早慶戦コメント集「みんながいるおかげでたくさん思い出ができた」(中川主将)

野球

試合後はさまざまな表情が見えた

※インタビューは早慶2回戦の1週間後に電話等で行われたものです。

中川卓也主将(スポ4=大阪桐蔭)

――早慶戦を終えて、率直な気持ちを教えてください

 やっと終わったというか、寂しい気持ちが半分と、勝てて良かったとほっとしている気持ちが半分という感じですね。

――ご自身は悔しい結果となりましたが、どう捉えていますか

 もう終わったことは仕方がないので、この悔しさや技術不足を次のステージ、次の舞台でどうやって取り組んでいけるかというのがすごく大事になってくると思います。結果が出なかったことをこれからプラスにして次のステージでそういうことがないようにしなければいけないなというのを思っていますね。

――試合直後はすっきりした表情に見えましたが、どんな感情からですか

 終わったというのもあるし、次は後輩に託す番だったので。去年は託された側だったんですけど、今年は早稲田を頼むという託す側だったので、去年、一昨年、その前よりかはすっきりしたかたちで早慶戦を終えられたかなとは思いますね。

――特に2戦目は今までで一番打線がつながったと思いますが、何が要因ですか

 何が要因か分かったら打てるんですけどね(笑)。でも最後は後輩も4年生も勝ちたいという気持ちが慶應より上回っただけかなとは思います。

――3週間空いたことに関してはどう考えていますか

 万全な状態で迎えられました。でもその中で3週間は難しい部分はあったので、プラス面とマイナス面とどちらとも取れる3週間なんですけど、選手それぞれがモチベーション高くやってくれていたので、勝利につながったのかなと思います。

――初戦、加藤孝太郎投手(人3=茨城・下妻一)は8回に打線に捕まりましたが、途中までいい投球を続けていました。どう見られていましたか

 本当に春まではずっと試合にも出ていなかったピッチャーだったんですけど、春終えて、自信もついて、エースとしての自覚、責任というのも出てきていたので、打たれはしましたけど早稲田のエースを全うしてくれたなと思うし、来年はマークが厳しい中での戦いになると思うんですけど、この冬またもう一段とレベルアップして、絶対的なエースになってほしいなと思います。

――試合を決めたのは松木大芽選手(スポ4=石川・金沢泉丘)のサヨナラヒットでした。チームの雰囲気はいかがでしたか

 松木は大学で野球も辞めるし、それでいて一番練習するような選手だったので、その時は本当にみんな、ベンチはもちろんですけど、たぶんスタンドで観ている1年生から4年生もあいつが練習している姿を見ていたので、そこで本当に一気に盛り上がったと思います。

――今シーズンはどのようなリーグ戦となりましたか

 優勝はできなかったんですけど、明治に負けてから6連勝でこれたので、しんどいゲームばっかりだったんですけど、なんとかしのいで少ないチャンスをものにして6連勝できたというのは早稲田らしい粘り強い野球ができたと思います。2位でリーグ戦優勝とはならなかったんですけど、いい野球というか、いい早稲田の野球というのを見せられたシーズンだったなと思います。

――早大野球部で過ごされた4年間はどのような時間でしたか

 野球人としてももちろん成長させてもらいましたし、キャプテンもやらせてもらったり、一人の人間としてもいろんなことがあったりして、成長させてもらった4年間でした。野球人としてもそうですし、人としてももう一つレベルアップをして社会人の舞台に乗り込んでいきたいなと思っています。

――今後目指している選手像はありますか

 やっぱりタイプも似ていてずっと参考にしている日本ハムの近藤健介選手は目標にしています。

――早大野球部の同期である4年生に向けてメッセージをお願いします

 長いようで短いような4年間だったけど、みんながいるおかげでたくさん思い出ができました。ありがとうございました。

――最後に、下級生にメッセージをお願いします

 この冬は、長所を伸ばして短所をなくす期間だと思うので、しっかり自分の足元を見つめ直して、春勝って、いい報告を待っています。

蛭間拓哉副将(スポ4=埼玉・浦和学院)

――2日間の早慶戦を振り返って

 2勝できて最高のいい思いをさせてもらいました。

――2試合目が終わった時の心境は

 大学野球がこれで終わったなあと。神宮で今までプレーできて良かったなという気持ちでした。

――引退した実感はありますか

 まだオール早慶(全早慶野球戦)があるので。ただ、退寮とかをしてこれで引退なんだなと感じますね。

――早慶戦でのご自身の打撃を振り返って

 土曜日はホームランを打って、なかなか苦しい秋のシーズンだったのですが、最後にああいうかたちで打てたというのは良かったです。

――1打席目から安打が出ましたが、どんな気持ちで打席に入っていましたか

 結構ボールの見え方とかが良くて、打てる感じはしていました。自分のイメージ通りにいけていたので、「あ、今日いけるな」っていう感じが自分の中でありました。

――その後の本塁打の感触はいかがでしたか

 2打席目に一ゴロを打ってしまって、その時に自分としてはすごく甘いボールを打ち損じて、「もっとこういう感覚で、バックスクリーンをイメージして、センター方向をイメージして打とう」という感覚になりました。そのイメージ通りに打てたので、感覚としてはすごく良かったです。

――早慶戦まではなかなか当たりが出ていなかった中で、何が良くなったのでしょうか

 何が良くなったかはよく分からないです。ボールの見え方とか、感覚はすごく良かったです。打てる気はしました。打席に入ってみてもそうですし、試合に入る前のイメージで「今日いい感じだな」というのがありました。

――秋季リーグ戦全体を振り返って

 ラストシーズンということで、この秋は苦しい思いをしていろいろとつらかったですし、難しいなと感じることが多かったですが、終わってみて、(最後に)勝てたということが自分の中では本当にいい思い出になりました。

――1年間副将としてチームを引っ張ってこられて、チームの成長をどのように見ていましたか

 やはり自分たちの代は後輩が試合に出ることが多くて、正直新チームの一番初めは、本当に自分たちの代で勝てるのかという不安しかありませんでした。自分は新チームが来てほしくないくらいの気持ちだったのですが、本当に冨永(直宏、文4=東京・国学院久我山)やキャプテンや後輩たち、同級生もそうですが、みんなの勝ちたいという思いが一つになったので、最終的にはすごくいいチームだったなと思いますね。

――早大野球部での4年間を振り返って

 高校の時と比べて考えて野球をやることが多くて、どちらかというと技術面で力が付いたなと思います。バッティングの引き出しが増えました。全体的に実力はまだまだですが、自信を持てるようになってきました。

――4年間で特に印象に残っている試合はありますか

 すごくいろいろな経験をさせてもらった中で、1球で負けた試合もありましたし、1球で勝った試合もありました。2年秋の優勝と、3年秋の1球で負けたという悔しさ。この2試合はすごく自分の中で成長させてくれた試合だなと思っています。

――プロに向けての抱負を教えてください

 自分は全然実力もないので、これから練習して、食らい付いてやっていきたいと思います。とにかくチームの力になれるように精一杯頑張っていきたいと思っています。

――一緒に野球をしてきた同期への思いを聞かせてください

 すごくいい仲間に出会えて、高校の時もそうでしたが、大学でも仲間に恵まれているなと思います。同級生のみんなに支えてもらって、自分が今結果を残すことができたので、本当にみんなに感謝しています。

