沖縄キャンプレポート~コメント編~

野球

 終日練習に続いて紹介するのは監督、選手の声。東京六大学春季リーグ戦の開幕が近い中、それぞれどんなテーマを持ち、どのような意気込みで沖縄キャンプに臨んでいるのか。チームの現在地は。沖縄キャンプメンバーのうち、計22名に取材を行った。

※選手のインタビューは3月11日の練習後、髙橋監督のインタビューは3月12日の春季オープン戦(●2-3日本生命)後に行われたものです

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――チームとして沖縄キャンプにどのような目的を持って臨まれていますか

キャンプでありながら実戦もやるので、当然(練習で)鍛えることも大事なんですけど、実戦で鍛えるというのが今回の沖縄キャンプになると思いますね。練習は2月中に結構豊富にできてきたので、台湾遠征もありチームの状態は早く仕上がってきていると思うんですけど、昨年からメンバーが入れ替わったところがまだ固定できていない。台湾での4試合で何箇所か固定できるかなと思ったらケガ人も出て。選手にしてみれば今は一番競争している状態だと思いますね。

――先日のホンダ鈴鹿戦で右肩を脱臼した三倉進選手(スポ4=愛知・東邦)の離脱については

三倉については故障ではなく『ケガ』なんでね。こればかりは試合中のことなんで仕方ないですけど、3番を打って好調だっただけに残念ですね。ちょっとリーグ戦開幕は間に合わないと思いますね。

――他にも吉見健太郎副将(教3=東京・早実)や小藤翼選手(スポ2=東京・日大三)など故障者が目立ちます

そこらは大丈夫で今後の頑張りでまだ可能性あるんですけど、ちょっと大竹(耕太郎、スポ4=熊本・済々黌)もノースロー気味で開幕は厳しいかなという感じですね。

――現在は岸本朋也選手がスタメンマスクを被り続けています。岸本選手を捕手としてどのようにご覧になっていますか

昨秋は小藤の方が一歩出ていて小藤が試合に出てましたけど、岸本も地味ですけど頑張ってますよ。きょうも一本ありましたけど、コンスタントに打てるミートの上手い右バッターで。ミスなくこなしていますよね。小藤はちょっとケガで12月にブランクがあったので出遅れてるかなという感じはしますね。ただリーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)までまだ時間はあるので、吉見にしても二人ともチャンスはあると思います。

――内野手は他のポジションに比べ固定できておらず、例年以上に横一線の状態かと思います

そうですね、誰か飛び出してくれれば・・・。高いレベルで横一線ならいいんですけど。一応ファーストのキャプテン(佐藤晋甫主将、教4=広島・瀬戸内)は当確かなと。やっぱり二遊間ですね。二遊間はセンターラインで大事ですから。でも競争でみんなのレベルが上がれば何ら問題ない。「その時にチームで一番いい人が出ればいい」ということはよく言っていますね。最後は守備力になると思いますね。ミスが出る、ピッチャーの足を引っ張るようだと厳しい。打てても守備力がない人は出にくいと思いますね。

――守備のミスの話が挙がりましたが、攻撃でも小さなミスが出たらすぐに代えていますね

それははっきり言ってますから。特にバントなどのボーンヘッド的なミスですね。バントなんて3回できるわけですから。守備で言えばタイムリーエラー。そういうところはどんどん代えていきますね。

――打撃に関してはまだまだこれからでしょうか

これについては上がるもんでもないんでね。きょうなんかも社会人相手によく2点取ったと思いますよ。逆にワセダのピッチャーもよく投げましたよ。※この日は2-3で日本生命に敗戦。

――佐藤晋主将のリーダーシップについてはどう評価されますか

そんなにガンガンしゃべって声を出していくタイプではないですけど、黙々と努力する子で、そういう点で率先垂範というか。背中を見てついて来いというタイプじゃないですかね。

――やはり打撃のキーマンとしては佐藤晋主将が挙げられるでしょうか

彼はそれなりの活躍をするとは思いますが、その前後でしょうね。三倉もケガしたしね。期待度は加藤(雅樹、社2=東京・早実)あたりにあるんですけどね。でもきょうみたいにいいピッチャーになると・・・六大学はピッチャーのレベル高いですから、きょうはそういう点ですごくいい勉強になったと思いますよ。きょうのピッチャーが、神宮での打線の評価になると思っておかないと。台湾の第1戦(遠東科技大戦、14安打12得点)でよく打ったという評価では間違いですね。

――投手陣については

今のところは小島(和哉、スポ3=埼玉・浦和学院)、柳澤(一輝、スポ4=広島・広陵)、新入生の早川(隆久、スポ1=千葉・木更津総合)あたりが安定していますね。早川なんて高校出てすぐ社会人相手ですから。きょうはホームラン一本打たれましたけど、自責1ですから上出来だったと思いますね。スピードガンも一番よく出てましたしね(この日の最速は145キロ)。

――最終学年を迎える大竹投手に対する期待というのは

もちろん期待はしていますけど、本人が焦って無理するのが一番怖いんでね。まだまだ将来のある投手なので、本人もそりゃ焦るでしょうけど、野球人生長いわけで、大学で野球が終わるわけではないのでね。本人が最後だからと言って焦りを感じてしまうと悪循環になってしまうかなと思うんで、しっかり治してしっかり投げられる状態で神宮では投げてほしいと思いますね。

――ことしのチームは練習から元気の良さが伝わってきます

まとまりはいいし、純粋に一生懸命に野球する新4年生ですね。そういう人間が最上級生に多いと思います。変に格好つけずに純粋に一生懸命な学年、チームだと思いますね。

――練習では監督自らノックバットを握って選手にノックを浴びせていました

私去年の末から自分が故障していてね(笑)。恥ずかしい話なんだけど(笑)。だいぶあったかくなってきてノックでき始めてきました。別にやらなかったわけではなんです。

――守備の量はかなり増やしているのではないでしょうか

全然増えてますよ。新チームから増えています。守備練習なら倍はしてると思います。

――選手もたびたび口にしますが、守りへの強い意識を感じます

選手も分かってるしね。守りのレベルが一緒だったら打つ方を使うだけで、打ってるから使うとは言ってないです。

――ことしも変わらず『守り勝つ野球』ですね

やっぱり守れないと。打つなんてのはあてにならないから。きょうもしっかり守っていたら引き分けですよね。守り勝つ、負けないということです。

▼投手

大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)

