男女5組が全日本総合への切符を獲得

バドミントン

 全日本学生選手権(インカレ)5日目は、男女単複の4、5回戦が行われた。古賀輝主将(スポ4=埼玉栄)・齋藤太一副将(スポ4=福島・富岡)組を始めとする男女単複の合計5組がベスト8以上へ進出。12月に開催される全日本総合選手権(全日本総合)への出場権を手にした。一方でラストイヤーの清水恵女子主将(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)は、島田きらら(スポ3=青森山田)とのダブルスで惜しくも4回戦敗退となった。

 男子ダブルスでは古賀輝・齋藤組が安定した実力を発揮し、順当に準決勝へ駒を進めた。その主将の弟である古賀穂(スポ1=福島・富岡)は男子シングルスに登場。4回戦では逃げ切りに成功し、迎えた次戦の相手は団体戦で激突した西本拳太(中大)だった。団体戦ではゲームカウント1-2で惜敗していた古賀穂。「調子が良かったので、勝てるかなと思っていた部分があった」と語ったが、敵は前年度インカレシングルス王者。そう簡単には得点できず苦しみながら第1ゲームを奪われたが、15-19から反撃を開始する。ゲームポイントを先取したのは古賀穂だったが、あと一歩及ばず敗戦。だがルーキーながらも懸命に食らいつき、2年連続となる日本最高峰の大会への挑戦権を獲得した。

全日本総合選手権予選の出場権を得たルーキー・古賀穂

 女子は我妻美沙紀(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)・中西貴映(スポ2=埼玉・大宮東)組が4回戦で躍動した。好機を逃さず着実に得点を重ねると、1ゲーム目を先取する。しかしその後は後半に連続失点を奪われ、19-21の僅差で落としてしまう。勝負のファイナルゲーム。一進一退の攻防が繰り広げられたが、流れを戻した早大が相手コートにシャトルを押し込み試合終了。続く5回戦は敗北したが見事ベスト8入りを果たし、ペアでは初となる全日本総合への道を切り開いた。一方今季女子部を先導し続けた清水・島田組は思うように攻めきれず、結果はベスト16にとどまった。「悔しいけれど、最後なのでやりきった」と振り返った清水。自身がかなえられなかった夢は後輩たちに託された。

最後のインカレではダブルスベスト16に終わった清水(右)

 あすはいよいよインカレ最終日。準決勝に出場するのは古賀輝・齋藤ペアと中里裕貴(スポ2=埼玉栄)・富岡寿将(社2=熊本・八代東)ペアの2組だ。昨年まさかのベスト8に終わった古賀輝・齋藤組は2年ぶり三度目の、中里・富岡組は初となる王座を狙いに行く。学生日本一の栄冠を手にするのは誰なのか、注目が集まる。

(記事 八木瑛莉佳、写真 佐藤亜利紗)

結果

▼男子シングルス
▽ベスト8
古賀輝主将(スポ4=埼玉栄)
古賀穂(スポ1=福島・富岡)

▽ベスト16
松本康平(スポ2=埼玉栄)

▼男子ダブルス
▽準決勝進出
古賀輝・齋藤太一(スポ4=福島・富岡)
中里裕貴(スポ2=埼玉栄)・富岡寿将(スポ2=熊本・八代東)

▼女子シングルス
▽ベスト8
我妻美沙紀(スポ3=聖ウルスラ学院英智)
中西貴映(スポ2=埼玉・大宮東)

▼女子シングルス
▽ベスト8
我妻・中西
▽ベスト16
清水恵(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)・島田きらら(スポ3=青森山田)

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コメント

清水恵女子主将(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)

――きょうの試合を振り返って

自分たちが慌てていて、向こうが冷静に前にきて、自分たちの方が返せませんでした。そこが敗因かなと思います。

――シングルスは2回戦敗退となりました

シングルスは東日本学生選手権ではあまり良くない結果でした。(結果が良くないと)小さいパックに入ってしまうことが多いので。出れてるだけうれしいんですが、もうちょっと勝ちたいなと思ってました。体力がもたなかったですね。

――以前の取材で「いつもスイッチが入るのが遅い」とおっしゃっていましたが、きょうはどうでしたか

きょうはスイッチ入ってなかったですね(笑)

――全日本学生選手権(インカレ)での戦いを総括して

団体は良い試合ができていたと思います。個人戦はあと一歩いきたかったですね。ダブルスはベスト4入れてたかなと思います。悔しいんですけど最後なので、やりきりました。

――女子主将としては最後の大会となったと思います

優勝を目標にやってきました。団体戦は優勝できると思っていたので、筑波大戦は惜しかったですね。どれか一つ取るだけでも流れとか全然違うと思うので。みんな実力があるので、自信を持って、来年こそはという気持ちでやっていってほしいです。

――次期女子主将は決まっていますか

島田きらら(スポ3=青森山田)です。

――島田選手に女子主将として望むことはありますか

自分の時は女子のタメがいなくてひとりでした。島田たちの代は3人いるんで、3人でしっかり協力して後輩を引っ張っていってほしいです。みんなで協力して頑張ってほしいですね。

――12月に行われる全日本総合選手権にはミックスダブルスで出場されると思いますが

そうでしたね(笑)女子のダブルスでも出たかったですけど、ミックスは楽しんで、足を引っ張らないように1個でも多く勝てるように頑張りたいです!

古賀穂(スポ1=福島・富岡)

――4回戦を振り返っていかがでしたか

1ゲーム目が9点という大差で勝って、そのまま2ゲーム目に臨んだところ出だしで相手にリードされてしまいました。そこでずるずるとなった、そのまま2ゲーム目を取られてしまいました。ファイナルはしっかり気持ちを引き締めて出だしから自分のプレーをしていこうと思って臨みました。中盤は相手もスピードを上げてきて少し恐れる部分もありましたが、出だしのリードがあって逃げ切ることができました。

――5回戦の相手は団体戦でも対戦した西本拳太選手(中大)でした

自分が結構調子が良かったので、勝てるかなと思っていた部分がありました。ですがきょうの1ゲーム目は13で負けて、「これは気を引き締めて一本一本大事に2ゲーム目をしっかり取らなきゃいけない」と思いました。2ゲーム目は15-19で負けてたところから最後の力を振り絞って逆転したものの、最後は相手もスピードを上げてきて自分がついていけなくて、負けてしまいました。

――初めてのインカレでしたが、振り返っていかがですか

悪くもなければ良くもないというのが自分の率直な感想です。振り返ると、特に感じたことは試合数がやっぱり多いので足がつってしまっていました。試合数が多く、このような試合展開になっていくことが今回わかったので、日頃から対策していけるなと。この2日間は次につながる良い経験になったと思います。

――足がつってしまったのはどの試合でしたか

団体戦のときにはつってしまっていました。自分はシングルスがなかったので団体戦の次の日が1日空いていたのですが、一度つってしまうと回復するのに何日か掛かってしまうので。全快ではないなかでも勝っていかなければいけなかったのですが、体力が削られていたので1回戦とかも結構厳しかったです。でもその中でも上まで勝ち上がっていこうと思っていたので、きつかったですけれどこれからはランニングやウエイトなどしっかり体作りをまず大事にして、その後にテクニックなどを磨いていこうと思います。

――次の試合予定は

新人戦(関東学生新人戦)になります。

――意気込みをお願いします

3冠します!