関東大学春季リーグ戦は早くも4日目。男子部は前日の大会3日目に初黒星を喫した。4日目となるきょうは格下の帝京大が相手ということでしっかり勝ち切りたい一戦であった。試合はゲームカウント4-1と勝利を収め白星を3つに増やした。一方の女子部はここまで3戦3敗。この日も2-3と勝利まであと一歩のところに甘んじ、4敗となった。
シングルス1に出場した丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)は「相手が突っ込んできてオーバーペースで来られた」と、調子が出せないまま立ち上がりに連続7失点。しかしその後は得意のパターンに持ち込みスマッシュで決めるなど落ち着いた試合展開を見せ、第1セットを21-19でもぎ取る。第2セットは調子が落ちてきた相手に対し容赦なくポイントを重ね21-10の大差でシングルス1を勝利した。
シングルス2を落とし、迎えたダブルス1はここまで3戦中1勝となかなか調子のあがらない古賀輝(スポ2=埼玉栄)・齋藤太一(スポ2=福島・富岡東)ペア。1セット目は1点の奪い合いからイレブンを得ると、そのままリードを広げ第1セットを先取する。2セット目は落とすも、3セット目は最後までしっかり集中力を保ち、21-13でファイナルセットの末に勝利を収めた。この後はダブルス2、シングルス3と勝利し、リーグ戦での白星を3つに増やした。
復調の兆しを見せた古賀・齋藤(左)ペア
一方の女子部は大会3日目まで全敗と厳しい展開が続いている。4日目となるこの日もシングルス1,2を立て続けに落とし、頼みの綱はダブルス1の亀田楓(社4=宮城・聖ウルスラ学院英智)・関川容子(社4=新潟青陵)ペア。前日の敗戦を糧にするかのように、終始噛み合った攻撃で相手を圧倒し寄せ付けない。21-15、21-12と安定感を見せつけ勝利した。
一貫した攻撃の姿勢で勝利した亀田(左)・関川ペア
しかしこの後のダブルス2では、ファイナルセット、デュースの末に試合を落とし、敗戦が確定してしまう。メンバーチェンジしてきた相手に対し、シングルス3の我妻美沙紀(スポ1=宮城・聖ウルスラ学院英智)がきっちりと勝つも、ゲームカウント2-3とまたも勝利には一歩及ばなかった。
残すは最終日のみとなったが、男子の相手はワセダと同じく3勝1敗の日体大。「特に勝ちたい相手」と丸尾主将も闘志を燃やす宿敵であるが、ここで勝って優勝への望みをつなぎとめたいところだ。女子部は、最終戦で明大に負けると入替戦が不可避となる背水の陣。亀田女子主将も「みんなで頑張りたい」と、1部リーグ残留へ向け気合い十分である。
(記事、写真 芦川葉子)
結果
【男子1部】
▽シングルス1 ○丸尾(21-19、21-10)
▽シングルス2 ●嘉村(17-21、16-21)
▽ダブルス1 ○古賀・齋藤(21-17、19-21、21-13)
▽ダブルス2 ○丸尾・嘉村(21-12、21-11)
▽シングルス3 ○和田(21-9、18-21、21-13)
計 ○早大4―1帝京大
【女子1部】
▽シングルス1 ●上田(12-21、11-21)
▽シングルス2 ●清水(24-26、20-22)
▽ダブルス1 ○亀田・関川(21-15、21-12)
▽ダブルス2 ●渡辺・島田(21-18、13-21、20-22)
▽シングルス3 ○我妻(21-12、21-11)
計 ●早大2―3筑波大
コメント
丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)
――昨日、帝京大にはしっかり勝ち切りたい、と伺いましたが、きょうのチーム全体を振り返ってみて
とりあえず勝つことが大事なので、勝てたという面では良かったと思います。
――シングルス1では、昨日の相手と一変してタッチの早い相手でしたが
1ゲーム目は結構相手が突っ込んできてオーバーペースで来られましたが、そこを凌いでしっかりゲーム取れたので、2ゲーム目相手のペースが落ちたときに楽に試合できたと思います。
――ダブルス2はリーグ4戦中ここまで負けなしですが
自分自身は昨年1年間ダブルスをやっていなくて、最初は全然できなかったんですけど、二人でダブルスの形とかしっかり話し合ってやれてるので、試合ごとに良くなってきている気はします。
――明日はいよいよ日体大との対戦です
明日勝てばまだ優勝のチャンスはあるので、特に日体大は勝ちたい相手なので、勝てるように頑張ります。
亀田楓女子主将(社4=宮城・聖ウルスラ学院英智)
――ダブルス1を振り返ってみて
昨日の試合で負けてしまったので、きょうは必ず一本取るという気持ちでやりました。
――ずっと攻撃が噛み合っているような印象でしたが、ご自分のプレーに満足していますか
でもミスが多かったのでもうちょっとミスを減らさなきゃいけないという課題は残ったので、あまり納得はできなかったです。
――昨日は島田さん、きょうは我妻さんが公式戦初勝利をあげられました
すごく頑張ってくれているので、明日の最終日もこの勢いで頑張ってほしいです。
――ここまでリーグ戦4連敗です
やっぱり状況的には正直厳しいですが、明日ちゃんと白星をあげて入替戦に回らないようにみんなで頑張りたいと思います。
我妻美沙紀(スポ1=宮城・聖ウルスラ学院英智)
――きょうリーグ戦初勝利をあげられました
相手がメンバーチェンジしてきたのでそんなに強くない相手だったんですけど、いままでが本当に強い相手ばかりで大変でしたが、まずは1勝できたので明日もこの調子で頑張りたいと思います。
――ワセダのチームの雰囲気には慣れましたか
ワセダでの練習は本当に楽しくて、自分で自分を追い込まないと勝てないと思いつつ楽しみながら練習できています。
――大学バドミントンの印象は
高校よりもみんな力が強くて追い込まれることが多いので、筋トレをして力を付けなくてはいけないと感じました。
――明日の最終日に向けて意気込みをお願いします
明日勝たないと一部には残れないので、みんなで頑張って全員で勝ちたいと思います。