投打の4年生の柱が抜け、新たな船出が予想される来季。レギュラー3年目としての活躍が期待される中澤彰太(スポ2=静岡)と、内野の定位置獲得を狙う石井一成(スポ2=栃木・作新学院)の二人にも、上級生としてチームをまとめる役割が求められる。いつでも一緒にいるという気が合うお二人に、今季の振り返りや3年目への決意をお伺いした。
※この取材は12月13日に行われたものです。
勝つことの難しさ
取材中も仲の良さを感じさせるお二人
――先ほどまで練習されていたと思うのですが、最近はどのようなことに取り組まれていますか
石井 冬場ということで、基礎基本の確認ですね。守備ではノックはもちろん、数多く捕りに行くことをやっています。打撃では素振りやネットへのティーバッティングをしています。
中澤 自分は春に向けての体づくりと、個人的に振りこみをしています。
――2014年シーズン、どのような一年でしたか
石井 自分は思うように(試合に)出られず結果も残せませんでした。だからこそ、来季に懸ける思いというのは、試合に多く出ていたメンバーよりも強く持っていないといけません。この冬が勝負だと思っています。
中澤 自分は1年生の時から試合に出させてもらいましたが、いつもあと一歩というところで負けてまだ優勝を経験したことがありません。特に、この一年はあと一歩が難しいなと感じました。
――中澤選手はレギュラーとしても2年目のシーズンでしたが、試合に出ることには慣れましたか
中澤 そうですね。試合に出ることに関しては慣れましたね。
――石井選手は代打での出場が中心でしたが、代打で出る難しさというのはありましたか
石井 代打で出ることはあまり経験したことがありませんでした。大学の高いレベルで代打で出させてもらったのはいい経験にもなりましたし、これから試合に出なくてはいけない立場になるので、しっかりとレベルアップしていきたいです。
――代打としてどのような調整をされていたのでしょうか
石井 調整というのは特にありませんね。とにかく(素振りの数を)振っていました。
――2014年シーズンの点数をつけるとしたら、どれぐらいでしょうか
石井 自分は30点ぐらいですかね。
中澤 春が60点、秋が40点です。
――チームとして春季リーグはいかがでしたか
石井 もっと勝てる試合がいくつかあったと思います。自分たちのミスから崩れることが何度かあったので、来季はそういうところから崩れないように守備からしっかりチームを作っていければ、勝てるチームになるかなと思います。30点とした要因は、チームに貢献できなかったこと。そして代打で出してもらったにもかかわらず、結果が残せていないというのが一番(の要因)ですね。
中澤 春は早慶戦まで全勝できていましたが、早慶戦で2連敗してしまいました。どこかで気がぬけていたり、慢心があったりしたのかなと思います。
――早慶1回戦も中盤まではリードしていましたが
中澤 とはいえ、慶大にも勢いがあるのは守っていても感じていました。自分たちは慶大に比べたら淡々とやっていたというイメージはあります。
――石井選手は春季オープン戦の調子は良かったように見えましたが、やはりオープン戦とリーグ戦ではいろいろと違う部分も多いのでしょうか
石井 そうですね。春のオープン戦は調子が良くて、どこかでこのままいけば大丈夫だろうという安心がありました。それが本戦になって結果が出ないということにつながったのかなと思います。
――中澤選手は春季リーグ戦では打率3割をマークしたにも関わらず、なぜ60点という評価なのでしょうか
中澤 自分自身、自分の実力はこんなものではないと思っているので、60点という評価ですね。まだまだできると思うので。
――目標としていた首位打者になれなかったことが大きいのでしょうか
中澤 それもあります。そういったタイトルは狙っていきたいです。
――得点圏での勝負強い打撃が印象的でした
中澤 3番という打順でしたが、自分は3番だと思って打っていませんでしたね。得点圏だから打とうといったことは考えていませんでした。結果的に打った時に、得点圏にランナーがいたという感じですね。
――春の間を通して見つかった課題や収穫はありましたか