――現在投球の調子はいかがですか

まだあんまり投げてないので何とも言えないんですけど・・・オープン戦も始まったので、投げていきながら合わせていきたいと思います。

――台湾では登板がありませんでしたが

なかなか調子が上がらないので、まずは練習でしっかり投げられるようになってから試合で投げられるようにという感じです。

――今後のオープン戦で投げていく予定としてはどう考えていますか

リーグ戦の開幕戦に絶好調でいけるように、法政戦にしっかり合わせられるように調整したいなと思います。

――投球を見たところ、以前のフォームに戻しましたように見えました

そうですね。体が開いていたので、それを開かないように意識してやった結果、戻ったのかもしれないです。

――2年時から3年春まではテークバック時に右肩が上がっていました

両肩のラインを平行にしたことで球が見えやすくなっていたので、そこは変えました。

――インステップしていたことで見えづらさにもつながっていたように思いますが、現在の踏み出す足のステップする位置は

(インステップした方が)見えにくいとは思うんですけど、長く野球をやる上で絶対に故障の原因になるので、のちのち直していかなければならないとういうのはあって。今も直す努力はしています。

――2年夏の右ひざの故障はやはりインステップの影響が大きいのでしょうか

そうですね。自分のいい時のフォームで投げていても上で野球をやることを考えると長く続かないことが3年で分かったので、使えないと思いました。(野球を)長く続けられる投球フォームにしないといけないというのがあって。それに向けて試行錯誤しています。

――最近は社会人チームの練習に参加することもあると聞きましたが

仕事として野球をされているので、そういう意味での意識の高さというか、チーム全員で頑張ろうとするチームワークを感じました。そういうものを自分のチームに帰って来ても伝えられたらと思いました。

――冬場の練習はいかがでしたか

だいぶチームとしてメニュー自体も大きく一新しましたし、ピッチャーは午前中で練習を終えることが多かったんですけど、9時から5時くらいまでチームとして全員で頑張ろうという意識が強いので、そういった意味でみんなきつい練習をやってきたという自信はついてきていると思います。

――個人的には何に重点を置いてきましたか

やっぱり体の使い方ですかね。3年になって調子が悪くなった理由を探ったところ体幹部が弱っていること、それを他の大きな筋肉で補おうとしてフォームが崩れていたことがあったので、もう一度正しい体の使い方をできるようにこの何カ月かやってきました。

――投げ込みの量は

チームとして1月、2月は2000球というのがあったのでそれはノルマにして、だいたい週4~5くらいはブルペンに入っていました。

――以前の取材で自分の良さとは何なのかもう一度考えたいと話していましたが、いま自分の良さとは何だと考えていますか

左打者へのインコースへのストレートと緩急だと思うので、左のインコースにバンバン投げていかないと自分の良さは出ないのかなと思います。それに加えてカーブやチェンジアップといった緩い球を使って。ベースとしてはストレートなので、そこは忘れないようにしていきたいと思っています。

――球質やキレについて手応えはいかがですか

紅白戦で何試合か投げましたけれど、まだバットに当てられたり前に飛ばされたりする感じがあるので、まだまだ足りないと思っています。あと1カ月ないくらいですけど、しっかり上げていきたいです。

――球速についてはいかがですか

135キロくらい、いつも通りという感じです(笑)。「球速を上げるために」何かするという意識はないですね。結果的に上がってくれればいいかなと思っています。

――最後に、沖縄キャンプをどういったものにしたいと考えていますか

昨年までと違ってことしは一番上の学年ということで、自分自身も投手リーダーを任されているので、昨年までは自分のためにという意識が強かったんですけど、今年はチーム全体を見て全員で勝てるようにチームを鼓舞していきたいです。走るときは先頭を走って、そういうところで見せていけられたらと思います。(沖縄キャンプが)終わった時に、リーグ戦に自信を持って臨めるような練習、オープン戦の内容になればいいかなと思うんで、残り17日までしっかり頑張ります。

北濱竣介(人4=石川・金沢桜丘)

――沖縄キャンプに入って、現時点での調子はいかがですか

そんなに良くもなく悪くもなく、という感じなのでこれからリーグ戦に向けて少しずつ調子を上げていけたらと思ってます。

――今のところ何とも言えないと

そうですね。試合によって調子の差が激しいので、そこをもう少しどうにかしないとリーグ戦では一発勝負なので。そういう差をなくして、リーグ戦の2か月間貢献できるようにしたいです。

――沖縄キャンプの前の台湾遠征では、先発と抑えのどちらも登板されていました

先発した試合は、2巡目に入ってから(捕手が)吉見(健太郎、教4=東京・早実)に代わって、そこで相手打者の情報を自分が伝えきれていなかったので、ちょっと合わなくて打たれてしまったんですけど。その次の抑えの試合の時は岸本(朋也、スポ3=大阪・関大北陽)としっかりコミュニケーションを取って、相手がどういう傾向にあるのかとか、その前の小島(和哉、スポ3=埼玉・浦和学院)がどういう攻め方していたのかとかいうのを考えて臨めたので良い結果が出たと思います。

――前回の対談で「先発をやってみたい」とおっしゃっていましたが、実際に先発で登板していかがでしたか

実際に投げたイニングは中継ぎのときとそんなには変わらなかったので、もう少し投げたいなというのはあったんですけど。先発のときの独特のまっさらなマウンドで投げるというのは良かったです。

――昨秋から成長を感じるところは

まだ実際には長いイニングは投げていないのですが、ブルペンでは同じ強さで球数を投げられるようになっていたので、そこは成長したかなと。

――では、今の課題は長いイニングを投げられるスタミナということでしょうか

そうですね。(打順が)2巡目、3巡目に入ったときにどうしても甘くなってつかまってしまうことが多くて、去年のリーグ戦でもそういうことが多くあったので、しっかりコースを突きながら長いイニングを投げられるようにと思っています。

――沖縄キャンプの話に戻ります。投手陣の練習メニューについて教えてください

だいたい東伏見のグラウンドでやっていることと変わらないのですが、浦添の球場では陸上のトラックがあるので、そこで普段できないような100メートル走とかをしています。トラックなので走りやすいですし、ランメニューに関してはやりやすいです。

――紅白戦やオープン戦などの実戦形式の試合が増えてきましたが、ことしのチームの雰囲気はいかがですか

そんなにスター選手がいるわけでもないのですが、その中でもベンチのメンバーがよく声を出していて。まだレギュラーが固定されていないので、ピッチャーもそうなのですが競争が激しいので、意識し合いながらできてるんじゃないかと思います。

――この沖縄キャンプをどのようなものにしたいですか

ここでしかできないこともあるしもう最後の年なので、しっかり練習、調整して、リーグ戦に臨めるようにと思っています。

黒岩佑丞(スポ4=早稲田佐賀)

