六大戦士が北の大地に集結!日本ハム2軍に13安打5得点の完勝

野球

北海道ベースボールウィーク2024 8月31日 エスコンフィールドHOKKAIDO

TEAM
六大学選抜
ファイターズ

 

 日米野球の函館開催に尽力された早大OB・久慈次郎氏(大11商卒)の野球殿堂入り65周年を記念して、8月30日(金)~9月1日(日)の3⽇間、エスコンフィールドHOKKAIDOで開催する「北海道ベースボールウィーク2024」。普段東京六大学リーグ戦では火花を散らす6校が共闘し、北海道日本ハムファイターズ2軍に挑んだ。開放感あふれる新球場で繰り広げられた試合は、4回、松下歩叶(法大3年)の先制打で口火をきると、6回に清原正吾(慶大4年)の2点本塁打で突き放す。さらに8回、柴田恭佑(立大4年)、田中祥都(立大4年)の連打でダメ押しの2点を加えた。投げては7人の継投リレーで日本ハム打線をわすが1失点に抑えて完勝。東京六大学選抜(六大学選抜)のポテンシャルを存分に発揮し、見事勝利を果たした。

 日本ハムの先発は明大OB・中山晶量。初回、尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)が幸先よく右前安打を放つと、印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)の打席で盗塁、さらに進塁打で2死三塁とする。この好機で4番の清原がセンターに抜けそうな打球を弾き返すも、ショートの細川凌平が華麗に処理。惜しくも無得点に終わった。

初回、チーム初安打を放つ尾瀬

 対する六大学選抜の先発は篠木健太郎(法大4年)。テンポ良く140㌔後半の直球を投げ込み、2死で迎えるは法大OB・福田光輝との先輩・後輩対決。この勝負は福田が見逃し三振に倒れ、篠木に軍配が上がった。

 3回、2番手の吉鶴翔瑛(法大4年)が先頭の細川に中前安打を打たれて初安打を許す。しかし続く明瀬諒介の三遊間を抜けそうな当たりを山縣秀(商4=東京・早大学院)が華麗にさばき、ダブルプレーで球場を沸かせた。守備の援護をもらった吉鶴は続く打者を空振り三振に切って取り、日本ハムに流れを渡さない。

 守備でリズムを作った六大学選抜は4回、山縣、印出主将の連打でチャンスを作ると、1死一、二塁で松下が中前安打を放ち、先制に成功。裏の守備では鹿田泰生(商4=東京・早実)が3番手で登板し、1奪三振を含む無失点投球でバトンをつないだ。

4回に安打を放つ山縣

3番手で登板した鹿田

 5回からは平田、杉浦の東大バッテリーが登場。日本ハムの4、5、6番をわずか7球で抑える圧巻の投球を披露する。再び守備で流れを手繰り寄せると、6回に代打・宗山塁(明大4年)が鮮やかな左前安打で出塁。1死一塁の場面で清原がレフトポール際に飛び込む2点本塁打で追加点を奪った。

 さらに8回、清原が中前安打で出塁すると、柴田が右翼線に鋭い打球を放ち、適時三塁打とする。続く田中も適時中前安打でこの回ダメ押しの2点を加えた。その裏に外丸東眞(慶大3年)が阪口樂にライトスタンドへ痛烈な一発を浴びるが、浅利太門(明大4年)がピンチを背負いながらも後続を断つ。

 迎えた最終回、日本ハムは代打策に出る。先頭に野村佑希を投入し、右前安打で出塁。しかし浅利は150㌔超の直球を軸に日本ハム打線を打ち取り、最後は投ゴロで締めた。

 プロ・アマの垣根を超えた夢の競演。プロ相手に13安打5得点、失点はわずか1と六大学戦士たちが北の大地で躍動した。次戦は球宴・東京六大学野球オールスターゲーム2024。Team Clarkを率いる印出主将のもと、Team Penhallowと熱闘を繰り広げる。早大勢の活躍、そしてチームを組む法大、立大との化学反応にも注目だ。

試合後の選手・スタッフたち

(記事 丸山勝央、写真 吉田陽南子、田島凜星)

◆コメント

尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)

ーー今日の試合を振り返って

 試合に出ている時も出ていない時も、いろいろな人たちと話ができて、すごく楽しかったです。

ーーベンチの雰囲気や試合中の雰囲気は

 エスコン(エスコンフィールドHOKKAIDO)が初めての人が多く、ベンチも和気藹々(あいあい)としていてすごく楽しかったです。

ーーチーム初安打を放ちパフォーマンスも。初回の打席振り返って

 1打席目に打って盗塁するまでを自分の中でイメージしていたので、イメージ通りになって良かったです。

ーー明日の試合の意気込み

 明日も今日みたいに楽しみながら結果も出せればいいかなと思います。