石井 自分は確実性です。何事においても確実性と安定感が求められてくると思ったので、改めてこの期間(自分自身を)見つめ直してやっていきたいです。
中澤 春の明大2回戦であった、記録上は失策にはならなかったようなプレーですね。後ろに飛んだ打球をグローブに収めたにもかかわらず落としてしまいました。守備には自信があったのでそういうところで、詰めの甘さが出たなと。秋に向けては守備が課題だなと感じていました。
――では夏は守備を中心に磨いたのでしょうか
中澤 秋は打撃であまり貢献できず、自分ができることと言ったら守備走塁なので、そこで貢献しようというのはありました。
――春の早慶戦は優勝決定戦となりましたが、独特の雰囲気はありましたか
中澤 ありましたね。あんなに人が入っている試合というのは、石井は甲子園で経験してますけれど、自分は高校時代に経験したことがなかったので。緊張はしました。
石井 甲子園とはまた違った雰囲気で、これが大学野球なのかということを改めて実感しましたし、ここで結果を出さないといけないということも改めて感じた早慶戦でした。
――満員の甲子園と神宮で違う点というのはありますか
石井 甲子園は高さがあって包まれているイメージですが、神宮はそんなに高くないので、神宮の方が開放感はありましたね。
――季節的な問題もあると思われますが、神宮の方がやりやすいといったことも感じますか
中澤 神宮は人工芝なので、そこが甲子園とは違いますね。応援も完全にどちらかに分かれているので、独特な感じはあります。
――試合慣れしている印象ですが、いまでも試合前に緊張などはするのでしょうか
中澤 自分はどちらかというと試合の前の日にします。試合当日は結構吹っ切れています。
石井 自分は結構緊張します。ベンチ裏で(バットを)振っているときも緊張しています。
――代打で出る前の石井選手はどのような感じですか
石井 見てないでしょ(笑)。
中澤 見てないですけれど、24時間いつも一緒にいるだろうというぐらい一緒にいるので。そんなに表情に出さないですね。試合中二人で話はそんなにしません。
――では秋季リーグを振り返っていかがでしたか
石井 肝心なところで打てなかったところで悔いが残ります。でも、優勝できなかったことが一番悔しいです。中村さん(奨吾前主将、スポ4=奈良・天理)や有原さん(航平、スポ4=広島・広陵)がいる中で優勝できなかったというのは、やはり下の学年の底上げができていなかったのかなという思いがあります。
中澤 自分も同じです。自分たちがもっと頑張っていれば少なからず結果は変わっていたと思うので。
――特に秋は有原投手を欠いての開幕でしたが、チームにも動揺などはあったのでしょうか
石井 多少は(動揺が)あったと思いますが、それをカバーしようという雰囲気は出ていたので、そんなに影響はなかったと思います。
――そんな中1年生の活躍が目立ちましたが、2年生として彼らの活躍はどう映っていましたか
石井 1個下が頑張っているので、先輩として自分たちも頑張らなくてはという気持ちになりました。
中澤 自分たちの代の後に頑張ってもらわなければいけない選手たちなので、そういう面で心強かったです。
――個人的な成績についてお伺いしたいのですが、中澤選手はこれまで打撃に苦しんだ経験などはあったのでしょうか
中澤 スランプというよりは自分の実力不足だと思っているので、調子の良し悪しではなかったと思っています。早く打ちに行ってしまいがちでしたが、早慶戦ではそういうのを考えるのをやめ、フラットな状態で打席に立てたので打てたのかなと思っています。
――打順が変わったことに対しての影響などはありませんでしたか
中澤 いままで野球をやってきた中でも自分は1番か3番しか打ったことがなかったので、7番や8番という打順では少し気が楽に打てたかなと思います。
――秋は盗塁も失敗が目立ちましたが
中澤 スライディングの技術が甘かったなと思います。
――石井選手は秋季リーグ戦中の中澤選手を見ていかがでしたか
石井 かなり苦しんでいるなというのは感じました。夜にティーバッティングをして、お互いにアドバイスし合っていました。調子が悪い時期を抜け出すのは大変だなと中澤を見て改めて感じました。