――台湾遠征では2試合登板されましたが、振り返っていかがですか

台湾のバッターはいいバッターが多かったので、投げていて楽しかったです。

――現在の調子はいかがでしょうか

良くもなく悪くもなくですね。

――良いところと悪いところを1つずつ挙げるとしたら、何が挙げられますか

良いところは全部の球種で腕を振って投げられているので、それが良いところです。悪いところはその分コントロールにばらつきがあるということです。

――沖縄で取り組んでいるテーマはありますか

腕を振って思い切り投げつつ、狙ったところに投げられるコントロールが欲しいです。

――練習中に周りを盛り上げようとしている姿が見られましたが、それは最上級生としての意識から来るものでしょうか

もともとこういう性格なので(笑)。最上級生としてではなく、ふつうにやりたいことをやっているだけという感じです。

――昨日のブルペンでは一人でポールを使って入念に何を確認されていましたか

下半身の使い方を教えていただいたので、それを確認していました。具体的には、下半身が先に動いてそれに上半身が付いてくるという動きの確認です。

――それは今後も続けていかれるのでしょうか

毎日やるべきメニューなので、毎日やっています。

――沖縄キャンプならではの投手のメニューはありますか

いつもはグラウンドしか使えないのですが、今は陸上競技場なども使えるので、400メートルなどいつもは走らないような中距離も取り入れることが多いです。

――沖縄のほうが東京に比べると暖かいと思いますが、それで良かった点はありますか

全力で腕を触れるようになったことが大きいですね。東京だとちょっと寒くて、自分では振っているつもりでもあまり動けていなくて、それがボールの勢いにも直結しちゃうので。こっちに来ていい球が投げられる確率は上がっていると思います。

――沖縄キャンプは中盤ですが、どういったキャンプにしていきたいですか

調整という感じではなく、さらにいい投手になれるように、成長できるように練習していきたいです。

柳澤一輝(スポ4=広島・広陵)

――現在の投球の調子はいかがですか

徐々に上がってきている感じですかね。

――8日のホンダ鈴鹿戦で先発されました

台湾には行かずに自分で調整していて、なるべく状態を上げてこようと思っていた中で、初回の立ち上がりがイマイチでした。その辺は課題が残ったので、この沖縄キャンプ中にしっかり克服できればと思います。

――調子の良かった球種や悪かった球種などはありますか

素の状態がどんどん上がってきているので、真っすぐの精度が徐々に良くなっているぶん、変化球、特にチェンジアップが高めに浮いている部分が多かったです。その辺をしっかりできればなと思います。

――少し体が大きくなった印象ですが

そうですね、体重は少し増えてます。

――一冬を越えて、どのような点に成果を感じられますか

これまでは中継ぎしかしてなくて、鈴鹿戦の先発もそうですけど、だいぶ長いイニングを、スピードも落ちずに威力あるボールをしっかり投げられるようになってはいるのかなと思います。

――台湾には帯同せず、東京ではどのような調整をしていましたか

社会人の練習にいろいろと行かせてもらったことを踏まえて、教えてもらったことをしっかり自分なりに考えて、ピッチングであったり、フィールディング練習であったりというのを取り組んでやってきました。

――沖縄キャンプを自分自身どのようなテーマで行っていますか

この期間っていうのはキャンプっていう名目なんで、自分的にはリーグ戦まであと1カ月くらいですけど、暖かいところに来ているので、今の時期にしっかりどんどん投げ込んで、ピッチングの球数が増えていく中で、リーグ戦でもいい球が投げられるように体をつくっていきたいというのを目的にして沖縄に入っています。

――ことし希望する先発として必要なものは何だと思いますか

監督さん(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)には1戦目、3戦目を投げられる投手というのをずっと言われてきていて、それが一番の大前提ですし、自分もしっかり1戦目、3戦目を9回まで投げられる体力であったり精神的な部分であったりというのは、ずっと新チームになってから取り組んできていることなので、それをしっかり今後も継続して、リーグ戦まで調整して、リーグ戦でベストな状態に持っていけるようにはしていきたいなと思っています。

小島和哉(スポ3=埼玉・浦和学院)

――きょうはどういった練習をしていましたか

ランニングと体幹を中心にやりました。

――台湾遠征では2試合に登板しました。自身の投球を振り返っていかがですか

ことし初に近い実戦だったのですが自分の中では結構いい球を投げれたので収穫はありました。

――今のところ調整は順調に来ているということですね

そうですね。順調です。

――日本と台湾の打者で違いは感じましたか

外国のチームは初球から振ってくるし、適応力がすごかったです。

――それは代表などに選ばれた場合にも役に立ちそうですね

ユニバーシアード日本代表候補にいま選ばれているんですけど、その台湾代表の選手が5、6人相手の大学にいたようなのでそこは勉強になりました。

――今度は沖縄キャンプの話に移ります。このキャンプで重点的に取り組んでいることは何ですか

直球で押していくのが自分の持ち味なんですが、昨年までは真っすぐで空振りが取れなかったり、押せなかったりした部分があって変化球に逃げてしまっていました。ことしはそこを真っすぐで押していけるピッチングをしていきたいと思って練習しています。

――その真っすぐ中心のピッチングをしていくために具体的に取り組んでいることは何ですか

高校のときまで無意識で投げてできていたことが、大学に入ってから体つきも変わったりしてうまく動かなくなってくる部分もあるので、そこを一から意識し直しました。土橋さん(恵秀トレーナー、平15人卒=滋賀・比叡山)と一緒にトレーニングをしていくことで、可動域が狭い部分などが今発見できているところです。

――改めてこの沖縄のキャンプはどういったものにしたいですか

東伏見ではできない練習をするためにこっちにきている部分はあるので、しっかりと体を動かしていつでも実戦に入っていけるような準備をしていきたいです。

――冬場の練習ではやはり走り込みがメインでしたか

冬に入ってからは土橋さんの指導で、ランニングのフォームから変えていきました。正しいフォームを身に付けた後は走り込みだけの週もあり、肺もかなり強くなった気がします。ただやっぱり走り方がきれいになったのが一番ですね。走り方がきれいになれば投げ方にもつながってくるので。

――投球フォームに関しては修正を加えたりなどはしましたか

大きく変えたというわけではないですけど、投げるときにお尻のほうから体重移動させるというのは意識しています。今まで使えてなかった部分を使えている気がするのでそういった部分は変わったと思います。

▼捕手

吉見健太郎副将(教4=東京・早実)

――台湾遠征を終えて、今はどういった調整段階ですか

台湾遠征は招待試合で記念試合でもあったので、調整とはまた違った試合でもあったのですが、沖縄に入ってここからもうリーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)を見据えた練習や試合に入るので、今はチームがリーグ戦に向けて詰めるべきところを詰めているという感じです。

――ご自身の調子はいかがですか

試合に出ていないので何とも言えず分からないのですが、ここまでやりたい練習はできています。

――沖縄キャンプでのテーマは

昨年から言っているのですが、スタメンで出るキャッチャーは守備がしっかりしていないといけないということなので守備を課題にしています。やはりセカンドスローですね。そこを意識して練習しています。

――スローイングの精度が上がったように見えました

手応えはあります。やりたいことをしっかりできているので、その分練習でもミスは減っていますし、送球エラーなどは昨日のノックでもなかったので、そこは評価できる点かなと思います。

