春季リーグが開幕! 男女で明暗分かれる

バドミントン

 関東大学春季リーグが開幕した。初日となる4月30日、1部6位の女子は同3位の日体大、1部5位の男子は同2位の同じく日体大と対戦した。女子は三連敗を喫し、結果としてはマッチカウント2-3で敗北。男子は最終戦までもつれ込み、マッチカウント3-2で勝利した。2日目は女子は1位の筑波大、男子は3位の日大と対戦した。女子は2-2に持ち込み善戦するも、結果2-3で惜しくも敗戦となった。一方男子は三連勝し、3-2で日大を撃破、好スタートを切った。

 初日の女子シングルス1は石橋結子(社1=茨城・常総)が出場した。1ゲーム目はカットをよく見られてしまい、17―21で取られるなど、流れをつかめず。2ゲーム目も12-21で落としてしまった。シングルス2は吉田瑠美(スポ4=埼玉栄)が出場。「自信がなかったから消極的なプレーをしてしまった」と話すように1ゲーム目を落としてしまう。接戦の末2ゲーム目は取り返したが、「気持ちが入らなかった」とファイナルゲームで敗北。0-2で迎えた3ゲーム目は佐原穂香(人科4=近畿大学付和歌山)・宇都智加(スポ2=宮城・聖ウルスラ学院英智)ペアが登場する。だが序盤からリードを奪われる、ストレート負けとなった。ダブルス2は石橋・吉田ペアが1ゲーム目を取られる展開になるが「2人で攻撃的に攻められた」(石橋)と巻き返し、1-2で勝利した。「立ち直れた」と吉田は満足げな表情を浮かべた。5試合目も1-2で勝利したものの、結果としては2-3で敗北した。

 初日の男子シングルス1には緑川大輝(スポ4=埼玉栄)が登場した。第1ゲームは好機をつかめず17-21で落としてしまう。しかし第2ゲームは調子を取り戻して一気に巻き返し、21-14で逆転勝利。ファイナルゲームも一時はリードを許したが、華麗に勝利をつかみ、一気に流れを手繰り寄せた。シングルス2の池端元哉(スポ3=熊本学園大学付属)はスマッシュで決めにいくも、相手に球を見られてしまう。徐々に点差が開いていくと最後まで詰め切れずストレート負け。このままチームとしての流れも悪くなったかと思いきや、ダブルス1の緑川・町田脩太(スポ2=長崎・瓊浦)組が接戦の末第1ゲームを21-19で取ると、そのままの勢いで第2ゲームを21―12で勝ち取った。ダブルス2の池端・清水皓基(社3=滋賀・比叡山)がゲームを落としてしまい2-2になる。迎えたシングルス3では連戦となる清水が登場。しかし疲れを見せぬ戦いで最後は競り合って見事勝利し、3-2で初陣を飾った。

 

一日目の第1シングルスで勝利し、チームを勢いづけた緑川

 

 二日目の女子シングルス1を任された吉田は第1ゲームを終始接戦ではあったが、「気楽にできた」と追いつかれることなく取る。するとそのままの勢いで第2ゲームも危なげなくとり、シングルス2の宇都へとバトンが渡された。途中まで抜きつ抜かれつで3ゲーム目に突入。相手がどんどん点数を重ねていくにつれ、ミスも増えていき、最終的には12―21と大きく引き離されゲームカウント1-2で負けてしまう。ダブルス1では前日同様石橋・吉田ペアが活躍を見せる。第1ゲームは22-20、第2ゲームは21-23とどちらもデュースになるほどの白熱した試合となった。第3ゲームでは堅実に点を重ね、21-14と笑顔で試合を終えた。ダブルス2も前日同様佐原・宇都ペアが出場。しかし相手の変則的なプレーに苦しめられ、反撃のチャンスがつかめずストレート負け。前日のインタビューで「チャレンジャーな気持ちで挑みたい」と話していたシングルス3の石橋に託されたが、力及ばず。結果マッチカウント2-3で二連敗となってしまった。明後日からの試合に期待したい。

 

2日目のシングルスでスマッシュを打つ宇都

 

