女子ダブルスAブロックの1~3回戦が行われ、ワセダからは5組が出場した。3回戦に進出したのは中西貴映女子主将(スポ4=埼玉・大宮東)・吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)組と中村幸(スポ3=富山国際大付)・桃井伶実(スポ2=石川・金沢向陽)の2組。しかしこの2つのペアで明暗は分かれた。
共にシングルで4回戦進出を決めている中西・吾妻組。2人は共にスピードと角度のある鋭いスマッシュと相手の足が一歩も動かないようなドロップなどを使い、相手を翻弄(ほんろう)していった。また、相手の隙を見つけると息の合ったコンビネーションで素早く攻撃の形となり、確実に得点を決めていった。その結果、第1ゲームは21-11、第2ゲームでは21-10と両ゲーム共に相手に流れを与えることなく圧勝。そして2人は4回戦出場を決めた。
圧勝で3回戦を突破した中西(上)・吾妻組
中村・桃井組は昨年の全日本学生選手権(インカレ)のチャンピオンとの一戦。 相手は素早く前に詰めてくるプレースタイルであるため、隙を見せずに攻めていかなければ相手の得意なパターンになってしまう。だからこそ、中村と桃井はスマッシュを多用し積極的に攻めていった。その作戦が功を奏し王者に対して接戦を繰り広げ、20点目を先取。しかし、あと1点が遠くジュースとなる。最後まで粘りを見せたが自分たちのミスと、攻めきれなかったことが原因となり23-25でこのゲームを落とした。第2ゲームでは、第1ゲームで接戦を制した相手の勢いを止めることができず惜敗。中村・桃井組は3回戦敗退という結果で今大会を終えた。
大健闘した中村・桃井(左)組
4回戦進出を決めた中西・吾妻組は同時に、ベスト16入りも決定した。次は6月22日に、ベスト8と4入りをかけた戦いが行われる。22日も勝利し、インカレ出場権を獲得してほしい。
(記事、写真 佐藤菜々)
結果
▽Aブロック女子ダブルス
▼3回戦
中西貴映女子主将(スポ4=埼玉・大宮東)、吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)〇2-0(21-11、21―10)
中村幸(スポ3=富山国際大付)、桃井伶実(スポ2=石川・金沢向陽)●0-2(23-25、14-21)
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コメント
中村幸(スポ3=富山国際大付)、桃井伶実(スポ2=石川・金沢向陽)
――今日の試合を振り返っていかがですか
中村 3回戦目の相手は昨年の全日本学生選手権(インカレ)のチャンピオンで強いと知っていました。第1ゲームでは向かって行くことができて勝つチャンスもあったのですが、最後取りきれなかったのは残念でした。
桃井 相手のダブルスのスタイルがすごく攻めてくる形のタイプでした。なので、そこで自分たちが引かないようにとおもっていたのですが、最後は引いてしまって詰めてこられてしまいました。第1ゲームでは自分たちがリードしてて先に20点目を取ったのに勝ちきれなかったので、そこがこれからの課題になるなと思いました。
――第1ゲームで競り勝てなかった要因はなんだと思いますか
中村 ちょっとしたミスやちょっとした甘い球が原因で決められてしまい、最後相手のペースになってしまったことだと思います。
桃井 詰めが甘かったことと、攻めきれなかったことだと思います。
――関東大学春季リーグ戦(春季リーグ)から今大会の間、どういったことを意識しながら練習しましたか
中村 春季リーグを終えて技術とかは強い人たちに劣ってないと思ったので、2人の連携とかそういった精神的な部分です。また、思ったことをすぐに言い合えるようにしてきました。
桃井 技術よりも2人の息が合うようにしてきました。しかし周りから見たらまだまだだと思うので、もっとお互いのことをゲームの中でどうすべきかを言ってもっと良くなっていければいいなと思います。
――3回戦まで進出できたという結果についてはいかがですか
中村 強い相手に対しても向かって行けるようになったのでそこに関しては去年より成長したと思います。しかし、自分たちと同じぐらいの実力の相手や、勝たなければいけない相手のときに少し苦戦してしまうのですんなり勝てるようにしていきたいです。
桃井 相手とはリーグ戦で当たる可能性もあると思います。リーグ戦では中西さん(貴映女子主将、スポ4=埼玉・大宮東)が二本取ってもその他にもう一本取らなくてはいけないです。もう一本を自分たちが取るためにも強い相手に勝っていかなくてはいけないので、ここで終わりではなくてもっと上を目指して頑張っていきたいと思います。
――今後の目標を教えてください
中村 2年間インカレに出れていないので今年こそはという思いが強いです。なのでまずは、個人戦でインカレに出場することです。もちろん、シングルスとダブルスの両方で出れたら嬉しいです。今大会はまだシングルで残っているので、次の相手も強いのですが、楽しくできればいいなと思います。
桃井 東日本学生選手権(東日本インカレ)では去年取ることができなかったインカレ出場権を獲得することです。そしてインカレでいい結果を残すことです。