新体制で迎えた初戦 団体、個人ともに入賞を達成!

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第27回東京六大学対抗グライダー競技会 8月25日~8月31日 埼玉・妻沼滑空場 

※掲載が遅れてしまい、申し訳ありません 

8月25日から8月31日にかけて埼玉・妻沼滑空場で第27回東京六大学対抗グライダー競技会が開催された。新体制へ移行してから迎える初めての大会であり、これからチームを作っていく上での重要な指針となる。各大学応援団による応援パフォーマンスによって開会式を行い、迎えた大会初日、早大は団体2位でスタートを切ったが、台風の迫る中で迎えた今大会は難しい気候条件の日も多く2日目の得点者を最後に最終日まで得点をする大学は現れずそのまま大会は閉会を迎え、最終結果は初日から変わらず早大は団体2位、個人では宮田航太郎(政経3=東京・早大学院)が個人3位、小島健人副将(基理4=東京・渋谷教育学園渋谷)が個人6位に入賞し今大会を終えた。

 大会初日、早大は3人が得点し中でも小島が736点、宮田が957点と高得点での周回に成功し全体2位となる。このまま勢いを加速させ初日以降も得点を重ねたいところだったが、迎えた2日目は朝から雲に覆われた天気となり非常に難しい状況となったことに加え、午後からは降水が確認され競技が中断されたことで、全体を通して他校を含めても1人しか得点をすることができない厳しい一日となった。

 優勝に向けて逆転したい状況下だったが、台風の影響から中々天候が回復せず3日目、4日目ともに天候不順により全体を通して得点者は発生せずに終了。その後台風が接近していることから5日目、最終日の両日ともにノーコンテストとなることが決定された。「不完全燃焼な大会だったなという思いがある」と森裕翔主将(法4=佐賀西)が語るように、万全の状態で飛ぶことが難しい状況が長く続いた今大会はやりきれない思いを抱えたままの閉幕となった。

 実力を発揮しきるのが難しい中でも団体準優勝となった早大。しかし選手たちからはこの結果に決して満足することなく新たに発見した課題に真剣に向き合う姿勢が感じられた。「六大学戦の借りを返すことと去年の優勝旗を他校に引き渡さないように全力で団体優勝を狙ってさらに個人優勝も狙っていく」と関東大会に向けて宗監督は力強く語った。チームは関東大会の連覇に向けて一歩ずつ歩みだしている。

(記事、写真 井口そら)

結果

団体

準優勝 早大 1733点

個人

3位 宮田航太郎 957点

6位 小島健人 736点

 

試合後インタビュー

宗裕雄監督

――今大会はどのような目標をもって臨まれましたか

 今回は今年度最初の大会ということで雰囲気良く始められるかどうかがポイントだった中で、先週まで5日間合宿を行っていて段々雰囲気を良くしていって大会に臨むことを1番の目標としていました。当然団体優勝、個人優勝を狙っていましたがそういった中で初日に中々思うように得点できなかったところから雰囲気も作れなかったことの原因があったのかなと感じています。

――今大会の振り返りをお願いします

 天候があまり良くなくて思ったようなフライトができなかった中ではあるのですが、前回の合宿を通して選手を育てた結果を出す大会だったと思っています。そうした中で森、平本の調整が間に合わなかったかなという風に感じています。前回の合宿の中でもそのあたりを感じていたところはあったのですが、そこの部分の対応が監督としてしきれなかったと感じていて、そういったところが結果に表れた大会だったと感じています。一方で来年以降必ずエースになる宮田が活躍してくれたことは1つの成果だったと感じています。

――新体制で迎えた大会ですがチームの状況はいかがですか

 今年度は去年も順調にきていたところもあるのですが、今年はそういった雰囲気を引き継ぎながらとにかくたくさん飛ぶというところを去年よりもみんなが自覚していて、4、5、6月と飛行時間や合宿数も去年より増えていてトレーニングできていたのですが、その期間にもしかしたら成長まではいかなかった部分があったかもしれなくて、もう少し成長を意識したトレーニングを行っていかなければいけないと感じています。後は個人個人で課題は異なるのでそれぞれの課題を意識しながら効果的なトレーニングをする必要があるかなと思います。

――年間を通してどのようなチームを目指していきたいですか

 常に上位争いができるチームにしていくことはもちろんなのですが、雰囲気を良くやっていくことが一番いいという風に思っていて、監督の目標としてはグライダーを楽しむという方針を基にやっているので楽しみながらできればいいなと思っています。ただ辛いこともたくさんあると思うのですが、そういったことを楽しむ中で乗り越えて前向きに学生が成長できるような風にやっていければと思います。最後来年2月の早慶戦や全国大会がありますが、最終的にはそこに向けて調整をしていくことが一番大事だと考えているので、今回の初戦がこういう形になったところでたくさん課題が見えたのでそれを生かして今後の大会に臨みたいと思います。

――関東大会への意気込みをお願いします

 もちろん優勝です。去年は団体優勝で個人は惜しいところで優勝を取れなかったので、今年は六大学戦の借りを返すところと去年の優勝旗を他校に引き渡さないように全力で団体優勝を狙ってさらに個人優勝も狙っていくところで、まだ1カ月以上あるので選手一人一人の成長を意識しながら関東大会に合わせてやっていきたいと思います。

