関東学生選手権も残り2日間。この日は、各種目のベスト4決定戦までが行われた。男子ダブルスにはワセダから3組出場したものの、4回戦で全組が敗北。一方のシングルスは男女合わせて5名が登場し、あさって行われる準決勝に3名が勝ち残った。
男子ダブルス3回戦には、ワセダから3組が勝ち進んできた。中里裕貴(スポ3=埼玉栄)・富岡寿将(社3=熊本・八代東)組は第1ゲーム、一時7点差をつけてリードするもその後反撃を食らう。14-14で並ばれてからは追う展開になり、そのまま逃げ切られてしまった。続くゲームでも向こうのペースを崩すことができず、7-21で相手に軍配が上がった。松本康平(スポ3=埼玉栄)・古賀穂(スポ2=福島・富岡)組はゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム、先制を許す。ネットミスを誘われる場面が目立ち、ラリーを粘り強く拾うも、なかなか自分たちの得点にすることができない。最後は、相手が打ったシャトルに松本があと一歩のところで届かず。1年生ペアもストレート負けを喫し、全組が4回戦で悔し涙をのんだ。
返球しようとする中里(左)・富岡組
シングルス6回戦には男女合わせて3名が進出。中西貴映(スポ3=埼玉・大宮東)は第1ゲーム、「決めたいという気持ちでぎりぎりを狙いすぎた」(中西)と語ったように、放ったシャトルが立て続けにアウトになってしまう。それでも気持ちを切り替え、ファイナルゲームまで持ち込んだ。「ここまできたら勝とうと出だしから集中していった」(中西)。強気で攻めた中西に、勝利の女神が微笑んだ。一方の男子は、古賀が5回戦でマッチポイントを先取されるも挽回し、勝負強さを見せる。6回戦ではスピードの速いラリーにもフォアとバックの素早い切り返しで対応。着実に点を重ね、そのまま相手を引きつけなかった。渡辺俊和(スポ1=埼玉栄)もストレートで制し、古賀と共に準決勝へ駒を進めた。
ベスト4入りを果たした中西
最終日には、男女シングルスから計3名が残った。この大会でベスト4入りを果たしたことで、この3名はインカレの個人戦出場権を獲得。しかし、ここで気を抜くわけにはいかない。「優勝を目指してやってきた」(中西)。表彰台の頂点を目指し、最後まで負けられない戦いが続く。
(記事 橋本望、写真 大庭開)
結果
▽Aブロック男子シングルス
▼6回戦
古賀穂(スポ2=福島・富岡)○2-0(21-13、21-17)
渡辺俊和(スポ1=埼玉栄)○2-0(21-18、21-11)
▼5回戦
松本康平(スポ3=埼玉栄)●0-2(12-21、17-21)
富岡寿将(社3=熊本・八代東)●2-1(16-21、14-21)
古賀穂(スポ2=福島・富岡)○2-1(21-8、19-21、23-21)
渡辺俊和(スポ1=埼玉栄)○2-0(21-14、21-14)
▽Aブロック男子ダブルス
▼4回戦
中里裕貴(スポ3=埼玉栄)・富岡寿将(社3=熊本・八代東)●0-2(17-21、7-21)
松本康平(スポ3=埼玉栄)・古賀穂(スポ2=福島・富岡)●1-2(21-17、13-21、12-21)
渡辺俊和(スポ1=埼玉栄)・鈴木朋弥(商1=宮城・聖ウルスラ学院英智)●0-2(10-21、15-21)
▽Aブロック女子シングルス
▼6回戦
中西貴映(スポ3=埼玉・大宮東)○2-1(15-21、21-19、21-13)
▼5回戦
中西貴映(スポ3=埼玉・大宮東)○2-1(21-14、12-21、21-13)
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コメント
渡辺俊和(スポ1=埼玉栄)
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
けっこうシングルスはきつい試合で、相手もしんどそうだったのでそこで我慢すれば楽になると思いました。相手が先に心が折れてくれたので、ラッキーでした。
――シングルスにおいてご自身のプレーの特徴や強みは何ですか
パワーがあるわけでもないし身長があるわけでもないので、とにかく相手がミスするまで我慢するというのが自分のプレースタイルですかね。
――きょうはそれがうまくいったということでしょうか
はい。
――ベスト4入りということで、インカレ(全日本学生選手権)への出場権を獲得しましたが、その点についてお気持ちはいかがですか
インカレに出るだけではだめなので、インカレに出るからにはやっぱり上を目指したいです。みんな自分よりも強い相手ばかりなのですが、一試合でも多く勝っていけるようにしたいです。
――ダブルスで何か収穫はありましたか
ダブルスにおいてはきょう自分のプレーが全然できなかったので、パートナー(鈴木朋弥、商1=宮城・聖ウルスラ学院英智)にも迷惑を掛けてしまいました。ダブルスはもうちょっとこれからしっかりやっていかないとと思いました。課題が見つかりました。
――シングルスはいかがですか
シングルスもつまらないミスがありました。そういう簡単なミスを減らしていかないと強い相手には勝てないので、インカレまでにそういうミスを減らせるようにしたいです。
――最終日に向けて意気込みをお願いします
最終日は、自分の先輩である古賀穂さん(スポ2=福島・富岡)と戦います。自分は年下なので、向かっていくだけです。硬くなることはないので、チャレンジャーの気持ちでやっていきたいと思います。
中西貴映(スポ3=埼玉・大宮東)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
きょうのインカレ決定戦は相手がとても強い選手だったのですが、こっちは向かっていこうという気持ちでプレッシャーなくやることができて、だんだんとプレーも良くなっていって勝つことができたのかなと思います。
――6回戦の第1ゲームではぎりぎりのところでアウトになってしまう場面が見られましたが
相手も粘ってくるというのが分かっていたので、決めたいという気持ちでぎりぎりを狙いすぎてアウトにしてしまうことが多かったかなと思います。
――第1ゲームは落としてしまいましたが、どのように気持ちを切り替えましたか
相手も強いので、もう向かっていくだけと切り替えました。第1ゲームは自分も負けないという気持ちだけだったのですが、第1ゲームを取られてからは相手の方が強いと開き直って向かっていきました。
――最終ゲームでは勢いに乗っているように見えましたが
そうですね。相手は第2ゲームをぎりぎりで取られて嫌な気持で第3ゲームに入ったと思うのですが、こっちは本当にラッキーという感じで第3ゲームにいけていました。もうここまできたら勝とうと出だしから集中していったら相手のミスが増えたので、相手の方が嫌になっちゃったのかなと思います。
――きょうの結果でインカレ出場が決まりましたが、お気持ちを聞かせて下さい
この大会はきょねん2位で、ベスト4というよりは優勝を目指してやってきた結果がインカレ出場という感じです。なので、うれしいというよりはあと2試合しっかり勝って、インカレのことはそれから考えればいいかなという感じです。
――最終日への意気込みをお願いします
きょねん決勝で負けてしまいとても悔しい思いをしたので、その悔しさを晴らしたいという気持ちもありますし、第1シードとしてしっかり優勝して終わることができるようにきょうからしっかり調整していきたいです。