――後輩の皆さんに向けてメッセージをお願いします

 本当に力がある後輩たちなので、一つになればもっともっと勝てると思いますし、強くなれると思うので、自分たちが成し遂げられなかった小宮山監督(悟、平2教卒=千葉・芝浦工大柏)を胴上げするということをやってほしいなと思います。

原功征副将(スポ4=滋賀・彦根東)

――最後の早慶戦お疲れ様でした。1週間経った現在の心境は

 野球人生の中でも濃い二日間で、やり切ったと思うと同時に寂しい気持ちもあります。

――最後の早慶戦はいかがでしたか

 入学した時から早慶戦のマウンドに立ちたいと思っていて、何試合か投げさせていただいてという中で、改めて特別な舞台で、ここで投げられることが素晴らしいこととマウンドで実感しました。

――1回戦では吉川快斗選手(3年)に被弾しましたが

 正直なところ、絶対に本塁打だけはいけないという場面で打たれてしまったので、悔いが残らないというと嘘になりますが、最後に松木が打ってくれて、いい形で勝てたので、良かったのかなと思います。

――その時のベンチの雰囲気は

 吉納から始まってつながってきた中で、二死満塁で松木に回ってきて、チームで一番練習していたのが松木というのはチームの総意だったので、必ずやってくれると信じて声を出して応援していました。

――2試合目の投球は

 2球しか投げられていないのでなんとも言えませんが、左打者を必ず抑えるようになれと言われている中で、抑えられなかったのは悔しいし、最後の登板だったので情けない気持ちもありますが、後を託した樹になんとか頑張ってほしいという思いでした。

――早慶戦を連勝で終えられましたが

 明治に2敗したあと6連勝して奇跡を起こそうとチーム全体で言ってきた中で、最後早慶戦で連勝できてチームの集大成としてもいいものになったと思います。

――4年間の感想は

 長かったような短かったような、高校野球とはまた違う4年間だと思います。

――自分の思い描いた4年間でしたか

 それ以上でしたね。もともと入学した時は1度でもリーグ戦のマウンドに立てればいい、それが早慶戦なら最高と思っていたのですが、結果的にたくさん監督に使っていただいて、いい思いも悔しい思いもたくさんさせていただいて、本当に感謝しかないですね。

――試合終了後に同期と話す機会はありましたか

 自分のチームメイトもそうですし、(高校の同級生の)増居翔太(4年)と朝日晴人(4年)を始め慶大の数人とも話して、終わったからこそ話せることも話せて、有意義な時間でした。

――具体的にどのような話をされたのですか

 朝日とはリーグ戦3打席をやって、最後に一番いい当たりで、差し込まれたけど振り切れて良かったという話をしていて、自分も野球人生で一番速いボールを投げられて、お互いに力を出し切れたと思います。

――後輩にはどのような話をされたのですか

 加藤からは自分が何個かピンチを抑えた場面もあったので、タイトル(最優秀防御率)取れたことを感謝されましたが、それは加藤自身の力でもありますし、チームの軸として頑張ってくれたのが加藤ですにで、最後は一人で投げ切って、一人で勝たせられる投手になれという話をしました。

――後輩にアドバイスを送るとすれば

 自分が野球やっていて良かったのは、4年間怪我しなかったことですので、まずは体を大事に、冬のトレーニングが大事だと思うので怪我なくというところと、毎日少しずつ思っているもう一歩先の練習をすれば優勝に近づくと思うので、この冬頑張ってほしいとも思います。

――野球というスポーツは楽しかったですか

 楽しかったですね。小さい頃から他のスポーツができなくて野球だけだったので、もっといろいろなスポーツができたらやりたかったのですが、唯一できるスポーツが野球で、それと巡り会えたのがよかったです。

――これまでの時間はどのように活きてくるでしょうか

 どのように生きるというより、どのように活かすかが大事になると思うので、ことあるごとに試練や壁があると思うのですが、野球部で培ったことができればいいのかなと思います。

――早大に入って良かったですか

 良かったと思います。早大ではなかったら、リーグ戦に投げることができなかったかもしれないですし、4年間で関わってきた多くの人に会うこともできなかったので、入って良かったと思います。

――これからの人生の意気込みをお願いします。

 この4年間を活かすも殺すも自分次第だと思うので胸を張って早大野球部の卒業生と言えるように、その名に恥じない人生を送っていきたいと思います。

折内健太郎副将(文構4=福島・磐城)

――早慶戦を振り返っていかがですか

 やっぱり優勝こそできなかったですけども最後はああやっていいかたちで終わることができたのはうれしいですね。

――初戦だと同じ公立校出身の松木選手の一打で勝利しましたけど、どのように見ていましたか

 松木とは下級生のころから上でやったり、プライベートでも仲のいい関係なので松木が決めた時は心の底からうれしかったです。

――2戦目の後応援団のところに行く際に少し感情的な様子も見られましたが

 試合中はそんなに意識はしてなかったですけれども、試合終わって勝ったと実感した時にスタンドを見て、応援してくださった方々の姿やベンチに入ることのできなかった他のメンバーを見て、応援されているなという感覚と自分の野球もこれで終わりなんだという感情が出てきてついつい涙を流してしまいました。

――今年1年間副将として走ってきた訳ですけれども、振り返っていかがですか

 先輩の方々から4年生が一番大変ということはうかがっていたのですが、下級生の時はそういう考えがなかなかできなくて。副将という立場に立ってみて改めて4年生というのは大変なんだなと実感した1年でした。

――早大野球部での4年間はいかがですか

 4年間を通して野球でいい経験ができたというのはすごく良かったです。それ以上に貴重な4年間だったというのが率直なところです。いろんな人と出会っていろんなことを学ぶことができたので本当に貴重な4年間だったなと思います。

――同期の伝えたことはなんでしょうか

 本当にありがとうということですね。同期とはつらいことも嬉しいことも一緒に乗り越えてきたのでそれを含めて改めてありがとうということを伝えたいです。

冨永直宏新人監督(文4=東京・国学院久我山)

――早慶戦を振り返っていかがですか

 優勝がない中だったのですが、春の2連敗の悔しさをもってゲームに臨もうということは言っていたので、それが2連勝というかたちで実ったのはすごく良かったと思います。

――学生コーチとしてこの2戦を振り返っていかがですか

 想定していたよりも、打ったなというか。元々ロースコアでどれだけ粘れるかということを想定していたのでどちらかという打ち勝ってというかたちだったので、そこは少し想定とは違ったのかなと思います。

――新人監督としてのこの1年間は

 結果として優勝できなかったので今でも悔しいという思いはあるのですが、そういったところも含めて辛いことの多かった一年かなと思います。

――早大で過ごした4年間はどういったものでしたか

 終わってみればすごく充実した4年間だったと思いますし、最後の一年は誰にでもできる役職ではないので、そこを経験させてもらったということはこれからの人生の基盤となるようなものにできたのかなと思います。

