面で捕るっていうのを心がけています。
――遊撃を守るにあたって、「ここだけは負けたくない」というところは何でしょうか
肩ですかね。
――肩を強くするにはどうすればいいのでしょうか
いや、分かんないですね(笑)。地肩が強いのかもしれないですけど。肩を強くするために、と思ってやった練習はないですけど、やっていたのが肩を強くする練習だったのかもしれないです。意識して練習したことはないです。
――送球の正確性は高校2年時の冬に強化されたそうですが、具体的にどんな練習をしていたのでしょうか
自主練習の時間にノックを打ってもらって、ファーストに誰かいてもらって、その胸にめがけて投げるっていうのを意識してずっと投げていました。
――意識するだけで変わってくるものなのでしょうか
もう結構変わりますね。適当に捕って投げるのだと変なところにボールがいっちゃうんですけど、胸に投げるというのをしっかり意識することによって変わりますね。あと、キャッチボールでも同じことを意識していました。
――守備力が上がるのを実感した練習ってありましたか
高校時代に、カベ当てを連続で20回やって、最後はステップしてシャドースローっていうのをやったり、ラダーで細かくステップした後に前に置いておいたボールを捕ってシャドースローをしたりしました。
――遊撃手はどんな点が難しいと思いますか
アンツーカーの部分(土と人工芝の境目)でバウンドが変わるので、そこが一番難しいし、怖いですね。
――動き出しの際は、どこに対して敏感になっていますか
(打球に対する)1歩目のスタートを素早く切るというのが大事なので、バッターが打つ瞬間ですね。それに合わせてジャンプして、動き出すようにしています。
――檜村選手は派手というよりは、堅実なプレーという印象があります。基本に忠実に守る、というのは意識しているところなのでしょうか
そうですね、基本ができていないとだめだと思うので。基本通りにやるというのは意識しています。
――理想の遊撃手像は
やっぱり、堅実にするというのは一番だと思うんですけど、それでもアウトにできない打球は絶対にあると思うので、そういったところでジャンピングスローとかもできたらいいんじゃないかなと思います。
――派手なプレーは二の次という感じでしょうか
そうですね、そんなにやりたくないです。ジャンピングスローなどは、しっかり練習してできるようになってからやりたいなと自分の中では思っています。送球がジャンピングスローだと、今練習でやってるんですけど、安定しないです。
――神宮でそういうプレーが出たら盛り上がると思いますが
それでエラーになっちゃうと…。これも自分のメンタルの弱い部分だと思うんですけど、しっかりできるようになりたいと思います。
「プレッシャーをはねのけてプレーしないと」
伝統の一戦でも与えられた任務に変わりはない
――早慶戦と言えば、どんなイメージを持っていますか
高3の秋に早慶戦を見に行って、応援がすごいなというイメージがあって。すごく華やかな試合だなと思います。
――どんな早慶戦になりそうですか
優勝が懸っていてもいなくても、早慶戦と言うのは特別だというのは監督さんも言っているので、初めてですし心に残るだろうなと思います。
――この試合に対する憧れは
はい、ありましたね。
――早慶戦というのも早大入学のきっかけになりましたか
そうですね。六大学っていうのはかっこいいなと思っていたので。そういった意味でも(早大を)選びました。
――早大の遊撃手として出場することについて
ショートというのは責任重大なポジションですし、プレッシャーを感じるだろうなと思います。
――リーグ戦でも、早大の遊撃を務めることにプレッシャーを感じていると伺いましたが、それはいつ感じるのでしょうか
試合中ずっとです(笑)。
――そのプレッシャーが重しとなってプレーに悪影響が出てしまうことは
ちょっとはあると思うんですけど、プレッシャーをはねのけてプレーしなきゃいけないと思います。
――その上、メンタル面でも不安があると
自分、本当にメンタルが弱いんですよ。マイナス思考っていうか、悪い方に考えちゃうところがあって。そこも直さなきゃいけないなと思います。気まぐれなのでプラス思考の時もあるんですけど、そこのコントロールが難しいです。
――感情の浮き沈みが激しいんですね
そうですね。バッティングでヒットが出ると気持ちが楽になって守備も良い感じになるんですけど、打てない時には気持ちが沈む傾向にあるので、そこで元気を出していければいいなと思います。
――良い守備ができたから打撃の調子が上がる、ということではなく
バッティングが基準ですかね。
――早慶戦では、リーグ戦とはまた違う緊張感やプレッシャーがあると思います
慶大も結構強いですし、今までとは違うプレッシャーはあると思います。
――そのプレッシャーははねのけられそうですか
もうやるしかないので(笑)。頑張ります。
――慶大に対してどんな印象を持っていますか
打者が強いですね。キャッチャーの郡司(裕也、2年)もめっちゃ打撃が良くて。強いなと思います。
――他に注視している選手はいますか
投手陣のフォークですかね、菊地さん(恭志郎、3年)とか。この間は完封しているし(明大2回戦)、フォークが厄介だなと思います。
――そんな中で、勝機はどこに見出していきますか
これまで打撃がつながった試合は勝てているので、打撃がつながれば点をしっかり取れると思います。そしてバッテリーが抑えてくれれば勝てるんじゃないかなと思います。
――打順は何番になりそうですか
下位だと思います。2番はちょっと厳しいですね(笑)。
――早慶戦ではどんなプレーを見せたいですか
しっかり、堅実に。一個一個アウトを取れるところを見せたいです。
――『華の』早慶戦ですが、堅実なところは外しませんね
あんまり派手なことはしたくないです。したくないというか、かっこいいとは思うんですけど、しっかりアウトにするというのを意識してやっているので、堅実というのを突き詰めていきたいです。
――早慶戦で求められるご自身の役割は何だと思いますか
やっぱり、つなぐっていうのが大事になってくると思います。なので打撃面では犠打をしっかり決めることだったり、チームバッティングに徹するのが重要だと思います。守備面では、ショートを守っているので、守備の要として取れるアウトをしっかり取ることが大事だと思います。
――慶大の遊撃手である照屋塁選手(4年)については
もうずっと試合に出ているし、やっぱりうまいなと思います。
――負けたくないですか
負けたくないですね。
――最後に、早慶戦への意気込みをお願いします
早慶戦では早大がしっかり勝って、早慶戦の勝利を取りたいと思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集 大浦帆乃佳)
堅実な守備で早大に良い流れを呼び込みます!
◆檜村篤史(ひむら・あつし)
1997年(平9)11月6日生まれ。181センチ、78キロ。千葉・木更津総合高出身。スポーツ科学部2年。内野手。右投右打。やってみたいヘアスタイルは?という質問に「ツーブロック、いつかやってみたいですね」と答えてくださった檜村選手。積極的に前に出る守備とは対照的な、攻めすぎないツーブロックのお披露目にも注目が集まります。