中澤 大変です(笑)。
――石井選手は秋季リーグ戦、高打率をマークしました
石井 茂木さん(茂木栄五郎、文構3=神奈川・桐蔭学園)の代わりで出させてもらいましたが、「やっぱり茂木じゃないとだめだ」とは言われたくなかったので、なんとか結果を出そうと。練習からやってきたことが実を結んでくれたなという感じです。
――特に石井選手の印象深い打席と言えば、明大2回戦の無安打無得点を阻止した打席が挙げられます
石井 本当はあの場面は出たくありませんでした(笑)。柳裕也(明大)とは高校時代から対戦していたので、あまり悪いイメージは持たずに打席に入れました。積極的に打とうと思い、初球から打ちました。
中澤 自分は次の打者だったので目の前で見ていました。打ってくれという反面、(自分まで打順を)回さないでくれとも思っていました(笑)。打ってくれてよかったです。
――安打を打った瞬間の場面を覚えていますか
石井 本当にホッとしました。安打を放っただけで点が入ったような盛り上がり方でしたが、無安打無得点を阻止できて本当に良かったです。
――春秋共に明大に苦しみましたが、どのような相手なのでしょうか
石井 投手も打者もレベルが高く、なかなか思うような野球をさせてくれない相手です。ミスした方が負けだと思っているので、来年戦う時も自分たちから崩れないようにしていきたいです。
中澤 苦手意識を持つのは良くないと思うので、特にそういう意識は持っていないです。でも1点リードしていても、終盤相手の反撃がありそうだなというのは守っていて感じるので、1球1球が大切ですね。緊迫したゲームになるとは思っています。
尊敬する先輩への思い
秋季リーグ戦では主に代打として高打率をマークした石井
――お二人が初めて知り合ったのはいつでしたか
中澤 高校の8月くらいの早大野球部の練習会でした。
――その時の印象はいかがでしたか
中澤 目立っていたので。うまいなと単純に思いました。
石井 一緒に50メートルを走って、足がすごく速いなと思いました。
――ちなみに50メートルのタイムは
中澤 高校の時は5秒9ですね。
――ではいまのお互いの印象は
中澤 いまですか?(笑)。本当にずっと一緒にいます。真面目とは違うのですが自分を持っているので、しっかりしていますね。自分は結構おちゃらけてしまうところもあるのですが、違うなら違うと言ってくれるので頼もしいです。男です。
石井 いやー、(自分は)真面目ではない。自分では何も言えないです(笑)。
――石井選手にとって中澤選手の印象は
石井 運動神経がよくて器用なところがうらやましいというのが一番です。でもやるときはやる人なので、そこはさすがだなと思います。
中澤 恥ずかしいですね(笑)。
石井 こんなこと言い合ったことない(笑)。
――オフの日も遊びに行ったりはするのですか
中澤 しますね。アウトレットとか焼肉とかジムとか。ジムも一緒のところに行っているので。ほとんどずっと一緒にいるよね。車で温泉に行ったりとか。
石井 箱根にも行きました。
――お二人で行ったのですか
中澤 いや、さすがに二人ではないです(笑)。同期の4、5人で。
――最近の趣味はなにかありますか
中澤 パスタのおいしい店を探しています。
――中澤選手から見て石井選手がはまっているなと思うことは
中澤 石井は車が好きですね。自分はよくわからないのですが、いい車が通ると、「あ、なんとか(という車種)だ」ってすぐ言います。
石井 神宮の周りも結構いい車が止まっているんですよ。
中澤 アップで(神宮を)走ったりしていると、「あ、なんかある」って(笑)。
石井 運転もしますね。
――どのような授業をとっているのですか
石井 ゼミも一緒です。全部授業が一緒で、練習も一緒で、寮も一緒で。自主練も一緒にやっているので本当にずっと一緒です。
――ゼミではどのような勉強をされているのでしょうか
石井 動作解析をやっています。
中澤 ボールを打つ動作とかがあったら、それをスローモーションにしてという感じです。
――チーム内でムードメーカーというとどなたですか
中澤 全学年だと、金田大志さん(教3=兵庫・明石)ですかね。
石井 盛り上げてくれるし、面白い!
