連勝街道をひた走る!リーグ戦は折り返し地点へ

女子アーチェリー

 折り返し地点に到達した関東学生リーグ戦(リーグ戦)。第3戦は中大と対戦した。この日は季節外れの北風が吹き荒れたが、相手が軒並み点数を落とす中、早大はどこ吹く風と安定した行射を披露。中大を寄せ付けることなく2566—2334という大差で勝利を収め、危なげなく3連勝を飾った。

 この日もチームを引っ張ったのは舩見真奈女子主将(スポ4=山形・鶴岡南)と、前節に鮮烈デビューを飾ったルーキー中村美優(スポ1=北海道・旭川)だ。今季開幕戦で自己ベストを更新するなど好調を維持している舩見は、前半の50メートルで320点をマーク。風が強まった後半の30メートルでは点数を落としてしまう場面もあったが高い修正力を見せつけ、最終的に合計660点をたたき出した。一方の中村も安定して高得点を記録し、全体で二番目の644点をマーク。「私自身少し脅威を感じている」と、舩見は中村に対して最大限の賛辞を惜しまない。

今季リーグ戦初出場を果たした助川

 最上級生とルーキーの活躍がチームに活気をもたらしていることは間違いないが、この日は中堅の活躍も光った。今季初出場を果たした助川茜(政経3=岩手・花巻北)は「少し守りに入ってしまった」と反省の弁が出たものの、風の影響を感じさせないプレーを見せ、次戦以降の活躍に期待が持てる内容であった。そして、小池美朝(スポ2=大分)が本来の調子を取り戻しつつあることも好材料だ。「思い切り射てた」と振り返る50メートルでは、これまでの2試合を大幅に上回る今季自己最高の得点を記録し、勝利に貢献。「これまで(の2試合)は左に外す矢が多かったが、うまく修正できた」と、手応えを感じていた様子の小池。1年次から試合に出場し続けている小池の復調は、今後の早大の躍進を予感させてくれる。

復調しつつある小池

 試合をこなすごとに選手層の厚みが増していることを印象づけた早大。試合中に多くの笑顔が見られるなど、持ち味である明るい雰囲気は健在だ。次の明大戦で勝利を収めればブロック優勝が大きく近づくが、「目標点にはまだ達していないので、リーグ戦残り2試合で達成したい」(舩見)と、慢心する様子はまったく見られない。地に足をつけて女王への階段を登る女子アーチェリー部の戦いは、ここからが本番だ。

(記事、写真 森迫雄介)

結果

○早大2566-2334中大

コメント

舩見真奈女子主将(スポ4=山形・鶴岡南)

――きょうは風の影響で難しいコンディションだったと思います

50メートルの時はそこまで風が強くなかったというのもあり、タイミングよく射てました。でも、30メートルの時に狙い過ぎてしまって時間ギリギリになってしまったり、風の中無理やり射つ場面もあったので、そこは反省点です。

――ご自身の調子自体はどうですか

風の中にしては良い方かなと思いました。先週から今週にかけて射形的にうまくいかなくて調整をずっとしていましたが、試合にしっかり合わせることはできたんじゃないかと思います。

――折り返し地点に立ったリーグ戦ですが、ここまでのチームの戦いぶりはどう映っていますか

そうですね、今回から1年生が応援などで増えてきている中で、みんな焦ることなく普段のらしさが出ていて、いい試合運びができていると思います。

――1年生の中でも中村美優選手(スポ1=北海道・旭川)は突出しています

わたし自身少しだけビクビクしています(笑)。主将として点数面でも支えていきたいと思っているので、安心して(中村が)バンバン射てるように、点数を出していきたいと思います。

――残り2試合と順位決定戦はどのように臨んでいきますか

まずリーグ戦では目標点数である『2590点』を出せていないので、しっかり残り2戦のうちに目標点数に達すること。チームの雰囲気的にも全国1位になれるような雰囲気を目指しているので、1年生にもなじんでもらいつつ、上級生が先導して雰囲気づくりをしていきたいと思います。

助川茜(政経3=岩手・花巻北)

――今季初出場となりました

緊張はしましたが、自分ができることをやればいいと思って臨みました。

――風の影響など、簡単なコンディションではなかったと思います

個人的には風は強いとは思いましたが、選んで射てるくらいの風だとも感じました。あとは、今季初出場だったので、チームの雰囲気といったところもかみ締めつつ、それに加われるようにと意識して臨めたと思います。

――自身のプレー面に関する評価は

少し守りに入ってしまった部分がありますね。初出場ということもありましたが、そこは反省点です。来週以降、出場機会があれば強い気持ちで攻め切りたいと思います。

――折り返し地点に到達したリーグ戦、残り試合への意気込みをお願いします

そうですね、調子の良し悪し関係なく強い気持ちで戦いたいですし、優勝決定戦に向けて、例年通りいけば日体大との対戦になると思いますが、そこでも挑戦者という立場から強い気持ちで臨んでいきたいと思います。

小池美朝(スポ2=大分)

――きょうの試合を振り返って

50メートルは思い切り射てて良かったのですが、30メートルでもう少し点数を出したかったです。

――開幕してからの2試合で伸び悩んでいた点数も、きょうは上がりました

そうですね、(開幕2試合は)左側に外す矢が多かったのですが、その原因を見つけ、うまく修正できました。きょうも外し矢はありましたが、試合中にうまく修正できたのが点数が伸びた要因かなと思います。

――リーグ戦も折り返し地点に到達しました。今後への意気込みをお願いします。

連戦が続くので体調にも気を付けながら、フォームの調整をうまくしていきたいなと思います。