男子は僅差で3位、女子は1部残留を決める

バドミントン

 関東大学秋季リーグ戦(秋季リーグ)最終日。男子は関東大学春季リーグ戦(春季リーグ)王者・日体大からシングルス1、3を勝ち取るも、後が続かず2-3で敗戦。法大に4勝1敗と勝敗数では並んだものの、マッチカウント差で一歩及ばず惜しくも3位となった。女子は明大相手に接戦を繰り広げ我慢強いプレーで勝利を収めると2勝3敗で5位に終わり、入れ替え戦を回避した。

 男子は優勝の可能性を残し春季リーグで敗北を喫した日体大と対戦。シングルス1には古賀輝(スポ3=埼玉栄)が出場した。序盤から強烈なスマッシュを決めていき21-15で第1ゲームを勝ち取ったが、相手に主導権を握られ第2ゲームは取られてしまう。迎えた第3ゲームでは中盤から相手のミスが目立ち始めると、古賀は着実にポイントを重ねていき見事21-16で相手を下した。このまま流れに乗りたいワセダだったが、後続のシングルス2、ダブルス1、2がまさかのストレート負け。春のリベンジとはならず、3位というかたちで秋季リーグ戦を終えた。

鋭いスマッシュで圧倒した古賀

 女子は春季リーグと同様に、2部リーグとの入れ替え戦を懸け明大と対戦した。シングルス1が敗れるも、シングルス2の我妻美沙紀(スポ2=宮城・聖ウルスラ学院英智)が積極的な攻めの姿勢と持ち味である粘り強いプレーで貴重な白星を挙げる。ダブルス1では渡辺梨沙(スポ4=北海道・札幌静修)・中西貴映(スポ1=埼玉・大宮東)組が出場。試合は第1ゲームの始めから1点を争う緊迫した展開に。「実感も記憶もあまりない」(渡辺)という程の集中力を発揮した渡辺・中西組は29-27に及ぶ大接戦を制すると、勢いのまま第2ゲームも奪い取る。その時点でマッチカウント数からワセダの勝利が決定し結果は5位。1部残留が確定した。

大接戦を制した渡辺(左)、中西ペア

 男子は春季リーグから1つ順位を落としたものの、下級生の活躍が見られるなど次に期待が持てる内容となった。一方女子も5位という結果ではあるが、ケガによる離脱者が出た中で春と同等の結果を残すことができたのは大きな収穫だ。全日本学生選手権(インカレ)まで残すところ1カ月。現体制では全員で臨む最後の大会となる。「最後はしっかり優勝して卒業したい」(和田治久主将、スポ4=埼玉栄)――。昨季以上の結果を残すことができるのか注目だ。

(記事 尾澤琴美、写真 八木瑛莉佳)

結果

▽男子団体●2-3日体大
シングルス1 古賀輝(スポ3=埼玉栄)○2-1(21-15、17-21、21-16)
シングルス2 松本康平(スポ1=埼玉栄)●0-2(11-21、12-21)
ダブルス1 
古賀、齋藤太一(スポ3=福島・富岡)●0-2(15-21、18-21)
ダブルス2 富岡寿将(社1=熊本・八代東)、中里裕貴(スポ1=埼玉栄)●0-2(14-21、14-21)
シングルス3 和田治久(スポ4=埼玉栄)○2-1(21-14、21-19)

▽女子団体○2-1明大
シングルス1 中西貴映(スポ1=埼玉・大宮東))●0-2(18-21、16-21)
シングルス2 我妻美沙紀(スポ2=宮城・聖ウルスラ学院英智)○2-1(21-15、19-21、23-21)
ダブルス1 渡辺梨沙(スポ4=北海道・札幌静修)、中西○2-0(29-27、21-16)

コメント

和田治久主将(スポ4=埼玉栄)

――個人として、関東大学秋季リーグ戦(秋季リーグ)を振り返って

3日目の日大戦の時に、チームとしては勝ったのですが自分が負けてしまいました。それがどうしても自分が勝てる試合だったと思いましたが、自分の気の緩みが原因で負けてしまいました。なのでしっかり自分のところは勝てるように、インカレ(全日本学生選手権)へ向けて調整していきたいです。