――特打も志願されていましたが、打撃に関してはいかがですか

少し打撃が自分のかたちでできていないところがあるので、たくさん練習していますね。

――打撃に関してはこれまでどのようなアドバイスを受けましたか

バットが下から出ていると監督さん(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)からアドバイスをいただいたので、そこを注意しています。

――練習では吉見選手が中心となって声を出していますね

副将としてもそうですし、自分が1年生からベンチに入れた理由と言うのもプレーだけではなくて、そういった元気のあるところも評価されてベンチに入れてもらっていましたし、そこは自分のセールスポイントでもあります。監督さんからもそこは絶対になくさないように言われていますし、自分のいる意味やできることをやるとなるとやっぱり元気ですね、一番自信があるので。そこは意識してやっています。

――先ほど佐藤晋甫主将(教4=東京・早実)が「吉見などの最上級生に助けられている部分も多い」と話していました。副将として主将を助けるという点に関してはいかがですか

晋甫もすごくやってくれていますし、まだ主将になって間もないのでこうしたほうがいいんじゃないかなというのはなるべく伝えるようにしています。また、自分が気付いた点でチームに伝えた方がいいことは自分からも発信します。やはり晋甫は全体を見なくてはいけなく、見切れない部分もあると思うので、そこを補うのは自分の仕事だと思っています。そこはしっかり補えるように、晋甫に大変な思いをさせないようにという意識でやっています。

――後輩との正捕手争い、上級生としても負けられない気持ちは大きいですか

絶対に負けられないですし、ここまで誰が出ていようと変わることはあると思います。争いがあると思いますが、そこまでにやることというのは自分の課題を克服し、長所を伸ばすことは変わりがないと思います。争いはまだ意識せずに、自分のレベルを上げることだけに意識を集中させて練習をしようかなと思います。

――投手の球を受けていると思いますが、吉見選手から見て投手陣の調子はいかがですか

全体的に仕上がりが早い方だと思います。下級生の頃から投げている投手も多いですし、投手陣はやはり意識が高いので調整もしっかりしていますし、あまり不安な部分はないかなと思います。

――沖縄キャンプをどういったものにしていきたいですか

まずチームの戦い方の方向性をはっきり見えるようにしたいなというのが一番です。あとはキャンプをやっているということは個人の力を上げることが大事なので、キャンプでしかできないことに量を増やして取り組んで、一人一人が明らかに力が付いているなという結果が出ればいいかなと思います。

――今はまだ中盤ですが、チームの戦い方は見えかけていますか

台湾では試合があったので、なんとなくは見えていますし、チームのメンバーを考えた時に打ち勝つチームではまずないなと。去年のチームと似ていますが、粘って守り勝つチームになるんじゃないかなとは思うのでそれが確立できるように、このキャンプでつかみたいです。

岸本朋也(スポ3=大阪・関大北陽)

――沖縄での練習はいかがでしょうか

東京に比べて暖かくて、実戦も含めて、よりいい練習ができているなと感じています。

――スタメンマスクを被った台湾遠征を振り返っていかがですか

配球に関して多くのことを学ばさせてもらいましたし、去年スタメンという機会はあまり少なかったので、今回台湾でマスクを被らせてもらえて、いい経験ができたかなと思います。打撃面ではまだ結果が出ていないので、頑張っていきたいなと思います。

――どのような点がまだ納得できないのですか

打撃面もそうですし、守備では前半の方に結構点を取られてしまったので、そこでは配球とか投手のリードという点で課題が残ったかなと思います。

――これまで代打起用や内野手の練習を経て、捕手として勝負できることに関して喜びはありますか

そうですね。きょねんは代打で悔しい一年だったので、三塁手とかもやってみたんですけど、今捕手として勝負できているのはうれしく思います。

――球を受けてみて、投手陣の調子はどのように感じていますか

完全ではないですけど、だいぶいい感じに仕上がってきているかなというふうには感じます。真っすぐもしっかり伸びている投手も多くて、コースの変化もうまく投げ切れているので、いい感じだと思います。

――特に調子のいい投手は

台湾でも0点に抑えた小島(和哉、スポ3=埼玉・浦和学院)とかはすごく、空振り三振も取れていて、いいかなと思います。

――連戦で複数の投手をリードする難しさというのは感じていますか

そうですね。練習でも多くの投手の球を受けようとしているんですけど、どうしても一人では全員を受けられないので、それほど受けていない中でも、投手との会話などでうまくやっていこうというふうに思っています。

――課題練習では送球練習に取り組む姿が見受けられましたが、スローイングに課題意識を持っているのでしょうか

やはり送球で暴投とかやってしまうと、流れも悪くなってしまいますし、無駄なミスにつながるので、そのようなミスはしちゃいけないなと思っていて、それを課題としてやっています。

――打撃面での課題は具体的には

状態が良くないので、調子のいいときの状態に戻せるように、しっかりバットを振り込んでいきたいなと思います。

――練習でどのような点を工夫されていますか

バットのトップの位置がバラバラになっているので、そこをしっかり止めることと、体が開いてボールとの距離感がうまく取れていないので、その距離感をしっかりつくれるようにやっています。

――正捕手の座を射止めるために必要になってくることは何だと考えていますか

投手に信頼される捕手にならないとダメなので、送球や配球などの面で投手に信頼して投げられると言ってもらえるようにすることが一番大切かなと思います。

――自身の沖縄キャンプのテーマはありますか

投手のことを一番理解するっていうのもそうなんですけど、自分の中では打者の動きを見て「この球が一番嫌がっているな」とか、9回長いイニングを通して相手チームの動きとかを理解して、いろんなチームと試合をさせてもらうことで、いろいろなパターンの攻撃を経験して、配球できるようになりたいなと思っています。

小藤翼(スポ2=東京・日大三)

――初めての沖縄キャンプの練習はいかがでしょうか

全体的に雰囲気良くできているなという感じましますね。沖縄は東京と比べて暖かいので、すごくやりやすい環境でできています。

――故障されていたということですが、現状は

骨折していたんですけど、まだ骨がくっついていない状態で。きょねんの12月に骨折して、今は普通に野球できる状態なので、ほぼ治りかけているという状態ですね。

――正捕手争いが激しい中での故障に焦りなどは

あります。他の捕手の先輩方も調子良くて、自分がケガして出ていない間に練習されていたので、正直厳しい争いになるかなというのは思っています。

――体が大きくなった印象ですが、体重は増えましたか

少し増えました。3キロくらい増えました。

――打撃の調子はいかがでしょうか

打撃は自分的には悪くはないという感じですね。まだベストな打撃はできていないんですけど、そんなに悪い状態ではないっていう感じです。

――以前送球を見直したいとおっしゃっていましたが、手応えはありますか

まだないです。自分の一番いい送球というのがまだできていないので、そこは監督さんが指導してくださっているので、しっかりやっていきたいっていう感じですね。

――練習で工夫されている点などはありますか

監督さんには、ノックのときには毎回(球を)捕ってから足を使って投げろというふうに言われているので、とりあえずはそれを意識してやっています。

――いろんな投手の球を受けてみて、調子がいいと感じる投手はいますか

二山さんは最近受ける機会が多くて、調子いいなというふうに思いますね。紅白戦も何回か組んだんですけど、カーブとかチェンジアップとか変化球系をうまく使って、そのボールをコントロールできているので、自分の中では二山さんが一番調子いいんじゃないかっていう感じです。

