男子は5位、女子は4位で閉幕

バドミントン

 関東大学春季リーグ戦(春季リーグ)5日目。4日目は男女共に白星を挙げ、この勢いのまま最終日も勝利を収めたいところだった。中大と激突した男子は、シングルス2で古賀穂(スポ2=福島・富岡)が大差をつけ相手を下すも、続くダブルスを2つ落とし、敗北を喫する。女子は、我妻美沙紀(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)・中西貴映(スポ3=埼玉・大宮東)組がフルゲームの接戦を惜しくも逃し、筑波大に軍配が上がった。

 自らシングルス1を志願したという松本康平(スポ3=埼玉栄)は「自分でキャプテンに言ったからには勝たなければ」と語ったように堂々たるプレーを展開し、第1ゲームを奪取。続く第2ゲームはイレブンを先取するも、シャトルがネットに阻まれ逆転を許してしまう。17-17で並んだ後はシーソーゲームになり、マッチポイントを奪われた。ここで緩急のある球がネット際に放たれ、倒れ込んで取ろうとするもあと一歩届かない。第3ゲームも、4点のビハインド巻き返して一点差まで迫ったものの、19-20の場面で松本康が打ったシャトルがラインの外に落ちる。19-21という僅差で2ゲームを逃し、トップバッターは肩を落とした。シングルス2の古賀が圧勝し、マッチカウント1-1で並ぶも、続くダブルス2つをものにできなかった早大。1勝4敗で春季リーグ戦を終えた。

惜しくも、接戦をものにできなかった松本

 女子の先陣を切ったのは、この春季リーグの全試合でシングルス1を務める我妻。第1ゲームは優勢で折り返し、そのまま相手を引き離していく。ところが、6連続ポイントを許して一気に追いつかれ、ジュースにもつれ込んでしまう。最後は相手のシャトルの行方を鋭く見極め、接戦をものにした。このまま白星を挙げるかと思われたものの、続くゲームは12-21で落としてしまう。第3ゲームも流れを取り戻せず、我妻は涙をのんだ。シングルス2の中西は今リーグ戦全勝をキープ。ダブルス1には4日目に勝利した島田きらら(スポ4=青森山田)・金森望(スポ4=福岡・九州国際大付)組が出場したものの、フルゲームの激闘を制すことはかなわず。ダブルス2も取りこぼし、チームとしての3勝目は挙げられなかった。

チームに良い流れをつくるべく、シングルス1に出場した我妻

 男女共に2位だった前回の秋季リーグから一転、男子は5位、女子は4位で幕を閉じた。「とにかく優勝を狙わないことには上にいけないと思う」(島田)。新体制で臨んだ最初の団体戦は悔しい結果に終わったものの、今季はまだ始まったばかり。雪辱を果たすべく、次こそは表彰台の頂点に立つ。

(記事 橋本望、写真 大庭開)

結果

▽男子団体●1-3中大

シングルス1 松本康平(スポ3=埼玉栄)●1-2(21-13、19-21、19-21)

シングルス2 古賀穂(スポ2=福島・富岡)○2-0(21-10、21-12)

ダブルス1 中里裕貴(スポ3=埼玉栄)、富岡寿将(社3=熊本・八代東)●1-2(16-21、18-21)

ダブルス2 松本、古賀●1-2(15-21、22-20、15-21)

▽女子団体●1-4筑波大

シングルス1 我妻美沙紀(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)●1-2(22-20、12-21、16-21)

シングルス2 中西貴映(スポ3=埼玉・大宮東)○2-1(14-21、21-17、21-13)

ダブルス1 島田きらら(スポ4=青森山田)、金森望(スポ4=福岡・九州国際大付)●1-2(17-21、21-15、13-21)

ダブルス2 我妻、中西●1-2(21-14、19-21、17-21)

シングルス3 松本茜(社1=福岡・九州国際大付)●0-2(16-21、17-21)

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コメント

松本康平(スポ3=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

単複共に勝てた試合だったので、あそこで勝ち切れるようにしたいです。東日本(東日本学生選手権)や秋のリーグ戦(関東大学秋季リーグ戦)、インカレ(全日本学生選手権)ではしっかり勝って、チームの勝利に貢献できるようにしたいです。

