全日本大学野球選手権コメント集

野球

 7季ぶりに東京六大学リーグ戦(リーグ戦)を制し、2015年以来、9年ぶりに全日本大学野球選手権に出場した早大。順調に駒を進めるも、決勝では前年王者の青学大にあと一歩及ばず、準優勝に終わった。今回は大会を終えた監督、選手のコメントをお届けする。

※掲載が遅くなり大変申し訳ございません。

小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)

――準優勝という結果をどのように感じていますか

残念に思う気持ちと、立派な成績であるという気持ちと半々です。

――2回戦は10回タイブレークで大商大に勝利しました。大商大戦を振り返っていかがですか。

想定外の投手が登板してきたので、思うような攻撃ができなかったです。ですが、奇襲を仕掛けてきた時点で勝算はあったので、何とかなると考えていました。ただ、勝ててよかったなという内容ではありましたが。

――準々決勝の九産大戦では、相手のミスを確実にものにし、6―2で勝利しました。九産大戦を振り返っていかがですか

力関係で言えば勝てる相手だと考えていたので、取りこぼすことなく普段通りの野球ができたと思います。

――準決勝の東日本国際大戦ではタイブレークの末、苦しい試合展開にはなりましたが勝利しました。東日本国際大戦を振り返っていかがですか

この試合も先発投手の予想を外し、嫌な展開になりました。ですが、藤井投手(優矢、4年)の登板は予想通りだったので、いいかたちになりホッとしました。

――決勝の青学大戦では先制しながらも、逆転を許し準優勝で大会を終えました。青学大戦を振り返っていかがですか

当初の予想通り、決勝での対戦を準備し臨んだものの、打線がここぞの場面で機能せず惨敗でした。がっかりです。

――今大会では粘り強い試合運びで決勝まで駒を進めた印象です。大会を通してどのようなことを考えながら試合をしていましたか

リーグ戦とは違った戦いの中、一戦一戦いい経験をさせてもらったと思います。

――今大会を踏まえて、この夏、そして秋季リーグ戦への課題を教えてください

”神宮大会で青学をぶっ倒す”を目標に、秋、闘います。

印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)

――準優勝という結果を率直にどう感じていますか

昨年までの結果に比べ、この全日本選手権での準優勝は確かな成長を感じたと同時に、日本一を逃した悔しさと自分たちの力不足を改めて痛感しました。

――リーグ戦とはまた違った特別な雰囲気はありましたか

データも少ない相手と一発勝負のトーナメントになるので、捕手として配球をする面では、若干の不安要素はありましたが、日頃のリーグ戦から全勝する気で戦っているので、そこまで変化は感じませんでした。

――日本一には何が足りないと感じましたか

1点への執着心、ここぞという所で確実に自分に求められる結果を出すことができるスキルとメンタルです。

――大会後、小宮山監督からはチームにどのような言葉をもらいましたか

日本一に相応しいチームを作れとお言葉をいただきました。

――今大会、2つのタイブレークを制しての準優勝ですが、リーグ戦では経験できない緊迫した場面を乗り越えた経験は今後にどう生きていきますか

リーグ戦でも、いくつものピンチを切り抜けて来たので、逆にタイブレークのようにピンチから始まると分かっていた方が個人的には守りやすかったです。今後の日本でも、タイブレーク制はどんどん導入されていく可能性があるので、良い経験になりました。

――個人としての成績を振り返っていかがですか

まずまずといった結果だと思います。目指すところは三冠王ですし、自分に足りないものはまだまだ多くあるので、秋にもっと良い数字を残せるようにとにかく練習したいと思います。

――この夏はチーム、個人としてどのように野球に取り組んでいきますか

チームに足りないもの、個人に足りないものを再認識し、秋必ず日本一をかけた決勝の舞台でリベンジできるように、どこよりも誰よりも練習したいと思います。

吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)

