印出主将が豪快な一発!六大学オールスターはTeam Clarkが勝利

野球

東京六大学オールスターゲーム2024 in 北広島 9月1日 エスコンフィールドHOKKAIDO

TEAM
Penhallow
Clark

 

 昨日の雨模様と打って変わり、晴天が北の大地をおおった9月1日。エスコンフィールドHOKKAIDOで開催されている「北海道ベースボールウィーク2024」の3日目は東京六大学のオールスターチーム同士が対戦する「東京六大学野球連盟オールスターゲーム2024 in 北広島」。前日は共に戦った六大学の精鋭達が、早大、法大、立大擁するTeam Clarkと、慶大、明大、東大のTeam Penhallowに分かれ白熱の試合を展開した。先発した伊藤樹(スポ3=宮城・仙台育英)が初回にいきなり3点を失うも、その裏に印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)が3点本塁打を放ち同点に追いつく。7回には尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)のヒットから作ったチャンスで2点を勝ち越し、5ー3でTeam Clarkが勝利を飾った。

 Team Clarkの先発は早大のエース・伊藤樹だったが、苦しいピッチングとなった。先頭の水鳥遥貴(慶大4年)にいきなり四球を与えると、直井宏路(明大4年)、宗山塁(明大4年)に連打を浴びて先制点を献上する。その後も横山陽樹(明大4年)の適時打と小島大河(明大3年)の犠飛で初回に3失点。ボール球が先行し、カウントを取りに投げた甘い球を痛打される場面が目立った。

先発の伊藤樹

 追いつきたい打線はその裏、先頭の尾瀬が中前安打を放ち反撃開始。山縣秀(商4=東京・早大学院)が倒れるも吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)が四球で出塁し、1死一、三塁で迎えるは4番・印出主将。4球目を振り抜くと、打球は左翼手の頭上を超えスタンドイン。この3点本塁打で、勝負はあっという間に振り出しに戻った。

初回、3点本塁打を放つ印出主将

 援護を受けた伊藤樹は2回、水鳥の左前安打と盗塁から2死ニ塁のピンチを招く。ここでTeam Penhallowの3番・宗山がセンターへ痛烈なライナーを放つ。抜ければ1点という場面だったが、尾瀬が背走でこの打球を好捕。勝ち越しのピンチを救うビッグプレーを見せた。

 3回は前日から連投で鹿田泰生(商4=東京・早実)が登板。清原正吾(慶大4年)と小島に安打をを打たれたものの、無失点で切り抜ける。その後は安達壮汰(法大4年)、吉鶴翔瑛(法大4年)、吉野蓮(立大3年)が4回から7回をわずか2安打に抑える好リリーフ。一方のTeam Penhallowも小暮瞬哉(慶大3年)、渡辺向輝(東大3年)が無失点でリレーし流れを渡さない。

3回にマウンドに上がった鹿田

 両チームとも投手陣が好投し、試合が膠着(こうちゃく)しかけていた7回、菅谷真之介(立大4年)、尾瀬が連打で出塁し無死一、二塁のチャンスを作る。続く山縣が放った平凡なピッチャーゴロを渡辺和大(慶大2年)が二塁へ送球エラー。このプレーで菅谷が生還し1点を勝ち越した。さらに無死二、三塁から渡辺和の暴投で1点を追加した。

7回に安打を放つ尾瀬

 8回からは立大の小畠一心(立大3年)が登板。ノビのある直球を武器に2回を零封し試合を締め、5ー3でTeam Clarkが勝利した。

 Team Clarkの勝利で幕を閉じた六大学オールスター。緊迫した試合展開の中で随所に好プレーが見られ、エスコンフィールドに訪れた観客を沸かせた。次なる舞台は東京六大学野球秋季リーグ戦。早大の春秋連覇に向けた戦いが始まる。

試合後の選手たち

(記事 植村皓大、写真 小島大典、本田里音)

◆コメント

印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)

ーー今日の試合を振り返って

 Clarkが勝ったのでよかったと思います。オールスターという年に一度しかない貴重な機会で、エスコンフィールドでプレーすることができて、すごく楽しかったです。

ーーこの2試合の経験はどのように感じているか

 1日目はプロの2軍の選手、今日は六大学のオールスターゲームを通して、改めて六大学野球のレベルの高さを感じることができました。

ーー初回の3点本塁打を振り返って

 樹(伊藤、スポ3=宮城・仙台育英)が3点取られて、自分たちで返したいという思いで打席に立ってました。

ーー2日間の経験が秋にどのようにつながると思うか

 いいピッチャーとの実践練習ができているので、そういったところはプラスになっていると思います。

ーーこの経験を踏まえて、今後の夏、そして秋どのように戦っていきたいなどの意気込み

 春秋連覇をして神宮大会で日本一というところ目標に掲げています。春と同じようにはいかないと思っているので、春以上のものを出せるようにしっかりと準備して、早稲田の野球を初戦からしていきたいなと思います。