――最後に同期に一言お願いします

 頼りない新人監督だったとは思うのですが、みんなが支えてくれたおかげで最後までやり抜くことができたので、本当にありがとうという言葉を伝えたいです。

菊池聡太主務(商4=福岡・東筑)

――早慶戦を振り返っていかがですか

 一番は最後本当にいい終わり方ができてよかったなと思っていて。優勝はなくなってしまったのですが、早慶戦ですごくいいかたちができたので応援部のみなさんとかいろんな人に喜んでもらえたのが一番うれしいなと思います。

――2連勝できたことはどうでしょうか

 春相手がどうこうというよりかは、早稲田がこの夏自分たちのチームが変わったという自信があったので、特別慶應がというよりも、この夏の成果を2連敗した相手にどれだけ出すことができるのかということが楽しみだったので結果的に2連勝で終わることができて良かったかなと思います。

――主務としての1年間はいかがですか

 責任が大きくて、コロナとか流行った時にクラスターとか起きないように対処することなどはすごく大変でした。それでも、終わってみるとやり切って良かったなという思いが強いです。野球部には最初からマネジャーとして入った訳ではなくて、途中からマネジャーになったので、なんとなく自分からマネジャーになったとは言ってもちょっと切り替えきれないという時もあったのですが、その中でもなんとか主務の仕事をやらなくてはという気持ちもあって、そういった中で最後の早慶戦をいいかたちで終えられた時に、選手をやめてマネジャーになったことに引っかかっていたものが綺麗に取り払われて、すごく気持ちがすっきりしたなと感じたのは自分でも印象的です。

――早大での4年間はどうでしょうか

 総じて早稲田の野球部をやめなくて良かったなと思います。すごくつらいこともあったのですが、大学で野球を続けたいなと思ったのが、大学野球、体育会の野球部に入るといろいろな人に出会えて、すごく深い関係というか絆が生まれるのかなと思ったので。もちろん野球で結果を残してきた中で実力を試したいという部分もあったのですが、人とのつながりというのが自分の中では大きかったので、野球部に入ったこともそうですし、マネジャーになってからは他大のマネジャーとかいろんな人とも関われて、すごくいい関係を築けたので、その辺りが一番良かったポイントかなと思います。

――後輩に期待するのはどういったところですか

 今年ほとんど3年生以下が試合に出ていたと思うのですが、最後早慶戦では早稲田らしい試合ができたので、次の代は早稲田らしい野球をしつつ圧倒できるチームになれると思うので、春秋と2連覇してほしいと思います。

――同期に伝えたいことを教えてください

 同期がいなければ絶対に野球部をやめていたと思うので、4年間ありがとうということとこれからもよろしくお願いしますということですかね。

岩井寛汰副務(スポ4=大阪・早稲田摂陵)

――早慶戦を振り返っていかがですか

 2連勝できたことは良かったかなと思います。早慶戦ということで早稲田の意地を見せることができたのはすごく良かったかなと思います。

――2連勝で終わることができました

 2連勝するという気持ちをもって早慶戦の週に練習をしてきたので、チームとしても慶應に2連勝するという気持ちがあってそこもすごく良かったのかなと思います。

――副務として1年間はどうでしたか

 久しぶりのキャンプが行われて、いろいろ責任の伴う大変な一年だったのですが、なんとか無事に一年をやり遂げることができてホッとしているというか、次にいいバトンを渡せたのかなと思っています。

――早大での4年間を振り返ってどうでしょう

 すごくいい青春を送れた4年間だったと思います。

――後輩に期待するのはどういったところですか

 自分たちでは優勝できなかったので、後輩たちには優勝してもらって。スタッフが報われるのは優勝した時だと思うので、選手たちにはスタッフのために優勝してもらいたいな思います。

――最後に同期に伝えたいことを教えてください

 いろいろと問題もあって大変な代だったのですが、4年間一緒に野球を通して人生の最高の仲間ができたので、これからも早稲田大学野球部を出た仲間として誇りを持っていこうというメッセージでお願いします。

1戦目の劇的な勝利を掴んだ

松木大芽(スポ4=石川・金沢泉丘)

――早慶戦を振り返って率直な気持ちをお聞かせください

 早慶戦に限らず早慶戦で自分の野球人生は最後だったので、終わったなという感じですね。

――1回戦ではサヨナラ安打、2回戦でも2安打と大活躍でした。ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 野球人生の集大成だったので練習してきた成果は出たかなと思います。

――対談の際に「大事な場面での一本を出していかないと」と仰っていました。観ている側としてはそういった一打が出ていたと思いますが、ご自身ではどのように感じていますか

 打ちたいところで打てたかなと思います。

――優勝の可能性がなくなった中で迎えた早慶戦でしたが、どのように試合に入りましたか

 自分は大学1年生から4年間早稲田でやってきて、早慶戦は他の大学との戦いとは別の意味を持った歴史と伝統のある一戦で、そこで負けるわけにはいかないというのを4年間ずっと教えられてきたのでそういう部分で切り替えられたかなと思います。

――あと1打席立てば首位打者という成績でした。今季の成績についてはどのように感じていますか

 春ふがいない結果に終わって、そこからその悔しさを忘れないように練習をしてきた結果が出たかなと思います。

――この試合で引退となりましたが、4年間を振り返るといかがでしたか

 精神的にも肉体的にも辛いことは多かったですが、支えてくれている人や一緒に練習してくれるチームメイトがいたおかげで最後少し結果を出すこともできたし、いろんな人に感謝したい4年間だったなと思います。

――4年間を共にした同期はどのような存在ですか

 一人一人に対する思いは違いますが、全員に向けて言うとしたら結構自分勝手な代だったなと思いますがみんなの野球に対する向き合い方とかそういうのを見て刺激をもらったし、特にサポートしてくれてる人たちはずっと応援してくれて練習を手伝ってくれたりもしてくれたので、いい人の多いこの代で良かったなと思います。

――大学で競技からは遠ざかりますが、この野球人生は今後どのように活きてくると思いますか

 野球人生終わってみて何を学んだかなという部分でいうと、しっかり目標を設定してそれを達成するためにどうやったらいいんだろうというのを考えてそれを行動に移すという大切さは、最後結果出たことでこれで良かったんだと学べる部分はあったので目標を設定することとそれに向かって地道に努力することの大切さを活かせたらいいなと思います。

――最後に、後輩たちにはどのようなことを伝えたいですか

 練習したからといって結果が出るかはわからないですが練習しないと大事な場面で結果が出ないのが野球とかスポーツの世界だと思うので、結果が出なくても腐らずに最後までやり切ってほしいなと思います。

佐竹洋政(商4=東京・早大学院)

――早慶戦を振り返っていかがですか

 率直なのはあっという間だったなと。チームでは絶対慶應には負けられないぞということで2連勝できて良かったなと思います。

――2戦目の登板についてはどうでしょうか

 元々投げる予定はなかったかもしれないですけど、投げさせてもらえて本当に良かったですし、4年生として最後のチームの試合を締めにいくということですごく気合いも入っていましたし、すごくいい経験をさせてもらえたなと思っています。

――2連勝で終わることができましたが

 僕たちの代は結局優勝を逃してしまいましたが、早慶戦に2連勝するというのは優勝に匹敵する価値があると思うので、そこを達成できてよかったのかなと思います。

――この4年間を振り返っていかがですか

 僕自身大学3年生くらいまでけがで野球ができていなかったというのもあるのですが、けがを乗り越えて4年生で初めて春登板したり、最後早慶戦でも投げることができたので、すごくいい4年間だったと思います。

――同期に伝えたいことを教えてください

 すごく僕たちの代は個性豊かな人が多かったので、マネジャーさんとか、学生コーチとか支えてくれた人も多いので、その中で僕が選手としてみんなの思いに応えたいと思い野球をやってきたので、本当に支えてくれた人たちにはすごくありがたいを思いますし、この4年間すごく楽しかったでの、これから社会人になってもよろしくお願いします、という感じでお願いします!