――大学では初めての全国大会でしたが、どのような気持ちで大会に臨みましたか

大学四冠をつかむという事を目標にしている中で、リーグ戦で優勝をつかみ取り、その勢いを落とさず、なんとしても(日本一を)つかみ取りに行こうという気持ちでした。

――準優勝という結果についてはどのように感じていますか

非常に悔しい気持ちです。ここからは秋の2大会で必ずリベンジしてやるという気持ちです。

――準決勝では本塁打を放ちましたが、大会を通してご自身の打撃はどうでしたか

試合を重ねるごとに良くなっていく感覚だったので、あの場面で打ち、そのまま試合で勝てた事は非常に嬉しく思いますし、あのような場面で打てた事はとても自信になります。

――決勝での最終回の打席を振り返っていかがですか

いくらクリーンアップを打たせてもらっていてもあのような場面で繋ぐ打撃ができないのは、自分の欲を出しすぎだと思いましたし、あの打席で勝負ありだったと思います。リーグ戦でも中々なかった状況でのバスターなどもあの場面でこそしっかりと決める為に常に練習していたので、しっかりと繋げなければいけなかったと反省している打席でした。

――今季全体のチームの戦いぶり、ご自身のパフォーマンス、それぞれいかがでしたか

入学してからこれまで全部のリーグ戦で明治や慶應の優勝を目の前にして非常に悔しい気持ちばかりでした。しかしその気持ちを逆境に下級生から共に戦って来た、印出を中心にあの経験、悔しさをしっかりとチームに浸透させて、もう二度と優勝を逃すことにならないようとキャンプから色々な事を乗り越えて来たので、優勝つかみ取れて非常に嬉しいです。全日本ではあと一勝というこれまでと同じような弱いところが出てしまいました。まだまだ秋に向けての課題が見つかったと思って前を向いてしっかりと秋まで一人一人がやっていくことが大事だと思います。個人としてもリーグ戦では中々調子が上がらない中で、最後の最後に早慶戦でホームランを打てたことは嬉しかったです。

――今後への意気込みをお願いします

秋は、特に同期と笑って終われるように頑張ります。その中でもちろん全員が全員試合に出るということは人数が9人と決められて出られない人もいると思うので、自分もそういった人達の思いをしっかりと背負ってみんなの為にもこの夏しんどい時も食いしばって、優勝つかみ取りに行きます。

鹿田泰生(商4=東京・早実)

――全国の舞台を経験したご感想をお願いします

全国大会という舞台に立ったのは人生で初めての経験だったのですが、リーグ戦の賑やかな雰囲気とは違う異様な雰囲気がありました。結果として、自分の与えた決勝点で負けてしまったことが非常に悔しく、必ずリベンジしたいです。非常に悔しい敗戦だったのですが、個人的には非常に学びの多い収穫にあった試合になりました。この貴重な経験を今後に生かしていきたいです。

――決勝の先発を伝えられたのはいつですか。そして、伝えられた際のお気持ちはいかがでしたか

全日本選手権の開幕直前です。皆さんと同様に一瞬驚きもありましたが、常に先発を意識して練習してきたので、やってやろうという気持ちにすぐに切り替わりました。

――実際に決勝に登板した際はどのようなお気持ちでプレーしていましたか

先のことは考えず、目の前の打者、一球に集中していました。監督さんが常日頃からおっしゃっているのですが、今自分にできることをしようという思いで投げました。

――印象に残っている打者との対戦はありますか

初回の小田選手(康一郎、3年)との対戦です。初球を完璧に捉えられたのですが、尾瀬のファインプレーに助けられました。あの日はバックに何度も助けられたので本当に感謝しています。

――全国の舞台での投球で意識した点があれば教えてください

自分の持ち味は小さく動く球で打たせて取ることなので、早いカウントでは手を出しやすい甘いコースから動く球を投げることを意識していました。

――全日本選手権の総括と、今後に向けた意気込みをお願いします

今季はリーグ戦と全日本選手権を通して下級生に頼りっぱなしの不甲斐ないシーズンでした。来季は先発として多くのイニングを、怪我なく投げられるように頑張ります。来季は競争をなんとか勝ち抜いて先発に定着することを目指します。チームとしては秋季リーグ戦と神宮大会の二冠を目指して、神宮でレベルアップした姿をお見せできるように練習に取り組んでいきます。今季も温かいご声援ありがとうございました。今後とも応援よろしくお願いいたします。

伊藤樹(スポ3=宮城・仙台育英)

