接戦の中で決めきれず…ベスト4を逃す悔しい結果に

バドミントン

 あと一歩を決められなかった――。全日本総合選手権(総合)も4日目を迎え、この日行われたのは準々決勝。各試合を勝ち抜いてきた実力者が集まり、そこには岡村洋輝(日本ユニシス)とペアを組む小野寺雅之(スポ4=埼玉栄)も名を連ねていた。相手はナショナルA代表にも選出されている古賀輝・齋藤太一組(NTT東日本)。2大会連続でベスト4に輝き、ナショナルB代表である小野寺・岡村組にとっては、今試合も勝利し準決勝に進みたいところだったが、両ゲーム共に接戦の末に敗れストレート負け。3年連続のベスト4進出とはならなかった。

 

 相手サーブから始まった第1ゲーム。小野寺がレシーブを決めると先制点を獲得する。攻められる展開でも落ち着いて返球し、我慢しながらチャンスを伺うと、岡村がジャンピングスマッシュを決め3連続得点。序盤の流れは小野寺・岡村組に傾いていた。点数を決めると声を上げ、気合を見せる二人。前半に許した得点は4点のみと、リードした状態でインターバルを迎えた。しかし、後半になると相手も意地を見せ、徐々に点差を縮められる。小野寺のサーブが決まらず、さらにレシーブがネットに掛かる。19点目を叩き込まれて同点に追いつかれると、相手サーブを返球できず、ゲームポイントを先に握られてしまった。そこから岡村が決めジュースに持ち込んだものの、アウトとネットが続き、20-22。大事な場面でのミスが見られ、第1ゲームを勝ち取ることができなかった。

前衛に入り相手の打球に食らいつく小野寺

 

 ゲームを先取され、もう1ゲームも落とせない状況に。迎えた第2ゲーム序盤は、シーソーゲームとなる。両ペア譲らない展開が続くが、先に連続ポイントで抜き出たのは小野寺・岡村組。岡村の強打と、小野寺の前衛からのショットが決まると相手に3点差をつけた。その後10点目を先に勝ち取ったものの、連続得点を許し10-11。リードしていた状況から一転、イレブンを先取されてしまった。僅差で迎えたインターバルが明けると、その後はまたも均衡した展開となる。どちらも簡単には流れを渡さず、18-18まで点差は常に1点で抑えられる状況に。ここで19点目を小野寺の足元へ決められる。先にマッチポイントを握られたくないところだったが、岡村が見送った球がライン際にイン。岡村も悔しそうな素振りを見せ、勝利するには次の1点を確実に取らなければならなかった。しかし、ここで粘りを見せられず、最後は小野寺がネットし、18-21。接戦の中で自分たちの得意なかたちで攻め切ることができず、3年連続のベスト4進出はかなわなかった。

 

果敢に立ち向かうもミスが出た

 

 4年生である小野寺にとって、今回の総合は早稲田として出場する最後の試合だった。決めたいところでミスが出てしまった今試合。両ゲーム共に接戦だっただけに、悔しい結果となった。しかし、若きペアである小野寺・岡村組。これから多くの経験を積み、まだまだ成長してくれるはずだ。早稲田から羽ばたいた次のステージでも、『早稲田らしさ』を忘れずにバドミントンを楽しむ姿を見せてくれるだろう。これからの活躍に目が離せない。

(記事 渡邉彩織、写真提供 SMASH and NET. TV)

関連記事

熱戦となった2回戦 小野寺・岡村組がベスト8へ!/全日本総合選手権(12/25)

4年生ペアが2回戦進出!シングルスでは早大勢が姿を消す結果に/全日本総合選手権(12/24)

全日本総合選手権が開幕。ダブルス2組が1回戦を突破した/全日本総合選手権(12/22)

 

結果

▽男子ダブルス

小野寺・岡村●0-2(20-22、18-21)古賀・齋藤