雪山幹太(教4=東京・早実)

――早慶戦から1週間が経ちましたが、今のお気持ちは

 慶応に2連勝して勝って終われたというところで、最後有終の美を飾れたのではないかなと思います。個人的にも悔いなく野球人生を終われたんじゃないかなと思います。

――2試合目はベンチ入りも果たしましたが、振り返られるといかがですか

 投げてチームの勝利に貢献したかったというのが本音ではあるんですが、ベンチで仲間が試合に出ている姿を見て、グラウンドレベルで試合に参加できたというのが、今後の人生にとってもいい思い出になったのではないかなと思います。

――試合が終わったあと、グラウンドを回られているときはどのような気持ちでしたか

 あの時になって初めて観客席を見渡して、これだけ人が入っていたんだなと感じました。最後応援してくれているスタンドの野球部の仲間のところに行った時に、声は伝わらなかったかもしれないですが、応援してくれてありがとうという気持ちになりました。

――今シーズンを振り返るといかがですか

 このシーズンに限らず4年間あまり調子が上がらないまま過ごしたんですけど、苦しい中でも最後こうやってベンチ入りをすることができたというところで、諦めず最後まで練習し続けた結果が実ったのかなと思います。苦しい中でも少しは成果が見られたのかなと思います。

――その4年間で学んだことや得たことはありますか

 いかに最後まで諦めないかというところが、この4年間で学ぶことができたところだと思います。試合で思うような成績が残せなかったときとか、監督やチームのみんなにも練習中にげきを飛ばされたことも多々ありましたけど、その中でめげずにやってきて、技術面もそうですし精神面も含めて諦めない気持ちを学べたことが、今後の人生においても活かされるのかなと思います。

――4年間一緒に戦ってきた同期の皆さんにどのような言葉を伝えたいですか

 1年生の時からつらいことも楽しいことも悲しいことも全て一緒に共にしてきた仲間なので、引退してそれぞれの道に進むのは寂しいですけど、この4年間一緒に過ごしてきてくれて、切磋琢磨してくれてありがとうという気持ちを伝えたいです。

――後輩の皆さんにメッセージをお願いします

 今年のチームは本当に後輩の力のおかげで1年間やってこられたと思っているくらい、下級生たちが試合に出て躍動してくれた年だと思っています。本当に頼もしい後輩ばかりなので、きっと今年躍動してくれた選手たちが冬を越して、春にさらに大きくなった姿で躍動してくれるのではないかなと思います。本当に気負うことなく力を出せば、必ず優勝してくれると思うので、僕は一OBとしてですが、全力で応援したいなと思います。

横山優斗投手コーチ(社4=東京・早実)

――早慶戦を終えた直後の心境は

 長かったようで短かったというのが一番感じていたことです。二年間学生コーチをやらせてもらって、一日一日はすごく長かったのですが、こうやって終わって振り返ってみると、あっという間だったな、もっとできたなというのが今の率直な心境です。

――早慶戦を振り返って

 1戦目はほとんど加藤が投げていたと思うのですが、加藤はこの1年でエースとして成長してくれました。キャッチャーの印出(太一、スポ2=愛知・中京大中京)と2人で1週間も2週間も前から2人で対戦相手をどうやって抑えるかというのを研究していた成果が出ていたのでうれしかったです。投手陣全体では(1回戦が)4失点と(2回戦が)6失点ということで、立教(大)戦までできていたかたちができなかったです。慶應の打線が一味違かったというのもありますが、それでも下級生中心の投手陣だったので、この秋のシーズンで成長してくれたかなとは思います。

――秋のシーズンを振り返って

 最初スターターが誰もいないという状況から始まった春が散々な結果でした。春終わって5位で本当にどうなるかわかりませんでした。「投手が抑えないと試合は勝てない」というのを監督から言われていたので、何とか投手を成長させようと夏にキツいことをやらせてきましたし、その結果が出たシーズンだったのかなと思います。

――加藤孝太郎投手が年間を通して防御率1点台を維持する大活躍でした

 キツい練習もやらせてきましたし、その成果も出たのかなとは思いますが、加藤自身が印出と2人で相手を研究してどうやって抑えようかとやっていることを見ているのでその成果なのかなと思います。元々コントロールも良かったので研究した結果そこに投げ込めたからこそできたことなのかなと思います。少しは自分も力になれたのかなとは思いますが、それ以上に加藤自身が自分で成長してくれたからなのかなと思います。

――秋季リーグ戦前の対談で注目選手に挙げていた鹿田泰生投手(商2=東京・早実)も先発・救援でフル回転でしたが

 後ろで投げている時は心配していなかったです。これまでずっとやってきたことがあるので、自信を持って送り出すことができて、救援の時は結果も良かったのかなと思います。清水大成(スポ3=大阪・履正社)がけがをしてしまって、第2戦の先発がいないとなった時に鹿田に立教と早慶戦は任せました。やはりその練習をあまりさせてこなかったというところで経験不足の部分が出てしまったのかなと思うのですが、その中でも鹿田なりに頑張って投げてくれたのかなと思います。鹿田は高校でも登板機会がなくて、経験のない投手だったのですが、この1年で本当に大きく成長してくれて、来年、再来年につながるシーズンになったのかなと思います。

――第2戦終了後には投手陣が清水大成投手、伊藤大征投手(社3=東京・早実)のユニホームを掲げている姿が見られましたが

 やはりずっと一緒に戦ってきたので、(早慶戦も)一緒に戦おうということで(清水大の)14と(伊藤大の)17のユニホームは自分が持ってきて、試合中はずっとブルペンに飾ってありました。

――ご自身の4年間の早大野球部生活を振り返って

 自分はけがから始まってしまったので、つらかったというのが一言目には来ます。それでもこうやって学生コーチになっていろんな方と関わったり、チームを引っ張る、管理する立場になったり、本当にいい経験をさせてもらえました。選手をやっていたらここまで成長できなかったなと思わせてくれたのがこの学生コーチの立場なので、今終わってみると、やって良かったな、早稲田大学野球部だからこそここまで成長できたのなと思います。