 二日目の男子シングルス1に出た緑川は「良いところはなかった」と話しつつも、「相手のミスに助けられた」としっかり勝ち切った。シングルス2に登場した池端は第1ゲームをスマッシュで圧倒、ショットをしっかり決め連続ポイントで突き放した。しかし2ゲーム目ではインターバルを取った後、スマッシュの精度が悪くなり逆転を許してしまう。雲行きが怪しくなったが、3ゲーム目から修正し、ゲームカウント2-1で白星を挙げた。ダブルス1では緑川・町田ペアが出場。相手のスキを突くショットでしっかり勝ち切り、早大の勝利を決定づけた。その後ダブルス2は第3ゲームがデュースになるも22-24で競り負け、シングルス3の富田剣斗(創理1=茨城・茗渓)も相手に圧倒され完敗。結果としては3-2で勝ち、出だし好調だ。

 

 初日と二日目の結果は、男子が2連勝した一方で、女子は2連敗となってしまった。男子は単独一位、女子は最下位と分かれてしまったが、男女ともに思うように試合が出来なかったという感想が多かったのが印象的だ。そして、勝ち負けに関わらず、見るものを魅了するプレーを連発してくれた。男女ともに悔いのない結果となるようにしてくれるに違いない。

(記事 大日結貴、中村凜々子 写真 大日結貴、池上楓佳、野中美結)

※掲載が遅れて申し訳ございません

 

結果

▽一日目女子団体●2-3日体大

シングルス1 石橋結子(社1=茨城・常総)●0ー2(17-21、12-21)神山歩美

シングルス2 吉田瑠美(スポ4=埼玉栄)●1ー2(9-21、21-13、17ー21)釜谷知佳

ダブルス1 佐原穂香(人科4=近畿大学付和歌山)、宇都智加(スポ2=宮城・聖ウルスラ学院英智)●0ー2(14-21、18-21)神山歩美、十亀加奈江

ダブルス2 石橋、吉田◯2ー1(11-21、21-17、21-17)千葉美采、関野里真

シングルス3 宇都◯2ー1(21-11、10-21、21-10)吉田菜摘

 

▽1日目男子団体◯3ー2日体大

シングルス1 緑川大輝(スポ4=埼玉栄)◯2ー1(17ー21、21ー14、21ー18)野田統馬

シングルス2 池端元哉(スポ3=熊本学園大学付属)●0ー2(16ー21、17ー21)熊谷悠吾

ダブルス1 緑川、町田脩太(スポ2=長崎・瓊浦)◯2ー0(21ー19、21ー12)杉本一樹、山下蒼羽

ダブルス2 池端、清水皓基(社3=滋賀・比叡山)●1ー2(13ー21、21ー19、21ー16)江藤佑太、吉田翼

シングルス3 清水◯2ー0(21ー15、21ー19)川村翼

 

▽2日目女子団体●2ー3筑波大

シングルス1 吉田◯2ー0(21ー17、21ー17)染谷菜々美

シングルス2 宇都●1ー2(12ー21、21ー19、12ー21)溝口なつめ

ダブルス1 吉田、石橋◯2ー1(22ー20、21ー23、21ー14)神山和奏、中原鈴

ダブルス2 佐原、宇都●0ー2(11ー21、21ー17、21ー17)千葉美采、関野里真

シングルス3 宇都●2ー1(21ー11、10ー21、21ー10)吉田菜摘

 

▽2日目男子団体◯3ー2日本大

シングルス1 緑川◯2ー1(21ー14、18ー21、21ー17)後藤拓人

シングルス2 池端◯2ー1(21ー8、17ー21、21ー16)曹淵鋮

ダブルス1 緑川、町田◯2ー1(21ー11、19ー21、21ー16)小川航汰、熊谷翔

ダブルス2 池端、清水●1ー2(18ー21、21ー14、22ー24)後藤拓人、平野莉久

シングルス3 富田剣斗(創理1=茨城・茗渓)●0ー2(8ー21、14ー21)小川航汰

 

吉田瑠美(スポ4=埼玉栄)

――今日の試合全体を振り返っていかがですか

 練習不足がとても目立ったかなと思います。練習をしていれば自信を持って試合に臨めますし、自信がなかったからこその消極的なプレーがすごく目立ったと思います。シングルスは2ゲーム目で取れたからよかったですが、ファイナルはやはり気持ちが入らなくて結構悔しい結果になりました。ダブルスは、初めての試合の中では良かったのかなと思います。