――シングルスのオーダーがきのう、きょうはそれまでと異なり、古賀(穂、スポ2=福島・富岡)選手と入れ替わっていましたがその意図は何だったのでしょうか

穂(古賀)がいつもより調子が悪かったというのと、シングルス2だとアップが難しいということで、キャプテンに言ってシングルス1にしてもらいました。

――シングルス1に入るプレッシャーはありませんでしたか

自分でキャプテンに言ったからには勝たなきゃなという感じでした。プレッシャーというよりは責任を感じていました。

――第2、3ゲームは惜しくも19-21で落としてしまいましたが、勝敗を分けたのは何だったと思いますか

第2ゲームでリードしていたのに逆転されたのは、第1ゲームで調子が良すぎてしまったからかなと思います。そこはしっかり自分でゲームメイクできれば、改善されると思います。

――古賀選手とのダブルスの調子はいかがですか

とても良いと思います。どっちもシングルスがメインだとは思うんですけど、その中でダブルスも協力し合ってチームのために勝てればいいなと思います。

――今季の目標を教えてください

春リーグは5位でしたが、東日本、秋季リーグ、インカレでは優勝目指して頑張りたいと思います。

島田きらら女子主将(スポ4=青森山田)

――このリーグ戦を振り返っていかがでしたか

最初は優勝を目指してやっていたんですけど、やっぱり初日でつまずいてしまったのが大きかったです。いつも初日で負けているので、そこで流れを変えようと思ったんですけど変えられなかったのが、優勝できなかった原因かなと思います。

――この春季リーグでは様々なペアやオーダーを試しているような印象を受けました

初日のオーダーで勝ち切れなかったので、それで勝っていたらそのままいっていたと思います。勝ち切れなくて優勝も遠のいてしまったということもあって、いろいろなペアを試してやっていこうっていう風になりました。

――この春季リーグで、チームとして良かった点は何ですか

全員で一丸になって最後まで応援ができて、お互いに補うというか、一人の負けを補えたところも少しあったので、そこが良かったと思います。

――チームとしての課題はありますか

我妻(美沙紀、スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)と中西(貴映、スポ3=埼玉・大宮東)に頼りすぎている部分があるので、二人に少しでも楽をさせてあげられるように、二人以外のところで勝つことが課題です。

――個人として何か課題はありますか

プレーに安定感がないのが弱点かなと思うので、もっと落ち着いて、相手を見ながらプレーできればいいかなと思います。

――次の大会に向けて意気込みをお願いします

次の大会は、団体戦だと東日本になるので、東日本は優勝狙います。とにかく優勝を狙わないことには上にいけないと思うので、全員で頑張って優勝を狙っていきたいと思います。

我妻美沙紀(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうは自分のシングルスと中西(貴映、スポ3=埼玉・大宮東)のシングルスと自分たちのダブルスで勝ちにいく予定でしたが、その大事な試合を第3ゲームまでいって最後に勝ち切れなかったというのがとても悔しかったです。

――どのような気持ちで試合に臨みましたか

きょうは入れ替え戦でもないし勝っても優勝ということもなかったので、とりあえず昨年優勝している筑波大に勝ちにいくということで、何のプレッシャーもなく臨むことができました。

――シングルスを落としてしまいましたが、何か敗因は挙げられますか

相手がラリーをしてくるタイプで、自分も我慢してラリーするタイプなので、そういった部分で最後に攻めきれなかったことが敗因かなと思います。

――今回の春季リーグでは全てシングルス1での出場でしたが、プレッシャーはありましたか

昨年はシングルス1で自分がチームに良い流れを作ることができたので、今年も4年生としてしっかりとチームに流れを持って行きたかったですが、春はあまり良い結果が出せなかったので秋にしっかりと勝ちたいと思います。

――ダブルスのオーダーを昨日までのものと変更したことにはどのような意図があったのでしょうか

相手のシングルス1がすごく強いので勝ちにいくということでダブルス2に回りましたが、そこを落としてしまったのでしっかりと練習して次につなげたいと思います。

――最後に今季の目標をお願いします

学生としての競技生活は今季で最後なので、しっかりと優勝を目指したいです。特にダブルスは昨年(インカレ)5位で悔しい思いをしたので、力をいれて優勝を狙いたいと思います。