――正捕手争いにおいて、どのような点が必要になってくると思いますか

まずは捕手なので守備は完璧にこなすのが当たり前っていう点と、打撃もチャンスで打ったり、勝負強さを上げられたら、正捕手の座をとれるとは思うんですけど、難しいと思いますね。

――沖縄キャンプをこのように過ごしたいなどの自信のテーマがあれば教えてください

リーグ戦に向けて、沖縄で調子を上げて東京に帰りたいという感じですね。

▼内野手

佐藤晋甫主将(教4=広島・瀬戸内)

――過密日程ですが、疲れなどは残っていませんか

ちょっとずつ疲労はたまっているんですけど、ケアもしてもらっているので大丈夫です。

――台湾遠征が先日あったと思いますが、全体的に振り返っていかがですか

4試合あって、下が土というのもありますが内野のミスや雑さがすごく目立ったので、課題としてそういうところをつぶしていかないといけないなと思いました。

――台湾遠征を終えて沖縄キャンプに入りましたが、調整段階は

台湾で出た課題をこっちで集まってしっかりつぶしていけるようにというのを練習でやっています。まだ試合は1試合しかできていないのですが、あと4試合あるのでそこでまた課題や良いところを見つけていきたいと思います。

――次に打撃について伺います。台湾遠征では打撃が好調でしたが、今も好感触を得ていますか

いや、沖縄に来て1試合目のホンダ鈴鹿さんと試合した時はちょっと調子悪いかなと思っていて。ここ2日間くらい練習していてもあまりいい感じで振れていないので、そこは素振りとかで調整していけたらいいなと思います。

――台湾遠征ではもっと良かったという感じなのでしょうか

そうですね、はい。

――台湾遠征で具体的に良かった点を教えてください

真っすぐにも変化球にもすごく対応できていて、特に変化球はすごく待てていました。ボール球を振ることもあまり少なかったですし、自分のいいかたちでボールを見られていたのがいいかなと思います。

――台湾遠征では長打も多かったです

自分のいいかたちでしっかり待てていたので、自分の強いスイングができていたからいいかたちで長打にできたかなと思います。

――以前の取材で、冬に振る量を増やしていきたいということを話されていましたが、冬の成果が出ているように感じますか

強くスイングできているなというのは台湾で感じました。今ちょっと調子を落としているのですが、またもう1回基本に立ち返って強くスイングできるように、下半身でしっかり振れるようにしていきたいです。

――走者を還せる打撃ができていますが、勝負強さについては

やはり監督さんからも点を取れるバッターがいいバッターだということは言われているので、ここ一番で集中力を高められるように、練習から走者を還すという意識を持ってしっかりやっていきたいなと思います。

――それが4番打者としての仕事にもなりますか

そうですね。

――きょうも髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)からアドバイスを受けられていましたが、どういったことを話しましたか

きょうはバットのヘッドがピッチャー側に倒れてしまってそのまま打ちにいったら左肩が上がってしまうと言われたので、バットを最短距離で出すために、トップとった時にヘッドをピッチャー側に入れないというアドバイスを受けました。

――この冬で守備に関して意識的に取り組んだことはありますか

やはりファーストなので止めにいきがちなのですが、しっかり足を動かして正しくできるだけ地面に近いバウンドで捕りにいくというのをこの冬ではずっと意識していました。

――その成果は少しずつ表れていますか

試合ではあまり出ていないかなという感じです。やはり止めに行っちゃうので。もっともっと足を動かして守備していかないとと感じています。

――それがシーズン開幕前の課題になりますか

課題ですね。

――チーム全体のことについて伺います。この沖縄キャンプでのチーム全体のテーマはありますか

台湾遠征での守備のほころびが目立ったのでそこを詰めることと、内野と外野との連携もちょっとできていないなという部分があるので、いかにアウトを取っていくかということも突き詰めてやっていくことがテーマだと思います。

――実践もありますが、チームはまとまってきていますか

そうですね。投打がしっかりかみあっていけばいいかなと思います。

――主将としてという意識の表れだと思いますが、声を出したり、ランニングを先頭で走ったりなど背中で引っ張る姿が多く見られました。そのあたりの意識については

僕が一生懸命やるのもそうなのですが、もっと周りを見ていかないといけないというのは思っています。吉見(健太郎、教4=東京・早実)とか八木(健太郎、スポ4=東京・早実)とか学生コーチの佐藤厚志(新人監督、スポ4=茨城)などといった面々に助けられている部分も多いので、もっとしっかりしなきゃなっていけないなと思っています。

――最後にどのような沖縄キャンプにしたいですか

もっともっとチーム全体のレベルを上げていけるように、もっともっと厳しくやっていきたいと思っています。

宇都口滉(人4=兵庫・滝川)

――ケガをされていると伺っていたのですが、今の調子はいかがですか

そうですね、でも良くなってきています。まだ試合には出ていないんですけど。2月中旬の紅白戦でケガしてしまいました。

――現在練習はどうされていますか

全体練習に参加しています。足の様子を見つつですが、普通にできています。

――台湾遠征ではケガの影響もあり出場なしということでしたが、振り返ってみていかがでしょうか

台湾のチームの選手たちは積極的に初球からどんどん振ってきて、強い打球が印象に残っています。

――台湾遠征を経て今の沖縄キャンプに来られていますが、この沖縄キャンプではどのようなことを目標に練習していますか

内野手の守備の乱れが目立ったのでその強化と、あとは鋭いスイングをみんなができるようになることですね。

――宇都口選手自身はいかがですか

足の状態を見つつではあるんですが、守備面では自分が引っ張っていかないといけないと思っているので、そこに関しては基本からしっかりやっていきたいと思います。

――し烈な内野手のレギュラー争いがあると思いますが、その中でどのような部分をアピールしていきたいですか

守備面が一番ですね。あとはバントだったり小技だったり。走れる部分もアピールしていきたいと思っています。

――練習では打撃は好調に見えましたが、打撃面での調子はいかがですか

そうですね、今のところはいい状態で体のキレも出てきて、いい感じだと思います。

――どのような点を意識して打撃練習に臨んでいますか

タイミングを合わせることを一番に考えています。あとは台湾の選手のような鋭いスイングができたらなと。鋭いスイングを意識して、強い打球を飛ばすイメージを持って練習しています。