――初戦の10回完封を振り返っていかがですか

点は取られるだろうから最少失点でということで考えていたのですが、完封という最高の形になってとても嬉しく思います。丁寧に準備をして実行した結果だと思います。

――初戦の投球の際に意識したことはどのようなところですか

丁寧に丁寧に長打で一気にチャンスを与えないことを意識していました。結果的に長打0で終われたのでとても良い投球でした。

――東日本国際大戦の際に疲労は残っていましたか

かなり残っていたと思います。登板を回避することも相談して考えていました。

――東日本国際大戦の後半、制球を乱してしまったのはどのような要因が考えられますか

単純に疲労で体が思うように動かなかった事が要因だと思います。上手く体が動いてくれないと、ストライクを入れることも打ち取る事も中々叶うものではありません。

――春季が終わり、夏季の練習で磨いていきたいところはありますか

ストレートの精度と質です。ストレートだけで打ち取る事が出来るのが何よりも簡単で、効果的なものなのでサイドにそして低めに投げ切る精度と質を高めていければ秋もいい成績が残せると思っています。

――改めて春季の振り返りと、秋季への意気込みをお願いします

自分の評価を上げられた春季リーグ戦だったのかなと思います。監督に発破をかけていただいて、練習も試合に対する準備も結果を出すためにしてきたのでそれが数字に出てよかったです。秋に向けては、やはり優勝したいです。勝つことに幸せを感じましたし、たくさんの方々に喜んでもらう事ができて本当に勝ててよかったなと思いました。秋も絶対優勝しますし、その貢献者として自分がいたいなと思います。そして、秋こそは最優秀防御率とベストナインまた取りたいと思います。

宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)

――今季は飛躍のシーズンとなったと思います。今季を振り返っていかがでしたか

シーズンを通して様々な経験をすることができました。また、成長させてもらったシーズンだったと思います。個人的には悔いが残る部分も多かったので、そこは実力不足としっかり受け止めて秋以降に繋げていきたいと思います。

――全日本選手権についてです。2回戦、九産大戦で先発しました。この試合を振り返ってください

神宮球場での試合だったこともあり、とにかく普段のリーグ戦と同じような感覚で臨むことを意識しました。球場の雰囲気はリーグ戦とはまた違ったものがありましたが、落ち着いて投げることができたと思います。

――決勝戦の青学大戦は、リーグ戦にはなかったリリーフ登板となりました。救援投手として、どのような心持ちでの登板でしたか

先発とはま違った緊張感があり、少し荒れてしまいましたが、なんとかゼロで抑えることができて良かったです。

――7回表、走者2人を背負った中、犠打失敗で一つアウトをとってから、のびのびと投げている印象でしたが、この場面で気持ちの変化などはありましたか

1つアウトを取れたというところで安心したのはありますが、本来なら落としてダブルプレーの打球だったのでそこは反省です。やっちまったなと同時に地に足着いた感じがしてあそこからギアを上げることができました。

――この大会で全国レベルの選手たちと対戦した中、通用したこと、また、そうはいかなかったことはありますか

全国大会を通じて自責点ゼロで抑えることができたというのは自分の中でひとつ自信になるところなので、糧にしたいと思います。

――秋季リーグ戦までに最もレベルアップしたいこと、この夏の抱負を教えてください

安定感の部分を上げて、負けないピッチングを目指したいです。また、完投完封できるだけの投げ切るスタミナを鍛えたいと思います。

香西一希(スポ2=福岡・九州国際大付)

――全日本では準優勝という結果でしたが、この結果についてどのように感じていますか

初戦から接戦が多く、勝つことの難しさを改めて感じたとともに、あと一つ勝つことができなかった悔しさが大きいです。

――一番印象に残っている登板はどの試合ですか

準決勝の東日本国際大学戦で、同点の場面から登板させてもらい、一点も取られてはいけない場面だったので、すごく緊張感がありました。

――普段あまり対戦経験のない相手との対戦でしたが、どうでしたか

特に難しさなどはなかったですが、トーナメントだったので、一試合、一打席にかける思いをすごく感じて、自分もより気合が入りました。

――登板の際、意識していたことはありますか

リーグ戦と変わらず、印出さんを信じて、腕を振って強気に投げ込もうという意識でした。

――六大学との違いは感じましたか

選手のプレーは特に違いは感じませんでしたが、応援のスタイルがたくさんあって、おもしろいなと思って見ていました。

――秋季リーグ戦やその先を見据えて、これから克服していきたい課題はありますか

長いイニングを安心して任せてもらえるように、球の強さ、変化球の質などをもう一回見つめ直してやっていきたいと思います。秋のリーグ戦までニヶ月ちょっとしかないので、一日一日を大切に、過ごして、秋は必ず日本一を取ります。

