吉納副将が2本塁打!17安打20得点の圧勝で開幕白星発進/東大1回戦

野球

東京六大学秋季リーグ戦 9月14日 神宮球場

TEAM
早 大 20
東 大
(早)○伊藤樹、越井、黃、田和-印出
◇(二塁打)印出、石郷岡、小澤、松江 (三塁打)なし (本塁打)吉納(4回、9回)

 東京六大学秋季リーグ戦(リーグ戦)が開幕し、2015年以来の春秋連覇を目指す早大は開幕カードで東大と対戦した。2回に石郷岡大成(社3=東京・早実)の中前適時打で先制すると、4回には吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)の満塁本塁打で相手を引き離す。その後も早大は攻撃の手を緩めず、9回に吉納副将が再び本塁打を放ち20-0で試合終了。リーグ初戦を勝利で終えた。

 開幕戦のマウンドに上がったのはエース・伊藤樹(スポ3=宮城・仙台育英)。初回、先頭打者に安打を許すが、後続を抑え順調な立ち上がりを見せる。その後は5回まで無安打の投球。6回に安打を許すも、本塁は踏ませず6回2安打無失点で先発投手の役割を果たした。

先発の伊藤樹

 伊藤樹の好投に答えるべく打線は2回、小澤周平(スポ3=群馬・健大高崎)が左前安打で出塁すると盗塁を決め、得点圏に走者を置く。梅村大和(教4=東京・早実)のニゴロで小澤が進塁すると、2死三塁で石郷岡が中前適時打を放ち先制点を奪った。3回に印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)の左中間を割る二塁打で2点を加え、迎えた4回。梅村大和(教4=東京・早実)の中前安打、石郷岡の右翼線二塁打で二、三塁に走者を置くと、1死挟んで尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)が死球で出塁し満塁に。続く山縣秀(商4=東京・早大学院)の押し出し四球で1点を重ね、なお満塁のチャンスが続く中、吉納副将が東大の3番手・鈴木太陽(4年)の投げた5球目をスタンドに叩き込み、リーグ1号本塁打となる満塁打を放った。

4回に満塁本塁打を放った吉納副将

 その後5回に伊藤樹の遊ゴロの間に得点し、6回には4つの押し出し四球で点差を13に広げると、打線の猛攻に感化されてか投手陣が好投を見せる。7回、伊藤樹に代わり越井颯一郎(スポ2=千葉・木更津総合)がマウンドに上がると、2つの三振を奪い無失点に抑える。次の8回には六大学初登板となる台湾出身・黃鼎仁(国教4=新竹)がマウンドへ。先頭に安打を許すも、次の打者を併殺に打ち取り3人でイニングを終えた。

リーグ戦デビューを飾った黃

 そして迎えた9回、先頭の田村康介(商3=東京・早大学院)が四球で出塁すると、続く中村敢晴(スポ4=福岡・筑陽学園)の右前安打、渋谷泰生(スポ3=静岡)のリーグデビュー戦初安打で無死満塁の好機が訪れる。続く松江一輝(人3=神奈川・桐光学園)の右翼線適時二塁打、吉田瑞樹(スポ3=埼玉・浦和学院)の左前適時打でさらに得点を重ねた。さらに四球と中飛を挟んでなお1死満塁の場面で打者は吉納副将。暴投の間に三塁走者が生還し 、走者を2人置いた状況で6球目を捉えた打球が右翼手の頭を超えてスタンドへ。打った瞬間それとわかる本日2度目の本塁打で3点を追加した。その裏の攻撃をトミージョン手術から復帰し、昨春ぶりに登板した田和廉(教3=東京・早実)が抑えてゲームセット。20-0の大勝でリーグ初戦を白星で飾った。

9回に本塁打を放った吉納副将

 この試合、5人が複数安打、中でも吉納副将は2本塁打7打点の大活躍で最高の形でリーグ戦をスタートした。この勢いのまま勝ち点を獲得し、優勝に向けて突き進みたい。

(記事 田中瑠花、写真 植村皓大、西本和宏、林田怜空)

◆コメント

吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)

――開幕戦を振り返って一言お願いいたします

 いいスタートが切れたと思います。

――17安打20得点の大勝となりましたが、チーム全体を振り返っていかがでしょうか

 先発の(伊藤)樹を中心にピッチャー陣がリズムよく守ってくれたので、野手も攻撃に集中できた結果が出たと思っています。投打がしっかり噛み合って良かったかなと思います。

――1本目の本塁打を振り返って一言お願いいたします

 特に狙ってなくて打てたので、自分の打撃ができて良かったのかなと思います。

――2本目の本塁打を放たれた際には、打った瞬間に確信されたように見受けられました。2本目の本塁打を振り返っていかがですか

 カウントが苦しかったので、なんとか対応した中でホームランという結果が出せました。打席の結果としても非常に良かったと思いますし、この夏やってきたことがしっかりと結果として出てるので、そこも含めて良い結果だったと思います。

――最後に明日の試合への意気込みをお願いいたします

 明日も頑張ります!