女子シングルスで2名がベスト16入りを果たす!

バドミントン

 2日間に渡り、関東学生選手権(関東学生)のAブロック男女シングルス4回戦が行われた。早大からは渡辺俊和(スポ3=埼玉栄)、松本茜(社3=福岡・九州国際大付)、吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)の3名が出場。渡辺は接戦をものにできず、惜敗。関東学生で初めてベスト16入りを逃した。一方、松本と吾妻は共にストレートで相手を下し、後日行われるベスト8決めに挑む。

  男子シングルスで唯一4回戦に勝ち進んだ渡辺。第1ゲームは終始拮抗(きっこう)した試合展開となる。渡辺はライン際のスマッシュに苦しめられるも、緩急をつけたプレーで点数を重ねた。試合はジュースに及ぶ接戦となり勝機はあったが、甘くなったレシーブを相手に叩かれ22点目を献上した。第2ゲームでは序盤、渡辺が優位に試合を進めていたが、アウトなどの単純なミスが増えイレブンを先取される。その後流れを取り戻し18ー15と逆転するも「気持ちが緩んでしまった」と渡辺。ここから相手に6連続得点を許し、ベスト32という悔しい結果で今大会を終えた。この日の試合について渡辺は「 第1ゲームでの敗因を活かしきれず、同じ負け方をしてしまった」と振り返った。

ベスト16入りを果たせなかった渡辺

 松本は強いスマッシュを武器としている相手との戦いになる。「 自分はラリー型なので、相手のスマッシュをしっかりレシーブして、ラリーに持ち込んで勝とうと考えていました 」と松本。この作戦が功を奏し第1ゲームを21ー17で先取した。続く第2ゲームでは後半にミスが目立ち連続得点を許すも、序盤に決めた松本の7連続得点が大きく影響し、ストレート勝ちを収めた。吾妻は、3回戦ではスタートが課題となっていたため、この日もスタートに不安を抱えていだか、16点目まで点数を許さない。最後まで相手を寄せ付けず、第1ゲームを3点で抑えた。一方、第2ゲームでは状況が一変。序盤から相手のペースで試合が進み、5点ビハインドでインターバルに入った。この原因を「自分がミスをしてしまったり、単調なラリーが続いてしまった」と吾妻は自己分析した。しかし後半は流れを取り戻し逆転に成功。20ー17でマッチポイントを奪った。しかし、相手も食い下がらず試合はジュースに。「ここでしっかり踏ん張れば自分のラリーや流れが戻ってくると思って我慢していました。」と今までの経験をこの苦しい場面で活かし、再び吾妻がマッチポイントを奪う。最後は三度に及ぶスマッシュを的確に返球。ネット前に詰めて来た相手に対し、バックライン際に低い球を放ち勝利を収めた。

松本、吾妻ともにストレート勝ちでベスト16入りを決めた

 この日をもって全種目でベスト16が出揃った。これからは激戦を勝ち抜いてきた精鋭たちの試合となる。松本は対戦成績1勝2敗の明大の選手、吾妻は専大の選手との戦いに挑む。共に勝利しベスト8入りを決めることができるか。またまだ熱戦は続ききそうだ。

(記事、写真 佐藤菜々)

結果

▽Aブロック男子シングルス

▼4回戦

渡辺俊和(スポ3=埼玉栄)●0−2(20−22、18−21)

▽Aブロック女子シングルス

▼4回戦

松本茜(社3=福岡・九州国際大付)○2−0(21−17、21−17)

吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)○2−0(21−3、24−22)

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コメント

渡辺俊和(スポ3=埼玉栄)

――第1ゲームを振り返っていかがですか

最初からシーソーゲームで、自分が1点、2点リードしたまま試合は進んでいたのですが、最後20ー20で追いつかれた場面で勝ちきれなったことはもったいなかったなと思います。

――勝ちきれなかった要因は何ですか

相手の方が勢いがあって、ネット前のタッチも速かったです。自分がそれを下から取ってしまったことだと思います。

――第2ゲームについてはいかがですか

最初リードしてて、途中で逆転されてまた自分が逆転して勝っていたのですが、そこから休んでしまったか、気が緩んでしまったのかでまた逆転されてしまいました。簡単にいうと第1ゲームでの敗因を活かしきれず、同じ負け方をしてしまったなという感じです。