安田虎汰郎(スポ1=東京・日大三)

――準優勝おめでとうございます。今回の結果はどのように受け止めていらっしゃいますか

1年生春から準優勝という結果に貢献できて、率直に嬉しいです。ですが、優勝まであと一歩というところまで来て、決勝戦で負けたことは、準優勝の嬉しさを感じないほどに悔しい結果です。準優勝の悔しさを肌で痛感しています。

――個人として、全日本選手権の投球内容を振り返っていかがですか

自分自身は任されたマウンドで良い仕事ができたかなと思います。特に東日本国際大戦は、同点の9回から延長タイブレークまで、1点の失点も許されない中、持ち味を充分に発揮できたかなと思います。試合終盤、1点の失点も許されないような苦しい場面でも、耐え凌ぐ投球ができるようになったことは、リーグ戦と全日本選手権を通して、この春成長できたことだと思います。

――初戦の大商大との試合、伊藤樹選手が10回を1人で投げ切り勝利しましたが、同じポジションとしてどのようなことを思いましたか

樹さんの孤軍奮闘の投球は、見ている自分たちをも奮い立たせてくれました。高校時代は自分も先発完投が当たり前でしたので、ゼロ行進の続く試合の苦しさは嫌というほどわかります。そんな中、あの素晴らしい投球でしたので、エースとしてのプライドが見えました。ブルペンで肩を作ってはいましたが、樹さんの投球が素晴らしかったです。

――3戦目の東日本国際大戦では、最後の打者を抑えたときガッツポーズが飛び出していました。あの時の心境を教えてください

同点の9回裏からタイブレークまで、一点の失点も許されない状況でしたので、最後抑えた時は思わずガッツポーズが出てしまいました。自分の持ち味であるチェンジアップが、なかなか審判の手が上がらず、ボール先行の場面が多い中、最後までチェンジアップを信じ切って投げた結果が、無失点につながったと思います。

――秋季リーグまでの期間、取り組みたいことがあれば教えてください

自分の任されたマウンドで最大限のパフォーマンス、仕事ができるように、準備を進めていきたいと思います。秋は初見ではなくなるので、「考えて投げる」ことが必要になると思います。この期間でその点もしっかり勉強して、秋に臨みたいと思います。

前田健伸(商3=大阪桐蔭)

――今大会を振り返っていかがですか

今大会を振り返って、チームとしては、ほとんどの試合が接戦だったんですけど、その試合を物にできたことは次の秋のリーグ戦に繋がる良い経験になったと思います。しかし、打つべきところで打つことが出来れば、もっと試合が楽にできたと思うので、そこは課題かなというふうに思います。個人としては、もっと自分がチームのために活躍できていればと思うところが正直なところです。

――大会直前の状態はいかがでしたか

大会直前の状態としては悪くなかったとは思います。しかし、結果として上手くいかなかったので、もっと練習しなければならないなというふうに思いました。

――全試合クリーンナップでの出場でしたが、どのようなことを考えて臨みましたか

チャンスで回ってくることが多いので、走者を返そうと思って試合に望んでいました。それが力みに繋がり、結果に繋がらなかったのかもしれませんが、それが役割なので、もっと練習しないといけないと改めて思いました。

――東日本国際大戦9回にようやく1本出ました。あの打席はいかがでしたか

あの場面先頭だったので、何がなんでも出てやろうと思って打席にたちました。そこでヒットが出たので嬉しかったです。

――大会通して自身のパフォーマンスを振り返っていかがですか

振り自体はあまり悪いとは思いませんでしたが、結果が全てなので、よくありませんでした。もっと結果を出せるように工夫して練習しなければならないと実感しました。

――今季全体を振り返って、一番の収穫を教えてください

チームとしては粘り勝ちが出来たことは大きな収穫だと思っています。これを秋季でも発揮して、もう1度あの舞台に立って、今度こそ優勝したいです。

――この夏はどういった点で成長したいですか

バッティングを今1度見つめ直して、打率も長打も上げられるように練習して成長した姿を見せたいです。

――秋季リーグ戦の目標を教えてください

リーグ戦優勝、そして、日本一です。

梅村大和(教4=東京・早実)