――来年以降の投手陣に期待することは

 ほとんどが残るので、期待しかしていないです。今年はデータがなかったからこそ1年もしかしたらうまくやれたのかなと思う部分もあるので、この1年投げてデータも取られていますし、もっと対応も厳しくなってくると思います。その中で自分ができるんだという気持ちも持つ反面、ここからもう一段階成長しないと春同じ結果になってしまうという話を早慶戦が終わった後に下級生にしました。1個下の投手コーチである藤原(尚哉学生コーチ、政経3=埼玉・早大本庄)が自分よりもっと厳しくやってくれると思うので、今年の秋より一回りも二回りも成長した投手陣になって、投手中心のチームになってくれると思います。

――4年間共に過ごした同期の皆さんへのメッセージをお願いします

 本当に十人十色と言いますか、一人一人が違って大変な学年だったのですが、それもそれでいい思い出だったし、いろんな意味でいろんな人がいて楽しかったし、だからこその今年のチームだと思っています。まだ集まる機会はありますが、来年になったらそういう機会もほとんどなくなってしまうので、集まったときには斎藤コーチ(慎太郎、平3社卒=埼玉・秀明)の練習であったり、キツかった練習を思い出して、笑いながら酒を飲みましょう。

斎藤竜登学生コーチ(スポ4=埼玉・早大本庄)

――大学最後の試合としての早慶戦の舞台はいかがでしたか

 今までの中で一番忘れられない試合になったかなと思います。

――どういうところで忘れられない試合になったと感じましたか

 出ている身ではなく一歩引いた立場からすると、感動的な終わり方という感じだったので内容的には忘れられない試合になったかなと思います。

――チームとして2連勝できたことについてはいかがですか

 2連勝できたことは良かったというよりかはホッとしたという一面があります。

――今年1年間を振り返って今どのように感じていますか

 春はうまくいかずに、その後秋はなんとか優勝しようという思いで自分たちで必死にもがいてきて、結果優勝には届かなかったですけど自分たちの中では最終的にいいかたちで終えられたので、その点は良かったかなと思います。

――早大野球部で過ごした4年間はいかがでしたか

 入ってきた時は今まで一番つらい1年間を過ごしたなという感じで、これまで野球部という場所で揉まれてこなかった身なので色々洗礼を浴びながら1年間過ごして。周りの人のレベルの高さにも圧倒されましたけど、なんとか必死に食らいついて行って、最終的には学生コーチという立場だったのですがチームの活動に貢献できていい4年間だったかなと思います。

――最後に4年間一緒に走ってきた同期に伝えたいことを教えてください

 簡潔にいうとありがとうですかね。いろいろ中学校、高校と野球をやってきてその時もそれぞれ楽しかったですけど、この4年間は自分の野球人生の中で一番濃かったので、最高の仲間に出会えたことに感謝ですかね。

4年生の思いは3年生以下に託された

加藤孝太郎(人3=茨城・下妻一)

――早慶戦を終えて今のお気持ちはいかがですか

 早慶戦を最後2連勝で終えることができて良かったんですけど、正直優勝したかったというのが本音です。

――加藤選手は1回戦で先発登板し、初回から三者凡退と、7回まで無失点の投球でした。調子はいかがでしたか

 このリーグ戦で一番良かったと思います。

――3回には2アウト一、三塁の場面で3番の広瀬隆太選手(3年)を抑えましたが、振り返っていかがですか

 1回目の山場だったので、ここを一つ丁寧に、抑えてやろうという気で投げました。

――味方の援護ももらい、3―0で迎えた8回。連打や暴投もあって同点に持ち込まれ、降板となりました

 同点にならずに、リードした場面でリリーフ陣にバトンを渡すのがベストだったんですけど、あそこで3点取られて追い付かれてしまって。7回まで抑えていたのに一気に無駄になってしまったという思いがありました。あの回は7回よりもボールが1個2個浮いていたのが(打ち込まれた)原因かなと思います。

――しかし9回裏、松木選手がサヨナラ打を打って勝利しました。あの場面を振り返っていかがですか

 あの回は本当に4年生の意地というのを見せていただきました。自分のせいでチームが負けなくて良かったなとあの時思いました。

――また、加藤選手は最優秀防御率にも輝きました

 春は早慶戦前まで(防御率が)1位で、早慶戦で打ち込まれて2位になってしまっていたので、春終わりにどこかで取れるチャンスがあれば取りたいなと思っていて。今回同じように早慶戦前まで1位で来ていたので、今回こそはと思って早慶戦に臨んで、しっかり取れたので良かったです。

――小宮山監督や部員の皆さんから声は掛けられましたか

 おめでとうっていうのはよく声を掛けていただきました。

――早慶2回戦はどのようにご覧になっていましたか

 今季から先発を少ししている鹿田が先発して、経験の少ない中でどうにか粘って、リードを保った状態で中継ぎ陣にバトンを渡せていたっていうのがすごく良かったかなと思います。

――4年生は引退となりましたが、4年生へコメントをお願いします

 4年生には入部してから早慶戦まで大変お世話になりました。最後の早慶戦の2連勝も含めてすごくいいものを見せてもらったので、その姿を忘れることなく自分たちも頑張りたいなと思っています。

――新体制が始まっているかと思いますがいかがですか

 本当に自分が最高学年なんだなっていうことを今日の練習ですごく実感しました。新チームがスタートしたということで、自分たち4年生が引っ張っていかなきゃいけないなという思いになりました。

――最後に、来季への意気込みをお願いします

 今年は春5位、秋2位という結果に終わってしまったので、来年こそは春秋ともに優勝して、最後は勝って終われるようにしたいなと思います。

熊田任洋(スポ3=愛知・東邦)

――早慶戦を振り返っていかがでしたか

 優勝はなかったですが、早慶戦ということで慶大に負けられない中、最後いいかたちで勝って終わることができて良かったかなと思います。

――初戦で増居投手から放った本塁打はいかがでしたか

 どうしても先制点が欲しい中でああやって自分のバットで得点できたので良かったかなと思います。

――優勝には届かなかったですけれども、4年生をああいったかたちで送り出すことができたことについては

 春慶大にやられて秋必ずやり返そうという思いでずっと練習をしてきたので、最後4年生に恩返しできたかなと思います。

――中川主将と話している様子が見られましたが、どういったことを話したのですか

 とにかくもう頑張れよ、その一言でしたね。お前がチームを引っ張っていけよと。

――キャリアハイとなったこの秋のリーグ戦全体を振り返っていかがですか

 今までと違って本当に目の前の一打に集中できていて。あの打席もったいなかったなというのはあるのですが、今まで比べたらそこは成長している部分かなと思います。

――来季への意気込みを最後にお願いします

 ここ2年間春5位で終わって、秋巻き返しているというかたちなのですが、春なんとか優勝して日本一目指して頑張っていきたいと思います。

生沼弥真人(教3=東京・早実)

――早慶戦を終えて、どんな気持ちでしたか

 優勝がなくなったと決まった時はめちゃくちゃ悲しかったんですけど、4年生のためにやり切れたなという気持ちはありました。

――1週間前に優勝がなくなっての試合でしたが、切り替えはすぐできましたか

 正直、終わってからも優勝したかったなという悔しい気持ちは残ったんですけど、今できることを全力でやるしかないなという気持ちで試合に臨んだので、その意味で早慶戦に対する気持ちの切り替えはできました。