――大事な場面でミスが多く、相手に連続得点を与えているように思えましたが

大事な場面でアウトが多かったです。シーソーゲームでいけばよかったのですが、3点とかの連続失点が多くて、逆に自分は連続得点が少なかったです。ほんのちょっとの連続得点の積み重ねで逆転されたと思います。

――この大会で初めてベスト16入りを逃しましたが

だんだん実力が落ちてきているので、どうしたらいいかわからない感じです。ここ1年半くらい朝一の試合で勝ったことがなくて。(笑)これからは朝イチの試合にもっと集中するように反省します。

――日頃はダブルスとシングルスどちらを重点的に練習しているのですか

どちらかというとダブルスですかね。

――シングルスで目標はありますか

この大会でベスト8に入れば全日本ミックスダブルス選手権に出場できるので、ベスト4入りを目標にしていました。

――東日本学生選手権に向けて意気込みをお願いします

まずは団体で優勝に貢献したいです。個人ではシングルスとダブルス共に上位を狙います。次は朝一の試合でも勝てるように頑張ります。

松本茜(社3=福岡・九州国際大付)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうは強いスマッシュを持ってる相手でした。自分はラリー型なので、相手のスマッシュをしっかりレシーブして、ラリーに持ち込んで勝とうと考えていました。序盤から相手がミスしてくれていて点数は取れていたのですが、第1ゲームも第2ゲームも後半に5点くらい点差がある状況で自分がミスをする一方で、相手がしっかり決めてきて追いつかれてしまい、苦しい展開になってしまいました。しかし最後に自分がしっかり決め切ることができたのが勝因かなと思います。

――相手のスマッシュにも的確な対応できたのでしょうか

一発で決められることはな勝ったですが、レシーブが甘くなって相手が優位にラリーをする場面は多かったです。しかしそこはしっかりと我慢できたかなと思います。

――連続得点を決めている場面が多く見られましたが

自分がラリーの主導権を握ってて、相手がミスしてくれてるときは、連続で得点を取れてました。相手が結構ミスしててくれたからかなと思います。

――次の試合に向けて一言お願いします

次の相手はリーグ戦で対戦した明大の人で、今のところ勝率は1勝2敗と手強い相手です。まずはしっかり勝ち切ってベスト8に入って、きょねんはベスト8で終わっているのでことしこそはベスト4入りを果たしたいなと思います。

吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)

――どのような思いで試合に挑みましたか

前回の試合でスタートが悪かったので、不安要素がすごくあった中で、かつ練習を体があまり良い状態でスタートできなかったです。自分なりに調整してきたつもりですし、やるべきことはやってきたのでそれを信じて試合に臨みました。

――第1ゲームを振り返っていかがですか

第1ゲームでは自分が何かをしたというわけではないです。相手がミスをしてくれてたので、それで点差を取れていただけです。苦しめられる展開がなくて、スムーズに試合をすることができました。

――第2ゲームを振り返っていかがですか

第1ゲームをすんなり勝ったとき、第2ゲームは競るのではないかという予感がありました。その通り、第2ゲームではそういう展開になってしまいました。第1ゲームと同様の試合展開をしていたのですが、相手がだんだん対応してきました。その次のことを考えていなくて、自分がミスをしてしまったり、単調なラリーが続いてしまったなと思います。

――第2ゲームではマッチポイントを先取したにもかかわらず連続得点を許し、逆にマッチポイントを奪われてしまいました。その原因は何だと思いますか

20ー17で勝っていた時、ラリーが終わった瞬間にこれで終わりじゃないって自分の中で何度も思っていたのですが、焦っていた部分があったと思います。21点まで先にいかれてしまったのですが、大会の初日にも同じ展開があったので、ここでしっかり踏ん張れば自分のラリーや流れが戻ってくると思って我慢していました。

――収穫はありましたか

どんなに苦しい場面があっても自分がやるべきことをやっていれば、それなりのものが付いてきます。調子が良くても悪くても勝つことが大切になってくると思うので、そこに繋げられるまでしっかりと準備していくことは大切にだなと思いました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

次からは苦しい試合が続いてくると思うので、いつも考えすぎてしまうので、考えすぎずに一戦一戦しっかり挑戦していこうと思います。