――準優勝という結果を振り返っていかがですか

あと一歩で優勝出来たと思っているので悔しいです。

――全体的なご自身のパフォーマンスを振り返っていかがですか

最低限の仕事は出来たかなと思います。

――初戦の大商大戦では決勝点となる犠飛を放ちました。代打での出場となりましたが、どのような気持ちで打席に立ちましたか

とにかくランナーを返そうと思って打席に立ちました。

――次の九産大戦では、スタメンでの出場でした。試合後おっしゃっていたタイミングの取り方を変えたきっかけなどはあったのでしょうか

リーグ戦で思うようにいかなかったので全日本の前に試行錯誤してタイミングの取り方を少し変えました。

――決勝戦の青学大戦では、梅村選手の犠打をきっかけに先制しました。その時の気持ちを振り返っていかがですか

全力で走った結果焦ってくれたのかなと思います。嬉しかったです。

――秋に向けて、見つかった課題はありますか

全国の良い投手と戦って色々見つかりました。それを克服していきます。

――来季に向けての意気込みをお願いします

まずは秋のリーグ戦で優勝するために、そして神宮大会で優勝するために今まで以上に練習していきます。

小澤周平(スポ3=群馬・健大高崎)

――初めての全日本の舞台はいかがでしたか

負けたら終わりなどで高校野球のような感覚でした。

――初戦のみ東京ドームでしたが、いつもプレーされている神宮球場とグラウンドの違いはありましたか

フライが見づらかったのでショートの山縣さんとはいつも以上に声をかけながらプレーしていました。

――全日本でも四球を多く選んでいましたが、打撃について振り返っていかがですか

チャンスで打つことができなくて悔しい試合が何試合かありました。

――全試合三塁手としてスタメン出場されましたが、守備についてはいかがでしたか

守備はいつも通りやっていいプレーもできたと思います。

――決勝では先制点となる三塁からの好走塁がありましたが、振り返っていかがですか

みんなからはキャッチャーが見ていないから走ったと思われていますが、実はキャッチャーは見ていなくてセカンドがファーストに返球を緩くした瞬間に行けると確信してホームに走りました。高校時代にそう言った隙をつくプレーの練習は飽きるほどしてきたのでここでその練習が生きた気がします。

――全試合を通じての良かった点と課題点はありますか

守備については全体通して良かったと思います。打撃はノーチャンスの打席が何打席かあったのでそのような打席を減らしてくらいつけるバッティングをしていきたいです。

山縣秀(商4=東京・早大学院)

――準優勝という結果を振り返っていかがですか

あと1つ勝ちきれなかったところが悔しい結果になりました。

――今大会全体の総括をお願いします

粘り強く戦って、苦しいゲームを勝ちきって決勝まで行きましたが、決勝で勝てなかったので、秋に向けての課題として頑張れば良いと思います。

――大会を通じて好守が光っていた印象です。今大会の守備を振り返っていかがですか

自分の中では飛んできた打球を全てアウトにする気持ちで守備をしていたので、1つエラーをしたという結果が悔しいと思っています。全体的にはいい守備と言えるかもしれませんが、100%ではなかったので、そこを詰めていかなければならないと考えています。

――リーグ戦とは異なり初見の投手との対戦が続きました。打撃に関してはどのような気持ちで打席に立っていましたか

とにかく自分のスイングをしようと心がけて、しっかりボールを見て逆方向に打てていたので良かったと思います。

――大学侍ジャパンに追加召集されたことに関してはどのように感じていますか

素直に嬉しいです。

――この春を振り返って収穫と課題を教えてください

バッティングのイメージが良くなったという収穫と、ここぞという時の自分自身のメンタル面がまだ足りてないと思ったので、そこが課題だと思います。

石郷岡大成(社3=東京・早実)

――大会全体の振り返りをお願いします

厳しい戦いが続く中で勝つことができたのですが最後の1つ勝ち切ることができなかったのでとても悔しい思いです。この悔しさを糧に努力します。

――初戦は大商大に勝利となりましたが、普段慣れていないタイブレークを行ってどのように感じましたか

自分は代わっていたのでベンチで応援することしかできなかったのですがみんな死に物狂いで点を取り、1点も与えない守備で勝てたのですごい試合でした。改めて1点を取ることの大変さを感じた試合でした。

