ついにリーグ戦が開幕!幸先の良い滑り出しに

女子アーチェリー

 本格的な春の訪れを感じられる陽気の中、関東学生リーグ戦(リーグ戦)が幕を開けた。一橋大との対戦に臨んだ早大は、2538—2341という大差で勝利。独特の緊張感に包まれる開幕戦で幸先の良いスタートを切った。

 序盤から舩見真奈女子主将(スポ4=山形・鶴岡南)、狐塚佑姫(社4=岐阜・聖マリア女学院)の2人がチームをけん引していく。相手に100点以上の差をつけて前半の50メートルを折り返すと、続く後半の30メートルでは舩見が348点と高得点をマーク。合計で678点と自己ベストを更新する大車輪の活躍を見せる。そして「半年近く調子が悪かった」状態から見事復調を果たした狐塚は合計で645点を記録。最上級生が得点を稼ぎ、下級生たちがそれに追随する理想的な形で、開幕戦の勝利をもぎ取った。

自己ベストを更新した舩見

 点数もさることながら、「後輩に声かけをしっかりすることを一番に考えていた」(舩見)「人数が少ないのでチームがバラバラにならないよう意識して声をかけていた」(狐塚)というように、プレー以外の面でもチームをまとめることに腐心。初めてリーグ戦を戦う選手の不安を少しでも解消するために、得点源としてだけでなく、精神的支柱としての役割も存分に果たした。

チーム一丸となって優勝をつかみ取る

 終始和やかな雰囲気で試合を進めていった早大。多少なりとも初戦の重圧がある中、相手に流れを渡すことなく大勝を収めたことはチームに自信をもたらしてくれるはずだ。しかし狐塚は「まだまだ目標点には達していないし、できることはたくさんある」と、現状に満足している素ぶりを見せない。リーグ戦は1ヶ月に及ぶ長丁場だ。試合を重ねるごとに各選手が成長を遂げていけば、王座制覇は夢物語ではなくなるだろう。

(記事、写真 森迫雄介)

※記事中の学年は新年度のものです

結果

○早大2538-2341一橋大

コメント

舩見真奈(スポ4=山形・鶴岡南)

――どのような意気込みでリーグ開幕戦を迎えましたか?

初めてのリーグ戦となる後輩が結構いたので、そういったところの雰囲気づくりとかをしっかりできるように、点数面で支えるのもそうですけど、しっかり声かけをするっていうのを一番に考えていました。

――試合中はチーム全体として和気あいあいとした雰囲気でしたね

そうですね。普段であれば生徒だけしかいない場合に静かになるんですが、きょうは応援の方もたくさん来てくださってサポートしてもらえたし、点数が伸び悩んだ選手にも積極的に声をかけてくださったので、とても良い雰囲気で試合ができたのかなと思います。

――先週の全日室内選手権後に自己ベストを更新したいとおっしゃっていましたが、見事に有言実行しましたね

最近の得点を見たら、ここまで(点数が)出るとは思ってなかったんですけど、いざ点数が出ても変に焦ることなく射てたので、そこはよかったかなと思います。

――次戦以降の意気込みをお願いします

初戦は良かったので、そこで終わりにしないようにしたいです。新1年生も入ってきて雰囲気も少しずつ変わっていくと思うので、そこのサポートをしていくのと、自分にももっと点数を求めてリーグ戦、そしてその先を見据えて戦っていきたいです。

狐塚佑姫(スポ4=岐阜・聖マリア女学院)

――リーグ開幕戦、振り返っていかがですか

待ちに待った試合ということもあって思いは強かったんですけど、この試合に合わせなければいけない訳ではなくて、リーグ戦の中で徐々に調子を上げていったり、全体を通して良い結果が出ればいいかなとは思っていました。なので緊張して固くなることはなく、自分の試合ができました。

―自分のプレーに関して

きょうは自分の中ではすごく良かったと思っています。半年近く調子が悪い状況が続いていたので、その中でリーグ戦でどうすれば点数が出せるか考えながら直前まで練習していました。それをリーグ戦で発揮できたのは評価できると思います。

――きょうはチーム全体が良い雰囲気で試合を進めていましたね

そうですね。人数が少ないのでそれぞれがバラバラにならないよう意識して声をかけたりしていました。

――次戦以降への意気込みをお願いします

きょうは勝てましたし、雰囲気も良かったですけど、目標点数には達してないですし、まだまだできることはたくさんあるので自分たちの雰囲気を壊さないように、むしろ盛り上げる気持ちでやっていきます。