――慶應から勝ち点を取ったことに関してどう思いますか

 普通にやって2連勝できるような相手じゃないはずだったんですけど、自分たちの力を100%出し切れたというのが勝ち点につながったと思うので、最後の最後でいいチームが出来上がったのかなと思いました。

――野村健太選手(スポ3=山梨学院)とどちらが出場するかわからない状況だったと思いますが、スタメンが決まった時の気持ちはどうでしたか

 もちろん出るつもりで準備していて、やってやるぞという一心だったので、自分が出るからどうとか出ないからどうとかじゃなくてしっかりいい準備ができたと思います。

――早慶戦2試合のご自身のプレーを振り返っていかがですか

 1試合目が本当にひどかったのでバッティングが特に。それを2試合目でいい感じで修正できたのがいいポイントだったのかなというのは思っていて、2試合目に関しては運的なものでも持っている1日だったなとは思いました。

――2試合目はどのように修正したのですか

 ボールの見方が浮ついていた部分があったので、しっかり映像見て見方だけを姿勢を少し低くするイメージで。技術的な面ではそういう修正をしました。

――2試合目は、4安打して率直にどんな気持ちですか

 実質2安打と2個は運も良くヒットになったという感じだったんですけど。それこそあんまり気持ちとかで片付けるのは良くないのかもしれないんですけど、4年生のために最後何としてでもという一心で1日プレーしていたので、そういう思いが本当に伝わったのかなと思いました。

――今シーズンを全体的に振り返っていかがですか

 これまでのシーズンよりかは自分がやりたいと思ったことを公式戦でしっかり発揮できた部分があったので、それは収穫として4年生のシーズンにつなげていきたいなと思いました。

――4年生との思い出はありますか

 特に自分が入部したての時に、内部生ということもあって他の同期よりも早く、2月3月くらいから練習に参加させてもらっていたんですけど、同期が少なくてめちゃくちゃしんどい時期が1、2カ月あって。その時に今の4年生が本当に優しくしてくれて、そのおかげでずっとモチベーションを保って続けてこられた部分があったので、そういう意味では苦しい期間に助けてくれた記憶を呼び起こして最後の早慶戦ではその恩を返すという気持ちでやれたので、それが一番の思い出だったと思います。

――今から内野を引っ張る立場になりますが、どんな役割を果たしていきたいですか

 やっぱり試合に出ている人は結構残っているので、自分がこれまでと変わらずにベストを尽くすというのがチームの雰囲気に直結すると思っているので、プレーでしっかり後輩たちに示しがつくような背中を見せていきたいなとは思っています。

――新体制が始まっていかがですか

 まだ全体練習はやっていなくて、時間別練習だけなんですけど、自分たちより上の人たちがいないということで、自分たちの練習の雰囲気がチーム全体の雰囲気になってくるので、今までもしっかりやっていたんですけど、それ以上に気を引き締めないといけないなという意識は芽生えました。

――これから一緒に引っ張っていく同期に一言お願いします

 キャプテンが森田(朝陽、社3=富山・高岡商業)になって、森田からはみんなで一つのチームをつくり上げていく、そのチーム像にしていこうという話だったので、お互い足りない部分を補いながら総合力で誰にも負けないチームづくりをしていきたいなと思っています。

――オフシーズンに取り組みたいことを教えてください

 守備力ですかね。あんまり守備に関しては得意な意識はないので、不安がないようにこの半年間徹底的に練習したいなと思っています。

――来年の個人とチームの目標をそれぞれお願いします

 ベストナインを獲るというのは六大学の同じポジションの中でトップという評価になると思うので、ベストナインを獲るというのを個人の目標に設定して、チームとしては全部優勝するというぐらいの意気込みで、それを目標に掲げたいと思います。

――最後に来年に懸ける思いをお願いします

 今の4年生に対して最後本当に心からの涙が出たというか、4年生のためになんとしてでもという気持ちが秋のリーグ戦で芽生えて、その気持ちは4年生がしっかりやってきた姿を見てきたからこそ芽生えた感情だと思っていて。今度は自分がその背中を見せる番だと思っているので、後輩たちに今年自分が感じたような気持ちを芽生えさせる取り組みというのを冬の期間から意識してやっていきたいなと思っています。

印出太一(スポ2=愛知・中京大中京)

――まずは早慶戦2試合の感想を教えてください

 早稲田らしい野球ができたという印象ですね。2試合とも粘って粘って、特に2試合目は追われる展開でしたが、慶応が点を取ってきても早稲田が取り返すという我慢強い野球ができたかなと思います。

――先に優勝の可能性が消滅してから迎えた早慶戦でした。モチベーション的にはいかがでしたか

 やっぱり全員優勝したい気持ちは持っていましたし、4年生との最後の試合が早慶戦だということを意味する立教-明治の結果だったので、もちろん悔しかったです。ですが他力本願でしたし、仕方ないでは片付けられなくても自分らにはどうすることもできない状況でした。とはいってもモチベーションが下がったということはなく、早慶戦は絶対に負けられないというのもありますし、去年は慶応の優勝を目の前で見ているので、「なんとしても阻止してやる」という気持ちは全員にあったと思います。今年は勝っても優勝はありませんが、4年生になんとかいいかたちで卒業してもらいたいという思いで臨みました。

――2試合目の満塁本塁打についてお聞きします。満塁の場面、打席ではどのような意識だったのでしょうか

 相手のピッチャー(慶大、外丸東眞、1年)はコントロール良くいろんなところに変化球を放れるピッチャーだったので、自分はがっつかずにセンターから右方向を意識して、欲を出して強引にいかないように打席に入ろうと試合前から考えていました。あとは、あの満塁の状況で何が最悪かというとダブルプレーなので、引きつけて内野の頭を超えて外野までもっていければと思っていました。打席では外野までなんとか運びたいというのと、ボールを呼び込んでセンターから右にというイメージでしたね。

――打った感触はいかがでしたか

 スライダーにうまくバットが内側から入って、レフト戦の当たりではありましたが、「これは多分(ファウルゾーンへ)切れないな」というか、少なくともファウルにはならないなと思いました。入るかどうかは感触的に微妙でしたが、最低限外野に運ぶ役割については、打った瞬間に完了したと思いました。長打になってくれれば…と思っていたら入ったという感じで、打った瞬間入ったとはあまり思いませんでしたね。

――引退される4年生はどんな存在でしたか

 4年生はベンチ入りのメンバーが特に少ない学年で、下級生が多いチームだったからこそ、大変な部分もたくさんあったと思います。ですが4年生が姿で下級生を引っ張っていくようなスタイルをとってくれて、自分たちはそんな4年生をなんとか勝たせたいという思いになりましたし、そう思う時点でチームはいい状態だと思います。4年生が頑張ってたくさんの下級生を引っ張ろうとしてくれて、下級生たちもそれに動かされたことで、最後に連勝というかたちで終われたのかなと感じますね。

