全日本総合選手権（総合）２日目が行われた。この日の試合はミックスダブルス、男子シングルス、女子シングルスの３種目。早稲田からはミックスダブルスに小野寺雅之（スポ４＝埼玉栄）・吾妻咲弥（スポ４＝福島・富岡）組、男子シングルスに緑川大輝（スポ２＝埼玉栄）が出場した。終始リラックスした表情で臨んだ小野寺・吾妻組は、着実に得点を重ね、明日の２回戦進出を決めた。一方、男子シングルスでは、出場予定だった大林拓真（スポ３＝埼玉栄）が棄権、緑川はミスが重なりストレート負け。敗戦した緑川は、残るミックスダブルスに望みをかける。
★小野寺・吾妻組が見事快勝！２回戦進出を決めた／ミックスダブルス
安定したプレーを見せる小野寺・吾妻（左）組
この日最初に行われたミックスダブルス。小野寺・吾妻組は、それぞれ前日の男子ダブルス、女子ダブルスに続けての出場となった。部の同期として４年間過ごしてきた二人は、リラックスした表情でコートに足を踏み入れた。吾妻のスマッシュから、前衛に入った小野寺がショットを決め１点目を先取。その後、鋭く決められ失点もみられたが、コートを大きく使って相手を左右に揺さぶる。吾妻がネット際から素早くショットを決めると、相手のミスもあり４連続得点を決めた。連続スマッシュからクロスに決められる場面もあったが、速い攻撃を確実に返すことで相手のミスを誘い、１１点目を獲得。インターバル明けも安定したプレーを見せ、第１ゲームを勝ち取った。続く第２ゲーム序盤はリードされたものの、４－７から６連続得点で流れをつかむと、順調に得点を重ねて２１－１３。ストレート勝ちで、明日の２回戦へ進出した。
４年生の二人にとって、早稲田として出場する総合は今年が最後だ。『楽しくやる』ことを小野寺が目標としていたように、二人の表情からはバドミントンを楽しみながらプレーしている様子が伝わってきた。明日は２種目に出場する二人。楽しむ気持ちを胸に、早稲田のユニホームで勝利を目指す。
★シングルスは悔しい結果に 緑川はミックスダブルスに望みをかける／男子シングルス
高いジャンプ力を見せる緑川
男子シングルスに出場したのは、今大会３種目にエントリーする緑川。出場予定だった大林はけがによる影響で無念の棄権となった。緑川が対戦したのは、小野寺裕介（日本ユニシス）。相手のジャンピングスマッシュによる連続攻撃に果敢に立ち向かうが、あと一歩のところを正確に返球することができない。１２－２１で第１ゲームを献上した。第２ゲームでは、緑川にアウトやネットなどのミスが重なり、第１ゲームと同様にイレブンを先取される。気持ちを切り替えたのか、インターバル明けからは持ち味の高いジャンプ力を見せ５連続得点。そのまま流れに乗りたいところだったが、相手のスマッシュが襲い掛かり、追いつくことができなかった。２１点目を決められ、ゲームセット。緑川の男子シングルスは悔しい結果となった。
敗れはしたものの、相手のスマッシュで体勢を崩されてもすぐに立て直し、粘り強く返球する場面が多くみられるなど、懸命に食らいつく姿勢が感じられた今試合。昨日行われた男子ダブルスにも敗れた緑川だが、総合での戦いはまだ終わらない。明日出場するのは、昨年度ベスト４に輝いたミックスダブルスだ。ペアの齋藤夏（ＡＣＴ ＳＡＩＫＹＯ）と共に挑むのは、１回戦で高い攻撃力を見せた金子祐樹・松友美佐紀（日本ユニシス）組。強敵相手にひるまず、ポテンシャルを発揮したい。
（記事 渡邉彩織、写真提供 SMASH and NET. TV）
結果
▽ミックスダブルス
小野寺・吾妻 ○２－０（２１－１３、２１－１３）荒井大輝（金沢学院クラブ）・石橋麻美子（昭和電工マテリアルズ）
▽男子シングルス
大林 ●（棄権）黒田匠馬（大垣東高教職員）
緑川 ● ０－２（１５－２１、１５－２１）小野寺裕介（日本ユニシス）