序盤の猛攻で法大に先勝／法大１回戦

　東京六大学秋季リーグ戦の第３週。１カード目の立大戦で接戦を制し勝ち点を獲得した慶大は、今春に勝ち点を許した法大との第１戦に臨んだ。試合は序盤から慶大の強力打線が爆発。初回に栗林泰三（４年）の２点適時打などで３点を挙げ、２回には廣瀬隆太（４年）の本塁打が飛び出すなど、４回までに８点のリードを奪う。一方の投手陣も先発した外丸東眞（２年）が７回途中２失点の好投を見せる。序盤に試合を決定づけた慶大は、８－２で法大１回戦を勝利で飾った。

本塁打を放つ廣瀬

　初回、３本の内野安打でいきなり無死満塁のチャンスを作ると、４番・宮崎恭輔（４年）の押し出し四球で先制に成功する。１死から今度は６番・栗林がセンターへ２点適時打を放つ。２回、一死一塁から２番・廣瀬が高めの変化球を振り抜きレフトポール際に豪快な本塁打を放つ。ドラフト上位候補にも挙げられる慶大の主砲が２カード目にして今季初アーチをかけた。これで廣瀬はリーグ戦通算19本目の本塁打。リーグ戦の通算最多本塁打記録にあと４本と迫っている。

　法大の投手が先発・篠木健太郎（３年）から武冨陸（４年）に代わっても勢いはとどまらない。３回は先発の外丸が自らを援護する適時打を放ち、３番・本間颯太朗（３年）もセンターへの適時打で続く。４回には一死二塁から７番・水鳥遥貴（３年）にも適時打が飛び出し、４回終了時点で８点のリードを奪う。

好投した外丸

　援護を受けた外丸は初回、１死二塁のピンチを切り抜けると、２回から５回は一度も得点圏にランナーを許さない完璧な投球を見せる。しかし６回、２死から制球を乱し、４連続四球で１点を献上する。外丸は続く７回に１死二塁から適時打で１点を失ったところでマウンドを下りる。

　後を受けマウンドに上がったのは木暮瞬哉（２年）。２／３イニングを無失点で切り抜ける。最後は森下祐樹（４年）が試合を締め、８－２で試合を制した。

　序盤に圧巻の攻撃力を披露した慶大。栗林泰や廣瀬ら主軸打者が法大投手陣の隙を逃さず、大量得点につなげた。投手陣も大量援護に応え、法大の追い上げを最小限にとどめた。第２戦も持ち味を存分に発揮し、連勝での勝ち点獲得を目指す。

（記事　植村皓大、写真　西村侑也）