8年ぶりの春秋連覇を称え祝賀会を開催!

野球

 春に続き、秋季リーグ戦を制覇した早大野球部。『四冠』を懸けた明治神宮大会では惜しくも決勝で敗れたものの、輝かしい成績を残した一年間であった。そしてこの日、選手たちの健闘を称える祝賀会が行われ、多くのOBや熱烈な早大ファンが祝福した。

祝賀会の冒頭であいさつをした髙橋監督

 明治神宮大会の激闘から約1カ月。すでに新チームがスタートをしているが、この日は河原右京前主将(スポ4=大阪桐蔭)をはじめ、引退をした多くの4年生も顔をそろえた。歴史の1ページに名を刻んだ選手たちが入場し、祝賀会はスタート。会場を埋め尽くした約300名の列席者からは大きな拍手が沸き起こった。壇上でのあいさつで髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)は、「4年生が最後まで諦めずに頑張ってくれた」と、この一年間を振り返る。また、現在は野球日本代表『侍ジャパン』トップチームで守備走塁コーチを務める仁志敏久氏(平6人卒=茨城・常総学院)らからの祝電が読まれるなど、栄光を称えるにふさわしい豪華な催しとなった。

力強く来年の意気込みを語る石井新主将

 秋季リーグ戦での優勝により、早大は8年ぶりとなる春秋連覇を達成。しかし、快挙はそれだけにはとどまらない。この優勝により、昭和62年秋以来法大に抜かれていた東京六大学リーグ最多優勝校の座を28年ぶりに奪還。名実ともにリーグ最強の称号を手にした。そして、次こそ狙うのはことしあと一歩及ぶことができなかった『四冠』。来年度のチームを率いる石井一成新主将(スポ3=栃木・作新学院)は「自分を中心として最上級生がしっかりとチームを引っ張っていきたい」と、意気込みを語った。これから厳しい冬の練習を越え、チームのレベルアップを図る。4年生が見せてくれたあの景色を今度は自分たちの手で――。再び頂点を目指す戦いはもう始まっている。

(記事 杉田陵也、写真 芦沢仁美、谷口武)

集合

コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

 本日は年末の大変お忙しい時期にもかかわらず、また遠路祝賀会にこのように多数の皆さまがたにご出席を賜りまして、本当にありがとうございます。この度、45回目の優勝を成し遂げることができました。これは選手の頑張りはもとより、ここにご参会の皆さまがたの普段からのご支援、ご後援の賜物と心より感謝を申し上げ、御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。リーグ戦を振り返ってみますと、前半で勝ち点を落とし、やや優勝は厳しいかなという気持ちでいました。そして、第7週の土曜日が終わって九分九厘明大の優勝であろうという次の日の日曜日の練習では、4年生が一生懸命ひたむきに、真摯(しんし)に練習態度良く頑張ってくれていました。それを見て九分九厘明大の優勝だと思いながら、何か幸運舞い降りるのではないかなということを連想させるような4年生の練習態度でした。そうしたら日曜日に法大が勝ち、結果的に早慶戦に優勝が懸かることになりまして、45回目の優勝を成し遂げてくれました。本当に河原主将を中心に、4年生が最後まで諦めず頑張ってくれた結果だと思っています。そして、明治神宮大会においては延長戦に入っても負けるとは思っていませんでしたし、次の日再試合だなというふうに考えていましたが、最後は勝利の女神によそを向かれてしまい、(優勝を)つかむことができませんでした。ことしは春秋リーグ戦、そして全日本(全日本大学選手権)でも優勝しましたが、最後の最後で負けたという悔しさが残った1年でした。この悔しさを持って、来年に向け新たな気持ちで精進して、この悔しさを雪辱したいと思います。何卒、本日ご参会された皆さまにおかれましては、ことし以上にご指導、ご鞭撻(ごべんたつ)を賜りますことをお願い申し上げまして、簡単ではありますがごあいさつとさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

河原右京前主将(スポ4=大阪桐蔭)

 本日はこのような素晴らしい祝賀会を開催していただき、そして多くの方々にお集まりいただき、ありがとうございます。この春日本一になって、全員でグランドスラムを狙いにいきました。春に比べて他大学のマークもあり厳しい戦いが続いたのですが、諦めない気持ちがこの秋の優勝につながったと思います。明治神宮大会では決勝戦で負けてしまいましたが、この悔しさは必ず後輩たちが返してくれると思います。自分たち4年生は引退してしまいますが、後輩たちはまたグランドスラムを目指して頑張ってくれると思いますので、早稲田大学野球部をよろしくお願いいたします。

石井一成新主将(スポ3=栃木・作新学院)

 第106代主将になりました石井一成です。ことしは4年生を中心とした素晴らしいチームで、このような成績を残すことができました。その後の主将ということでかなりのプレッシャーもありますが、自分を中心として最上級生がしっかりと自覚を持ってチームを引っ張っていきたいと思います。このような優勝祝賀会をまた開いていただけるように頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。