――打撃において、来季に向けて「ここを直していきたい」という部分はありますか

 打撃に関しては今季長打力を一つ掲げてやってきて、春と比べたら圧倒的に塁打数も多く、長打が増えたシーズンではありました。ですが一方で、打率は2割9分7厘とあまり満足いく数字ではないですし、長打力を兼ね備えているアベレージヒッターというのが自分の中では一番いいかたちだと思っています。今後も長打にはこだわっていきますが、毎シーズンしっかり3割残せるように模索しながらやっていくというのが、この冬の打撃の主な目標かなと思います。

――守備についてはいかがですか

 守備に関しては春に比べて後逸は0だったので、その点キャンプなどでの取り組んだことの成果が出ていると思いましたし、バッテリーとしても低め、ローボールの徹底が春に比べると断然できていたなと感じます。勝負どころで粘りのピッチングが目立った今季だったと思うので、そこはこれからも継続していかなければと思います。あとは個人的に、もう少し補殺率を上げていきたいので、この冬はスローイング練習が主な課題なのかなと思っています。

――最後に、今後に向けての意気込みをお願いします

 自分が入学してから春の早稲田は強いイメージがなくて(二季連続5位)、秋には早稲田強いみたいなイメージがあるので、春の強さというのを求めて取り組んでいきたいと思います。あとは自分たちも3年生になり、下級生ではなく上級生という立場になるので、4年生と下級生をつないでいく学年として、試合に出ているメンバーに限らず学年全体で話し合うなど、うまくチームを回していけるようにやっていきたいなと思います。

山県秀(商2=東京・早大学院)

――早慶戦から1週間が経ちましたが、今のお気持ちは

 早慶戦に2連勝できて終わったのですごくうれしかったというのと、4年生が引退してしまって今はすごい寂しい気持ちです。

――劇的な展開になった1試合目を振り返られると

  最後まで諦めずに全員でつかみ取った勝利だと思うので、これから先の自信にもつながりましたし、逆転して勢いに乗れたのが一番良かったのかなと思います。

――山県選手は9回裏にチャンスで意表を突くセーフティーバントを決められましたが、あの場面を振り返ると

 結構打ちたいなっていう感じで待ってたんですけど、打つ確率よりもバントした方がヒットになるかなと思ってバントしたので、成功してよかったです。

――サインが出たわけではなかったんですね

 自分の判断でやりました。

――2試合目を振り返ると

 2試合目はずっと有利に試合を進められたので、チームとして余裕を持って試合運びができたので、そこはすごい良かったなと思います。

――2連勝した瞬間の気持ちはいかがでしたか

 2連勝したということよりも、4年生と試合するのが終わってしまったということが大きくて。勝ったうれしさもあったんですが、寂しさが強かったですね。

――そんな4年生の方々へどのような言葉を伝えたいですか

 4年生は常にずっと憧れの存在で、大変お世話になったというのと、ありがとうございましたという感謝の気持ちを伝えたいです。

――来年は上級生になりますが

 4年生が優勝できるように少しでも貢献したいのと、後輩が増えるので、後輩に対して示しのつくような先輩になりたいなと思います。

――オフシーズン、来季に向けた意気込みをお願いします

 オフシーズンでしっかり体からつくって、一から見つめ直して、来シーズンまた少しでもチームに貢献できるように頑張りたいと思います。

吉納翼(スポ2=愛知・東邦)

――早慶戦を終えて、感想をお願いします

 2連勝できたのはうれしかったですけど、優勝決定戦にもっていけていれば優勝だったと思うと、悔しい気持ちでいっぱいです。

――優勝がなくなっての試合でしたが、どんな気持ちで早慶戦に臨みましたか

 4年生が引退する日が決まって、4年生が自分たちに何かを残していきたいと思っているということを言ってくださって、それに自分たちも最後いいかたちで送り出してあげなければいけないなという感じになりました。

――早慶戦の2試合のご自身のプレーはいかがでしたか

 結果を見て分かる通り、慶應の4年生の両投手から打つことができてすごく自信にはなったので、来年春、そして自分が4年生になって引退するまで、これから自分がチームを引っ張っていかなければいけないなとなりました。

――打率はリーグで2位になりましたが、どう感じていますか

 率は残せたことはすごくうれしいんですけど、長打とか、自分の持ち味であるホームランとかが出なかったことはこの冬の課題であると思います。

――早慶戦では2本の長打がありましたが

 早慶戦に限っては出たので良かったんですけど、それまでの4カードが出なかったということを非常に悔しく思います。

――早慶戦の1週間前に、打球の精度を上げたいとおっしゃっていましたが、最終的に上げることはできましたか

 立教戦が終わってから試合まで3週間あった中で、いいとこはそのままにして、もうちょっとレベルの高いところを求めるために普段のバッティング練習で打球方向を上げたいとかじゃなくて、1球に対して集中する、バッティング練習の1球でも試合の1打席だと思って取り組んだ結果が試合でもその成果が出たと思います。

――今シーズンはずっと調子は一定でしたか

 打率の結果を見ると調子が良かったという感じになるかもしれないですけど、まだもっと楽に打率を上げられたかなというのは振り返ると少なからず何打席かあったかなと思います。

――今シーズンは試合に出続けて、結果も出ましたが、収穫はありましたか

 やっぱりこれから来年も学年が上がって、試合に出続けるために先ほど言った冬への課題、長打とかあると思うんですけど、それと同時に他大学からも警戒されるバッターになると思うので、そういうところで負けないようにも自分が常に相手より上だと思って謙虚に取り組んでいきたいなと思います。

――早慶戦では肩でも見せることができましたが、今シーズンは無失策でした。守備を振り返っていかがですか

 自分は送球に自信がある分、まずは投げる前に捕球というのがある中で、今季はエラーがなかったことは自信にしてもいいですし、早慶戦の時の送球でも他大の人にも少なからず見せられたかなと思うので、来年もそういうプレーをするために今年の冬もう少し精度を上げて、ライトに飛んだらあーだめだって思われるくらいの守備力をつけたいなと思います。

――4年生から掛けられた言葉で、印象的だったものはありますか

 もちろんチームのこともそうですけど、自分個人に対しても2年後終わる頃の吉納がどうなっているか、プロの世界に進んでいるのかはわからないけど、そういう意味でもいろんな先輩から楽しみにしているぞという声を掛けていただいたり、俺らの分まで頑張ってくれ、絶対来年も再来年もお前らなら絶対大丈夫だからという言葉を掛けていただいたことは、2位ではあったんですけど、実績を残した先輩方が言ってくださると心強いというか、心の中でのすごくいい味方がいるなと思います。

――新体制となって1週間経ちましたが、意識は変わりましたか

 新チームになるということは学年も上がって3年生になって上級生扱いをされる以上、もちろん試合に対しての結果もいろいろ求められると思うんですけど、上級生としての練習に対する姿勢であったり、やっぱり先輩の背中を見て後輩たちは1日1日わからないこととかを克服すると思うので。今は1年生が2年生になる段階で、まだ1年生は入ってないという状況で、1つ下の学年しかいないんですけど、また1年生が入ってきた頃にはもう上級生として野球よりもチームのことを尊敬されるようになりたいなと思います。