――続いて守備面ですが、昨日のノックでは監督から指示を受ける場面も見られました。どのようなことを言われていたのですか

足が止まっていたので、足を動かしてどんどん前に攻めて捕れるように言われました。守備練習にも力をいれているので、意識していきたいと思っています。

――一昨年、昨年とベンチ入りをしつつもレギュラーには定着せず、というシーズンが続きました。ことしはどのような意気込みでシーズンに臨みますか

去年の沖縄ではすごいチャンスをいただいたんですけどそれに応えることができなくて。チャンスをつかめず悔しい思いをしたので、ことしは神宮で自分が活躍するイメージを鮮明に持って、練習に取り組んでいます。

岡大起(社4=東京・早実)

――台湾遠征はいかがでしたか

うまくいったこともありましたし、いかなかったこともありました。課題もいっぱい出たので、沖縄でつぶしてリーグ戦に臨めたらと思います。

――うまくいったこととは具体的に

監督さん(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)に「バッティングは右方向に打て」とずっと言われていて、それをうまく実現できたことです。守備でも一つ上の代の石井さん(一成、平29スポ卒=現北海道日本ハムファイターズ)がいたんですけど、石井さんほどにはなれないけど、石井さんの技術を補えるような根性とかはあると思うので、そういった面をうまく出せたかなと思います。

――逆に、見つかった課題というのは何ですか

バッティングでうまくいったこともあったのですが、うまくいかなかったこともあったのでそこの確率を上げていくのと、あとまだレギュラーと決まっているわけではなくて、そこはやっぱり4年生が取るところだと思うので沖縄や帰ってからのオープン戦で結果を出せるようにしたいと思います。

――キャンプ中の守備練習では、遊撃で西岡寿祥選手(教3=東京・早実)檜村篤史選手(スポ2=千葉・木更津総合)やとノックを受けていました

西岡も檜村もうまいですし、誰が出てもおかしくないと思うのですが、やっぱり最後には自分が出ないとダメだと思われるような選手になりたいです。

――その中でスタメンを勝ち取るには何が必要だと思われますか

去年から続けてきた、チームを盛り上げることだったり。きょねんはベンチからだったんですけど、やっぱりショートって内野の要だと思いますし、そこからピッチャーや外野に声を掛けてゲームをうまくまとめられる能力がつけば、レギュラーに近づくんじゃないかなと思っています。

――昨秋のリーグ戦でもベンチから大きな声を出す岡選手が印象的でした

小さい頃から元気のある子だったんで(笑)。それは心掛けていますね。でもやっぱり大学までくるとそういう選手って減ってくるので、それは続けなきゃなと思っています。技術面とは別に、自分なりに心掛けていることです。

――打順は主に2番や下位が多いですが、意識していることは

無駄なアウトを減らしたいというのが一番にあって、バントであったりチームバッティングであったりは絶対にしたいです。打率はそんなに残さなくても、ノーアウトランナー二塁だったら絶対にセカンドかファーストにゴロを打ってランナーを進めるとか、そういうのが自分の役割だと思っているので。チャンスでの一本も打ちたいですけど、次のバッターにチャンスでどう回せるかっていうのを練習で意識しています。

――この沖縄キャンプをご自身にとってどのようなものにしたいですか

きょねんは石井さんがショートで、石井さんが引退する時に「お前がショートやらなきゃいけない」って言われました。監督さんからは「新チームになってからは外野も考えろ」と言われたんですけど、「自分がショートをやりたいです」って言って。石井さんの影響が大きいです。超えることはできないけど、根性だったり声掛けだったりというところは石井さんに負けないものがあるので、技術面もそうなんですけどそういうところを大事にして沖縄のオープン戦を戦っていけたらいいなと思います。

小野寺旭(人4=岩手・水沢)

――遠征続きで疲れなど体調面はいかがですか

ぼちぼちって感じです(笑)。思ったよりかは大丈夫です。台湾ではご飯が大変だったので、沖縄に来て栄養面がしっかりしているので大丈夫かなと思います。

――台湾ではスタメン起用もありましたが、試合の方はいかがでしたか

宇都口(滉、人4=兵庫・滝川)がケガしていてチャンスをいただいたのですが、エラーも多かったですし、スタメンで出た時も途中交代だったのでまだまだだなと。試合に出られたことは大きな経験だったと思います。これからあの経験を生かして、まだベンチ入りできるか分からないですけど、必死にアピールできればなと思います。

――昨年は足を買われてベンチ入りし、代走での出場を果たしました。ことしは代走に留まらないという思いでしょうか

それはもちろんですね。レギュラーを取りたいですけど、宇都口という高いカベもありますし、下級生にも富田(直希、教2=東京・早実)、福岡(高輝、スポ2=埼玉・川越東)といったいい選手がたくさんいますので、まずは走塁でしっかりアピールしたいです。バッティングも自分の中で成長を感じている部分はあるので、バッティングを伸ばしながら課題の守備をこの沖縄でしっかり鍛えて全体的にレベルアップできればと思います。

――打撃は2番や9番が多いと思いますが、打線の中でどういったかたちで貢献したいと考えていますか

自分の持ち味は逆方向に打てること、ファールを打って粘り強くバッティングすることだと思うので、打線のつなぎ役になりたいです。一個上にとても良くしていただいた真鍋さん(健太、平29スポ卒=現JX―ENEOS)がいたので、真鍋さんを手本にやっています。真鍋さんのような存在になれればと思います。

――先ほども挙がった宇都口選手はどのような存在ですか

学部も同じで、1年生の一番初めの練習参加日は宇都口と一緒に入っていたので、もともと仲良しですし、もちろん野球では同じポジションを争っているので、いいライバルでありいい友だちかなと思います。そんなバチバチはしてないですね(笑)。

――沖縄キャンプが終わった時にどんなキャンプだったと思っていたいですか

個人的にはこの沖縄キャンプがあったからベンチ入りできて試合でも活躍できたと言えるようなキャンプにしたいですし、チームとしてはこのキャンプがあったからリーグ優勝、日本一になれたと言えるようなキャンプにできたらいいんじゃないかなと思います。

織原葵(社4=東京・早実)

――台湾遠征での試合を振り返っていかがですか

ことし初めての実戦で、慣れない環境だったということもあってあまり調子自体はよくなかったのですが、課題は見つかったので今それを練習でつぶしている最中です。

――その課題は具体的にはどういったものですか

台湾のピッチャーは力強い球を投げていたので、まずは相手ピッチャーの球に打ち負けないようにするというのが課題です。沖縄に来て、徐々に対応できるようになってきたかなという感じです。

