男子は3連勝で単独1位、女子は惜敗し挽回誓う

バドミントン

 関東大学春季リーグ戦(春季リーグ)もいよいよ後半に突入。前半戦を男子は唯一の2連勝で飾り1位、女子は1勝1敗で筑波大とともに3位で折り返した。大会3日目のこの日はともに法大と対戦し、男女で明暗が分かれる結果になった。

 シングルス1、ダブルス1で快勝し、シングルス2をフルゲームの末落としたワセダ。ここでダブルス2に登場したのは、大会初日の日大戦で激闘を制し、チームの望みをつないだ渡辺俊和(スポ2=埼玉栄)・鈴木朋弥(商2=宮城・聖ウルスラ学院英智)組。「自分たちで決めてやろう」(渡辺)という強い気持ちでコートに立った。ピッチの速いラリーにも息の合ったプレーで対応し、第1ゲームをものにする。第2ゲームは中盤でリードを許したが、速攻プレーを決めるなどして徐々に点差を詰め、16-16で並んだ。さらに19点目を先取し、このままチームの勝利を決定付けるかと思われた。しかしその後ネットミスなどで連続失点し、このゲームを取りこぼしてしまう。勝負を決する第3ゲームでは、「相手を勢いに乗らせてしまった」と鈴木が振り返ったように、なかなか流れを奪うことができない。途中渡辺がスマッシュを決めるなどして反撃のチャンスをうかがったがかなわず、マッチカウント2-2になった。最後の砦であるシングルス3には、初日から活躍しているルーキー小野寺雅之(スポ1=埼玉栄)が登場。ベンチからの応援も両校ヒートアップする中、小野寺は安定したプレーを展開。第1ゲームこそジュースになったが第2ゲームは中盤から相手を突き放し、ワセダの3勝目を導いた。

ハイタッチで喜びを分かち合う渡辺(右)・鈴木組

 前半戦とはオーダーを変えて臨んだ女子のシングルス1には、吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)が出場。ジュースにもつれ込む接戦をものにし、先手を取る。シングルス2は松岡英美(スポ4=福岡・九州国際大付)が今回の春季リーグでは初めて登場し、第1ゲームを21-19で奪った。第2ゲームは、右後方から左前方へ大きく相手を揺さぶるプレーでネットミスを誘うなどして健闘したが、惜しくも21-23で落としてしまう。運命の最終ゲームは開始早々に3連続得点され、折り返しの時点で8-11と出遅れてしまった。しかしここから粘り強いプレーで挽回。丁寧なラリーでつなぎ、ついにリードを手にする。ところが、「ラリーが続いたときに、自信を持って打てるショットがなかった」と松岡が語ったように、アウトのミスなどで失点し、形勢は逆転。最後もラリーの末にコート前方にシャトルを落とされ、あと一歩が届かず。その後ダブルス1、2も惜敗し、ここでチームの負けが確定した。それでもシングルス3に登場した松本茜(社2=福岡・九州国際大付)が1-2で相手を下して一矢報い、マッチカウント2-3でこの日を終えた。

熱戦を繰り広げた松岡

 大会4日目、男子は昨年の全日本学生選手権団体戦覇者、中大と激突する。今大会一番のヤマ場になることが予想され、選手たちの気合も十分だ。一方の女子は、最終日に前回の秋季リーグ戦で優勝した筑波大との一戦を控えている。その前の明大戦で快勝し、勢いに乗りたいところだ。

(記事 橋本望、写真 佐藤菜々、佐藤慎太郎)

結果

▽男子団体〇3ー2法大

シングルス1 古賀穂(スポ3=福島・富岡)〇2-0(21-12、21-10)

シングルス2 松本康平主将(スポ4=埼玉栄)●1-2(14-21、23―21、15-21)

ダブルス1 中里裕貴(スポ4=埼玉栄)、小野寺雅之(スポ1=埼玉栄)〇2-0(21-19、21-10)

ダブルス2 渡辺俊和(スポ2=埼玉栄)、鈴木朋弥(商2=宮城・聖ウルスラ学院英智)●1-2(21-17、19-21、7-21)

シングルス3 小野寺〇2-0(22-20、21―14)

▽女子団体●2-3法大

シングルス1 吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)○2-0(23-21、22-20)

シングルス2 松岡英美(スポ4=福岡・九州国際大付)●1-2(21-19、21-23、18-21)

ダブルス1 中西貴映女子主将(スポ4=埼玉・大宮東)、吾妻●1-2(19-21、21-17、14-21)

ダブルス2 中村幸(スポ3=富山国際大付)、桃井伶実(スポ2=石川・金沢向陽)●0-2(19-21、17-21)

シングルス3 松本茜(社2=福岡・九州国際大付)○2-1(21-16、23-25、21-13)

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コメント

渡辺俊和(スポ2=埼玉栄)、鈴木朋弥(商2=宮城・聖ウルスラ学院英智)

――どのような思いで試合に臨みましたか

渡辺 チームが(マッチカウント)2-1で勝っていたので、自分たちで勝利を決めてやろうと思っていました。

鈴木 自分たちで決めて、少しでも雅之(小野寺、スポ1=埼玉栄)を休ませてあげたいと思っていました。

――第2ゲームは接戦でした。振り返っていかがですか

渡辺 第2ゲーム19-17で勝っていたんですけど、そこで勝ちきれなかったのが敗因になったと思います。

鈴木 第1ゲームいい流れで、第2ゲームも中盤は良くなかったんですけど終盤は結構良かったので、勝てるゲームだったと思います。第2ゲームで仕留めきれなかったのが悔しいです。

――第3ゲーム押される展開になった要因は何だと思いますか

渡辺 第2ゲームを終えて相手が勢い付いてしまったことだと思います。

鈴木 相手を勢いに乗らせてしまったのが良くなかったと思います。

――この春季リーグを通じてダブルス2で出場していますが、団体戦での役割は何だと考えていますか

渡辺 どんな状態で順番が回ってきても、絶対に落としてはいけないポジションだと思います。

鈴木 もちろん全部のポジション大事だと思うんですけど、ダブルス2は(マッチカウント)最後のシングルス3につなげるという意味で重要なポジションだと思っています。自分たちで勝って、(マッチカウント)1-2で回ってきた時は後ろにつなげて、2-1で回ってきた時はしっかり決めるという役割がある思います。

――チームとしては3連勝で現在1位ですが、その点についてはいかがですか

渡辺 全員が気を緩めず、あしたまず勝ちにいきたいです。

鈴木 自分たちは初戦の一戦しか勝てていないので、気持ちを切り替えて優勝に貢献していきたいです。

――あすはヤマ場の中大戦です。意気込みをお願いします

渡辺 あしたも勝ちます!

鈴木 勝ちます!

松岡英美(スポ4=福岡・九州国際大付)

――きょうはどのような気持ちで試合に臨みましたか

久しぶりの試合だったので、チャレンジしていけるような気持ちでやりました。

――粘り強いラリーが印象的でした

ラリーは続けられたんですけど、決めないといけないところでしっかり決めれなくて、だらだらラリーを続けてしまったかな、と思います。なので、もっとしっかり決め球を使っていきたいと思います。

――勝敗を分けたのはどの部分だったと思いますか

ラリーが続いた時に、自信を持って打てるショットがなかったので、そこで自信を持って打てるショットがあれば勝てたんじゃないかなと思います。

――最高学年としてどのようにチームに貢献したいですか

しっかりチームの柱になって、みんなを支えていけるようにしたいです。

――残り2戦に向けて一言お願いします

残り2戦しっかり勝って、順位を上げていきたいと思います。