関東学生リーグ戦 女子第2戦 4月20日 夢の島公園アーチェリー場
先週に続き行われた、関東学生リーグ戦第2戦。今大会で早大は総合4位に入ると、6月に開催される全日本学生王座決定戦(王座)の出場権を獲得することができる。1エンド6射を12回繰り返し、計72射の得点の合計で個人の成績が決まり、さらにチームの上位4名の合計点がチームの得点となる。早大は13日の第1戦を4位で終え王座出場圏内となるも、5位の慶大とは6点差と、油断できないなかで臨んだ第2戦。女子は慶大に4点差と迫られたが、最終4位で昨年に引き続き王座出場を決めた。
女子の試合が行われた午後は風が強く吹きつけ、選手たちを苦しめた。そんななか安定して高得点を射ち続けた渋谷樹里女子主将(スポ4=エリートアカデミー)。「風があるからこそ思い切り射てた」と風を味方につけ、前半を全体6位となる311点で折り返す。最終12エンドでは、6射中4射を最高点である10点に当て56点を獲得。72射計623点という個人2位となる高得点で、チームに大きく貢献した。

安定の行射でチームを励ます渋谷女子主将
そしてチームをけん引する活躍を見せたのが五関晄子(スポ1=エリートアカデミー)だ。1年生ながら、1エンドあたり50点以上を連発し、第3、第4エンドでは54点を獲得し全体1位につける。大学に入って初となる公式試合だったが、「思うようにプレーできた」と振り返り手ごたえを見せた。

1年生ながら活躍を見せた五関
午前に試合を終えた男子選手や、スコーパー、サポートメンバーの応援や励ましもあり、早大は終始明るい雰囲気だった。髙橋梨杏(スポ3=神奈川・横浜)、今年からリーグ戦の出場メンバーに加わった浅田陽香(スポ2=東京・昭和)も強風の中でも安定した行射でチームに貢献。計2319点を獲得し、慶大が4点差まで迫るなか、最終4位で王座への切符を手にした。

円陣を組む女子選手たち
新入生を迎え、新たなスタートを切った早大アーチェリー部。「笑顔が絶えず、良い雰囲気で続けられていた」という渋谷女子主将の言葉通り、苦しい場面でも明るく互いに励まし合う、早稲田らしさを発揮した。女子は昨年に引き続き、6月の王座の舞台に立つこととなった。準優勝だった昨年からさらに進化し、今年こそ悲願の王座制覇となるか。個人の技術、チーム力ともに磨きをかけた姿に期待したい。

王座出場を決めた女子選手たち
(記事 神田夏希 写真 飛田悠那)
結果
▽女子第1部
渋谷樹里 623点
五関晄子 614点
髙橋梨杏 552点
浅田陽香 530点
鈴木晴日 495点
西村友杏 448点
小出采依 380点
4位 早大 2319点
コメント
渋谷樹里女子主将(スポ4=エリートアカデミー)
ーーご自身の今日の調子は
風があるからこそ思い切り射てたので良かったです。
ーー風が強いことは不利ではないのですか
風が強い試合の方が逆に吹っ切れて良い感じに射てることが多かったので、今日もそんな感じで強気で射てたのが良かったかなと思います。
ーーチームとして振り返って
笑顔が絶えず、良い雰囲気で続けられていたので良かったかなと思います。当てられていない子たちもいたと思うんですけど、そこを支えあいながら、コミュニケーションもとって試合ができていたので、(今までやってきた)チームとしての雰囲気づくりが試合でも出せたかなと思います。
ーー結果について
慶応大と4点差ということで僅差だったんですけど、結果として王座に男女両方行けるというのは本当にうれしく思います。
ーー王座への意気込み
毎年言っているとは思うんですけど、今年こそは優勝できるように、男子も行けるということなので、両方でしっかり結果を残して終われるように頑張りたいと思います。
五関晄子(スポ1=エリートアカデミー)
ーー大学に入ってからの競技について
初めての試合だったので緊張もあったんですけど、思うようにプレーはできたと思うので、悔いのない試合になりました。
ーー今日の調子はいかがでしたか
結構自分の中では感覚とかも良かったんですけど、すごく風が吹いていたので思いもしないミスとかもあったんですけど、自分の自信の持っているフォームで射てました。
ーー王座出場決めましたが、早大の一員として王座への意気込みをお願いします
女子は毎年連続で王座に出場していて、入賞もしていると思うので私も力になって、王座制覇目指して頑張ります。