夏季2軍オープン戦ダイジェスト(8月27日~30日)

野球

 天候がすぐれない中行われた8月27日の上智大戦と、30日の亜大戦。その結果は対照的なものとなった。上智大戦では完封勝ちを収めたものの、亜大戦ではわずか1点に抑え込まれ敗戦。相手がレベルの高いチームとなると、自分たちの野球ができなくなってしまった。夏季2軍オープン戦全体の成績は、8勝6敗と勝ち越し。将来の早大を率いる選手たちがこれからどこまで成長を見せるのか。これからのチームは、ここに出場した選手たちに懸かっている。

悪天候も盤石の投手リレーで勝利(8月27日・対上智大)

TEAM
早 大
上智大
※7回降雨コールド

岡田は悪天候の中でもしっかりと試合をつくった

 悪天候の中、2軍は上智大と対戦した。早大ペースで試合は進んだが、徐々に雨足は強まり、地面もぬかるんでいく。7回の上智大の攻撃を無得点に抑えたところで、降雨コールドゲームが成立。3-0で早大が勝利した。

 先発の岡田健司(人3=群馬・富岡)は打たせて取る投球が光った。4回を投げ上智大打線をわずか1安打に抑える。また、5回、6回は代わった末継達也(政経2=早稲田佐賀)が一人の走者も許さない好投を見せた。

 打線は4回に1死からの連打で好機をつくる。相手の捕逸で1死二、三塁とすると、7番・中林健吾(スポ2=三重)の中前に運ぶ適時打、8番・小太刀緒飛(スポ2=新潟・日本文理)の右越え適時二塁打で2点を先制。6回にも1点を追加し、リードを広げた。

 夏季オープン戦も終盤。この日は試合が進むにつれて雨、風がひどくなり、グラウンドコンディションが非常に悪かった。そんな中でも投手陣の投球内容は安定したものであり、野手も無失策。悪天候に順応し、普段通りのプレーができたことは今後につながる成果に違いない。

(記事 佐藤詩織、写真 石黒歌奈恵)

投打ともに振るわず完敗(8月30日・対亜大)

TEAM
早 大
亜 大 ×

失点し肩を落とす川上

 どんよりとした空模様のもと、早大にも勢いがなかった。この日はことしの東都大学野球春季リーグ戦1部で優勝した亜大と対戦。試合は3回までに6点を失い、追う展開に。中盤以降は投手陣が最少失点に抑え打線の奮起を待ったが、相手投手の好投や堅実な守備の前に得点機も少なく、1-7で敗れた。

 先発は川上開誠(創理2=東京・早実)。初回から先頭打者を四球で塁に出すと、2死後に相手4番から2点本塁打を打たれてしまう。その後も犠打で走者を確実に得点圏に進められ、適時打で着実に得点を重ねられる。亜大のペースを断ち切れなかった。

 追いかける早大は3回、黒岩駿(スポ2=長野日大)が左翼方向へソロ本塁打を放つ。早大の反撃かと思われたが、相手投手のコースをうまく使い分けた投球と野手陣の堅い守りで好機をなかなか生み出せない。9回には織原葵(社3=東京・早実)の右中間への二塁打などで好機をつくるも、得点には結びつかなかった。

 正確な犠打や堅い守備など、ミスが少ない野球をする亜大。そのチームを前に、序盤の失点が痛かった。東京六大学秋季リーグ戦のベンチ入りを懸けた夏季2軍オープン戦も残り1試合。最後までアピールを続けてほしい。

(記事 吉岡篤史、写真 皆川真仁)

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