打線が振るわず引き分けに

野球
TEAM
早 大
専 大

 夏季2軍オープン戦(2軍オープン戦)7試合目を迎えた早大野球部2軍はこの日、専大と対戦した。早大は2回、相手に1点のリードを許したものの、それ以降は相手打線を無失点で封じ込めた。1点を追う早大は9回、佐藤厚志(スポ2=茨城)が四球で出塁。その代走・武居直宏(法4=東京・早大学院)が、相手の暴投の間に本塁を踏んで同点とした。流れは早大に傾いたように見えたが、その後は得点を重ねることができず1-1の引き分けで試合は終了した。

 先発の二山陽平(商2=東京・早実)は2回に振り逃げで出塁を許すと、続く打者に適時打を浴びて1点を失う。しかしその後は打たせて取る安定した投球で、走者を背負いながらも粘り強く投げ6回1失点の好投。終盤は川上開誠(創理1=東京・早実)、黒岩祐丞(スポ2=早稲田佐賀)がマウンドに上がり、得点を許さず試合を締めた。3人の継投で許した安打はわずか3本と、決して悪い内容ではなかった。

 一方の打線は、投手陣の力投に応えることはできなかった。初回に1、2番打者が連続出塁、得点圏まで走者を進めるが好機を生かしきれず無得点。流れをつかめずに2回以降の打線は沈黙し、チーム安打数はたったの3本。7回の1死二、三塁の場面も打線がうまくつながらず、続く打者は凡打に倒れた。積極的な走塁により9回には同点に追いついたものの、試合を決めるような一本は出なかった。

好機で凡打に倒れ肩を落とす黒岩駿(スポ1=長野日大)

 全23試合を戦う2軍オープン戦は中盤を迎えている。打線がかみ合わず投手陣を援護しきれなかったきょうの試合だが、1点を追う9回表の選手たちからは必ず追いつこうという気迫が見られた。また野手陣の守りも堅く、簡単には得点を与えないという心強さも感じられる。打線の強化という課題が明らかになったいま、一層のレベルアップが期待できるだろう。今後どのように打線が成長していくのか注目だ。

(記事 三浦遥、写真 鈴木直人)

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