守備に課題が残るも、機動力を生かした攻撃で快勝

野球
TEAM
東京国際大
早大 × 19

 春季リーグ戦に向けて、貴重な実戦の場となるオープン戦。この日挑んだ東京国際大学との一戦では、4盗塁を記録した重信慎之介(教4=東京・早実)を筆頭に機動力を絡めた攻撃を見せる。初回に6点を挙げると、3回には7者連続安打で5点を加えるなど大量19得点。守備面では課題が残ったものの、19-4で大勝を飾った。

 好機で確実に走者を本塁にかえし、ビッグイニングをつくった。制球が不安定な相手投手陣に対して、コースの見極めを徹底。ボール球に手を出さず、ストライクを取りに来た球を打ち返す。3回には7連打で、5回には4安打でそれぞれ5得点を挙げた。しかし、この試合での大量得点の要因はこれだけではない。もう一つ大きな要因として、走塁に対する意識の高さが挙げられる。相手投手陣に機動力でプレッシャーをかけ、結果的に野手の失策も誘発させた。重盗、送球間の進塁、浅い飛球からのタッチアップ。チーム全体として次の塁を積極的に狙う姿勢が表れていた。4個の盗塁を決めた重信らを中心に、今後も機動力を生かした攻撃に期待がかかる。

得点を挙げハイタッチを交わす選手たち

 一方、守備では課題が残った。この日先発のマウンドに上がったのは、復調の兆しが見える吉永健太朗(スポ4=東京・日大三)。初回は3人で切り抜け、上々の立ち上がりを見せる。しかし、1回裏の早大の攻撃が長かったことも影響したのか、2回に制球を乱した。先頭打者に安打を許すと、次の打者には二塁打を浴びる。守備のミスも重なり、この回3失点。直球を中心に立て直し、徐々に投球内容は良くなったが、3回を投げて被安打4、そして3失点と不安が残る。野手も、失点につながった2つを含む3失策と精彩を欠いた。

 打撃、走塁共にチームで意思統一ができており、充実した内容で勝利を収めたことは今後の大きな収穫になるだろう。一方で、守備面ではミスが目立つなど課題が浮き彫りになった。時間は限られているが、オープン戦を通じてさらにチームの成熟度を高めていきたい。

(記事 渡辺新平、写真 藤川友実子)

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※記事中の学年は新年度のものです。

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