――同期ではどなたと接することが多いですか
中澤 同期はみんな仲いいですね。
――尊敬している先輩は誰でしょうか
中澤 それは、多分二人とも中村さんです。
石井 そうですね。
――どのようなところを尊敬していらっしゃるのでしょうか
中澤 野球がうまいというのはみんなわかると思うのですが、野球以外の面でもしっかりしているので、そういうところは見習わなくてはいけないと思います。
――キャッチボールも一緒にされているのですか
中澤 入学した時からずっとやらせていただいています。
――石井選手はどなたとキャッチボールをされていますか
石井 道端さん(道端俊輔、スポ3=智弁和歌山)とですね。
――ペアはどのように決めるのですか
石井 どのように決めたかも忘れたくらいです(笑)。
中澤 自分からやりましょうと言った気がします。
石井 僕は声をかけていただいて。そこからですね。
――先日行われた4年生の送別試合では、最終回に中村選手が投手として中澤選手と対戦したと伺いました。その時はいかがでしたか
中澤 その前の守備で自分は三塁を守っていたのですが、中村さんがベンチから「次の回先頭投げるから(打席に)入って来いよ」と声をかけてくださって。うれしかったです。
――石井選手は送別試合いかがでしたか
石井 4年生と久しぶりに会って試合ができたので、すごく楽しかったです。
――印象的な出来事は
石井 深澤さん(亮太、社4=東京・早実)の隠し球です(笑)。自分が一塁走者で、投手がけん制して一塁手が深澤さんだったのですが、(ボールを)捕って返すふりをして、(隠し球で)ポンッとやられました。
中澤 だから(ベンチに)帰ってきたのか。全然わからなくて、何しているんだろうと思ってた。自分は4年生のベンチをずっと見ていたので、石井が一塁にいてもそんなに見ていませんでした(笑)。
――やはり4年生に対する思い入れは強いのでしょうか
中澤 入ってきてからずっと良くしてもらった先輩が多いので、大好きですね。
――逆にことし、後輩ができて何か変わったことはありますか
中澤 人に言う立場になって、言うからには自分がちゃんと行動しなくてはいけないので、そこはしっかりしなくてはいけないですね。あと、自分たちの代になったときに絶対に力を借りると思うので、声掛けは大事にしています。
石井 そうですね。やはり自覚も出てきますし、これから力を借りることになると思うので、そこは協力して切磋琢磨(せっさたくま)してやっていきたいと感じています。
――仲のいい後輩はいらっしゃいますか
中澤 自分は三倉進(スポ1=愛知・東邦)ですかね。頑張ってほしいので。
石井 自分は誰とでも話しますね。
――野球部内でご自身はどのような存在だと思っていますか
中澤 自分はやはり1年時からずっと試合に出ていて、2年生ではチームを引っ張っていかなくてはいけない存在だと思っているので、そういう部分での自覚は持っています。
石井 よりチーム内でも注目されるようになると思いますし、普段の練習からの姿を下は見ていると思うので、練習からしっかりやっていきたいです。
――キャラクターとしては
中澤 盛り上げるか、締めていくかだと、両方やっている方だと思います。
石井 盛り上げ役はやったことがないです、そういうキャラではないので(笑)。そういう盛り上げ役は高校から他にいたので、それを脇で見て笑っている感じです。
中澤 そういう感じの人です(笑)。
――試合前のゲン担ぎはなにかありますか
中澤 春は、吉野(和也、社2=新潟・日本文理)と3人で試合の前の夜にバッティング(練習)をやるのがルーティーンでした。秋は吉野がケガしたこともあり、なくなってしまいましたが。
石井 ティーバッティングはやっていましたね。
「優勝しかない」(中澤)
2年生ながらレギュラーとして活躍を見せている中澤
――では野球の話に戻りますが、いま個人的に磨いている部分はどのようなところですか
石井 体づくりを一番メインにやっています。体力がないと戦っていけないと思うので、体作りをしていく中で技術も向上していきたいと思っています。
中澤 自分は走・攻・守の全部をレベルアップしていきたいと思っています。特に打撃面が秋は良くなかったので、春に挽回できるようにして、チームに貢献できるように頑張っていきたいです。
――石井選手は打撃と守備、どちらに磨きをかけているのでしょうか
石井 どちらかというと、打撃ですね。守備もレベルアップしていかないといけないのですが、打撃ももっと伸ばしていけたらいいなと思います。
――中澤選手は理想としては走・攻・守の割合はどのようにお考えですか
中澤 いや、全部一番が良いです。
――練習でも均等に力を入れているのでしょうか