――明日以降どういった心持ちで挑まれますか

 全力で行きます。今日も足がつってしまったので、つるまで頑張ります。

――最後に春季リーグの目標を教えてください

 ダブルスを勝てるように、ダブルスの自分達の位置を確認することと、団体戦で1勝でもすることです。

石橋結子(社1=茨城・常総)

――今日の試合全体を振り返っていかがですか

 私は今年が初めての大学春リーグで、初戦は少し緊張もありましたが、自分ができることを一生懸命やれました。

――1年生としての意気込みはありましたか

 1年生だからこそチャレンジャーの気持ちで挑めると思うので、1年生らしいプレーができるようにやりました。

――今日のプレーで良かったと思うところはどこですか

 ダブルスで、1ゲーム目は2人であまり噛み合ってなかったのですが、吉田さんに助けてもらいながら、2人で攻撃的に取り組めたところがよかったかなと思います。

――逆に反省点はありますか

 まだ組んで1か月なので、どっちが取るかってところがまだ分かっていないところもあるので、そこはこれから2人で話し合っていけたらなと思います。

――明日からに向けて意気込みをお願いします

自分が頑張って、1勝2勝してチームの勝ちに繋げられるようにしたいです。

――春季リーグの目標は

 現在1部の1番下にいるので、もっと上を狙って頑張りたいです。

 

緑川大輝(スポ4=埼玉栄)

――シングルス全体を振り返っていかがですか

 1回勝っている相手でしたが、シングルスの練習に納得できていなかったので特に考えずにいきました。1ゲーム目はあまり良くなかったですけど、2ゲーム目はちょっと思い出しながらやって、勝っちゃったという感じです。

――ダブルスはどうでしたか

 ダブルスは、全体的に良かったのかなと思います。このまま常に勝てるようにやっていきます。

――今日のプレーの良かった点と反省点を教えてください

 良かったのは自分が2本取れたところです。反省点は、シングルスで1ゲーム目からしっかり勝てるようにというところですね。

――明日以降の意気込みはありますか

 また早スポの人にインタビューしてもらえるように頑張ります。

――春季リーグを通しての目標はいかがですか

 チーム全体としては優勝を目指して頑張りたいですが、現状を考えると厳しいのかなとは思います。ですが今日は価値ある1勝だったと思っているので、この勢いで奇跡的に優勝もなくはないかもしれないです。

 

清水皓基(社3=滋賀・比叡山)

――ダブルスを振り返っていかがですか

 リーグで前から組んでいるダブルスなんですが、全然勝てていなくて。今日は初めて勝ちたいなと思っていましたが、勝てませんでした。自分が狙われて負けてしまったというのもあるので、ダブルスの課題は山積みで、そこらへんを練習していきたいです。

――シングルスはどうでしたか

 シングルスは、チームとしてはあまり期待されていないところを勝っちゃった感じなのですが、新人戦でも1回負けている相手で、自分としてもリーグ戦のシングルスで勝ったことがなかったので、今日は初めて勝てて、内容よりも結果が良かったかなと思います。

――今日のプレーでよかったところはどこですか

 シングルスは緊張していたのですが、足が動いて自分のペースに持ち込んでラリーできたことが良かったのかなと思います。ダブルスは、相手より早く前に詰められていたところです。

――反省点としては

 ダブルスなんですが、スマッシュに対してのレシーブが安定していなくてパートナーにも迷惑をかけたので、磨いていかないとなと思います。

――最後に明日以降の意気込みをお願いします

 キャプテン緑川選手に付いて頑張ります。

 

 

吉田瑠美(スポ4=埼玉栄)

――シングルスから振り返っていかがですか

 1回も勝ったことのない相手だったので、すごく気楽にできたかなと思います。気楽にできたから、リラックスしてとりあえず繋ぐというのをシンプルにできたのかなと思います。

――ダブルスはいかがでしたか

 2ゲーム目取れなかったのは良くなかったと思うのですが、その分そこをパートナーと話して修正できた点が、今までできなかったことができたので、ファイナルで勝ったことも含めて、何かを得たという感じです。

