関東大学秋季リーグ戦（秋季リーグ）も４日目を迎えた。男子は法大、女子は青学大と対戦。共にシングルス３まで勝敗が決しない展開になったが、最後はストレートで下して白星をつかんだ。
シングルス１の松本康平（スポ３＝埼玉栄）がまず勝利を収めると、シングルス２は前日活躍した吉村徳仁（スポ１＝富山・高岡第一）が出場。勢いあるプレーを発揮し、第１ゲームを大差でものにする。相手の反撃を受け勝ち星は挙げられなかったが、続くダブルス１、上級生ペアの中里裕貴（スポ３＝埼玉栄）・富岡寿将（社３＝熊本・八代東）組が勝負強さを見せた。２ゲーム共２１－１９で奪い、早大のリードで１年生ペアにつなぐ。このダブルス２も接戦になり、２０－２２、２１－１９でフルゲームにもつれ込む。中盤までシーソーゲームになるが相手に流れをつかまれ、第３ゲームは肩を落とす結果になった。チームの初勝利を懸けた一戦を任されたのは、１年生の渡辺俊和（スポ１＝埼玉栄）。「しっかりと自分のプレーができた」（渡辺）と振り返ったように危なげなくストレートで制し、チームに白星をもたらした。
ストレート勝ちでチームの初白星に貢献した渡辺
女子は先陣を切った中西貴映（スポ３＝埼玉・大宮東）が第２ゲーム、一桁の点数しか手にできず落としてしまう。しかし、それでも流れを引き寄せられるのが中西だ。第３ゲームは序盤から着実に点差を広げていき、最後は相手のミスを誘って決勝点を手にした。ダブルス１で我妻美沙紀（スポ４＝宮城・聖ウルスラ学院英智）・中西組が快勝し、マッチカウント２－２で再び我妻が登場。第１ゲームはイレブンを先取するが１４－１４で並ばれ、そこから両者一歩も譲らない状況になる。相手が先に２０点目に到達したが、「内容的には自分の方が攻めていた」（我妻）と語ったその言葉通り、前後に揺さぶるプレーで得点して追いつくと、そのまま一気に２点差をつける。第２ゲームはクロスのスマッシュや粘り強いレシーブなど、コートを広々と使った攻守を展開。中西と共に単複で勝利し、チームに大きく貢献した。
コート前方に落ちてきたシャトルを返球する我妻
秋季リーグも残すところあと一日。女子は最終日の結果によっては、まだ優勝の可能性もある。一方の男子は、あすの明大戦に敗れると２部との入れ替え戦に突入することになる。共に絶対に負けられない一戦、最終日を笑顔で飾ることはできるか。
（記事、写真 橋本望）
結果
▽男子団体○３－２法大
シングルス１ 松本康平（スポ３＝埼玉栄）○２－１（２１－１６、１９－２１、２１－１６）
シングルス２ 吉村徳仁（スポ１＝富山・高岡第一）●１－２（２１－１１、１５－２１、１１－２１）
ダブルス１ 中里裕貴（スポ３＝埼玉栄）、富岡寿将（社３＝熊本・八代東）○２－０（２１－１９、２１－１９）
ダブルス２ 浅原大輔（スポ１＝宮城・聖ウルスラ学院英智）、吉村●１－２（２０－２２、２１－１９、１４－２１）
シングルス３ 渡辺俊和（スポ１＝埼玉栄）○２－０（２１－１５、２１－７）
▽女子団体○４－１青学大
シングルス１ 中西貴映（スポ３＝埼玉・大宮東）○２－１（２１－１６、９－２１、２１－１３）
シングルス２ 中村幸（スポ２＝富山国際大付）●０－２（２１－１４、２１－１４）
ダブルス１ 我妻美沙紀（スポ４＝宮城・聖ウルスラ学院英智）、中西２－０（２１－１４、２１－１４）
ダブルス２ 島田きらら（スポ４＝青森山田）、桃井伶実（スポ１＝石川・金沢向陽）●２－１（２２－２０、１４－２１、１３－２１）
シングルス３ 我妻○２－０（２２－２０、２１－１６）
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コメント
我妻美沙紀（スポ４＝宮城・聖ウルスラ学院英智）
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
オーダーはダブルス１を当てにいったのですが外れてしまって、向こうの２番目のダブルスが相手でした。中西（貴映、スポ３＝埼玉・大宮東）と自分で３つ取るつもりでしっかりと戦えて、ストレートで勝てたのでそこは良かったと思います。
――ダブルスでは第１ゲーム７－７で並んでから、相手を一気に突き放すような展開になりました。その要因は何だったのでしょうか
自分は一つ目の試合だったので、少し勢い余っていた部分があったんですけど、相手のプレーに慣れてきてそこから自分たちのプレーができました。
――シングルスはマッチカウント２－２で回ってきました。どのような思いで臨まれましたか
最初に（チームとして）３つ取って自分のシングルスに入りたかったんですけど、（マッチカウント）２－２で回ってくるのは想定していました。相手は１年生でまだまだなところがあるのは分かっていたので、自分は４年生としてしっかり勝とうと思ってやりました。
――第１ゲームは相手に先に２０点目を取られましたが、その時の気持ちはいかがでしたか
内容的には自分の方が攻めていたので、点数は負けていたんですけど気持ちで最後乗り切りました。
――ご自身にとっては最後のリーグ戦になりますが、特別な思いはありますか
特にダブルスは全勝を目指してやろうと思っていたんですけど、最初の筑波大戦で負けてしまいました。でもあしたもシングルスとダブルス両方あるので、最後勝って勝ち越しで終わりたいです。
――あすの日体大戦に向けて意気込みをお願いします
今順位は何位なのか分からないのですが、あしたの結果によっては優勝を目指せる位置にいると思うので、最終日しっかり勝てるように頑張りたいと思います。
渡辺俊和（スポ１＝埼玉栄）
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
（マッチカウント）２－２で回ってきて、勝たないといけない場面でしっかりと自分のプレーができたので良かったです。
――１年生ながらリーグ戦でたくさん起用されていますが、ご自身のチームでの役割はどのようにお考えですか
自分が出たところはやはり、きちんと勝たなければならないと思っています。出られない先輩もいるので、その先輩方の分まで頑張ろうと思っています。
――チームとしての初勝利が懸かった場面で出場されましたが、プレッシャーはありましたか
そこまでプレッシャーは感じていなかったので、いつも通り自分のプレーをすることを心掛けていました。
――あすの明大戦に向けて意気込みをお願いします
明大に勝たないと入れ替え戦になってしまうので、あしたはチーム一丸となって絶対に勝ちたいと思います。