中澤 はい。でも打撃の比率は高いです。もっとうまくならなくてはいけないと思っていますし、やるべきこともわかっているので、それをやっていくだけです。
――練習はどのくらいの時間やっているのですか
中澤 日付をまたぐこともあります。12時過ぎてしまったことも、何回もあります。
石井 そうですね。トレーニングルームで12時を超えたりはしますね。
中澤 時間で決めるというよりは、きょうはここまでと、自分たちが納得するまでやっています。
――オフの日は
中澤 自分はオフに入ったら野球のことをあまり考えたくないタイプなので、そこははっきりしています。
石井 僕はオフが明けてから、なまった体で練習するのが不安なので、多少はやっています。
中澤 (石井選手は)そこがしっかり者ですね。自分は少しずつやっていけばいいかなと思ってしまうので(笑)。
――今季は4年生が支えてきたチームだと思うのですが、4年生の存在は大きかったですか
石井 そうですね。クリーンアップが4年生で、引っ張ってくれていたので心強かったです。
中澤 (他の選手に)頼ることが自分はあまり好きではないのですが、ここという時は頼りになる存在の人が多かったので、自分もそうなれたらなと思います。
――中村主将と有原選手がプロに指名されましたが、お二人もそのような希望はあるのでしょうか
中澤 そうですね。プロ志望でしかないです。
――間近で先輩を見ていて、ドラフト前の感じは伝わってきましたか
石井 お二人ともピリピリはしていらっしゃいませんでしたね。
中澤 でも自分たちからしたら、どのレベルでドラフト1位指名されるかというのがわかったので、いい目標設定になったと思います。
――来季から監督も変わりますが、高橋広新監督(昭52教卒=愛媛・西条)とはもうお会いになりましたか
石井 まだあいさつをしただけなので、個人的に話したりはしていません。
――やはり監督が変わるとチームの雰囲気も大きく変わるものなのでしょうか
中澤 自分は野球人生で監督が変わったことがなくて初めての経験なので分からないのですが、絶対に変わると思います。
石井 そうですね。信頼関係をどう築いていくかが一番かなと思います。
――岡村猛前監督(昭53二文卒=佐賀西)はどのような監督でしたか
中澤 良い監督でしたね。
――代打で入るときなど、アドバイスは助けになりましたか
石井 そうですね。入る前は「力を抜いていけ」などとアドバイスをいただいたのですが、結局力が入ってしまって、結果が出なかったのが悔しいです。
中澤 自分はどちらかと言えば、自由にやらせてもらっていました。1年の春は結構怒られもしたのですが、(試合に)出始めてからは自由に好きなようにやらせてくれました。
――4年生も引退されて新体制となりましたが、変わった点はありますか
石井 主将も変わって、来季は自分が3年になってずっと上級生に頼ってばかりじゃだめだなという気持ちにはなりました。自分もしっかり頑張らなければ、という気持ちはより強くなりましたね。
中澤 新チームはみんなが一人の発言に対して耳を傾けているというイメージがあります。
――今後は上級生として後輩にどのような姿勢を見せていきたいですか
中澤 いまの3年生は優勝を経験しているのですが自分たちは経験していないので、ことし自分たちで優勝して(後輩にも)経験を積ませてあげたいなと思います。
――今季は春秋共に優勝まであと一歩でしたが、足りないものはなんでしょうか
石井 気持ちの面が大きいかなと思います。
――3年目の目標を教えてください
中澤 首位打者です。
石井 自分はチームを引っ張っていく存在になりたいです。
――では最後に来季への意気込みをお願いします
中澤 優勝しかないです。それだけです。
石井 優勝したいですね。
――ありがとうございました!
(取材・編集 谷口武、吉原もとこ)
右耳をケガしてしまったという石井選手にちなんで、ポーズをとっていただきました
◆石井一成(いしい・かずなり)(※写真右)
1994年(平6)5月6日生まれ。180センチ、77キロ。栃木・作新学院高出身。スポーツ科学部2年。内野手。右投左打。取材をさせていただいた当日、右耳が腫れ上がってしまっていました。守備練習をしていた際、イレギュラーが起こり球をぶつけてしまったようです。お大事にしてください
◆中澤彰太(なかざわ・しょうた)(※写真左)
1994(平6)年12月2日生まれ。177センチ、78キロ。静岡高出身。スポーツ科学部2年。外野手。右投左打。先日行われた4年生との送別試合で、憧れの中村前主将との夢の1打席対決について語ってくれた中澤選手。やはり入学当初から親身に接してくださった先輩への思い入れは強いそうです