初黒星も、優勝に向け希望残す

バドミントン
秋季リーグ初の黒星を喫した古賀・齋藤ペア

秋季リーグ初の黒星を喫した古賀・齋藤ペア

 台風18号の影響で延期となっていた関東大学秋季リーグ戦(秋季リーグ)3日目が行われた。開幕2連勝とこのまま優勝へと突き進みたい早大男子部であったが、強豪・日体大の前にゲームカウント1-4と秋季リーグ初の敗北となった。女子は関東大学春季リーグ戦(春季リーグ)王者・法大との試合を迎えた。王者の前に粘りを見せるものの、ゲームカウント2-3と一歩及ばなかった。

 先陣を切ってシングルス1に登場したのは丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)だ。コートを大きく使った攻撃で相手を翻弄(ほんろう)すると、1ゲーム目を先取する。しかし2ゲーム目ではミスが目立つようになり、勝敗はファイナルゲームへと持ちこまれた。3ゲーム目は調子を取り戻し、緩急ある打球で相手を寄せ付けない。随所にガッツポーズも見られ、闘志あれるプレーを披露する。主将としての意地を見せ、2-1と見事に激戦を制し、ワセダは最高のスタートを切った。シングルス2が接戦の末敗れると、ゲームカウント1-1に。勝ち越したいワセダはここでダブルス1に秋季リーグ全勝の古賀輝(スポ2=埼玉栄)・齊藤太一(スポ2=福島・富岡東)ペアが登場。しかし1ゲーム目はミスなどが起因し思うような試合運びができない。一転して2、3セット目はシーソーゲームとなる。デュースの末で2ゲーム目を勝ち取りこのまま流れに乗りたいワセダだったが、ファイナルゲームでは一進一退の攻防を制すことができず、悔しい1敗となった。続くダブルス2も奮闘むなしく惜敗。秋季リーグ初黒星が決まってしまった。意地を見せたいシングル3の古賀もダブルスでの疲労もあり、思うように力を発揮することができない。強豪・日体大との試合はゲームカウント1-4で幕を閉じた。

健闘し白星を挙げた上田

健闘し白星を挙げた上田

 一方女子は法大との一戦。ここまでリーグ戦2連敗と苦しい試合が続く中、シングルス1、シングルス2、ダブルス1を落とし、白星とはいかなかった。しかしここで引き下がるわけにはいかない。ダブルス2が勝利すると、上田真帆(スポ3=埼玉栄)がシングルス3で登場し、気迫に満ちたプレーを見せる。「ミスを怖がらずに思い切ってやることを意識しました」という上田は終始攻めの姿勢を見せ続け、価値ある1勝を挙げた。

 「優勝争いができるように頑張りたい」と敗戦後、丸尾は語った。翌日には春季リーグを制した日大との試合も控え、大一番はここからだ。「気持ちを新たに頑張っていこうと思います」(丸尾)と闘争心を見せるワセダ。日大戦に勝利すれば、優勝も見えてくる。チームの気持ちは一つ、「優勝」である。ゲームカウント2-3と無念の秋季リーグ戦3敗目となった女子も、次戦に向け希望も見受けられる一戦となった。「きょうの2勝を大きな糧としてあすはしっかりと勝って、最終日に向け良い雰囲気で迎えたい」と語った亀田楓女子主将(社4=宮城・聖ウルスラ学院英智)。最高の順位でリーグ戦を終えられるよう、活躍を期待したい。

(記事 三上雄大、写真 末永響子)

結果

▽男子団体●2-3日体大
シングルス1 丸尾亮太郎○2-1(21-15、18-21、21-15)
シングルス2 和田治久●1-2(21-19、23-25、18-21)
ダブルス1 古賀輝、齋藤太一●1-2(17-21、25-23、19-21)
ダブルス2 丸尾、和田●0-2(8-21、15-21)
シングルス3 古賀●1-2(15-21、21-16、14-21)

▽女子団体●2-3法大
シングルス1 清水恵●0-2(11-21、8-21)
シングルス2 我妻美沙希●1-2(26-24、11-21、16-21)
ダブルス1 亀田楓、関川容子●0-2(9-21、16-21)
ダブルス2 渡辺梨沙、島田きらら○2-0(21-18、21-15)
シングルス3 上田真帆○2-1(17-21、21-12、21-12)

結果

上田真帆(スポ3=埼玉栄)

――1セット目を落としてから2、3セットは12本におさえました

前に試合をしたことがあり、そのときは2ゲームで勝てた相手だったので、そのときのことをできるだけ思い出すようにしながら、ミスを怖がらずに思いきってやることを意識しました。

――フルセットの戦いでした。体力的には問題ありませんでしたか

前のダブルスの試合(2DS)が勝ったのがワセダにとって初の勝利だったので、その流れを止めちゃいけないというプレッシャーがあってメンタル的にも少し追い込まれていました。その中でやっていたので、体的にもきつい部分がありました。

――個人的ないまの調子はいかがですか

あまり足も動かないので良くはないです。でも、試合なので自分の持てる力を全てだして勝てるところは1ポイントずつ集中して取っていきたいです。

――ここまで強豪校との対戦が続いています。女子部として、勝ちが少ない状況についてどう思われますか

最初の日体のときはまだみんな体育館に慣れていない状態でした。風などがある体育館なので。日体はこの体育館に慣れていますし、しょうがないから次に切り替えようという感じでした。専修で5―0というのは、…前回もそうだったのですが、みんな気持ち的に焦りがあるのかなとは思いました。

――あすの筑波戦に向けて意気込みをお願いします

あしたの筑波は、ダブルスは頑張れば取れると思います。あと一本シングルスどこかで取らなければいけないのですが、その1本を自分が取れるように頑張ります。

古賀輝(スポ2=埼玉栄)

――日体大戦にはどのような意気込みで臨みましたか

お互い2勝同士で、勝ったら1位に近づくので、絶対に勝とうと思ってやっていました。

――ダブルスの試合を振り返って

最後は守りが多かったので、攻め切られたなという感じでした。

――攻め切れなかった要因は

相手の方が攻めの形を作るのが上手かったので、(シャトルを)上げさせられる展開になりました。

――シーソーゲームでしたがどのようなことを考えながらプレーしていましたか

絶対に勝ちたいという気持ちを忘れずに集中していこうと。

――きょうの調子はいかがでしたか

80点以上ですね。調子は良かったんですけど、相手の方が一枚上手でした。

――シングルスの試合を振り返って

負けた状態で回ってきたんですけど、自分がダブルスで負けたので上手く切り替えることができなかったです。

――次の日大戦に向けて

出る試合は全部勝てるように頑張っていきたいです。