シーソーゲームを展開するも惜敗／関大戦

　前日に予定されていた関西学院大とのオープン戦が雨天中止となり、この日関西遠征初戦を迎えた早大は、関大とのオープン戦に臨んだ。

　早大の先発マウンドに上がったエース・加藤孝太郎（人新４＝茨城・下妻一）は、この日も持ち前の粘り強い投球を披露。走者を背負う場面が多かったものの、淡々と凡打の山を築き、５回無失点の投球で先発の役割を全うした。加藤の好投に応えるように、打線は６回、中村将希（教新４＝佐賀・鳥栖）の二塁打、熊田任洋副将（スポ新４＝愛知・東邦）のバント安打で無死一・三塁の好機を作ると、印出太一（スポ新３＝愛知・中京大中京）がしっかり犠飛を放ち、早大は先制に成功する。しかしその裏、早大は適時打とボークで早くも逆転を許す。その後、７回に相手の暴投で追い付き、同点で８回を迎える。この回からマウンドに上がった飯塚脩人（スポ新４＝千葉・習志野）は簡単に２死までこぎ着けるも、プロ注目の好打者・有馬諒（新４年）に安打で出塁されると、続く打者に右翼後方へ２ランを被弾。この２点が決勝点となり、浦添キャンプ打ち上げ後初の実戦を落とした。

先発した加藤

好救援をした田和

先制の起点となる二塁打を放った中村将

先制の犠飛を放った印出

（記事　星野有哉、写真　田中駿祐）

コメント

加藤孝太郎（人新４＝茨城・下妻一）

――今日の試合を振り返っていかがですか

　個人としては５回無失点に抑えたんですけど、やりたいことがあまりできなかったのでそこは少し自分の中で反省かなと思っています。チームとしてはこの接戦を勝ち切れなかったというのが一つの課題かなと思います。

――東海大戦、関大戦と０で抑えている試合が続いていますが、ここまでの投球を振り返っていかがですか

　昨年のリーグ戦が終わってから自分の課題をやってきて、それをうまく試合の中で出せているのかなと感じています。

――フォームを変えたとのことでしたが、実戦での手応えはどうですか

　東海大と今日を含めやりたいフォームのことがしっかり生かされているので、好結果もついてきているのかなと感じています。

――長期間のキャンプでの収穫などはありましたか

　また同じような話になってしまうかもしれないですけど、フォームを一番大事にしているので、その練習でやってきたことを実戦でしっかりつなげられているのが今一番の収穫です。

――これからの意気込みをお願いします

　リーグ戦までもう１カ月切っているので、個人としてもチームとしてもうまく調整しながらリーグ戦に向けてやっていきたいなと思います。

中村将希（教新４＝佐賀・鳥栖）

――今日の試合を振り返っていかがですか

　相手は結構強くて、その中で投手戦というかロースコアのいいゲームではあったんですけど、最終的に勝ち切れなかったというのがチームの課題だと思っていて、こういう試合をいかにモノにできるかというのがリーグ戦の優勝につながっていくと思うので、しっかり勝ち切れるように自分たちができることをやっていきたいと思います。

――３打席目の二塁打の打席を振り返っていかがですか

　１，２打席は全然自分のバッティングができていなくて、３打席目もあまりいいかたちではなく追い込まれた中で、失投だとは思うんですけどその球をしっかり自分のスイングで打てたのがものすごくいいかたちになったので、次の試合にもつながる打席になったんじゃないかなと思います。

――打撃が好調のように思いますが

　自分が思っている以上には打ててなくて、自分の中ではもっと打てるんじゃないかなって思っているので、残りリーグ戦まで時間は短いんですけどこれまで冬取り組んできたこと、そして春のオープン戦で学んだことを一試合一試合成長して、ベストの形でリーグ戦まで入れるように、これからもう少し努力していければいいかなと思います。

――守備ではいい送球もありました

　自分でもいいかたちでああやって投げれるんだっていうのに結構びっくりしていて、今日のプレーを常にできるように、あれがたまたまじゃなくてああいうプレーを常にできるようにすればチームを救えると思うので、もっと練習で自分に厳しく、細かいところを詰めた練習をやっていければいいと思います。

――長期間のキャンプでの収穫はありましたか

　キャンプではかなり厳しい練習というか、しっかり練習をやり込むことがここまでできているので、このままリーグ戦までこれを緩めることなくさらにもう一段階練習を積んで、しっかりいい結果を残せるようにやっていきたいなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

　次は同志社との定期戦で、もちろんオープン戦でも全部負けてはいけないですが、特に定期戦は負けられない戦いになると思うので、リーグ戦同様絶対に負けないという気持ちでチームのためにプレーをしていきたいなと思います。