――今回の沖縄キャンプでのテーマは何ですか

自分はバッティングよりも守備が課題なので、ピッチャーが打ち取った打球を確実にアウトにするというのを意識して練習しています。

――三塁はは高校の後輩でもある山岡仁実選手(スポ3=東京・早実)も挑戦しています。そういったライバルの存在は織原選手にとってどういったものですか

ライバルがいるので自分も結果を出そうと練習しますし、プレッシャーの掛かった場面でいかにいいプレーができるかを意識しているのでとても刺激になっています。

――レギュラー奪取に向け重要だと考える部分は何ですか

監督(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)はレギュラーの条件として守れることを挙げているので、まずは守備をきっちり固められればと思っています。

――4年生になり、ラストイヤーになりましたが、どういった一年にしていきたいですか

ベストなかたちは春秋連覇と日本一です。そのためにもまずは春、慶大に勝って優勝できるように頑張ります。

山岡仁実(スポ3=東京・早実)

――台湾遠征での試合を振り返っていかがですか

個人的な成績に関しては、打席に立つ機会が他のスタメンの人たちよりも少なかった(5打席)んですけど、その中で1本ヒットを打てたというのは自分の中では大きいです。日本の投手とは球筋なども違う中でそういう対応ができたのは良かったですし、アウトになった打席でもいい当たりもあったのでよかったです。

――今はいい状態ということですか

そうですね。いい状態で沖縄に入れました。台湾に行く前も紅白戦とか実戦で結果も出ていたので、台湾では数字として結果は出ていませんが、体の調子としては良い状態です。

――現時点では三塁手で練習されていますが、サードのレギュラー奪取に向け、ライバルの織原葵選手(社4=東京・早実)に勝つために必要なものは何だと感じていますか

もちろん打てなければダメだなとは思っているのですが、監督さんは「守れる方を使う」とおっしゃっているので、まずは守備の部分を鍛えていかなければいけないなと思っています。それにサードは今まで見てきてチームの中でも非常に重要なポジションだと思っているので、まずは取れるアウトをきっちり取るということを目標にしています。

――ではこの沖縄キャンプでもやはり守備に重点を置いて取り組んでいるということですか

そうですね。まずはきっちりと守備を固めないといけないとおもっているので、コーチの方にノックを打ってもらってとにかく量をこなすことに重点を置いてやっています。

――これまでに三塁を守った経験は

高校は三年間ずっとセカンドだったのでほとんどないです。大学でもリーグ戦で出してもらったときはファーストだったので本格的にやるのは初めてです。

――冬場に自分がやってきたことで、いま成長を実感している部分はありますか

1、2年生の頃はケガが多かったので、まずはケガをしない体づくりから取り組みました。具体的にはまず食べるところから変えました。今までは1日3食だったところを練習の合間や前後におにぎりを2つぐらい食べるようにしました。実際に体重も増えてきました。次はバットを多く振ることです。スイングスピードを意識してやるようにしています。相手投手にうまく適応するために、ティーのときはボールを上げるスピードを変えたりしています。そうした練習をしてきたので、実戦の中でも変化球にうまく対応できるようになってきているという実感は自分の中ではあります。

――いまバッティングの話が出ましたが、山岡選手自身が理想とする打撃はどういったものですか

相手投手から嫌がられるようなしつこさのあるバッターを目指しています。自分は他の選手と違って遠くに飛ばせる力はないので、その分出塁率を上げて得点に絡めるようになりたいです。

――3年生になるということで、これまでの2年間とは少し違った気持ちでこの一年臨もうと考えていると思いますが、どういった一年にしていきたいですか

個人的にはことしレギュラーを取りたいという気持ちでいます。これまではシーズンを通して戦うことができなかったので、まずはケガしないことが大事ですが、ただベンチに入るだけでなく3年生のことしから試合に出たいという気持ちが強くあります。冬の練習が始まる前に春のレギュラーを目標に設定したので、まずはそこを達成できるように頑張りたいと思います。

――最後に改めてこの沖縄キャンプはどういったものにしていきたいですか

社会人のチームとも試合をすることもありいいピッチャーとも対戦できる機会だと思っているので実戦での経験を積むことと、練習では自分の課題でもある守備に時間を多く割いていきたいと思います。

富田直希(教2=東京・早実)

――2年生では唯一の台湾遠征への参加となりましたが、振り返っていかがですか

普通の大学生では経験できない貴重な経験をさせてもらって、ワセダで野球ができるすごさ、ありがたみをより感じることができました。

――試合の方はいかがでしたか

海外のチームとの試合は自分の中で初めてだったので、海外のバッターやピッチャーがどれだけのものなのか、台湾の野球のレベルを痛感しました。

――二塁、遊撃でポジション争い中ですが、手応えはいかがですか

監督さん(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)が言うように(レギュラーは)まだまだ決まってないです。自分の中でもまだまだやれるという気持ちがあるので、もっと練習して成長していきたいです。

――ご自身の足りない部分はどこでしょう

守備力は上がっているんですが、バッティングがイマイチで。ここぞという場面での一本や勝負強さが大事だと思います。

――昨秋から空振り、三振の数が多く反省されていましたがボールコンタクトについてはどう取り組まれていますか

そうですね。それでもボールに合わせて振らないように、手元まで引きつけて振ることを意識しています。あまり空振りは恐れないようにしています。

――沖縄キャンプをどんなキャンプにしたいですか

限られた人しか選ばれませんし、上級生でも来れない方はいるので、この期間を大事にして全ての面で成長してチームに貢献できるようにしていきたいです。

檜村篤史(スポ2=千葉・木更津総合)

――今回の沖縄遠征にはどのような目標を持って臨んでいますか

とりあえずまだリーグ戦でベンチに入れたことがないので、ベンチに入ることが目標です。監督さんは守備ができないと使えないとおっしゃっているので、守備を意識しています。打撃は、チームのためにってことで犠打と進塁打を決められるように意識して練習しています。

――昨日の守備練習を拝見しました。その中で見つかった課題点等はありますか。

一番違いを感じたのは土の感じですね。東伏見は人工芝で、今沖縄でやっているのは土なので、バウンドが変わることも多いのでその対応力をもっと身に付けないといけないと思いました。

――打撃の調子はいかがですか

試合にはまだ1回しか出ていなくて1打席しか立っていないのですが、何とも言いづらいですね。バッティング練習はまあまあです。

――これからどのような意気込みで練習していきますか

まずは本当にリーグ戦のベンチに入ることを目指しています。もっと練習を積み重ねて、リーグ戦に出て活躍できるように頑張りたいです。

▼外野手

戸谷光助(教4=東京・早実)

――台湾遠征はいかがでしたか

初めての国際大会ということで環境に適応する難しさを痛感しましたし、リーグ戦とは違った雰囲気を味わえたことは大きな収穫だったかなと思います。

――台湾ではDHから始まり、5番を打つようになりました。手応えを感じられているのではないでしょうか

そうですね。高校3年生の時までピッチャーをやっていて、野手での失敗の経験が他の人より少なかったです。もともと高校には野手で入って投手をやったので、未練も残ってたんで(大学では)野手をやるという感じで。冬場の成果というよりは、他の人より失敗の経験が少なかった分、1~3年でいろいろ試行錯誤してきた成果がやっと出てきたかなという感じです。