――石橋選手とどういったことを話されたんですか

 自分達は組んだばかりでローテーションがうまくいかない分、準備準備準備という風に考えて、次をどれだけ早く狙うか、相手が準備する前に決めれたらいいねということを1年生なのに向こうから話してくれました。

――シングルスでの自分の武器はどこだと考えていますか

 なにか決め玉があるってわけではなくて、相手より1本でも粘るというのが自分の武器だと思います。

――最後に今後の意気込みをお願いします

 自分にできることを全力で頑張ります。

 

宇都智加(スポ2=宮城・聖ウルスラ学院英智)

――シングルスから振り返りをお願いします。

 1ゲーム目に相手のペースでずっといかれてしまって、2ゲーム目からは切り替えようと思いました。相手がスマッシュが得意なので、ちゃんとレシーブをして気持ちで負けないようにしました。

――ダブルスはいかがでしたか

 ダブルスは、相手が他のペアにはないような、普通のダブルじゃないプレーをしてきたのでそこに対応できなかったです。

――変則的でしたか

 サーブから違いました。やりにくかったです。

――今日のプレーでの良かったところはありましたか

 むしろ課題が見つかった試合だったと思います。次やらなければいけないことを目標のインカレまでにしっかり練習をしていきたいです。

――明日以降の意気込みをお願いします

 まずは楽しんで、できるだけ自分が出た試合は勝てるように、ポイントを自分が取れるようにしていきたいです。

 

池端元哉(スポ3=熊本学園大学付属)

――まずはシングルスについて伺います。劇的な試合でしたが全体を通しての振り返りをお願いします

 今日の相手は過去2回勝っていて、今回も順当に行けば勝てるかなという試合だったので、1ゲーム目の入りはしっかり強気でいけました。相手も守りに入っていたので、攻撃の形を大きくして、点数が取れたという形が多かったです。2ゲーム目は相手がコート全体を使って自分のことを大きく回してきて、自分が攻撃したところをしっかりカウンターで狙われることが多かったので相手のペースに寄ってしまって、後半疲れてミスが多くなってしまいました。3ゲーム目は逆に大きく回すのに付き合って、どっちが先にミスするかという我慢のところで勝てたと思います。

――続いてダブルスについて伺います。ラストゲームは両者の粘り合いでしたが、あの場面を振り返っていかがですか

 あの場面は、ダブルスの総合力が出たかなと思います。僕と清水は結構個人でプレーしてしまうことが多くて、ローテーションっていう形を意識して3ゲーム目に入ったのですが、最後の最後に個人でやってしまったので、最後まで2人で攻撃の形を作ったりだとか、息を合わせてやっていければ勝てたのかなと思います。

――昨日の2敗からの今日の1勝でした。1日終えてどのようなお気持ちですか

 とりあえずホッとしています。昨日は初戦ということで勝って終わりたかったところが1番大きかったのですが、今日は1勝してチームに貢献できたのでホッとしました。

――春季リーグを通しての目標はありますか

 これからインカレがあるので、インカレに向けてというところでしっかり勝っていきたいです。

――では最後に明日以降の意気込みをお願いします

 勝ちます! 

 

緑川大輝(スポ4=埼玉栄)

――今日をふりかえってみていかがですか

 今日はあまり足が動いていませんでしたが、なんとか勝てて良かったです。

――今日のシングルスで良かったところはありますか

 良かったところはなかったです。

――では悪かったところは何ですか

 足が動いていなかったので、レシーブに回ることが多かったところです。

――それでも勝ちきれた要因というのはなんですか

 相手のミスが多かったので、それに助けられました。

――ダブルスの方の感触はどうでしたか

 パートナーが結構緊張していて、積極的に声をかけたのは悪くなかったのかなと思います。

――本日初出場となった1年生の富田選手は主将としてどのように見られていますか

 自分と似たようなシングルスをする選手なので、結構期待して出したんですけれども、相手が強くて一勝はあげられなかったですね。富田にはいい経験になったと思います。

――明後日からの意気込みをお願いします

 また早スポの方に取材して貰えるように頑張ります。