4月らしいうららかな天候の下、関東学生リーグ戦(リーグ戦)第2戦が行われた。雨と寒さに見舞われた第1戦で白星を勝ち取った早大は、専大と対決。三好夏実(人2=東京・国際)が自己新記録となる614点をマークするなど、個々の力が光り、2549-2497で2連勝を飾った。
この日の早大は非常に明るくリラックスした雰囲気だった。序盤こそ思うような点数が出なかったが、徐々に本来の力を発揮。50メートル第3エンドでは出場選手の合計点が目標の390点を超え、エンド後の点数報告で喜び合う姿が見られた。早大らしい楽しみながらの試合展開の中、エース舩見真奈(スポ2=山形・鶴岡南)はいつも通りの落ち着いた射で出場選手中トップの320点を記録。20点のリードを持って前半を折り返す。
狐塚は上級生として後輩たちを引っ張っていく
後半の30メートル。早大勢が得意とする30メートルでは多くの選手が点数コールを行い、さらに盛り上がりをみせる。その中でも好成績を収めたのが狐塚佑姫(社3=岐阜・聖マリア女学院)だ。頭の位置を動かさずに体の軸を安定させて射つという課題に取り組んでいる狐塚。「30メートルは気持ちで押し込んだ」と、自らの射形を意識しながらしっかり狙い込んで射つことができ、340点という高得点をマークした。また2年生の三好もこの日は安定感が目立つ。「いままでの練習で気を付けていた部分をしっかりできた」と、落ち着いた射でたたき出した合計点数は614点。納得の自己新記録であった。持ち前の明るさを最後まで保った早大。各選手の活躍が光り、先週に引き続き白星を挙げた。
成長真っ盛りの三好
危なげなく連勝を飾った早大。来週以降の戦いぶりに加えて、新戦力の存在も楽しみの一つだ。曽野りさ子(人2=茨城・水戸二)はリーグ戦初出場。結果こそ振るわなかったものの、この経験を糧にますます成長していくことだろう。またこの試合から新1年生も応援として参戦。「来週からは選手にもなれると思うので、一戦力として頼っていきたいし、負けたくないという思いもある」(狐塚)と、相乗効果にも期待したい。次週は拓大との一戦。リーグ戦も半ばに差し掛かるが、念願の王座獲得に向けて、エンジンを緩めることなく突き進む。
(記事、写真 吉田優)
コメント
狐塚佑姫(社3=岐阜・聖マリア女学院)
――きょうの試合での目標などはありましたか
あまり点数のことを気にせずに、自分のやりたい射形ややらなければいけないことだけを意識して試合に臨みました。それをやっていれば点数も付いてくるかなと思っていたので、射形のことを一番に考えて射っていました。
――試合を通して点数が安定していたと思いますが、振り返ってみていかがでしょうか
30メートルは気持ちで押し込んだという感じでまあ納得できたかなと思うんですが、50メートルが私の中では全然足りていなくて。目標を310点としていたので、もうちょっとしっかり狙い込んで、自分がやらなければいけない射形を見直してというのを50メートルでもできるようにならなきゃなと思いました。
――射形に関してはどのような点に気をつけているのでしょうか
いまは(弓を)引き込むときに頭が前に出てしまってラインが体から離れてしまうので、それを自分に近づけるのをやっています。50メートルではより狙いにくい状態になるんですけど、そうなるとラインも体から離れるし、しっかり引き込めなくてアンカーが曖昧になっているというのがいまの課題です。
――新しく入った1年生とも仲良く話している様子が印象的でしたが、チームの雰囲気としてはいかがですか
1年生も割とすぐ馴染んでくれて、きょうは応援という立場だったんですけどそれも文句の付けようがないくらい完ぺきにこなしてくれて良かったです。来週からは選手にもなれると思うので、一戦力として頼っていきたいし、負けたくないという思いもあるので、お互い切磋琢磨(せっさたくま)してもっと高い点数を出せたらなと思います。
――最後に3戦目に向けて意気込みをお願いします。
来週がリーグ戦の半ばでちょっと気が緩みそうになってしまうかもしれないんですが、それを食い止めて自分たちのチーム像というものをしっかり持って、いままで通り自分たちの力を発揮したいです。チームの目標点数はこの2戦では達成できていないので、それに向けて全力を出していけたらなと思います。
三好夏実(人2=東京・国際)
――きょうの試合に臨むにあたって目標としていたことがあればお願いします
第1戦で自分の思うような射ができなかったので、今回はどの射形で射つのかを前日の練習でしっかり決めて、その射形で最後まで射ち切るということを目標にしていました。
――試合結果を振り返ってみていかがでしょうか
いつも焦ってしまうんですけど、今回は落ち着いて一射一射どの射形で射つのかを確認していけたのが良かったかなと思います。
――きょうの得点は自己新記録だったそうですが、得点に関してはどのような感想をお持ちですか
最近そこまで調子が良くなかったので、びっくりって感じですね(笑)でもやっぱり今までの練習で気をつけていた部分をしっかりできたのが今回良かった理由かなと思います。
――きょうは新入生やOB・OGの方もいらして、応援も盛り上がっていました
前回は応援が1人だったので、タイムコールをしてもらうだけという感じでした。今回は点数を言ってもらったりいろいろ助けていただいたので心強かったです。落ち着いてできたのもOB・OGの皆さんや1年生の応援のおかげかなという風に思います。
――最後に来週の3戦目に向けて意気込みをお願いします
今回良かったということで満足せずに、3戦目ももっともっと点数を出していけるように、細かいミスを失くしたり射形の粗い部分を直したりして、3戦目も自己新(記録)を出せるように頑張っていきます。