再三の好機を生かせず本塁が遠い展開に 勝ち点の行方は第3戦へ/立大2回戦

野球

東京六大学秋季リーグ戦 10月6日 神宮球場

TEAM
早 大
立 大
(早)●宮城、鹿田、安田-印出
◇(二塁打)尾瀬 (三塁打)なし (本塁打)なし

 先日の試合で快勝を見せた早大。2週間後に控える明大戦に向けて勢いをつけるためにも2連勝での勝ち点獲得を目指した。初回に印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)の内野ゴロの間に先制点を挙げる。先発の宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)は6回2失点と粘り強い投球を見せたものの、打線が宮城を援護することができなかった。9回にも得点圏に走者を進めるも、好機を生かせず立大に敗北。1-2で敗れ、引き分けを挟んで開幕から続いていた連勝も5でストップした。

 試合は初回、先頭の尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)がいきなり左翼線に二塁打を放つと、続く山縣秀(商4=東京・早大学院)も死球により出塁。暴投で走者を二、三塁に進めて印出主将の内野ゴロの間に尾瀬が生還。幸先よく先制点を挙げることに成功した。一方、立大は流れを変えるべく3回から、竹中勇登(3年)が登板。早大打線は3回、4回と走者を溜め、竹中の前にチャンスを作るも、あと一本が出ず打ちあぐねる展開となる。

初回に安打を放った尾瀬

 先発の宮城は得点圏に走者を置く場面が続くも、ここぞという場面を抑え、中盤までスコアボードにゼロを並べた。しかし、5回に3巡目を迎える立大打線につかまり始める。その5回、1死から桑垣秀野(3年)に二塁打を浴びると続く斎藤大地(4年)に直球を右翼前に運ばれ、連打で同点に追いつかれる。6回も先頭の黄之芃(4年)に初球を捉えられ、5回に続き走者を二塁に置く。犠打で走者を三塁に進められると鈴木唯斗(3年)に適時打を浴び、逆転を許した。6回2失点と試合を作った先発の宮城だったが、一球に泣く結果となった。

マウンドに集まる宮城(写真左)と印出主将。打線は粘投を続けた宮城を援護したかった

 追いかける展開となった早大は7回、代打で登場した反町惠眞(スポ4=埼玉・早大本庄)がリーグ戦初安打となる内野安打で出塁。上位に打線が戻り、山縣が右翼前に安打を放ち、好機を演出する。そして、迎える打者は吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)。法大戦で終盤に逆転3点本塁打を放ったように勝負強い副将の一打に期待のかかる場面となった。お互いに譲らず迎えた7球目、中堅後方に強い打球が飛ぶが、中堅手の足が止まり、打球はグラブに収まる。この回も好機を作るも得点に結びつけることができなかった。

 7回は鹿田泰生(商4=東京・早実)が今季初登板。テンポよく3人を打たせて取り、流れを引き寄せる。続く8回は安田虎汰郎(スポ1=東京・日大三)が登板。安田も1回を無失点に抑え、完璧な救援を見せた。そして迎えた最終回。絶体絶命となった2死から、代打で登場した岡西佑弥(スポ2=智辯和歌山)がリーグ戦初安打となる右前安打で出塁する。岡西の代走で出場した松江一輝(人3=神奈川・桐光学園)が盗塁を成功させ、後がない状況から一打同点の好機に。しかし、尾瀬が二塁ゴロに倒れ、試合終了。勝ち点奪取はお預けとなった。

今季初登板の鹿田

 好機が何度も訪れたが、あと一本が出なかった。7安打を放ったものの、得点は初回の内野ゴロの間による1点のみで、残塁が目立つ結果となった。それでも粘投した宮城を始めとした投手陣は安定感を見せ、野手も好守で投手陣を助けるなど守備から流れを作る場面は何度も見られた。明日の第3戦では再びエース・伊藤樹(スポ3=宮城・仙台育英)の登板が予想される。本来の打線のつながりを取り戻し、伊藤樹を早いイニングから野手陣が援護できるかに注目だ。勝ち点を落とすことなく、難敵・明大とのカードに臨みたい。

(記事 橋本聖、写真 栗原礼香)

◆コメント

梅村大和(教4=東京・早実)

ーー今日の試合を振り返って

 (宮城)誇南がピンチを背負いながらも耐えながら投げてくれていたので、チャンスで一本出して楽に投げさせてあげたいなというところでした。ですが、なかなか一本が出なかった試合でした。

ーー本日2安打をマークしました。打撃の調子は

 前半戦に比べてバットも振れてきているので、調子は上向いてるかなとは思っています。

ーー守備でも好プレーがありました。今季、安定した守備が続いきてますが、その点に関して

 守備の方はとにかく自分のところに来た打球は全部アウト取るつもりで守っているので、普段通りできてるかなと思ってます。

ーー3回戦の意気込みをお願いします

  今日の試合の反省も踏まえて、明日はしっかりと完璧なゲーム運びで勝てるように頑張ります。