――ではチームとして、秋季リーグを振り返っていかがでしたか

チームの雰囲気は悪くなく、結果は3位と惜しいものになりましたが、全体的に良かったのかなと思います。

――約1ヶ月でインカレですが、チームの調子はいかがですか

男子はケガ人もそんなに多くはないので、しっかりとこれから1ヶ月は練習できるのかなと思います。

――秋季リーグで見つかった修正点は

チームには絶対的なエースの古賀(輝、スポ3=埼玉栄)・齋藤(太一、スポ3=福島・富岡)がいるのですが、他の人がそれをサポートできるように、その二人に負担を極力かけないように、周りが勝つことがチームにとって大切なのかなと。今大会で改めて思いました。

――個人として、またチームとしてのインカレへの意気込み、目標をお願いします

きょねんもインカレは(団体戦で)準優勝で、春季リーグは準優勝、秋季リーグは3位でした。やっぱり最後はしっかり優勝して卒業したいと思います。

古賀輝(スポ3=埼玉栄)

――きょうのシングルスの試合を振り返っていかがでしたか

勝てば優勝のチャンスがあったので自分が流れを持っていきたかったです。ファイナル(ゲーム)で勝つことができたのですが、勢いをつけられなかったかなと思います。

――ダブルスの方はいかがでしたか

今まで対戦して2勝2敗と五分五分でお互いを知っていたので、勝って優勝に近づけたかったです。

――秋季リーグ全体を振り返っていかがでしたか

自分は10試合出て8勝2敗だったのですけれど、重要なところで負けてしまったのであまり嬉しくはないですね。

――インカレまで残り1ヶ月となりましたがチームの調子はいかがですか

富岡寿将(社1=熊本・八代東)・中里裕貴(スポ1=埼玉栄)ペアや和田さん(和田治久主将、スポ4=埼玉栄)も調子良いですし、松本康平(スポ1=埼玉栄)ももっと実力はあるのでそれを出していけばインカレで優勝も夢ではないと思います。ここ1ヶ月でもっと皆仕上がっていけば良いなと思います。

――インカレに向けての目標、意気込みをお願いします

きょねんのインカレ団体が2位だったので、まずそこを優勝にしたいです。ダブルスでは3連覇、シングルスは東日本(学生選手権)で優勝している中できょねんはふがいない結果になってしまったので、ことしはもっと良い順位になったら良いと思います。

渡辺梨沙(スポ4=北海道・札幌静修)

――きょうの試合を振り返って

2つ取れば勝ちが確定するということで、(マッチカウントが)1-1だった時点で、ダブルス1は絶対に取らなきゃいけないという気持ちでいきました。相手が東日本(学生選手権)ベスト8ということでちょっと不安な面もありましたが、自分たちのプレーをしようということで、最初から思い切ってやりました。

――第1ゲームでは29-27という接戦でしたが

集中しすぎていて、29-27までいった実感も記憶もあまりなく、気づいたらそのポイントでした。

――第2ゲームはいかがでしたか

1ゲーム目を取った時点で流れが自分たちのほうに来てたのもありますし、1ゲーム目のように攻めていけば自分たちの流れになっていくというのがわかったので2ゲーム目は気楽に楽しんでやろうと思っていました。

――秋季リーグを振り返って

自分たちは正規のダブルスでしたが、もう一組は全然できていなくて。自分たちが絶対一本取らなければいけないという思いがあったので、自分たちがダブルス2に回って、絶対に一本取るというかたちでした。相手がその大学で一番強いペアとはやっていなかったので、あまり満足はいっていませんが、勝ったということが嬉しいというのと、いつも自分は5日間のうち2回くらいしか勝てないのですが、今回は4勝1敗で終われたので結果としては良かったと思います。

――5位という結果についていかがですか

筑波大に勝った時点で4位または3位もあり得ると思っていましたが、日体大に負けたのが響いていて、いつも通り5位になってしまったので、そこは日体大とやった日の反省はありますが、5日間のうち80%は自分の力が出せたかなと思います。

――インカレへ向けての意気込みと目標をお願いします

団体が大事になってくると思いますが、他の人に頼らないで、自分が一本取っていくという気持ちで頑張りたいと思います。