――チーム外野手を引っ張っていくと思いますが、どういう役割を果たしていきたいですか

 来年の外野手の人を見ても自分がここまで一番試合に出ているので、もちろん天狗になるとかではないんですけど、出ている以上は自分がこれから試合に出る先輩であったり、同期とか後輩に安心してプレーができるように率先して声掛けしたり、プレーでも姿で見せていければいいかなと思います。

――今年はどんな一年でしたか

 最終的に2位だったというのがやっぱり残ったので、非常に悔しい一年だったと思います。それも春はちょっと離脱する場面もあったんですけど、自分がこの一年神宮で試合に出続けてプレーしてきたからこそなので、今年のこの悔しい部分を来年につながるように、まずは課題を見つけられればいいかなと思います。

――ここまで2年間やってきて大学生活も折り返しですが、あと2年はどうしていきたいですか

 やっぱり学力にしても部活にしても、本当に結果が求められて、1日1日が本当に大切になってきて、無駄な1日を過ごせないというのが。本当にこの間始まったばっかりだったんですけど、あっという間に4年生が引退して終わってしまったので、そうやって自分が終わった時に悔いなく終われるように結果を残していければいいなと思います!

――オフシーズンに取り組みたいこと教えてください

 まずはけがしないことを目指す中で、打撃で長打が出なかったこととか、もちろん狙って打つものではないんですけど。今後のプレーに活きるように1日1日出た課題をその日に潰して、少し、本当に1cmでもいいからうまくなりたいなと思います。

――来年のチームと個人の目標をそれぞれ具体的に教えてください

 チームはやっぱり天皇杯奪還して、4冠達成すること。それはどの代になっても達成できない以上は永遠の課題と目標になると思いますし、やっぱり早稲田大学野球部として学生野球を代表する学校だからこそ早稲田のファンとか大学野球ファンにすごいと思われるようにしたいです。個人としては打撃で三冠王獲ること。首位打者獲って最終的に三冠王獲れればいいかなと。やっぱり学生野球だからタイトルは少ないけどベストナインであったり、首位打者とか、そして三冠王という賞を獲れるようにして、その結果やっぱり自分の結果があったから優勝できるなと思われたいですし、そうさせます。

――最後に、来年へ懸ける思いを一言お願いします

 やっぱり打撃、守備どちらの面においても自分がそのプレーになったら吉納なら、翼なら大丈夫だって思われる位置にしていきます!

鹿田泰生(商2=東京・早実)

――早慶戦を終えた感想を教えてください

 成績自体は思ったようなピッチングをできなかったんですけど、結果的に勝つことができて報われたかなという感じです。

――先発した慶大2回戦の投球を振り返っていかがですか

 初回たんたんと抑えられた後に、2回に崩れてしまったのがちょっと悔しいところで。なんとか修正しようと思ったんですけど、修正できなくて、ずるずるいってしまったという感じです。1回は特になかったんですけど、2回とかランナーが2塁とかいった時に、慶應側の応援がちょっと耳に入ってきてしまって、そこで焦って冷静に投球できなかったのがずるずるいってしまった原因かなと思います。

――制球自体はどうでしたか

 全然駄目でしたね。夏から秋にかけてストライクとかフォアボールとかの心配はなくて、大体自分の思った通りに投げられていたんですけど、2回、3回と急に制球がもう駄目かもみたいな。もうストライク入らないなって自分の中で思ってしまったところがありましたね。そこをすぐに修正できなかったというのが心残りですね。

――何回まで投げるかは決まっていたのですか

 いや、特に決まっていなくて、いけるところまでという感じでしたね。それで4回で降りたんですけど、5回の表に打席が回ってきていなかったら一応もう1イニングいくかもしれないという話はあったんですけど。打席が回ってきて交代して4回降板という感じですね。

――2年生で早慶戦の先発を任されるのはすごいことだと思いますが、緊張はしましたか

 いや、試合前は特にいつも以上の緊張というのはなかったですね。自分の中で結構準備していったつもりだったので、心配はそこまで大きくはなかったですね。ただ2回、3回と崩れてきた時に、そこから変に緊張しちゃったので、そこでうまく対処できなかったですね。

――登板する時に周囲からは何と声を掛けられて送り出されましたか

 もうやるだけみたいな。別に気負う必要ないし、自分の能力以上のものは出せないから思い切りできることはやれという話は監督をはじめ先輩とかからもされましたね。あとはやっぱり早慶戦はすごい舞台だし、全国の多くの人が注目している舞台で投げるというその経験自体がすごいことというか、もう今後忘れないような体験になるだろうから、この状況を楽しんでマウンドに立ったらいいんじゃないみたいなことを印出とちょっと試合前の整列の時に話したりしていましたね。

――今シーズンはリーグ戦初勝利も含む2勝して飛躍のシーズンとなりましたが、振り返っていかがですか

 勝利自体は先発じゃなくて中継ぎでたまたま自分の後に逆転してというかたちだったので、本当の勝利とは思っていないですけど、春に比べてチームに多少は貢献できたかなというのはあるんですけど。やっぱり先発となったときに試合をつくれなかったので、春に向けて先発で試合をつくれる投球ができるように練習していきたいなと思います。

――投手陣の4年生は関わりが多かったと思いますが、どんな4年生でしたか

 原さんがもう優しい先輩というか(笑)。自分が夏とかは緊張していたんですけど、そういうときにこういう気持ちでいったら変に緊張せずに投げられるんじゃないみたいな、そういうアドバイスをいただいて、それがすごく活きて今も変に緊張せずに投げられているのでそこはすごく感謝していますね。

――今シーズンは2年生がたくさん活躍したシーズンになりました。2年生はどんな学年ですか

 全体的に見ると仲が良くて、壁がないというか。AとBの中で壁ができたりしがちじゃないですか。そういうのも全然なくて、特に印出とか壁なくいろんな人と接しているので、それがだいぶ学年の仲の良さみたいなのにつながっているかなと思います。スポ推(スポーツ推薦)がすごいフレンドリーというか、仲がいい人が多いのが結構特徴かなと思っていて、みんな仲良くやっています。

――来季は投手陣に副将がいませんが、どういう感じになりそうですか

 今回メンバー入っていたような加藤さんとか伊藤大征さんとか齋藤正貴(商3=千葉・佐倉)さんとかがリーダー的な感じというよりかは学年全体で行動で引っ張っていくような感じになるんじゃないかなと思っています。

――4年生全体にメッセージをお願いします

 まずお疲れ様でしたということと、結構自分は個人的に厳しくいろいろ指導していただいて、それが今自分の野球に活きているなとすごく感じるので、見捨てずにじゃないですけど、最後まで厳しく指導してくれて感謝していますという感じですね。

――オフシーズンは、どんなことに取り組んでいきたいですか

 春秋と長いイニングを投げるというときに、球威が落ちたり、後半のコントロールが乱れてしまったりというのはあったので、やっぱり長いイニング、最低5、6回以上は投げられて、抑えられてというところを目指して先発として活躍できるようにしていきたいですね。具体的にはまずはスタミナですかね。スタミナつけます。

――数字やタイトルで具体的な来年の目標はありますか

 特に考えてなかったですけど、やっぱり加藤さ