――大会序盤安打がなかなか出ない状態から、準決勝までで調整したことはありますか

状態はずっとあまり良くなくて尾瀬と練習して話している中でここまできたら状態とか関係ないと割り切って気持ちで打とうという話をしていて、必死に食らいつくだけでした。自分はセーフティも武器なので、そこでなんとか貢献できるように仕掛けていきました。

――準決勝の東日本国際大では2安打、故意四球2つと大活躍でしたが、振り返っていかがですか

ヒットもどれもいい当たりではなくなんとか出塁したいという思いだけでした。守備でミスをしてしまったのでなんとしても塁に出ないといけないと思って打席に立ちました。故意四球はまさか自分がしかも2回もされるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。

――好捕(決勝では打者2人を連続アウトに)や好走塁でチームに流れを引き寄せた場面が多くありましたが、大会中のご自身のプレーをどのように評価しますか

守備には自信を持ってやってきたつもりですがこの大会でまだまだであることを再認識することができました。決勝で、チャンスで1点を取るバッティングができなかったことが今大会の自分の全てだと思っているので秋に向けて練習をします。

――今季得られた成果と課題を教えてください

セーフティバントをもっと極めればかなり武器になるのではないかなというようには感じました。課題は多く、背走やチャンスでのバッティングもそうですが、何より二塁への盗塁が一番の課題であることがわかりました。

――夏季オープン戦に向けてどのような練習をしたいですか

出塁率にこだわること、得点圏での1点を取るバッティング、二塁への盗塁を練習します。

寺尾拳聖(人2=長野・佐久長聖)

――9年ぶりの全日本出場となりましたが、大会をチームとして振り返ってください

チームとしてあと一歩で日本一になることができたので悔しいです。

――全日本では3試合に出場しましたが、全国レベルの好投手と対戦した手応えはいかがでしたか

全国のピッチャーはレベルが高くてまだまだ自分の力が足りないと感じました。

――大会を通じて最も印象に残った場面、打席を教えてください

タイブレークの時先頭でバスターを決めることができたことが一番印象に残っています。

――全国の舞台を通じて、秋季リーグ戦に向けた課題は見つかりましたか

まだまだ足りない部分が沢山出たのでこれから改善していきたいと考えています。

――夏季オープン戦も始まります。夏の強化期間に向けて、特に強化したいポイントなどありましたらお願いします

バッティングではもっとコンタクト率をあげられるようにし守備では当たり前のプレーを当たり前にできるように取り組んで行こうと考えています。

尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)

――全日本は普段のリーグ戦とは違い、初めて戦う大学との試合でした。緊張はありましたか

緊張は特にしなかったです。

――2度のタイブレークを経て決勝戦に駒を進めましたが、惜しくも準優勝という結果でした。青学大との決勝戦を振り返っていかがですか

勝てた試合でした。個人的にもチャンスで回ってきて打てなかったので、あそこで打っていたらなという思いがあります。

――打撃について伺います。大会を通して、満足のいく結果ではなかったと思います。自分の中で、リーグ戦と感覚の違いはありましたか

確かに首位打者を取ったこともあり、プレッシャーはありました。練習の中での感覚は決して悪くなかったのですが、結果として出なかったので、まだまだだなと思います。

――四球を多く奪っていた印象です。大会では監督やコーチからのアドバイスはありましたか

ストライクを打ってボールは見逃すというシンプルなことを常に意識してやっています。打てなくても四球で塁に出ることはチームにとって大きなことなのでこれからも出塁率にはこだわっていきたいです。

――守備について伺います。九産大戦では、フェンスにぶつかりながらの好捕がありました。好捕できた要因は何でしょうか。

守備範囲と球際の強さは自信をもっているところです。いつもピッチャー陣には助けられているので、あのような長打になる当たりをアウトにしようと思って守っています。最後は気持ちで取りました。

――リーグ戦から全日本選手権まですべて含めて、この春で成長したと思うところはありますか

打つべきボールをしっかり打てるようになったことだと思います。自分がヒットにできる球を確実に仕留められたので良い結果に繋がったと思います。

――秋に向けて、重点的に調整していきたいところはどこですか

秋も今春のように上手くいくかはわかりません。その中でヒットが出る出ないに限らず、自分の形が秋リーグでもできるよう、バットを振り続けていきたいと思います。

――最後に、これからの尾瀬選手の注目ポイントを教えてください

レーザービームです。