優勝を大きく近づける4勝目

女子アーチェリー

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)も残りわずか。ここまで3連勝と波に乗る早大は中大との一戦に臨んだ。序盤は風の影響もあり点数が伸び悩む選手も多かったが、試合が進むにつれ徐々に調子を取り戻す。30メートルでは富田芽生(スポ3=北海道・帯広三条)や狐塚佑姫(社2=岐阜・聖マリア女学院)が『30金』を射つなど躍動。最終的には2523-2394で見事な勝利を収め、リーグ優勝を射程圏内に捉えた。

 心配されていた雨こそ降らなかったものの、「最初は風があってうろたえる場面があった」と倉坪絢(スポ3=岐阜・高山西)が語ったように、順調な滑り出しとはいかなかった早大。それでも、福井瑞生女子リーダー(スポ4=埼玉・春日部共栄)や2年生の狐塚と舩見真奈(スポ2=山形・鶴岡南)のダブルエースを中心に点数を重ねていく。2年生になり、今後チームの中心的存在となっていく狐塚は「先輩方に頼ってばかりではいけない」と責任感をもって戦っていたようだ。その思いに応えるかのように風がやみ、後半は早大らしい射を展開。チームの目標である2600点には届かなかったが、それぞれの課題や修正点が見つかるという収穫もあった。

ワセダの勝利には狐塚の活躍が欠かせない

 2年生から4年生まで幅広く出場している今リーグ戦。メンバーは、互いに刺激し合う良い関係を築いている。「年下の子たちは強いけど負けたくない」と下級生の実力を認めつつ悔しそうに語った倉坪。自身の調子は決して満足できる状況ではないという。それでもすべては優勝のために。熱い思いはチームを高みへ導くだろう。

優勝に向け、気合いは十分だ

 長かったリーグ戦もいよいよ最終戦を迎える。リーグ優勝決定戦に進むためには、次戦の勝利は絶対条件となる。相手は早大と同じく全勝中の明学大。厳しい戦いが予想されるが早大の実力は本物だ。今試合で見つかった課題をどれだけ修正できるか。メンバーの奮起に期待したい。

(記事、写真 山下夢未)

結果

▽女子

○早大2523-2394明大

コメント

倉坪絢(スポ3=岐阜・高山西)

――リーグ戦4連勝となりましたが、きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうの試合は、最初は風があってうろたえる場面もあったんですけど、ちゃんと持ち直してみんなで点を取ろうという意識があって良かったと思います。

――ご自身の調子は

自分の調子は、満足できる点数が取れていないのであまり良いとは言えないのですが、少しずつコツは掴めてきています。

――課題や修正点は何かありますか

きょうの試合では、射つ前に毎回チェックしておかないと肩の位置などがずれてしまうということに気づけたので気をつけながら射っていきたいです。

――チームの雰囲気はいかがですか

きょうはみんな点数コールが多くて、できていない人も次は絶対しようという意識があったので、高い点数を目指していたし雰囲気は良かったと思います。

――他の選手の活躍というのは刺激になりますか

年下の子たちが強いので、負けたくないなって思うし、強い子がいると他の人も頑張れるので良いと思います。

――リーグ戦も残りわずかですが、どのように戦いたいですか

自分の調子としては納得できていない状況ですが、最後は気持ちよく終われるように射っていきたいです。

狐塚佑姫(社2=岐阜・聖マリア女学院)

――きょうの試合を振り返って

きょうはこれまでの試合の中で1番まともにというか、時間に余裕を持って射てたかなと思います。射ち方も今までの中で1番良くて、どのように射てば良いのかも分かった試合になったんですけど、体力面で持たないことがあったので1週間で調整したいです。

――4連勝ということですが、チームの雰囲気はいかがですか

点数も安定してきて、良い雰囲気でやれていると思うんですけど、私たちの目標は2600点なので最終戦では全員で合わせられるようにしたいです。

――ご自身の調子は

私自身は納得のいく点数は射ててないので、もう少しチームに貢献するために、もっと点数を出したいです。

――具体的な目標点数は

650点以上を最終戦で出すことです。点数を意識しすぎるのも良くないと思うんですけど、出したいです(笑)。

――2年生になって先輩という立場になりますが、心境の変化などはありますか

女子はまだ入ってないので(笑)、心境の変化というのはまだ無いんですけど、先輩方に頼ってばかりではだめなので、自立します。

――リーグ戦も残りわずかですが、どのように戦いたいですか

これから5月・6月と試合が続くので、試合中にどのように射てば当たるのかを最終戦で見つけて、今後の試合に生かしたいです。