――守備に関して、ご自身の評価はいかがですか

もともと守備に結構自信はあって、投げることにも足にも自信があるので問題なかったですし、守備に出たらそのポジションで活躍すればいいと思っていて、DHのときもありますが、むしろ守りたいですね。

――昨年は代走での出場でした。やはり足に自信はありますか

そうですね。足も肩も打撃も全てにおいて勝負できるレベルにはなってきているのは感じますね。

――自慢の足でどういった走塁をしていきたいと考えていますか

盗塁というよりかは隙があれば次の塁を狙って、チームに勢いを与えられる走塁をしていきたいです。

――打撃練習では逆方向に強い打球が目立ちます。意識している部分なのでしょうか

そうですね。監督さんに教えていただいたことを体現しているんですけど、監督さんの指導で良くなった部分もたくさんあって。1~3年の経験もあるんですが、とりあえずいろいろやってみて取捨選択するのが自分のやり方です。その中で逆方向というのも一つのテーマだったので、逆方向に強くというのは意識していますね。

――打撃では好成績を残し感触も良いのでは

やっと結果が出てきて、調子どうこうではなく実力が上がってきています。1年より2年、2年より3年、3年より今がいいです。

――理想の打撃は

点を取るようなバッターが良いバッターと監督さんも言っていて、どういうかたちであれ点を取るバッターを目指していきたいです。

――それでは、最終学年で出場機会も得られそうで、意気込みとしてはこれまでと違ったものがあるのではないでしょうか

今は順調に来ていますけどまだ決まったわけではないですし、一日一日を大切にして目の前の一球を大切に積み重ねていくことがリーグ戦に出ることにつながると思います

長谷川寛(社4=宮城・仙台育英)

――台湾遠征はいかがでしたか

あまり調子は良くなかったです。最初の方は試合に出させてもらったんですけど、良い結果が出せずにチームに迷惑を掛けてしまったので申し訳ないと思ってます。

――この沖縄キャンプでの課題はやはり打撃ですか

そうですね。バッティングでチームの勝利に貢献したいと思ってます。

――練習も打撃を中心に取り組んでいるように見えました

この冬にいろいろと打撃を改造してきたので、その調整段階に入っています。

――バッティングフォームを変えられたのですか

そうですね、フォームをちょっと変えて、今までとは違う意識で打つようにしています。

――具体的にはどのような改造を

今までは、ボールがきたら少し下からバットを出すようにしてたのですが、今はきたボールの下を叩いてバックスピンをかけるようにしています。そうすると打球が伸びていくので、今はそういう打ち方を試しています。

――打撃改造に取り組まれて、現段階で調子はいかがですか

台湾でその打ち方を試していたんですが、調子はちょっと悪かったので・・・。これからです(笑)!

――ことしは最終学年ということで、スタメンに懸ける思いは強いのではないでしょうか

そうですね。あっという間でしたね。最後の最後なので、悔いのないようにリーグ戦優勝して日本一になれるようにしっかり頑張ります。

――髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)からの期待はどのように感じられていますか

前の代ではメンバーに入れていただいたので、チームを引っ張ってもらいたいというのはあると思うのでその期待には応えたいです。

――今は左翼を守っていますが、同じポジションには加藤雅樹選手(社2=東京・早実)や黒岩駿選手(スポ3=長野日大)がいます。ポジション争いについてどう感じていますか

加藤に関してはものすごく良い選手なので、いつ抜かれるかとヒヤヒヤしているんですけど、確実性とかは少しは勝っていると思うので、そういう一つのことに対する確実性というのはしっかりやっていきたいです。

――ポジション争いで勝ち残るには何が必要だと感じていますか

バッティングだと思いますね。外野手はバッティングが良くて試合に出られていると思うので、頑張ります。

――ご自身にとって沖縄キャンプをどういうものにしたいですか

新しいバッティング理論が自分の中でしっくりきていない部分があるので、その違和感みたいなものを消していければと思っています。

八木健太郎(スポ4=東京・早実)

――台湾での4試合、見ていて打撃が好調のように思えたのですが

いや、そんなことはないです。

――それはどのあたりですか

チャンスで打てていなかったり、ここぞというときに一本が出ていないのでそのあたりですかね。

――一番バッターとしての起用が多いですが、先頭打者として塁に出ることの重要性についてはどう考えていますか

何でもいいから出塁することが大切ですし、打率も高くないといけないなと思っています。プラス走れる選手ですね。

――いま走塁の話が出ましたけど、台湾では積極的に盗塁を仕掛けていました

オープン戦なので積極的に行って、実戦の中でこそ学べることにチャレンジして、失敗したらなぜそうなったのかを考えながらプレーしています。

――今回の沖縄キャンプで八木選手自身がテーマにしていることはなんですか

個人としての技術を高めることもそうですが、チーム全体の底上げもテーマにしています。キャンプが終わるとすぐに試合が始まるので、団結していきたいですし、4年生なので周りも見ながら、という感じですかね。

――沖縄はあまり天気が良くないですが、思うように練習はできていますか

晴れた方がいいですね。台湾は暖かかったんですけど、沖縄は少し寒く感じるので長袖で練習もやっています

――台湾、沖縄と遠征続きですがオフはありますか

ないですね。台湾から沖縄に来たときは1日フリーの日があったんですが、自分は台湾で練習があまりできていなかったのでランニングなどをしていました。

――改めてこの沖縄キャンプはどういったものにしたいですか

春のリーグ戦で優勝するために自分の技術を磨くこともそうですが、下級生にもいろいろアドバイスをしていきたいと思っています。

小太刀緒飛(スポ3=新潟・日本文理)

――沖縄キャンプの練習はいかがでしょうか

自分は初めてのキャンプで、分からないことも多かったりするんですけど、そんな中でも今のところいい練習ができているかなという感じはします。

――台湾遠征では指名打者として出場の機会が多くあったと思いますが

1試合につき1本ずつくらいは打つことができたので、いいアピールができ、自分にとってすごく良かったというのはあったんですけど、沖縄行って東京に戻ってからもまだ試合がありますし、まだまだこれからだなという感じです。

――台湾遠征や沖縄キャンプで見つけた自身の課題というのは

やっぱりレベルの高い投手をどう打つのかっていうのが自分の課題で、打撃練習では遅いボールでもしっかり振るというのが今テーマとしてやっています。

――指名打者ということで守備の機会は少なかったのですか

守備に対してそんな自信がないわけではないので、守備につきたいなという気持ちはあるんですけど、今試合に出ている人たちが出られなくなった時