夏季オープン戦 ８月23日 安部球場
| TEAM | １ | ２ | ３ | ４ | ５ | ６ | ７ | ８ | ９ | 計 |
| 早 大 | １ | ０ | ３ | ５ | ０ | ０ | １ | ０ | ３ | 13 |
| 亜 大 | ０ | ０ | ３ | ０ | ０ | ０ | ２ | ０ | １ | ６ |
３日連続となる夏季オープン戦の開催、この日の相手は東都大学野球連盟に属する亜細亜大。リーグは違えど、同じ神宮球場で試合を行う大学同士の対決となった。初回から多くの走者を出した打線は、最終回まで攻撃の手を緩めず、16安打13得点で大勝。先発・伊藤樹（スポ３＝宮城・仙台育英）は計５失点と苦しんだが、７回を投げ切った。
早大は初回、思わぬ形で先制する。尾瀬雄大（スポ３＝東京・帝京）が四球で出塁すると、犠打と犠飛で三塁へ。すると続く印出太一主将（スポ４＝愛知・中京大中京）の打席間に、暴投で本塁に生還した。
相手の暴投で尾瀬が先制のホームイン
３回には打線の勢いが爆発する。１死から山縣秀（商４＝東京・早大学院）、梅村大和（教４＝東京・早実）の連続中前安打で一、二塁の好機を作ると、打席には印出主将。６球目を引っ張り、左翼線を破る２点適時二塁打を放った。さらに中村敢晴（スポ４＝福岡・筑陽学園）の左前適時打もあり、リードを４点に広げた。直後に３点を返されるも、４回、早大打線が火を噴く。山縣が内野安打の間に二塁に到達し、その後連続四球で１死満塁となると、好調の前田健伸（商3＝大阪桐蔭）が打席へ。初球を捉えた当たりは痛烈な右越え２点適時二塁打となった。さらに中村敢、小澤周平（スポ３＝群馬・健大高崎）も中前に連続適時打を放ち、三連打で５点を奪取した。
適時打を放った印出主将
試合中盤は互いに凡退するも、７回に再び試合が動く。先頭の石郷岡大成（社３＝東京・早実）が右前打で出塁すると、相手の失策も絡み得点圏に進塁。山縣の犠飛で１点を追加した。そして最終９回にも打線はその勢いを見せる。尾瀬が右前安打で出塁し、続く山縣が１球で犠打を成功させる。梅村が四球を選ぶと印出主将が右翼線を破る２点適時三塁打を放った。さらに前田健にこの日４安打目となる右中間深くへの適時二塁打が生まれ、もう１点追加した。
適時打を放った前田健
早大の先発マウンドには伊藤樹が上がった。序盤２回は安打を許しつつも、得意のけん制で走者を刺すなど要所を押さえ無失点で切り抜ける。しかし３回、２、３番に連続適時打を許すと、４番の犠飛でも１点を失う。その後３イニングは走者を背負いながらも追加点を与えなかったが、７回、走者２人を返される適時二塁打を浴び、計５失点でマウンドを降りた。８回には髙橋煌稀（スポ１＝宮城・仙台育英）が登板。先頭打者を出しながらも力強い投球で後続を断ち切った。９回を託された田和廉（教３＝東京・早実）は1点を失ったものの、挟殺プレーや二者連続三振で試合を締めた。
８回を無失点に抑えた髙橋煌
終わってみれば２桁安打13得点。あっさりと勝利を手にしたようにも見えるが、試合時間３時間越えのタフな試合となった。いよいよ東京六大学秋季リーグ戦の開幕が３週間後に迫る。ここまでのオープン戦での調整を元に、王者・早大は春秋連覇に向け総仕上げに取りかかる。
（記事 田島凜星、写真 田中瑠花、細渕花夏、平壮真）
◆コメント
中村敢晴（スポ４＝福岡・筑陽学園）
ーー今日の試合を振り返って
攻撃の場面でしっかりと点を取れたところが良かったと思います。
ーー猛打賞の活躍です。現在の打撃の調子は
ボール球を振らないということでしっかり見極められているのと、ストライクゾーンを意識して、速い球にも対応できているので良かったと思います。
ーー個人としてこの夏に取り組んでいることは
打撃ではチャンスの場面で一本を打てるように取り組んでいます。守備では絶対にエラーをしないということを心がけています。
ーーこの秋ラストシーズンとなります。定位置争いをどのように感じていますか
まだレギュラーが確定していないので、レギュラーになれるようにしっかりと結果を出していきたいと思います。
ーー次戦への意気込みをお願いします
オープン戦も残り少なくなってくるので、与えられた役割、チャンスをしっかりと活かして活躍していきたいと思います。
伊藤樹（スポ３＝宮城・仙台育英）
ーー今日の試合を振り返って
投手陣は６失点するなど反省点もありますが、引き分けを挟んで連勝している中で今日もしっかりと勝ちきれて良かったです。
ーーご自身の今日の投球を振り返っていかがですか
５失点は納得いってないですが、投げているボールは悪くなかったので、開幕に向けて状態は少しずつ良くなってきているかなと思います。
ーー個人としてこの夏に取り組んでいることは
春から継続して、球速アップと体づくりを意識して取り組んでいます。
ーー春季リーグ戦、全日本大学野球選手権、侍ジャパン大学代表戦とハードワークでしたが、現在のコンディションはいかがですか
キャンプの途中からは体も整ってきてトレーニングも積めているので、リーグ開幕戦には問題なく臨めると思います。
ーー次戦への意気込みをお願いします
チームとしては良い雰囲気でこれていて、投手陣も良いボールを投げれる投手が増えてきたので、リーグ戦に向けて継続して良い雰囲気で試合に取り組みたいです。