 

森裕翔主将(法4=佐賀西)

――今大会はどのような目標をもって臨まれましたか

 団体優勝と個人優勝を取るという目標でした。

――今大会の振り返りをお願いします

 不完全燃焼な大会だったなという思いがあります。団体優勝に関しては慶大に取られてしまって、個人優勝に関しても取ることができなくて、今回得点があった競技日が2日しかなく天候にも恵まれなかった悔しさもあり、もう少し戦いたかったなと思います。慶大に遅れを取った形でずっと飛ぶことができなかったのでもどかしさがあります。

――今大会のコンディションはいかがでしたか

 コンディションを言い訳にはしたくないのですが、あまりパフォーマンスを出せなくて、それが実力なのかもしれないですけれど、得点の機会があったのに得点ができなかった場面があったのでそういったところでいいコンディションを大会にぶつけることや実力を上げるという点でまだまだ足りていないなという風に思っています。

――新体制で迎えた大会ですがチームの状況はいかがですか

 代が交代してから中々上手くいかないところもあったのですが、それが上手くいくようになってきてクルーのレベルも上がって、大会に臨む雰囲気としてはいい雰囲気をもっているチームになったかなと思います。

――年間を通してどのようなチームを目指していきたいですか

 去年取れなかった大会が六大学戦もそうですし全国大会と早慶戦とあるので、まずはその大会で個人と団体で優勝することであったり、関東大会を優勝することができたので2連覇を目指していきたいです。日頃の訓練やそういった面に関しては去年できなかったことが色々あると思うので、そういったところを全体的にできるようにしていい雰囲気で次の代にバトンタッチできればなと思っています。

――関東大会への意気込みをお願いします
 去年優勝したというところで、今のチームなら必ず勝てると思うので団体優勝と個人優勝を取って勝ちたいと思います。

 小島健人副将(基理4=東京・渋谷教育学園渋谷)

――今大会はどのような目標をもって臨まれましたか

 団体優勝はもちろんなのですが、個人の目標としては誰よりも速い時間帯に回ってくることでした。

――今大会の振り返りをお願いします

 もう少し競技日があれば逆転できたのかなと思う部分もあるので不完全燃焼だなと思っています。個人では後々考えるともっとこうしておけば良かったなとか思う部分はたくさんあるので、そういった部分を次はなくすことができるように頑張りたいです。

――今大会のコンディションはいかがでしたか

 コンディションのところでは割といい調子で臨めたのかなと思っています。前回の訓練から成長している実感が多少あってそういった気持ちで大会に臨めた面ではよかったかなと思います。

――新体制で迎えた大会ですがチームの状況はいかがですか

 大会の1、2カ月前に色々上手くいかないことがあって一度立ち止まって考える時間を相当取って臨んだ大会だったので、そういう意味では新たな気持ちで臨めたかなと思います。

――年間を通してどのようなチームを目指していきたいですか

 僕としては雰囲気に尽きるかなと思っていて、合宿をやっているときついことの方が多い中で、みんながなるべく楽しんで雰囲気を上げていければそれが自ずとチームの成長につながるのかなと思っています。

――関東大会への意気込みをお願いします

 関東は個人としても本気で優勝を狙いにいって個人優勝を自分が取るという気持ちで飛ぶことと、団体はここから3番手以降の選手を大会に向けて強化していって団体優勝を狙うことができるチームを目指していきたいと思っています。

 

宮田航太郎(政経3=東京・早大学院)

――今大会はどのような目標をもって臨まれましたか

 3年生として迎えた初めての大会で、周回は必ずしてチームに貢献できるように準備していました。

――今大会の振り返りをお願いします

 競技日が少なく台風の動きも読めず不完全燃焼かなというのが正直な感想です。慶大の選手層の厚さ、必ず回ってこられる選手が多いというところは負けを認めるしかないかなと思っていますが、自分のチームとしては思うように周回数も得点も積めないところがあったので、そのところを関東大会に向けて改善したいです。個人としてはしっかり周回して3位という結果になれたのでそこの良さを感じて関東大会ではチーム全体のコミュニケーションを高めていけたらいいかなと思います。

――今大会のコンディションはいかがでしたか

 直前の合宿でコンディションを上げて臨めたところではあって、感覚を掴んだ状態で大会に入れたのは凄く良かったなと思います。

――新体制で迎えた大会ですがチームの状況はいかがですか

 結果としては去年と同じになってしまって、内容を振り返れば去年の方が良かったかなというところもあって、課題がはっきりしているのはいいことだと思うので関東大会に向けてステップアップできるようにしたいです。

――年間を通しての個人の目標はありますか

 今大会はチームの中で一番得点ができて、最初の目標としては確実に周回できることだったのですが、慶大のフライトを見ていると判断力や技量や経験に優れていて、3年生なので経験が足りないのはどうしようもない部分もあるのですが、まずは確実に周回できる選手を目指していこうかなと思います。

――関東大会への意気込みをお願いします

 関東大会は全国に向けての前哨戦になる大会なのでそこでしっかり結果を残すことでチーム全体の自信にもなると思いますし、その後の早慶戦や全国大会に向けてまずチームが優勝することと周回数を上げるなど確実に数字を上げてチームの状態が良くなったことを見せられる大会にしたいと思います。