投打がかみ合い3連勝 福本、中川卓が本塁打/駒大戦

野球
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早 大
駒 大

 オープン戦も折り返し地点となってきた中、早大はホーム安部球場に駒大を迎え対戦した。

 試合は先発の徳山壮磨(スポ4=大阪桐蔭)が初回から安定した投球を見せる。出塁こそ許すものの要所をきっちりと締め、9回10奪三振1失点の好投を見せた。一方の打線は2回、けがからの復帰戦となった吉納翼(スポ1=愛知・東邦)が中前打を放ち出塁すると、続く福本翔(社4=東京・早実)が右越え本塁打を放ち2点を先制する。福本はその後も2本の安打を放ち好調ぶりをアピールした。8回には中川卓也(スポ3=大阪桐蔭)の特大本塁打も飛び出しさらに1点を追加。4-1で危なげない勝利を収めた。

 


先発し好投した徳山

 


先制の右越え2ランを放った福本

 


この日捕手でフル出場した印出

 


復帰戦で安打を放った吉納

(記事 玉置理沙子、写真 土生諒子)

☆オープン戦初スタメンの神林 ラストシーズンに向けアピール!

 


4回、貴重な追加点となる犠飛を放った神林

 回ってきたチャンスで堂々のアピールだ。

 

 この日オープン戦初スタメンとなった神林壮真(スポ4=東京・成蹊)が1安打1打点の活躍を見せた。先頭で迎えた第1打席は初球をミートし右前に運ぶと、1死満塁の好機で迎えた第2打席では詰まりながらも左翼に犠飛を放った。今春のリーグ戦ではベンチ入りこそしたものの出場機会はなし。4年間の集大成となる今秋に向け、『叩き上げ』のこの男が耽々(たんたん)と出場機会を狙う。

(記事 山崎航平、写真 土生諒子)

コメント

福本翔(社4=東京・早実)

――チームとしてどのような意識で試合に臨みましたか

 今日は普段出てない選手だったり下級生が多く出場していたので、相手も良いチームですし、しっかり思いっきりやっていって、その中でいつも打っている自分だったり4年生がカバーしてやるべきことをやろうという風に試合に臨みました。

――第1打席で右方向にホームランを放ちましたが、感触はいかがでしたか

 打った瞬間いったと思いました(笑)。逆方向にホームランを打つというのは一つの目標だったのでよかったなと思います。

――その後も2本の安打を放ちましたが、打撃の調子は

 調子自体はいいですしオープン戦も結果は出てるんですけど、2本目のヒットは結果的にヒットになったから良かったものの、(一塁走者がいたので)もっとセンターラインを避けるというか、もう少しやるべきことがあったので結果オーライという感じですね。

――良い結果が出ている要因は何だと思いますか

 最近は毎晩学生コーチの占部(晃太朗、教4=早稲田佐賀)に距離を近めに実践的なピッチングをやってもらっていて、その練習が生きていると思います。

――今後の残りのオープン戦、リーグ戦への意気込みを教えてください

 リーグ戦優勝して最後日本一になるというのを目標に掲げてやっているので、しっかりいいかたちでリーグ戦に入るために残りのオープン戦も全部勝って、その中で自分たちの課題を一個一個つぶしながら長所も伸ばしていって、最後日本一まで駆け抜けられたらいいなと思います。

印出太一(スポ1=愛知・中京大中京)

――1軍戦では初めてのスタメンだったと思いますが、どのような気持ちで試合に入りましたか

 初めてだったんですけど、自分の持っている力以上のことをしようとしたら逆にマイナスになってしまうので、自分のできることを精一杯やろうという風に思って入りました。

――守備の部分では盗塁も刺しましたが、振り返っていかがでしょうか

 捕手は守備が一番大事だと思っているので、打順も8番だったということもあり今日はとにかくロースコアで抑えるということがチームの勝利につながると思っていたので、結果的に徳山さん(壮磨、スポ4=大阪桐蔭)が好投して勝って終われたというのは良かったかなと思っています。

――徳山投手とは試合中どのようなお話を

 相手の打者を見ながら毎イニング配球を相談して、相手の裏をかくための話を多くしていました。

――リーグ戦でも出番があるかもしれません

 岩本さん(久重副将、スポ4=大阪桐蔭)が出るというのがこのチームで一番いいかたちだと思いますが、捕手は特に何があるかわからないので、もし自分が穴埋めで出たときにチームとしてマイナスにならないように、常に出る準備、いつ出場しても大丈夫な準備をこの夏もしてきたつもりなので、そのような気持ちで今後もやっていきたいと思います。

吉納翼(スポ1=愛知・東邦)

――今日はどのような意識で試合に臨まれましたか

ケガ明けで出遅れてる部分があったので、(部員に)ワクチン休みが多かった中で普段だったらスタメンには選ばれていなかったかもしれないですが、今日はチャンスが自分に来たと思いました。ずっとBで練習していたので、何としても秋ベンチ入るために今日結果を出すつもりで、朝から最善の準備はしていました。

――ケガをされていたとのことですが、そちらの状態はいかがですか

腰がヘルニアになったのですが、早期発見だったので重症に至らなかったので良かったです。これからもケガをしないようにケアしていかないといけないなと思います。

――今日はヒットを複数本打たれていましたが、バッティングの調子はいかがですか

ここ最近はB戦に行くことが多くて、B戦でもあまり結果が出ていなかったのですが、鈴木コーチにタイミングの取り方と下半身の使い方を教わってからここ4日間くらい順調に調子上がってきていました。その中での今日の試合だったのでいいタイミングでチャンスも来たし良かったかなと思います。

――最後に今後の意気込みをお聞かせください

春は一応ベンチには入ったのですが、5打席立って1本もヒット打てずに先輩たちの優勝に全然貢献できませんでした。残り半年もない4年生と野球できる期間を1日1日大事にして、その中で自分がレベルアップして4年生を自分のバットで優勝させて、4年生が良い形で終わりを迎えられればいいかなと思います。